健康を考えるブログ

月別アーカイブ: 2月 2019

慢性腎臓病の人が何故こんなに多いのか By 豊岡倫郎 氏 2019-2-20

1.新しい国民病といわれる慢性腎臓病

いま慢性腎臓病の人が推計1330万人いると言われている。成人の8人に1人が慢性腎臓病という。どうしてこんなに多いのか。そしてなかなか根治するのが困難なこの慢性腎臓病とは。

2.慢性腎臓病(CKDとも呼ぶ)とは

慢性腎臓病とは一つの病気を示すものではなく、慢性的に腎臓が障害されたり、腎臓の働きが低下している状態の総称である。

腎臓は握り拳くらいの大きさの臓器で、体の左右にひとつづつあり、その働きは大動脈から大量の血液が腎臓に流れ込むと、そこから余分な水分や塩分を除去し、尿として体外に排泄する働き

をしている。また血液には体内で出来た老廃物も含まれているので、この老廃物を取り除いて、尿として体外に排泄する。そしてきれいになった血液は腎臓から下大静脈に戻って行く。

従ってこれら一連の腎臓の働きが低下すると、余分な水分や塩分、老廃物が体内に残ってしまい、体にいろいろな症状があらわれてくる次第である。

3.慢性腎臓病の原因

ひとつは糖尿病や高血圧などの生活習慣病があると、全身の血管の塊である腎臓はその影響を受けて、血管や組織が壊れてしまうこと。

もうひとつは蛋白尿や血尿が長期に亘って現れる慢性腎炎などからくるケースもある。更に加齢によって腎臓の働きが低下してくると、中高年頃から徐々に慢性腎臓病の症状が出てきてしまう。その外の原因として、脂質異常症、メタボリックシンドローム、高尿酸血症、喫煙なども腎臓の機能を悪化させてゆくと考えられている。

4.慢性腎臓病のリスク

前述したように糖尿病や高血圧があると、慢性腎臓病を併発しやすいが、腎臓の働きが低下すると、血液中のリンなどの物質が増加して、血管の壁が傷つき、脳卒中や心不全を誘発する。何故かというと、血液中にリンが増加すると、それがカルシュウムと結合して、血管に沈着して、石灰化が起こり、血管が硬くなったり、内部が狭くなってゆく。これが全身に起きるので、特に体の中心部の大動脈に起きやすい。

また腎臓は水分や塩分の排泄が充分でなくなるので、血液量が増えてくるが、血管が硬く、狭くなっているため、心臓はより強い力で血液を送り出さねばならなくなる。その結果脳卒中、心筋梗塞、心不全が起こりやすくなる。

5.慢性腎臓病の働きが弱った時に見られる東洋医学的症状

★体が疲れる。特に足がだるくなる。

★腰や腎臓がある部位に鈍痛やだるさを感じる。

★朝起きた時に顔や手が腫れぼったい。夕方になると足がむくむ。

★目がすぐ疲れる。

★朝起きるのがつらい。

★うつ伏せに寝る癖がある。

★背中や胸に神経痛のような痛みが時々出る。

★顔色が黒ずんでいる。上瞼が腫れている。

★足の裏が異常に温かく、夜就寝中に布団の外へ出さないと寝られない。

★よく風邪を引いて熱をだし、のどが痛み、なかなか治りにくい。

★体を左右に振って歩く。

★仰向けになり、おへその左右を手で押してみると圧痛がある

★背骨の胸椎の10番の両側を押すと圧痛がある。腎臓へ行く神経はここから出ている。

★履物の後ろ外側が減っていると、腎臓が働かないことを示している。

以上の症状が3個以上あれば、今後慢性腎臓病に発展するか、ごく初期の段階が疑われる。

 

6.早期発見のための検査

1)腎臓の働きが低下すると、老廃物の排泄が悪くなり、体内に蓄積される。その老廃物のひとつがクレアチニンで、血液検査によって調べる。血中の血清クレアチニン値(eGFR値)の濃度が高いと、腎臓の働きが低下しているとみなす。 eGFRが60未満の場合は慢性腎臓炎が疑われる。

2)尿に含まれる蛋白をチェックすると、通常尿中には含まれない蛋白が出ていると、腎臓の働きが低下しているとみなす。検査結果は「-」、「+」で表し、「-」は正常で、「1+」、「2+」は慢性腎臓炎が疑われる。

3)更にアルブミン尿の値を検査して、アルブミン尿の値が30mg/日以上ならば、慢性腎炎が疑われる。この数値は糖尿病になると、腎臓の糸球体の異常によって、高い圧力で血中の蛋白が血液から尿に漏れ出してくるためおきる。糖尿病性腎性という。

これ等は健康診断の検査項目として、採用されているので、異常がある場合は、直ぐに病院で精密検査を受ける必要がある。病院ではこれら三項目の値をチェックして、正常、軽度、中等度、高度と区別して、治療方法を選択する。

 

7.慢性腎臓病の治療

前述したように慢性腎臓病発症の原因は、糖尿病、高血圧、腎炎など腎臓自体からのもの、脂質異常症、肥満、加齢、タンパク質やカリウム、塩分その他の食事内容、他の服薬、運動量などいろいろあるので、原因に合わせた治療と生活習慣の改善を行うことになる。

当然治療の具体的事項は専門医との相談のうえ開始する必要がある。ただ一つ言えることは慢性腎臓病の発見が遅ければ遅いほど、治療も難しくなるから、早期発見、早期治療が大事である。

