健康を考えるブログ

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だんだん良くなるムラタの体操 ㉕

NPO法人 明日の健康を考える会が発行する機関誌『医食同源』2018年2月1日号に、金沢在住の「百まで歩こう会」村田 敏明氏が連載する「だんだん良くなるムラタの体操」なる記事があるのでご紹介。


↓ 老後の設計⑥


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2018年2月 健康情報 By Mr.豊岡

肥満は怖い 2018-2-17 豊岡倫郎

1.肥満は自慢にならぬ

一昔前までは恰幅がいいとか、押し出しがいいとか、言われた時代もあったが、しかし今は、あの人あんなに肥っていて、大丈夫なのだろうかと、心配そうに見られる。肥満の人に長寿者はいないことを皆さん知っている。その肥満の人がいま日本で急激に増えている。

2.肥満の定義とは

肥満かどうかの判断基準がある。それはBMIと言って、体重(キロ)を身長(メートル)の二乗で割った数値で表す。適正な数値は18.5~25が標準体重である。下の表参照。


厚生労働省の調査によると、日本でも肥満は特に40歳以上で、この20年間で増え続けている。20~60歳代の男性の28.7%、女性の21.3%が肥満である。

健康を維持するためには、肥満を解消し、標準体重を維持することが重要課題である。研究では痩せの場合にも死亡リスクの上昇がみられた。これは「高齢者の低栄養」という問題があるからで、食事での摂取エネルギーが少ない状態が続くと、筋力が低下するため、転倒や寝たきりのリスクが高まる。免疫の働きも低下するので、肺炎などの呼吸器疾患も増える。

痩せている人には食事の質や量の問題だけでなく、消化器や骨格などの機能不全によって、病的に太れない為に短命のケースも多い。

しかし肥満が原因で亡くなる人と痩せているために死亡する人の割合は圧倒的に肥満の人である。

肥満には下の写真のように皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の二種類があるので、健康への影響にも違いがある。


3.メタボリックシンドロームとは

内臓脂肪症候群とも呼ばれていて、内臓脂肪の蓄積によって、複数の生活習慣病を引き起こしている状態のことをいう。略して「メタボ」ともいう。この言葉が使われる以前は「死の四重奏」 といって、上半身肥満・高血圧・糖代謝異常(糖尿病)・高脂血症の4つの症状が合併した状態があると、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患の危険因子が集積し、死に至る恐れがあることから1980年代末に提唱された言葉である。

4.肥満の人はなぜ短命なのか

ご存知のように肥満の人は、人並みに走ることも、階段もスムースに登れないし、大汗をかいて息遣いも荒くなる。最近では肥満はれっきとした病気だと言われている。問題点は次の通り。

★過食で肥れば、脂肪が溜まり、血液は汚濁し、血液を体内に潤滑に巡らすために血圧を上げないと、生命を維持できない。脂肪は死亡をまねく。

★皮下脂肪ばかりでなく、心臓をはじめ、各臓器の周りにも脂肪がべっとりと付いて、体の働きを低下させている。

★血液の中にも中性脂肪やコレステロールが増えて、血管が脆くなり、プラークが出来たり、内径が細くなり、血栓が起きやすい。

★大食する人は腸に処理能力以上の負担を強いるから、腸に宿便が停滞する。そこから発生する毒素が腸壁から吸収されて、全身を巡るから、汚濁した血液がいろんな病気を発症させる。

★脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモン様の生理活性物質がある。その働きは脂肪を燃焼させたり、動脈硬化を抑制したり、高血圧を防いだり、インスリン抵抗性を改善する作用がある。しかし肥満時には、その分泌が低下し、動脈硬化や糖尿病が進んでしまう。

★大食によって消化器も循環器も疲弊してしまい、機能も低下し、免疫力も落ちて老化が進む。

★アメリカの大学で行われた有名な赤毛サルの実験がある。エサを制限なく与えたサルと摂取カロリーを30%少なくしたサルを20年間追跡調査した結果、無制限のエサのサルは半数が死に、食事制限したサルは80%がまだ生きているという。マウスでもこれと似たような実験結果が何件も発表されている。

★我々の体にサーチュイン遺伝子という遺伝子がある。この遺伝子は普段はスイッチがオフの状態になっているが、少食になるとスイッチがオンになり、わずかな食事でも体を活性化させてくれる遺伝子である。人類何万年物もの飢餓の中で生き抜く為に体に備わった遺伝子といえる。別名長寿遺伝子と呼ばれている。我々の体は飢餓に強いように出来上がっている。

★肥満の人は動作が鈍くなり、運動したがらないから、ますます新陳代謝が悪くなる。

4.肥満と疾病の関係

1)これまで「肥満パラドックス」といって、小太りの人が一番長生き出来ると、言われていたが、最近の研究では、肥満は明らかに疾病のリスクが高いことが確かめられた。パラドックスとは逆説という意味。その疫学調査研究はアメリカやイギリスの大学や研究機関が中心になって、世界32か国の、395万人の45年間の追跡調査のデーターを解析して得た結論である。

2)正常者に比べて、肥満者が病気になる確率についてのデーターはいろいろ発表されているが、

その一例を示すと、次の通り。

糖尿病  3.2倍  腎炎  2.1倍  胆石症 2.8倍
心筋梗塞 1.8倍  肝硬変 2.5倍  脳出血 1.6倍

5.まとめ

1)前回も書いたように、日本列島にこれだけ病人が溢れているのは食べ過ぎ食べ過ぎが原因である。更に食べ物の質も悪く、油や肉、砂糖、加工食品と偏食している。もはや日本人の食事態度と内容は崩食してしまった。吟味して良質の食べ物を腹7分目摂れば充分である。

2)若い人たちは、給食で育ち、欧米型の高栄養、高カロリーが体によいと、洗脳されていて、その過ちに気付いていないから、大食ぐせがどうにも止まらない。

3)大食する人の盲点のひとつは、自分の食べている量が決して食べ過ぎだと思っていない事。ふたつ目の盲点は、食欲が旺盛で、どれだけ食べても、どこも痛くも痒くもないから、慢心している事。自分の置かれている状況が解かっていないから反省もしない。

4)毎日の食べ物が血となり、肉となり、我々は命を繋いでいる。食べ物に感謝しないといけない。

5)大食すれば、それを処理するのに、体の各臓器や組織は悲鳴を上げている。あなたは王様か、殿様か。しもべの悲鳴を聞く耳を持たないと、身内から破たんする。テレビでは毎日のように、やれグルメだ、スイーツだと浮かれて、大食番組が後を絶たない。慈悲の心はどこへ行ったのだろうか。「食を制する者は健康を制する」、「肥満大敵死の用心」。

おわり


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