健康を考えるブログ

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健康へのトビラ Vol.28

令和3(2021)年 10月 1日発行 Vol.28

編集・発行:NPO法人健康を考えるつどい

〒762-0011 香川県坂出市江尻町1220 TEL:0877-45-8441  FAX:0877-45-8444

今正に「食欲の秋」、

由来を調べると、秋は多くの食材が豊富にそろい採れたてをその時期に頂こうという昔の人びとの考えから、いつしか「食欲の秋」と呼ばれるようになったんだそうです。

そこで健康へのトビラ 秋号では、肥満の解消方やコロナ太り、断食の話題を取り上げています。

私も大腸検査のため2日間断食しましたが、空腹のひもじさは経験しないと分からない事ばかりでした。

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健康常識の盲点 By 豊岡倫郎氏 2021-9-30 

1.あなたの健康常識は間違っていないか

スマホが普及して、誰でも健康に関する情報を取ることが出来るし、新聞、雑誌、テレビで健康に関する記事や放送を見聞できる。しかし健康問題に関心のない人達には、正に猫に小判である。病気になれば医者に診てもらえばよいと、楽観的な人が多い。何故私だけがこんな病気で苦しまなければならないのか?病気には必ず原因がある。無知では済まされない。

2.健康常識の盲点

1)甘いものは疲労を解消してくれる。

確かに糖分を摂ると急速に血液に吸収されて、エネルギー源となって、疲れを解消してくれるし、脳は反応して、気持ちをリラックスさせてくれるセロトニンが分泌される。しかしそれは一時的なことで終わる。むしろ常時糖分を摂取し続けると、次のような害が起きるので極力控えることである。先ず体の体液を酸性に傾けるが、それを中和するために体内の骨の中からカルシュウムを捻出させる結果、骨が脆くなる。更に血中の糖分は毛細血管を消滅させて、血液循環が悪くなる。大量の糖分は血糖値を乱高下させて、脳は混乱して、精神的にイライラや落ち着きをなくして、感情を不安定にさせる。糖分は腸の悪玉菌のエサとなって、腸内環境が悪くなる。胃腸や肝臓の働きが低下してしまうし、免疫力も低下する。中性脂肪やコレステロールを増やす。

最も怖いのは、AGE(終末糖化産物)の生成である。これは糖分がタンパク質と結びついて出来る変質した物質の事で、糖分とタンパク質の摂り過ぎで、体内でどんどん生成されて、体内の至る所に蓄積されてゆき、動脈硬化、ガン、骨粗しょう症、変形性関節症、認知症。白内障、肌のシミやシワなどの病気や老化を促進する。当然のことであるが糖分の過剰は糖尿病を発症させることは言うまでもない。

2)高脂肪、高蛋白の高カロリー食は病気に負けない元気な体を作り、スタミナが付く。

戦後欧米食が日本に普及して、今では若い人達は和食離れして、欧米崇拝主義が食生活までも変えてしまった。その結果、高脂血症、高コレテスロール、動脈硬化、高血圧症、脂肪肝、肥満、ガンが大人だけでなく、若年層や子供達にも激増している。

よく言われている言葉に、肉を食べるとスタミナが付くと。果たして本当だろうか。スタミナとは、持久力、精力を意味するが、肉を食べると、持久力が続き、元気が何時までも続くことはあり得ない。腸内環境も悪くなって、血液は汚濁し、免疫力も低下する。

油で処理したものは味覚を刺激して、若者達は焼き肉だ、トンカツだ、とりの唐揚げだ、ハンバーグだと、常食すれば健康体を作るどころか、大腸ガンや乳ガンを誘引するという。

脂肪分を摂り過ぎると、活性酸素によって過酸化脂質に変質されて、血管壁に付着したり、血管癖に浸み込んでゆき、血管を脆くしてしまい、各種生活習慣病を招くことになる。

3)牛乳は完全栄養食である。カルシュウムが豊富なので、骨を丈夫にするし、骨粗鬆症に良い。

カルシュウムパラドックスという言葉がある。一度に大量のカルシュウムが体内に入ると、ホメオスタシスという体内の恒常性維持機能が働いて、余分なカルシュウムを体外へ逃がそうとしてしまう。逆に骨がカスカスになってしまうのである。酪農の国のノルウェーやデンマークの若者に骨粗しょう症の人が多いのは、そのせいであると云われている。

そもそも日本人は小魚、海藻、野菜類、ゴマ、大豆製品の日本食からカルシュウム分を摂取していた。カルシュウムを骨に沈着させるには、体を動かして骨に負荷を与える事やビタミンD、マグネシュウム、ビタミンC、ビタミンKの摂取も欠かせない。砂糖や蛋白質の摂り過ぎは体を酸性にするからカルシュウムが逃げてしまう。コーヒーやお茶のカフェインはカルシュウムを排泄させる働きがある。肝臓や腎臓の機能が低下していると、ビタミンDが作られない、胆嚢や膵臓の働きが低下していると、脂肪分とカルシュウムが結びついて、吸収されずに便と一緒に排泄されてしまう。胃腸の粘膜に炎症があると、カルシュウムの吸収が悪い。閉経期を過ぎた女性は女性ホルモンが減って、骨の新陳代謝機能が低下しているので、骨粗しょう症になり易い。

要するに牛乳を摂取しなくても、以上のような注意点を考慮すれば、即ち日本食をきちんと食していれば、骨の異常は起きない。牛乳神話に惑わされないようにしたいものだ。

そもそも日本人の八割の人は牛乳に含まれているカゼインという蛋白を消化するラクターゼという酵素を持ち合わせていないので、アレルギー反応が起きる。或いは消化不良で下痢する。花粉症やアトピー症が増えたのも牛乳に原因があると云われている。