最悪の場合は人工透析、腎臓移植が必要となるから怖い。それほど慢性腎臓病の治療の決め手が無く、困難で、長引いて、治りにくい病気なのである。

 

8.現代医学での慢性腎臓炎の症状

慢性腎臓病の進行度によっても異なるが、例えば次のような症状が出る。

★だるさ、食欲不振、吐き気、頭痛、むくみ、息切れ、動悸、骨が脆くなるなど。

 

9.慢性腎臓病に対する甲田療法とは

「腎臓病と甲田療法」という本を紹介する。著者は甲田光雄博士、創元社刊、2002年1月発行。甲田光雄博士は大阪大学医学部卒業、八尾市に甲田医院を開業して、西式健康法を基にした、独自の甲田療法を考案して、多くの難病で苦しむ人の治療に専念する。2008年84歳で逝去。

1)253ページから成るこの本の内容は、前篇は腎臓病の理解と健康対策として

★現代医学だけでなく、民間療法にも金の卵がある。

★腎臓の解剖と生理

★腎炎、ネフローゼの概略

★腎疾患診断に必要な検査法

★腎臓病の健康対策として、

・風邪を引かない身体になること

・足の故障を直すこと

・腎臓の働きを助ける方法

・食事療法

・腎臓病に対する断食療法

・家庭で出来る一日断食

★腎臓病の予防について

なお後編は断食療法体験記・・・腎炎、ネフローゼとの闘い

★10人の方の体験治癒例が載っていてる

2)慢性腎臓病に対する甲田療法とは

★西式健康にある裸療法、温冷浴を行い皮膚を鍛え、体内の血液循環をよくすること

★足の故障を直す。腎臓の働きが低下するのは、足首の故障が最大の原因と見なす。脚絆療法と毛管運動をして、足首の歪みや炎症を治す。

★腎臓の働きを助ける方法として、脚湯法、平板に寝る、金魚運動をするなど

★食事療法として、少食にして、玄米、生野菜の摂取、生水やビタミンCを柿茶から摂るなど。但し高度の疾患は生野菜のカリュウム摂取はいけない。高脂肪、高たんぱく食もいけない。

★断食療法によって宿便を取りのぞく などである。

3)これらの療法の中で特筆すべきことは、

★足の故障を治すことである。腎臓の悪い人は100%足に故障があるという。このことは現代医学では無視されているが、甲田博士は何十人もの腎臓患者を治してきた臨床経験から自信持って断言している。足首の故障は腎臓ばかりでなく、風邪やノド、扁桃腺,鼻の疾患にもなりやすいという。

その根拠となっている外国の研究がいくつかある。まず足指の付け根が痛いのは、モルトン氏病と云う。特に親指の付け根が痛いことが多い。次に踝の周囲を押してみて痛いのは、ソーレル氏病と云う。それぞれこの痛みを研究した人の名前がついている。この痛みは左右の足を交互に指の付け根から踝へ、次に膝へ、更に股関節へとどんどん上の骨格に影響を及ぼし、最終的に首の曲がりに行き着く。

もう一つの研究はスペインのツルーエタ博士は1941年のドイツからロンドンへの空襲の時に、ロンドン市民で足に怪我した人が皆腎臓病になったのことから、更に動物実験で、足の故障と腎臓病のことを研究して、1947年にその成果を世界に発表している。

★断食によって、宿便を取ることである。これも現代医学では無視しているが、宿便の害を取り、腸内環境をよくして、善玉菌を増やし、きれいな血液を作ることが肝要という。

★食事療法の重要さである。玄米、生野菜中心の少食である。そして甘いもの、酒は避ける。

大食、甘いもの、酒の多食、多飲の人は足に故障が起きることを、多くの臨床経験の中で確認している。

★背骨の歪みを直すこと。特に胸椎の10番の歪みを正す。

 

10.まとめ

1)いま子供の腎臓疾患が増えていると聞く。運動不足、甘いものの摂り過ぎ、高脂肪、高たんぱく食、および加工食品の食品添加物などが影響しているためだろうか。確かに今の子供は姿勢が悪いのは骨が弱いためだろう。

2)足の血流が悪いと、ヘソから下の腎臓、膀胱、前立腺、子宮筋腫、痔などの疾患に罹り易いと言われている。その訳はこれらの臓器や器官の血流は足の血液循環によって左右されているからである。特に太腿の内転筋が衰えると、これら臓器や器官への血流が滞るため、機能が低下する。

3)東洋医学の経絡の腎経が足の裏から踝を経由し、脚から下腹部へ繋がっていて、足に故障があると気血が上へスムーズに流れない。

4)この本にある治癒した体験談を読むと、現代医学に見放された人が、甲田博士の指導の下に、涙ぐましい努力をして、健康体に復帰した喜びの話には感動する。

5)足の故障は万病の基という。足の親指の付け根、足くるぶし、膝、股関節に違和感がないだろうか。これまでに足首をねん挫した覚えがないだろうか。今は痛みが無くても、断食をすると、治癒反応として痛みが出てくる。医者は健康のために、散歩を勧めるが、こんな人が散歩するのは、とんでもない話である。95%の人は足に何らかの故障があるというから、それを治してからにした方が良い。

おわり


カテゴリー: 健康情報誌, 西式健康法, 柿茶® | タグ: , | コメントをどうぞ