健康を考えるブログ

月別アーカイブ: 10月 2017



健康への道しるべ 第129号のご紹介。

健康への道しるべ 第129号のご紹介。

平成29年10月10日発行。

昭和2年に西勝造先生が公表された『西式健康法 』 が、90周年を迎えた。

その遺訓(その2)が紹介されている。

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142


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だんだん良くなるムラタの体操

NPO法人 明日の健康を考える会が発行する機関誌『医食同源』2017年10月1日号に、金沢在住の「百まで歩こう会」村田 敏明氏が連載する「だんだん良くなるムラタの体操」なる記事がある。

村田氏は健康に関する情報を分かり易いマンガでも紹介し、自ら実践している。

一度金沢でもお会いし、坂出にも講演会の講師で来ていただいた。

↓ マンガの一部をご紹介


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第14回健康を求めて in ユープラザうたづ

台風21号の接近で開催が危ぶまれたが、無事講演会を終え、事務局としてはほっとしている。

朝から雨で一体何人くらい来てくれるのだろう?

そんな悪天候の中、約260名もの方々に来ていただいた。

入口で来られる人に挨拶していると、相当数入ったと思われたが、800人入れる会場内はさすがに、こんな様子。空席がやたら目立ったような・・・。

ロビーでは、恒例となった絵手紙やフラワ-アレンジメントの展示、丸亀ユネスコ協会によるチャリティーバザーなどが行われた。

↑ 丸亀ユネスコ協会によるチャリティーバザーの収益金は、世界寺子屋運動など後進国
での学校整備に使われる。 このチャリティーバザーが楽しみで来てくれるお客さんも
年々増えてきた。

このバザーには、NPO法人健康を考えるつどいが主催するスクールの皆さんからの寄付品も入っている。

今回の講演はまず、

NPO法人日本総合医学会会長・渡邊 昌先生による『薬に頼らず糖尿病を治す方法』、

次に、

四国学院大学副学長・漆原 光徳先生による『大学ダイエット講義~無理をしない・頑張らない・それでも確実に痩せる~』でした。

両先生のお話は大変分かり易く好評。

講演後のアンケートに書かれた意見を少し紹介すると、渡邊先生のお話では、

『大変役にたった』とか、

『2年くらい前の町健康診断で少々血糖値が高いと出たため、モチ麦を入れた事、運動を少し増やして現在は良好。改めて先生のお話でやっぱり良かった』

『データに基づいた研究結果など、大変参考になりました』 等。

漆原先生のお話では、

『先生のお話は分かりやすく、大変役にたった』

『驚きと発見のあるお話があり、今日からでもできそうな事は実践していこうと思います。筋力を落とさないようしていきたいです。』

『ダイエットのテーマでしたが、総合的な健康生活についてのお話は貴重でした。』」など等。

↓ 渡邊昌の本

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今回の講演会では宇多津町のご厚意で、手話通訳をしていただいた。

大変ありがとうございました。


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誤嚥性肺炎は怖い (2017/10/17 By 豊岡倫郎 氏)

1.日本人の死亡原因

現在の日本人がどんな病気で死亡しているかを知って、自分がどんな生き方をすればよいか、参考にする必要がある。下のグラフは厚生労働省が発表した2016年度の死亡原因を示す。
今迄四位だった肺炎が三位になり、肺炎のひとつである誤嚥性肺炎について、解説する。

2.誤嚥性肺炎とは

物を飲み込むことを嚥下(えんげ)と云い、口から食道へ入るべきものが気管に入ってしまうことを誤嚥(ごえん)という。誤嚥性肺炎とは嚥下機能障害のために、食べ物、唾液、胃液などと一緒に、細菌を気道に誤って吸引することによって、発生する肺炎をいう。


3.誤嚥性肺炎の死亡数

調査によると、肺炎で亡くなった方の97%が65歳以上の高齢者で占められていて、またその高齢者の肺炎の内の70%以上が誤嚥性肺炎だと云うから怖い。

年間総死亡者数は約130万人であるが、それから推計しても誤嚥性肺炎で亡くなる人が如何に多いかことか。我々の健康管理上の一大重点注意項目として、上げねばならないのである。