4)酒は百薬の長である

確かに適度な量の酒は気分をリラックスさせて、食欲を増進させる効果は否定できない。しかし20年も30年も毎晩晩酌をしていると、肝機能は低下してゆき、肝硬変になったり、アルコールからアセトアルデヒドという副産物が作られて、それを分解する時に、大量の活性酸素が発生するし、ビタミンB類、ビタミンC及び酵素類が無駄に消費される。酒の肴に動物性のものを一緒に摂ると、活性酸素によって過酸化脂質に変質して、血管に蓄積されて、動脈硬化を招く。酒を飲んだ直後は体は血管が膨張して、血流が良くなるが、その後は逆に血管が収縮する。これを繰り返していると、段々脳細胞が委縮してゆき、認知症に近づいてゆく。またアルコール分は利尿作用が働いて、尿と一緒にカルシュウムが排出されてしまし、肝臓が疲弊していると、ビタミンDが産生されないため、腸でのカルシュウムの吸収が悪くなる。お酒飲みの人に腰の悪い人が多いのはその為である。

最近はビール党も若い人に多いが、体を冷やすから、年輪を重ねるにつれて、体の変調をきたすことになる。アルコール中毒になることだけは避けたい。酒は百害の長である。

5)お腹に宿便はない

毎日排便があれば宿便なんかない。医者は肛門から内視鏡を挿入して、目で確認しているが、宿便は見当たらない。腸の粘膜は3日で剥離して入れ替わるから、宿便は残らない等がその根拠となっている。

しかし甲田式西式健康法で多くの難病患者を治療してきた甲田光雄博士の著書によると、「現代人の大半は宿便をどっさりため込んでいる。毎日快適に便通があっても宿便が溜まっている。関節リュウマチ、脳卒中や痴ほう症、アレルギーの発生にも影響している。万病のもとになっている。」と書かれてある。

実際に甲田医院に入院した人達の闘病記を読むと、生々しい宿便排泄の状況が描かれている。絶食に入る前に、スイマグという水酸化マグネシュウムの緩下剤を飲んで、腸内が空っぽになっているのに、真っ黒な悪臭を放つ宿便が何回も排泄されるという。どうも腸壁の中に浸み込んでいる老廃物が浄化されるらしい。

3.まとめ

現在日本に高血圧4000万人、糖尿病2200万人、高尿酸血症600万人、肥満3400万人、骨粗しょう症1800万人、アトピー症700万人、花粉症2000万人、脂質異常症3200万人、脂肪肝3000万人いるという。 これらの病気が間違った健康常識を抱いている人達の生活習慣によって、発症している。砂糖、肉と油、牛乳、酒、大食による宿便の害に無関心では済まされない筈。これら日本食離れの食生活からもう一度回帰する時期にあるのではなかろうか。

おわり


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肥満が招く病気の数々 By 豊岡 倫郎 氏 2021年8月30日

1.肥満の人が増えている

肥満人口は増加の一途をたどっていて、今や推計2300万人に達している。今年7月公表の文部科学省の調査では、小学6、中学3、高校3年生の肥満者がここ五年間毎年増え続けている。

2.肥満は自慢にならぬ

一昔前までは太っている人を見ると、あの人は恰幅がいいとか、押し出しがいいとか言われたものだが、今は太った経営者に対して、自分の体もコントロールできない者が、どうして部下を管理できるものかと、厳しい批判を受けている。これは何も経営者だけに限ったことではない。

3.肥満の定義

肥満を判断する基準がある。その数式は、「体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)=BMI値」である。この値が25以上を肥満者としている。なお18.5以下の人を痩せの人とする。男性では50代の人の37%が肥満のピークで、その前後の40代と60代も35%前後の人が肥満となっている。女性では、60代、70才以上の人がピークでそれぞれ28%を占めている。ある調査によると、一番死亡率の低いのは、BMI値が22から25の人だという。

4.メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム(メタボ)とは、BMI値が25以上で、腹囲(ウエストサイズ)が男性で85cm以上、女性で90cm以上ある場合、内臓脂肪型肥満となり、加えて脂質異常、高血糖、高血圧を二つ以上合わせ持った状態をいう。

5.体脂肪率とは

体重に占める体脂肪の割合を、体脂肪率(%)という。一般に健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は10〜19%、女性は20〜29%で、それ以上になると、肥満という判断になる。なお肥満には、体質や生活習慣によって、脂肪の付く場所がヒップや太腿など下半身の皮下に脂肪が溜まるのが、洋ナシ型で、お腹を中心に上半身に溜まるのが、リンゴ型肥満と呼んでいる。

6.肥満の原因

社会経済が進歩し、豊かになって、自動車や家電製品などの文明の利器が普及し、日本では食事の欧米化が一般化してしまった。高脂肪、高蛋白の肉類と乳製品の高カロリー食を摂り、食事の多様化が進んだ。一方体を動かさない生活が続けば、消費エネルギーよりも、口から入る摂取エネルギーの方が多いために、余分なエネルギーが体に蓄積して、肥満を招く。これが根本的な原因である。脂肪はタンパク質や糖質よりも単位重量当たりのカロリー数が2倍と高い。

また歴史的経緯からもみても、人間の体は飢餓には強いが、飽食には弱い体質になっている。研究が進むにつれて、倹約遺伝子戸とか、肥満遺伝子と呼ばれる遺伝子の存在が判明した。日本人は太りやすい遺伝子を持っている人が多いという。

更にワシントン大学のジェフリー・ゴートン博士が発表した研究では、腸内細菌の中に、デブ菌とヤセ菌が存在し、太った人はデブ菌が多いという。便秘症や花粉症の人はデブ菌が多い可能性がある。

もう一つの理由は、中年以降の男女が肥満になるのは、40歳を過ぎると、体内のエネルギー生成システムが解糖系からミトコンドリア系主体に変わる為に肥満になる。ミトコンドリア系は解糖系の19倍のエネルギーを生成するから、大食してはいけないのである。

