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月別アーカイブ: 3月 2019
粘膜を強くしてアレルギー予防 By 豊岡倫郎 氏 2019-3-25
1.健康管理の盲点となっている粘膜強化策
いままで健康管理のテーマとして取り上げられたこともない粘膜について、今回その重要な働きと、病気との関係を説明する。
2.粘膜とは
粘膜とは、口腔内や咽頭、消化器、泌尿器、生殖器などの内側を覆う薄い膜のことで、普通粘膜から常に粘液が分泌されていて、表面はいつもしっとりと濡れた状態になっている。
粘膜の構造は、まず表面に粘膜上皮という表面を守る細胞層があり、その下には粘膜固有層という粘液を分泌する腺を含む結合組織の層がある。上皮細胞は新陳代謝が早く、およそ三日で新しいものに生まれ変わる。それは粘膜に付着した異物を、早く体外に排出する為である。
3.粘液の成分
口の中から出る唾液も粘液で、鼻から出る鼻水や目から出る涙にも粘液が含まれている。粘液は体のすべての粘膜から分泌されている。
粘液に含まれている成分と働きは、
- ムチン・・・病原体が粘膜に付着するのを防ぎ、体外に排泄する。粘膜を保護する。
- 分泌型IgA・・・病原体を撃退する。毒素を中和して、有害物質から体を守る。ムチンと協力して寄生虫を撃退する。
- リゾチーム・・・細菌の細胞壁を分解し、感染から体を守る。
- ラクトヘエリン・・・細菌に必要な鉄成分を奪い、増殖を抑える。免疫機能を調節する。
4.粘膜と粘液の総合的な働きとは
- 異物が外部から入る場所には、口から、鼻から、のどから気道に、食道に、更に胃や腸に入り込んだとしても、それらを全て、それぞれの粘膜が、二重、三重のバリアが病原体や異物を排除してくれる。
ところが粘液の分泌量が少くなったり、粘膜の質が衰えていると、病原体の侵入を防ぐことが出来なくなる。例えばそれらが健全であれば、風邪を引いた人の咳による飛沫を受けたとしても、感染しなくて済む。要するに病気に罹り易いかどうかは、粘膜と粘液次第なのである。
- もう一つの役割は、上述した粘液の成分は、唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液などの消化分解酵素を活性化させて、消化を助けてくれている。
- 唾液に含まれるムチンが食べ物をまとまりやすくして、気管に流れないよう誤嚥を防ぐ。
- 粘液は粘膜をコーティングして保護し、キズや炎症を防いでくれる。目にゴミが入った時、固い食べ物が口や胃に入った時に、粘膜が傷つかないように保護してくれる。消化のために強い酸性の胃液が分泌されても、胃壁を保護してくれる。
- 女性の生殖器の子宮などは粘膜で覆われているが、ここで分泌される粘液が溜まって、受精を促進してくれる。
5.粘膜ケアの秘訣
加齢と共に皮膚がカサカサになってくるし、ドライアイやドライマウスで困っている人も多いと聞く。では粘膜を健全に保つにはどうしたらよいのだろうか、
- 自律神経のバランスの安定化。ストレスなどで現代人は交感神経が昂進しがちであるが、むしろ副交感神経が少し優位の方が、粘液の分泌がスムーズになる。不安、悲しみ、恐れは粘液を減少させる三大精神悪というから、人格を磨くことを忘れないようにする。
- 睡眠不足の解消。睡眠不足はあらゆる病気に悪いことは自明の理である。少なくとも7時間の睡眠をとる。
- 適度な水分の補給。少なくとも一日に1.5リッターの水分を綺麗な生水かビタミンCの豊富な柿茶から摂取する。がぶ飲みすると、水分が細胞に浸み込まないから、チビリチビリと飲むのが良い。水分が粘膜に行き届いていると、炎症を引き起こすヒスタミンが薄められて、バリア機能が十分に働き、花粉症などに良い効果をもたらす。
- 粘膜を強くするための食事法としては
・ムチンの含まれている食品を摂る。ムチンを摂ったからと言っても、粘液の分泌を増やしてくれるわけではないが、体の粘膜を覆うムチンを外から補うことで、病原体を防ぐ働きや、粘膜を保護する働きを補ってくれる。
その食品とは、レンコン、長芋、サトイモ、オクラ、モロヘイヤ、なめこ、納豆などのヌルヌル、ネバネバ食品がよい。
特にレンコンはそれ以外に食物繊維、フラボノイドが便通を良くし、抗酸化、抗炎症作用が素晴らしい。アレルギー反応を引き起こすIgE抗体の過剰生産を抑制する効果が高い。
昔からレンコンのしぼり汁を飲んでのどの痛みを治したり、綿棒に付けて鼻の穴に塗って、炎症を治すなどその効果は大。
・ビタミンCの多い柿茶、レンコン、キウイ、イモ類、かんきつ類、イチゴなどを摂り、粘膜を強化する。
・ビタミンA、及びB2も皮膚や粘膜強化には欠かせない。
・最近話題のオメガ3脂肪酸が含まれているアマニ油、えごま油や青魚に皮膚や粘膜の働きを強化させて、アレルギーや炎症の抑制作用及び血栓抑制作用があるという。
- 人体の免疫力の7割は腸に集中し、病気の予防と克服に働いている。最近話題になっているのが「腸もれ」である。これは現代人の食生活が乱れて、腸内環境が悪化して、腸粘膜の連結を弱めて、細胞間に隙間を生じさせて、そこから未消化の栄養分や毒素、腐敗物、微生物、病原体、食品添加物などの化学物質が腸壁から血液中に流れ込んでゆき、体の免疫システムはそれらを異物と認識し、炎症反応が起きる。対策は健全な腸内環境の構築である。
- 現代人の乱れた食生活が腸内環境悪化の主因であるから、それを改めない限り。「腸もれ」は無くならないだろう。そのためには、高脂肪高蛋白の欧米食、酒、甘い砂糖類のお菓子や飲み物、大食、食品添加物の多い加工食品、食物繊維不足などを悔い改めることである。
- 内皮は外皮に通じる、という言葉の通り、健全な内皮が健全な外皮を作る。内皮とは粘膜のことで、体の表面の皮膚の構造も、粘膜と非常に似ており、皮膚の皮脂や汗は粘膜の粘液に相当し、皮膚からいろいろな異物が侵入しないように、バリア機能が働いている。西式健康法でも腸に宿便がなく、腸内環境が良好な人は、皮膚もきれいであることを証明している。
- 健康体操をして、骨格の矯正、有酸素運動、適度な筋肉維持、円滑な血液循環を計る。それに
は自彊術がお薦めである。何事も知ろうしない気持ちの持ち主には健康は存在しない。
6.まとめ
花粉症の人が2000万人、アトピーが700万人いるという。これ等の病気になる人とならない人の違いは腸内環境が良好か否かで決まる気がする。 おわり
カテゴリー: 健康情報(豊岡倫郎 氏), 健康情報誌, 西式健康法
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