健康を考えるブログ

月別アーカイブ: 12月 2018

健康への道しるべ 第136号

健康への道しるべ 第136号

心と体の健康生活:平成30年11月30日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間購読料:2,500円

今回の道しるべには、NPO法人健康を考えるつどいの講演会 翌日に行った小豆島が記事に上がっている。


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本のご紹介

春名 伸司 著・末期がんを乗り越え100歳をめざす


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あの人の養生(山内 浩 先生)

相模原市で漢方診療を取り入れたクリニックを開設されている山内先生から以下のような手紙を頂いたのでご紹介します。

小生は10代後半から御社の柿茶を飽きもせず(笑い)飲み続けまして早や、50年以上となりますでしょうか。柿茶、スイマグ、1日2食の3点セットだけは不思議と長続きしまして、齢74とはなりました。まだまだ10年以上は診療に従事したいと思っております。今後とも柿茶を健康維持につづけたいものです。 相模原市 山内クリニック 院長 山内 浩

山内先生が『あの人の養生』という連載記事に掲載された。

毎日忙しく臨床にあたっている治療家の先生方は、日々どのような養生法を取り入れているのでしょうか。

第1回目は、都立大久保病院東洋医学科の初代医長を務めたご経験を持ち、現在神奈川県相模原市で漢方診療を取り入れたクリニックを開設されている、山内浩先生にお話をうかがいました。

先生と東洋医学との出会いについて教えてください。

山内 私は今から50年以上前の高校生の頃、慢性の胃腸炎に悩まされていました。今でいう機能性デイスペプシア(FD)のようなもので、胃痛や胸焼け、ゲップ、腹部膨満感、便秘などの自覚症状にけっこう苦しんでいたのです。当時(1960年代)の大学病院を含む現代医学の診断と治療を受け、いろいろな対症療法の薬を飲んでいたのですが、残念ながら効果は十分ではありませんでした。ありがたいことに、当時私が通っていた神奈川県立湘南高校は図書館がたいへん充実しておりまして、医学や健康法に関する本がたくさん所蔵されていたのです。漢方や鍼灸、指圧、食養、さらに断食療法などに関する文献も数多くあり、読み進めるうちに、東洋医学的な考え方や治療法にも自然に興味と関心を抱くようになったのです。そのような中で、自分は根本的に胃腸虚弱体質を治す必要があるのではないかと考えるようになり、休学して療養に専念することに決めました。そして

たしか高校2年、17歳の春3月、雛祭りのころだったとおぼえていますが、都内のあるクリニックに自分の意思で入院し、3日間の短期絶食治療を生まれて初めて受けました。そのクリニックの先生は東洋医学を取り入れた診療を行われていて、食生活やフィジカル・エクササイズについても指導していただきました。食生活を見直し身体を鍛えることで、次第に体調がよくなって、いつの間にか消化器症状もなくなりました。その後、次第に胃腸虚弱体質が改善され、復学し、元気に過ごせるようになったのです。

治療に東洋医学を取り入れられたきっかけは何ですか。

山内 先ほどもお話したように、私が医学、医療というものに興味を持ったのは、胃腸病に悩むなかで東洋医学との運命的な出会いがあったからのようでした。医師になれば患者さんに、西洋・東洋のそれぞれの治療法を融合した治療ができると思い、医師を志すようになったのです。

1978年に消化器肝臓内科の専門医として国立栃木病院に勤務してからも、漢方に関する臨床研究を続けていました。今でこそ漢方はポピュラーになり、薬効機序の解明やエビデンスの研究も進んでいますが、当時はまだなかなか周囲の理解を得るには難しい時代。まずはスタッフから理解してもらえるよう、随分努力したものです。1993年には、都立大久保病院に東洋医学診療科が新設されるということで都の要請を受け、医長を務めました。5年後に退官し、新宿海上ビル診療所に、つるかめ漢方センターを開設しました。約10年所長を務め、定年退職後、地元である相模原市の実家に当院を開院し、現在まで内科・漢方診療を行っています。

 先生がふだんから心がけていらっしゃる養生法について教えてください。

山内 絶食治療で胃腸症状を改善した経験から、今でもときどき短期絶食ないし超低カロリー絶食法をすることがあります。身体の毒素や宿便が排泄されて、すっきりしますから。ただ、一般の人が自己判断で行うのは、医学的に危険があるのでおすすめできません。必ず医師の管理の元、行っていただきたいです。