7.何故肥満は万病のもととなるのか

上述した様に肥満になると、脂質異常、高血糖、高血圧だけでなく、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病、腎臓病、ガン、胆石症、脂肪肝、痛風、睡眠時無呼吸症候群などを引き起こす可能性が高くなる。

有り余った脂肪は活性酸素によって、過酸化脂質に変質して、全身の細胞、血管に浸透してゆくから、どんな病気を発症しても不思議ではない。

内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンが減る。このホルモンの働きは、動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドロームの予防と改善である。ガンに対しても予防と退治の働きがある。

肥満の人は過食しているので、大量の食事量を処理するために、消化器官が疲弊するだけでなく、大量の糞便が常に腸内に停滞するので、活性酸素を発生させて、遺伝子を傷つける。

人間は歩行時に膝に体重の2~3倍の荷重がかかる。肥満の人は膝が痛くなるのも当然である。

膝だけでなく、足首の踝の一点で体重を受け止めてから、足の裏のアーチ状の三点で分散して支えている。踝の周りは23個の骨で構成されているが、この構造体が重い荷重で歪んでゆく。その歪みは親指の付け根から始まり、踝から膝関節へ、更に股関節に、腰椎から頸椎まで、左右の足の交互にジグザグに上体の方へ影響を及ぼす。これを西式健康法では身体故障伝達図によって説明している。太っている人は皆、自覚症状のあるなしに関係なく、足の関節に歪みがある。

9.肥満防止根本対策

答えは簡単である。大食しないことに尽きる。ところが食べる事は人生の一大楽しみであるから、凡人にはそう簡単には改善できないに違いない。その発想転換のヒントとしては。

▪人は生きた食べ物の命を戴いて、命を繋いでいるのであるから、食べ物に感謝し、
無駄喰いせず、食べ物に感謝すること。食への異常な執着心を捨てる。明日もまた
食べられるではないか。

▪大食すれば、体内のあらゆる臓器や器官にその処理するために、大きな負担を強いて
いる。この行為はイジメである。体の悲鳴に耳を傾けるやさしい気持ちを持つことで
ある。

▪すでに大食によって、病に苦しんでいる人は、強く健康を望む決意をもつて対処する
事である。

▪毎日15分、自彊術のような健康体操をすれば、自分の健康状態が把握でき、改善意欲
も湧く。

▪足首、膝、股関節、脊椎の歪みを矯正するには、西式健康法では、扇形運動、
上下運動、合掌合蹠運動、金魚運動が対策として用意されているから、コツコツ実行
するとよい。

10.まとめ

1)ひと時の「口福」に酔いしれて、無節操な牛飲馬食を繰り返せば、寿命が縮まることは、ラットや赤毛ザルなどの実験でも証明されている。

2)少食にすれば、サーチュインという長寿遺伝子が働くことによって、老化が防げる。

3))免疫力低下のもう一つの理由は、松田麻美子女史の著書「常識破りの超健康革命」によれば、「実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギー量(約1600キロカロリー)に相当する」とある。大食は体のエネルギーの無駄遣いである。

4)肥満症は基礎疾患として、コロナ過において認定されているのは位、免疫力がない。

5) 百寿者に肥満の人なんかいないという。「肥満大敵、死の用心」

おわり


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健康語録から学ぶ長寿の秘訣

金沢在住の豊岡倫郎氏著「健康語録から学ぶ長寿の秘訣」をご紹介する。

はしがきより

これだけ医学が発達したとはいえ、日本列島は総半病人と化している。
毎年平均寿命がまだ少しずつ伸びているが、何故こんなに病人が多いのだろうか。
果たしていつまで続くことか。

テレビでは毎日これでもか、これでもかと、やれスィーツだグルメだと浮かれているが、とても正常な社会現象とは思われない。

今までに健康に関する格言、名言、箴言(しんげん)、言い習わしや役立つ言葉をメモしてきたのを、ここにまとめてみた。

先人たちの体験から導き出された言葉を知り、少しでも皆様の健康長生のために、お役にたてればと思い、小冊子にした次第である。 

2021年8月6日 豊岡 倫郎

興味のある方はNPO法人健康を考えるつどいまでお電話下さい。

TEL:0877-45-8441  FAX:」0877-45-8444


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酸化と糖化が病気をつくる By 豊岡 倫郎 氏 2021年7月30日

1.抗老防衰

抗老防衰という言葉が有る。秦の始皇帝は美女から口移しに美味な料理を食べていたが、不老長寿の妙薬を求めて、日本へ徐福を派遣したというが、願いもむなしく、50歳で亡くなった。死ぬ頃は白髪だらけであったという。人間だれでも生者必滅で、毎日が死に向かって行進しているようなものであるが、人には夫々の生活習慣があり、その違いから健康格差が生じている。その大きな要因が酸化と糖化である。

2酸化とは

体が酸化することを酸化ストレスと呼ぶ。これは活性酸素が過剰に発生して、体がサビついた状態のことを言う。我々は呼吸することによって、酸素を体内に摂り入れて、代謝過程において、エネルギーを作り出しているが、酸素の一部が分子構造の一個が欠けた不安定な状態になって、近くの物質と結合しょうとする酸化力の強い物質に変わる。それを活性酸素と呼んでいる。体内に入った酸素の内約2~3%が活性酸素になる。

活性酸素には、体内に入った有害物質やバイキンを殺菌したり、取り除くという重要な働きをしているが、過剰に発生しすぎると、酸化力が強いために、体に様々な有害な作用を及ぼし、病気の80%は間接的、直接的に活性酸素に起因していると云われている。