4.喉(のど)の構造

右の図は食道と気管と喉頭蓋を横からの略図で示しているが、左側下方の太く丸い部分が喉仏で、甲状軟骨で出来ていて、右斜め上方の細くなっている部分が喉頭蓋である。呼吸をしているときは、気管部分は開いているが、口から物を飲み込んだときは、喉頭蓋が気管をふさいで、食道の方へ食べたものが流れてゆく仕組みとなっている。

5.何故高齢者に誤嚥性肺炎が多いのだろうか

  • のどを動かす筋肉は40歳代を過ぎるころから徐々に衰えてゆく。70歳を過ぎる頃になると、喉の筋肉や感覚がすっかり弱くなり、飲み込むタイミングにズレが生じ、飲食物や唾液が誤って気道に入りやすくなる。
  • 通常、声帯は開いているが、食道の入り口は閉じている。物を飲み込むと、喉頭が引っ張り上げられて、喉頭蓋が倒れて、声帯が閉じて、食道の入り口が開く仕組みになっている。

この開閉の切り替えには、周辺にある顎二腹筋、茎突舌骨筋、顎舌骨筋の三種の筋肉が連係して、喉頭を引き上げることで、わずか0.5秒のタイミングで行っている。要するに、これ等の筋肉が加齢と共に衰えていくと、飲み込む力も衰えて、誤嚥が起きてしまう訳である。

6.誤嚥を起こしやすい状況

  • 痰が絡む、●よくムセる、●声がかすれる、●錠剤が呑みこみにくい、●声が小さい、●胃液が逆流する、●飲み水が気管に入る、●知らぬま誤嚥と言って、睡眠中に唾液や胃からの内容物が軌道に入る。

7.誤嚥性肺炎の症状

  •  何となく元気がない。●食欲がない。●発熱、逆に発熱しないケースも多い。●咳が出る。
  • 膿のような痰が出る。本人が気づかない事が多いから、誰か気づいてすぐ対処が大事である。

8.誤嚥性肺炎の診断

明らかに嚥下機能障害から発生している場合は、レントゲン写真、CTで肺炎像を確認する。他に白血球の増加や炎症反応をチェックするなど。

9.治療

抗菌薬を用いた薬物療法が基本となる。呼吸状態や全身状態が不良の場合は入院治療となる。

また同時に口腔ケアの徹底、嚥下指導を受け、トレーニングすることも必要となる。

10.生活上の注意点

  • 高齢者や中枢神経系障碍者など寝たきりの人は、慢性的に繰り返し発症することも多い。
  • いろいろな薬常用者も発症に関連性がある場合もあるから服用を医者に伝える。
  • 口腔内の雑多なバイ菌を含んだ唾液を誤嚥するケースも多いから、口腔内を清潔にする。

11.予防策

根本原因の誤嚥を起こさないための予防策は色々あるが、例えば・・・・

●姿勢を正して、ゆっくりと、よく噛んで食べる。テレビなど見ながら飲食しない。●口腔内のバイ菌の発生を防ぐため、歯磨きを徹底する。
●食事の後、すぐに横にならない。
●生活習慣を見直して、禁煙、規則正しい生活、栄養バランスをとり、免疫力を
高める。
●嚥下訓練としては、のどの持つ「飲み込み力」、「発声力」、「呼吸力」の機能を
強化する為には、のど仏の筋肉を意識して、水を飲み込む訓練、のど仏を意識
して、勢いよく息を吐く訓練、お腹に手を当てて、腹式呼吸で「あ、え、い、
お、う」と大きな声で発声する。高い音程の歌を歌うとよいなど他にもいろいろ
訓練法がある。
●医学的に動脈硬化と飲み込み力とに関連性があり、動脈硬化にならないように
気を付ける。
●誤嚥を起こす人は平均より10年寿命が短いと言われている。

12. まとめ

西式健康法や自彊術の体操には、首を上下、左右、前後に倒す動作があるし、頸椎の歪みを矯正し、胸郭を広げる動作もある。日頃から健康体操をして、全身の筋肉も、骨格も、呼吸器も、血流にも配慮している人とそうでない人では、長い年月の間にここでも格差がでるのは、当然な気がする。

おわり


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