「食養生」においては、食べすぎず、摂りすぎないことが大切です。糖質や脂質、冷たいものを摂りすぎず、バランスのよい食事を心がけることが重要だと思います。私は、朝はコーヒーとかお茶、野菜ジュースのみ、昼食も軽く済ませて、夜はリラックスしながらしっかりゆっくり食事をとるようにしています。

「1日3食」が基本だとよく言われていますが、2食でも大丈夫なのでしょうか?

山内 昔の日本人は、朝晩の1日2食が基本だったのですよ。ただその内容は野菜や穀物を中心とした、ビタミンやミネラルが豊富な食事でした。現代の日本人は、昔で言う王侯貴族のような食生活を送っています。日本人には本来、日本人に適した食事がありますから、そのバランスが崩れると、免疫力が落ちてしまうのです。最近は「この食べ物がよい」と聞くとそればかり食べてしまう人もいますが、それではかえってバランスが崩れてしまいます。できる範囲で構いませんから、少食を心がけて、栄養の偏りがない食事を摂っていただきたいと思います。

そのほかに心がけていらっしゃることはありますか。

山内 とにかくよく眠ることですね。私は1日、6~8時間は眠るようにしています。あとはよく言われていることですが、手足をよく動かす、適度な運動をすることも大切です。よく「運動しましょう」と言うと、スポーツジムやプールに通わなくちゃと思われる方がいらっしゃいますが、そんな必要はありません。毎日20~30分以上しっかり歩くだけでも十分ではないでしょうか。私はよく休日、電車に乗って、気の向いた駅でぶらりと降りて、散歩を楽しんだりしています。昔住んでいた秦野市の山や川や畑を眺めながらのんびり歩くだけで、穏やかな気持ちになれるのです。また、金魚運動のように寝て体をすばやく左右に揺り動かすなど、少し身体を動かすだけでも毎日続ければよいと思います。
オレンジ色を基調とした、明るく温かい印象の待合室


院内のインテリアは、木で統一されている

この時期、花粉症に苦しんでいらっしゃる患者さんが多いと思います。おすすめの養生法はありますか。

山内 花粉症と言ってもいろいろありますが、アレルギー性鼻炎はおもに身体に水毒、痰飲が溜まった状態がベースにあります。そのため、余分な水分を外に出す必要があります。また、ジュース、ビールなどの冷たい飲み物や食べ物、甘い物の過剰摂取は身体を冷やして水毒を招くので、控えめにしたほうがよいと思います。

あと、これは私自身若い頃からよく行っていて、アトピー性皮膚炎の患者さんにもおすすめしているのですが、「温冷交互浴」や温浴後の水かぶり、もよいと思います。交互浴はまだ寒いので抵抗があるでしょうから、温浴後に20数℃程度の水を手足から始め、次第に全身にかける、という水かぶりも皮膚機能の改善によろしいです。自律神経系のバランスを整えることができて、アレルギー症状の緩和に役立つと考えられます。「温かいな」「冷たいな」と交互に感じることで、気分を切り替えることにもなるので、ストレス解消にも役立ちます。

先生が考えられる「養生」について、ひと言お願いします。

山内 「求めよ、さらば与えられん」という言葉がありますが、健康への道はいくらでもあります。何事もアンバランスにならないよう、「摂りすぎたら減らす」ように心掛けることが大切だと思います。せっかちにならず、親からもらった大切な命に感謝をして、心穏やかに日々を過ごすことこそ、養生につながるのではないでしょうか。 

[山内 浩]やまうち・ひろし

医学博士。1972年、信州大学医学部卒業。慶應義塾大学大学院、国立栃木病院内科医長、都立大久保病院東洋医学科医長を経て、つるかめ漢方センター所長を務める。2007年、山内クリニック開設。専門は内科、漢方内科、消化器・肝臓病学。著書に『中医免疫学入門』、『アトピー性皮膚炎の漢方治療』(ともに東洋学術出版社)、『慢性肝炎・肝硬変漢方治療マニュアル』(現代出版プランニング)、などがある。


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