3.活性酸素が病気を導く構図とは

我々が食事から摂り入れた魚や肉などに含まれている脂質が体内の活性酸素によって、過酸化脂質に変わる。また体内に蓄積されているコレステロールや中性脂肪も過酸化脂質に変わる。この過酸化脂質は体内の臓器や細胞の中に浸透して行き、傷をつけたり、破壊したり、血管を脆くしたり、遺伝子を傷つけるなど全身にダメージを及ぼす。

活性酸素が関与する病気には、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、肝炎、腎炎、膠原病、アトピー性皮膚炎、ガン、一般炎症、老化促進などいろいろある。

4.活性酸素の発生原因

何故活性酸素が必要量以上に過剰に発生するのだろうか。その原因となっていることを、列挙すると。紫外線を浴びる、喫煙、飲酒、大食、薬の服用、放射線を浴びる、激しい運動、電磁波を受ける、体内に炎症がある、腸内に異常発酵や宿便がある、食品添加物、農薬、殺虫剤の摂取、ストレス、睡眠不足などある。

5.活性酸素から身を守るには

体内には活性酸素を除去するSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という酵素が作られているが、40歳を過ぎる頃から生成量も減ってくる。上述したような活性酸素を発生させる生活態度を続けていると、SOD酵素と活性酸素との力関係のバランスが崩れて、活性酸素が優位になってしまう。

対策としては、SOD酵素以外にも、活性酸素に対抗する抗酸化物質を摂取することである。それを列挙すると。ビタミンA、C、E、緑黄食野菜、生野菜汁、ファイトケミカルと云われているフラボノイド、ポリフェノール、アントシアニン、ピコピンなどの含まれた食品がよい。食事では3分づき玄米、大豆製品、黒ゴマ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリー、小魚、キノコ類、果物、海藻類、発酵食品の少食に徹することである。

もうひとつの対策は外部からSOD酵素を補給する方法がある。それは活性酸素の世界的な権威である丹羽靭負博士が開発したSOD様食品の摂取である。丹羽博士は高知県土佐清水市で土佐清水病院院長として、ガン、リュウマチ、アトピーなどの難病の治療に当たっている。これは薬ではなく、健康食品として誰でも入手できる。丹羽博士は多くの活性酸素に関する著書を書いているから、健康に関心のある人は一度は読まれると良い。

6.糖化とは

食事などから摂取した糖分は体内でタンパク質と結びついて、終末糖化産物(AGEエージーイー)という物質に変質してしまう。別名を糖化反応と云う。1912年にフランス人によって発見されて、発見者の名前を取って、「メイラード反応」と呼ばれている。その後研究が進み、体に様々な害をもたらすことが判ってきた。体内に過剰な糖分があると、血糖値が上がり、持続時間が長いほど、AGEの生成量も多くなって、蓄積されてゆく。

7.AGEの影響とは

体内のあらゆる器官や組織はタンパク質が主となって構成されているが、新陳代謝に必要な量以上の余分な糖分が血中に存在すると、至る所でタンパク質を変質させて、AGEが生成される。血管に沈着すれば動脈硬化に、皮膚に起きれば、皮膚の弾力性を失わせて、シワやシミを生む。

骨に入ればコラーゲン線維を損傷させる。またAGEが生成される過程で、活性酸素を発生させて、この活性酸素が糖化を促進させるというから、酸化と糖化はコインの表裏の関係になって、悪さをする。老けたくなければ甘いものを食べない事である。

もう一つ留意すべき問題は、このAGEはわれわれが日常摂取している加工食品の中に存在していることである。AGEを多く含む食品を列挙すると。バター、チーズ、マヨネーズ、高温の油で調理した、ステーキ、焼き肉、ハンバーガー、揚げ物類、鶏の唐揚げ、目玉焼き、焼き魚、トーストパン、ポテトチップスなどである。皮肉にもテレビでいつも放映中の料理ばかりではないか。

8.糖化を防止する食事法

基本は食事量を腹七分に抑える。主食は3分づき玄米、生野菜汁、小魚、大豆製品、黒ゴマ、緑黄色野菜、海藻類、キノコ類、発酵食品、果物などとする。避けるべき食品は、蛋白質の多い肉類、甘いお菓子と清涼飲料水、加工食品、スナック菓子は控える。

調理法は、焼く、炒める、揚げるから煮る、茹でる、蒸す方法に転換する。生で食べられるものは、糖化値が低く、生命力もあり、酵素も含まれているからお勧めである。

9.まとめ

1) 活性酸素がこれだけ病気発症に関与していても、医者から活性酸素がどうの
こうのと忠告を受けることは皆無である。糖化についてもまた然りである。
自分で気を付けるしかない。

2)活性酸素を発生させる五大要因は、飲酒、腸内異常発酵、ストレス、大食、
食品添加物・薬。

3) 70歳以上の人の80%は白内障になると云われている。その原因は活性酸素と
糖化による。

4)あなたは他人から実年齢よりも若く見られますか、それとも老けて見られ
ますか。その差は日頃の生活習慣による。これ位なら大丈夫
だろうという甘い考えが身から出たサビを生む。もうそろそろ酒を飲むのを
止めようか、毎日ケーキや大福もちを食べるのを止めようか。
医者から薬を貰っている方はこんな発想が湧かないものなのか。

おわり


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健康へのトビラ Vol.27

令和3(2021)年 7月 1日発行 Vol.27

編集・発行:NPO法人健康を考えるつどい

〒762-0011 香川県坂出市江尻町1220 TEL:0877-45-8441  FAX:0877-45-8444

今回より金沢にお住いの豊岡 倫郎氏 執筆の「健康情報」を毎号お届けします。

今回のテーマは『体の危機管理とは?』です。

豊岡倫郎氏のプロフィール

昭和13年8月生まれ。

金沢大学法文学部経済学科卒業。

定年後、金沢市内の公民館で健康問題に関心のある人たちに来ていただいて、毎月一回 健康講座を開催。

かれこれ18年間続けている。

健康法の道に入ったきっかけは、35歳の時に「甲田式西式健康法」で有名な八尾市の甲田光雄博士の診察を受け、慢性胃腸病が治った事。

その後西式健康法のみならず、自彊術、ヨガ、気功術、食事療法、運動療法など様々な健康法を体験し、またいろいろな健康法の知識を吸収して現在に至る。
自彊術は中伝の資格取得。

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色彩を健康生活に活かす By 豊岡 倫郎 氏 2021年6月30日

1.健康生活の中の色彩

健康法上見逃すことが出来ないものに色彩学がある。顔色と病気、食物の色と臓器、太陽光線と食物、服装の色と体への影響などについて、解説します。

2.顔色と病気の関係

色彩と生体は関連が深く、顔色を見れば大体どの器官が悪いかわかる。白い色は肺臓に影響するし、黒い色は腎臓、副腎に、紫色は循環器障害、呼吸困難に、青色や蒼白は胃腸に、緑色は脾臓に、黄色は肝臓に、赤は心臓に影響する。

3.病気と食べ物

上述したように顔色を見れば、どの器官が悪いかわかることになるから、顔色に合った色彩の食物を摂れば、病気が治って健康色の桜色に戻る。なお手のひらの色も大体顔色と同じ傾向があるからチェックしてみることも必要である。

例えば白い顔の人は肺が悪いから、白い大根、ネギの白い部分、とろろ芋などを摂ると良い。

顔色の黒い人は、腎臓系統が悪いから、黒ゴマ、黒豆、昆布などを摂ると良い。顔色の青い人は緑黄色野菜を摂る。顔色の黄色い人は肝臓が悪いから、黄色い食物、つまりミカン、ニンジン、レモン、カボチャなどを摂る。顔色の赤い人は心臓が悪いから、赤いトマト、赤いカブラ、赤い鮪の刺身、リンゴなどを摂る。そうすれば次第に健康色の桜色に戻ることが出来る。

4.太陽光線と野菜や果物の収穫タイミング

太陽光線を分光すると、七色に分かれる。即ち紫,藍、青、緑、黄、橙、赤で、これが人間の眼で光として認識できる可視光線領域である。因みに太陽光線にはこれ以外に、この可視光線よりも波長の短い領域に紫外線があり、逆に長い領域には赤外線がある。

そこで一日の可視光線は朝は紫から始まり、夕方には赤で終わりを迎えるが、夫々の色が一番その波長が活発な時に、野菜や果物を収穫すると、その生命力も一番活発になっている。例えば朝には紫色のナスを収穫し、昼頃には青い色の青菜やキュウリ、夕方にはトマト、カキミカン類を収穫すると、栄養成分も一番充実していて、長持ちするし、損傷も少ない。

5.色彩と性情の関係

赤色は活気、情熱、喜び、興奮の現れを現わす。深紅色は激怒、激烈を。朱色は獣的な愛情を。黄色は向上心、快活、明朗、明快、興奮を。橙色は喜びを。緑色は嫉妬を。青色や黄色は後悔、失望、失意を。紫色は温厚、優雅、従順を。黒色は憎悪、怨恨、恐怖を。灰色は謙遜、恐怖を。白色は清浄、潔白を。桜色は穏健、優雅を現わしている。

従ってこれらの性情を考慮して、これらの色素を食物で補給したり、逆に制御したりすると同時に、被服の面でも配慮することで、段々精神的にも安寧をもたらすことが出来る。

6.色彩の好みと若い女性の性格

紫色の衣類を好む娘さんは、非常に内気で、言うべきことも言えないような内気な人で、他からプレッシャーを受けると、精神状態が混乱することも起こりかねない。従って紫好みの娘さんは、時々赤い色の衣類も用いるようにして、バランスを取ることが大事である。

赤い色の衣類ばかり好きな娘さんは、非常に活発で、お転婆さんになり易いから、幼い時から余り赤い衣類ばかり着て、育てるのはよろしくない。赤好きの娘さんには、時々紫色の衣類を着せて、調和を図ることによって、あまり活発過ぎるのを抑えて、程よい性格の娘さんにすることが出来る。

7.色彩と体の部位別服装

健康を保持する上で、人体各部の服装の基礎的な色彩は.次の通り。頭部は藍色がよく、手ぬぐいや帽子も藍色に近いものが良い。咽喉部は空色が良く、肩掛け、マフラーはこの色にする。

ご婦人の洋服の襟も空色系統にする。下腹部は赤色が良く、パンツの色もこれで元気が良くなる。足部は藍色が良く、靴下は紺色が理想的である。

8.色彩と波動の関係

色彩を可視光線として目から認識するだけでなく、体全体で感ずることが出来るという。例えば目隠しをして、内部を黒色にした部屋に入っているときは、気持ちが陰鬱になるし、真っ赤にした部屋に入っているときは、明るい気持ちを抱くという。それぞれ違った感覚に陥ることが実験で証明されている。また三重苦のヘレンケラーが色の認識を皮膚から感じ取っていたと、本に記述されている。

皮膚は色を感じ取ることが出来るようである。一説によると、夫々の色から波動が発信されていて、それを肌で感じ取っているらしい。ただし誰にでもできる技ではない。現代人はもはやどっぷりと文明の利器や暴飲暴食で、体全体が鈍感になってしまっているので、普通の人では無理かもしれない。

9.皮膚の健康法

内皮は外皮に通じる、という言葉が有る。腸のきれいな人は肌がきれいである。腸がきれいということは、腸内環境が良いということを意味している。顔や手のひらに悪い徴候の色が出るような人は、先ず腸内の宿便を排除することが最優先事項であることを認識する必要がある。

10.まとめ

1)漢方には未病を治すという言葉が有る。これはまだ病気になる前段階の兆候をつかみ、対処することによって、未然に病気を防ぐという意味である。だから顔色を観察して、病気の兆候を見つけることの意義もここにある。

2)上述した様に顔色と体内臓器の疾患との関係から、顔色に合った食べ物を摂取すれば、疾病を治し、健康色の桜色になる方法を解説したが、食物だけでなく、顔色に合った色彩の衣服を着ることも、同じ意味で必要である。赤ん坊には赤い服が良く、黄疸の人には黄色の下着が良い。

温かい季節になると、家の中ではTシャツ一枚で過ごす事も多い。店にはいろんな色の物が売っているから、試しに着て過ごしてみてはどうか。

3)では何故皮膚に現れた該当疾患の色の物を食べたり、身に着けたらよいのか、疑問に思う方もおられることと思う。その訳は身体内部の臓器に、その色素が欠乏している事を示しているからである。これが「症状は即ち療法である」という根拠から生まれた療法なのである。

4)最近の大型テレビは鮮明に人の顔が大写しされる。いろんな人達の顔色だけでなく、顔のいろんな部位の状態をも観察して、健康状態を推測するのも、役に立つことがあると思う。興味がある人は、病気の予兆についての本も出版されているから読まれると良い。

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葉緑素の効能とは 2021年5月31日 豊岡 倫郎 氏

1.緑黄色野菜と淡色野菜

いま野菜摂取不足が健康上の問題となっているが、厚労省の目標は一日当たり350クラムとしている。その内緑黄色野菜を120g以上摂るのが良いとされている。今回は葉緑素の多い野菜の摂取を意識している人が少ないので、ここに葉緑素の効能を認識して、積極的に摂取することをお勧めする。

2.葉緑素とは

葉緑素は別名クロロフィルとも呼ばれ、植物の葉や藻類などに含まれている緑色の天然色素である。葉緑素は植物の細胞内の葉緑体に存在し、光と水と空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成に不可欠な成分である。

3.葉緑素研究の歴史

ドイツの生化学者ウィルシュテッターらが植物の緑色色素から葉緑素を分離して、分子構造を明らかにして、1915年にノーベル賞を受賞した。その後ドイツのハンス・フィッシャーらが葉緑素全体の正確な分子構造式を解明し、1930年にノーベル賞を受賞した。

葉緑素の分子構造は人間の血液の分子構造と似ていて、葉緑素は分子構造の中心の元素がマグネシュウム(Mg)なのに対して、血液の分子構造の中心元素は鉄(Fe)である。

4.葉緑素の効能

昔から葉緑素の多く含まれている青野菜が体に良いことは、経験的に解かっていて、食べられていたが、医学の発達と共に、その効能が明らかになった。その効能とは、次の通りである。

細胞賦活作用、抗酸化作用、諸臓器の機能昂進、腸の蠕動運動亢進、創傷治癒促進、肉芽形成促進、増血作用、末梢血管拡張、殺菌・制菌作用、抗アレルギー作用、制ガン作用、脱臭作用、ダイオキシン排泄作用などである。

5.日常生活での健康効果

我々の日常健康生活のための役割は、次の通りである。
血栓、動脈硬化の予防、血圧調整、整腸作用で便秘解消、口臭や体臭の脱臭、体内の炎症鎮静化、例えば口内炎、歯周病、胃腸炎などの消炎、二日酔いの解消、切り傷の治癒促進、貧血気味のときの増血作用、薬の副作用や食品添加物など有害物質の解毒、体の疲れや食欲不振、肝臓の疲れの解消、コレステロール低下などである。

6.葉緑素の多い食材

葉緑素が多く含まれている食材は、小松菜、ほうれん草、春菊、ブロッコリー、ニラ、モロヘイヤ、海藻類などがあり、いろいろ料理して食することが出来る。健康サプリメントとして摂る時は、クマ笹の粉末やエキス、明日葉の粉末や錠剤、大麦若葉の粉末やエキス、クロレラ、スピルリナやユーグレナ(別名ミドリムシ)の錠剤、緑茶などがある。

その外にヨモギがある。ヨモギは古くからお餅やまんじゅう、パンやうどんにも練りこまれている。外用として切り傷、打撲、腫れものの時に、葉や茎をすり潰して、患部に塗ったり,貼ったりして、利用している。また乾燥したものを風邪、痔、神経痛、高血圧に煎じて飲むと良い。正に食べてよし、塗ってよし、飲んでよしの万能型薬草である。

7.食事法

葉緑素が体に良いと言って、粉末の錠剤やエキス化したものがあるが、これらサプリメントではなく、日常の食事に摂り入れて摂取するのが一番望ましい姿である。何故なら葉緑素の含まれている上述した野菜はそれぞれ葉緑素以外にビタミンやミネラル、抗酸化物質も含まれていているし、食物繊維も多いので、重要な食材として料理の一品となるのである。サラダとして、或いは煮野采として、生と温野菜をそれぞれ半々ずつ摂取するのが望ましい。

8.生野菜食のすすめ

1927年に西勝造氏が創設した西式健康法の中のひとつに、生食療法というものがある。その方法は、すり潰した生野菜と生の玄米を粉にして、生の清水で食べるのである。何か療法を志している人、若返りたいという人にお勧めである。生野菜は5種類をジュースマシンでドロドロにすり潰したものを繊維も汁も一緒に食べる。野菜にはそれぞれ特性があるから、5種類が補い合ってより効力が出る。玄米粉は嫌だなあと思う人は、先ず生野菜汁だけを一日に200g位を食する。病弱な人はそれよりも少なめから始めるがよい。使用する野菜は小松菜、ほうれん草、キャベツ、パセリ、シソ、レタス、大根、ニンジンなどを、葉と根を半々に入れると良い。食べづらい時は、りんごやハチミツを少々入れる。なお詳細は甲田光雄著「生菜食健康法」春秋社発行を参照、その効能や体験談も載っている。正に「食は医なり」の典型的な具体化事例である。

9.野菜不足は病気の元

よく医者はバランスの良い食事をしなさいと云う。バランスとは、野菜類と魚や肉類とのバランスを指している。肉や魚や甘い砂糖の入ったお菓子や飲み物は血液を酸性にするから、それを中和するために体内の骨からアルカリ性のカルシュウムを出して、中和する働き、即ち生体の恒常性維持機能が働く。こんなことが続くと、段々骨が脆くなって、骨粗しょう症や骨折が起きてしまう。

また体の血液が酸性に傾いていると、免疫力も低下するし、色々な病気に侵されやすくなるから、アルカリ性の野菜を、一日に最低350g摂取する必要がある。ある調査によると、20から40代の人達の野菜摂取量は約250g、50代以上の人達は約300gしか摂取していない。野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質が豊富に含まれているが、肉や魚には脂肪とタンパク質と一部のビタミン類しか含まれていないから、偏った食生活の改善が急務である。

10.まとめ

1)今回取り上げた野菜類はどこの食品スーパーでも入手出来るから、簡単に摂取でき    る。要はその重要性に気付いて実行するかどうかかがカギとなる。

2)毎回お勧めしている生野菜汁は葉緑素もあり、食物繊維もあり、アルカリ性食品でもあり、
生の野菜は酵素もあり、生きたエネルギーに満ちているから、体の生命力を高めてくれる最良の食べ物である。
「生きたものは生きたものに養われる」これが自然界の大原則である。

3)「反省なくして進歩なし」という言葉が有る。これを機会に自分の食事内容について、野菜類をどれだけ摂っているか、
葉緑素の含まれた青い野菜を食べているか、チェックしてみることをお勧めする。
体の血液は120日で全部入れ替わるから、もっと野菜を食べて腸内環境を整えれば、血液もきれいになり、免疫力も上がるだろう。

おわり


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健康を左右する短鎖脂肪酸の働きとは  2021-4-30  豊岡倫郎 氏

1.腸内フローラとは

我々の腸内には100兆個、2000種類以上の細菌が住んでいて、その殆どが大腸に居て、小腸に存在する菌は1万個位と言われていたが、最近腸内細菌が小腸の方へ逆流して行き、SIBO(小腸内細菌増殖症)が起きて、過敏性腸症候群の発症にも関係しているという。ところで腸内細菌は各種群れを成して生息していて、顕微鏡で見ると、色鮮やかなお花畑のように見える事から、腸内フローラと呼ばれている。

健康な腸内では、ビフィズス菌や乳酸菌などの体によい善玉菌と、悪影響を及ぼす悪玉菌、そしてどちらでもない日和見菌が2対1対7の割合で存在している。その総量は大体決まっていて、これら比率のバランスが崩れた時に、体の調子が悪くなったり、免疫力も低下するから、善玉菌の数を減らさないように、よい腸内環境を維持することが大事となる。

2.腸内細菌の主な働き

主な働きは、体内酵素を作る、病原菌を排除する、消化を助ける、ビタミンを合成する、セロトニンやドーパミンの前駆体を脳に送る、免疫力を高める、化学物質や発ガン物質を分解する、短鎖脂肪酸を作るなどである。この中でも特に重要なのは、短鎖脂肪酸を作ることである。

3.短鎖脂肪酸とは

短鎖脂肪酸とは、油脂を構成する脂肪酸の主成分のひとつで、炭素原子が鎖状に繋がっていて、炭素の数が2~3個で構成されたものを云う。因みに我々が普段摂っている食用油のリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸などは、炭素の数が13個以上あり、長鎖脂肪酸と呼んでいる。短鎖脂肪酸には、酢酸、酪酸、プロピオン酸があって、その働きは次の通りである。

  • 大腸の粘膜である上皮細胞の代謝を促進して、健康な粘液や粘膜を作る。粘膜の血流も良くなって、蠕動運動も促進して、消化ホルモンの分泌を調整して、消化を助ける。
  • 脂肪細胞にある短鎖脂肪酸の受容体に作用して、ブドウ糖や脂肪酸の取り込みを抑制する。更に自律神経の内の交感神経に働きかけて、基礎代謝を上げて、エネルギーの消費を促進するので、肥満予防や解消に寄与する。
  • 短鎖脂肪酸は有機酸の一種であるから、腸内を弱酸性にする。悪玉菌が増えにくくなり、腸内環境が良くなって、病原菌の増殖が抑えられるし、悪玉菌が出す有害毒素も減る。例えば発ガン物質といわれている二次胆汁酸や潰瘍性大腸炎やクローン病の原因物質となっている炎症性サイトカインも産生が抑制されるという。
  • 糖代謝やインスリン代謝にも関与していて、インスリンの分泌を促したり,効きを良くしたりして、糖尿病を予防する作用がある。
  • 免疫の暴走といわれているアレルギー性疾患や自己免疫疾患を予防したり、腸の炎症性疾患を防ぐ働きがある。

4.短鎖脂肪酸を増やすには

これほど重要な役割を担っている短鎖脂肪酸を増やすには、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖の摂取である。食物繊維には、水溶性と不溶性があり、水溶性食物繊維は水に溶けて、ゼリー状で不要物を吸着して、便として排泄したり、栄養をゆっくり吸収させる性質がある。一方不溶性は水に溶けずに、保水性が高く、大腸で便量を増やして、腸の蠕動運動を活発にし、便通を整える。

水溶性食物繊維は、昆布やわかめなどの海藻類、豆類、サトイモ、山芋、大根、ニンジンなどの根菜類、果物類、モロヘイヤ、オクラなどに含まれている。不溶性食物繊維は、穀物類、ゴボウ、野菜類、大豆、キノコ類などに多い。そして腸内細菌の善玉菌を増やすには、水溶性食物繊維の摂取は欠かせないが、不溶性食物繊維も必要である。従って3分づき玄米食、生野菜汁、海藻類、キノコ類、大豆製品、ゴマ、根菜類の少食がお薦めである。

なおオリゴ糖が含まれている食品は、大豆などの豆類、たまねぎ、 ねぎ、ごぼう、にんにく、アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、バナナなどに多く含まれている。

問題は、日本人の食物繊維の摂取量が以前に比べて、どんどん減ってきていて、実情は一人平均1日当たり12グラムだが、理想は20グラム前後必要である。

もう一つの問題点は、悪玉菌を増やすような食生活をしないことである。それは大食、高脂肪高タンパク質の動物性食品、油を使った揚げ物や炒め物、砂糖の多いお菓子や飲み物、冷たい飲み物類、お酒類、ストレス、運動不足を改めることである。

更に最近問題となっていることは、食品添加物、農薬、大気汚染などが腸内細菌の良好なバランスを崩壊させているという。添加物の多い加工食品を出来るだけ摂取しないことである。

5.便秘は万病の元

若い女性の方やお年寄りの人に便秘症の人が多いというが、この便秘が腸内環境を悪化させて、悪玉菌の温床となって、腸の保護粘膜も傷つけられ、細胞と細胞の間が緩んでしまい、悪玉菌が出す有害細菌や毒素、例えば未消化の窒素残留物、アンモニア、アミン、硫化水素、インドールなどが腸粘膜から漏れ出て、血管内に吸収されて、全身を巡って行く。この現象を俗に、「腸漏れ」、正式には「リーキーガット症候群」と呼ぶが、これが慢性炎症やあらゆる疾病の原因となってしまう。これら腐敗便を抱えていると、活性酸素も発生するから、その害も見逃せない。

6.プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスを改善して有益に働く生きた微生物のことであるが、今ヨーグルトや乳酸菌飲料が体に良いとか、アレルギーに効くと信じて疑わない人も多い。しかし人の腸には100兆個の細菌がいるが、その内25% が善玉菌として計算すると、25兆個となる。ここに乳酸菌飲料に入っている20億個の善玉菌を飲んだとしても、わずか0.008%に過ぎない。また人それぞれ固有の細菌層を持っていて、死ぬまで同じ種類が変わらないから、外来種は住み着くことが出来ない。だから最近の傾向は如何にして在来種を活性化させるかが大事だという。

7.まとめ

1)女性のガンによる死亡原因の1位は大腸ガン、男性は3位となっているが、その要因として挙げられていることは、高脂肪高蛋白の欧米食と食物繊維の摂取不足である。焼き肉、ハンバーグ、とりの唐揚げ、キョーザ、ラーメン、ピザなどのドカ食いする様な食生活が今後も続いてよいのだろうか。肉食、砂糖、アルコール、運動不足、ストレスは腸の5毒である。

2)「腹も身の内」という言葉が有る。暴飲暴食の被害を受けて、悲鳴を上げているのは、わが身の胃腸である。これは「いじめ」である。食べ物の命を受けて、生かされていることに、気付いて節度のある食生活を心がけようではないか。人間の体は一大化学工場である。インプットする食べ物が悪ければ、アウトプットされる製品もまた不良品となる。

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酵素不足は万病の元 By 豊岡倫郎 氏 2021年3月31日

1. 栄養素には炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6つがあるが、厳密には栄養素ではないが、第7の栄養素と言われてもおかしくないのが酵素である。酵素の体内での重要な働きを無視して、身体の生命活動を語れないし、その不足が万病の元と言われている。

2.酵素とは何か

酵素とは、体内で化学反応を起こさせるための触媒の働きをするタンパク質の分子のことである。触媒とは、それ自身は変化しないが、他の物質に働きかけて化学反応を促進させる物質のことを言う。我々が食べたものを消化、吸収できるのも、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、考え事をしたりするのも、酵素の働きが関与している。今から20数年前に、アメリカのエドワード・ハウエル博士が50年間の酵素の研究と実験から「酵素寿命決定説」を唱えた。それは、体内の酵素が尽きた時が、寿命が尽きることを解明した。

3.酵素の種類と働き

酵素には2種類がある。体内には、体内酵素あるいは潜在酵素とも呼ばれることもあるが、それは消化酵素と代謝酵素の2種類である。消化酵素とは文字通り、食べ物を消化する酵素である。代謝酵素とは、身体全体の新陳代謝、自然治癒力や免疫力発揮の為に働いている酵素である。以上の区分け以外に、体外から摂り入れるものを外部酵素という。例えば大根おろしを食べると、含まれているジアスターゼが消化を助けてくれるなど。

4.酵素の特質

我々の身体には約3000種類の酵素が働いていると言われているが、一説には1万種類位あるのではとも云われている。ひとつの酵素はひとつの役割しか行わないから、体内での消化と代謝の種類に相応した数だけあってもおかしくない。一大化学工場である。問題なのは、一生の間に使える体内酵素の量は限られているから、若い時に浪費してしまうと、早く枯れてしまい若死にする羽目に陥る。

また加齢と共に体内酵素の産生量は減少してゆくから、食べ物から補うことが大事である。「消化酵素適応分泌の法則」があって、体外から消化酵素の多く含まれている食べ物を摂ると、体内の消化酵素の分泌量が少なくて済むので、体内酵素の在庫量を温存できて助かる。

更に体内の消化酵素と代謝酵素の間には、量的な面での代行性があって、例えば、大食して消化酵素の活動が忙しい時は、代謝酵素は自分の量を減らして、対応する。酵素は一日に一定量しか産出されない。従って大食して消化酵素をいつも大量に浪費していると、代謝酵素が常に不足を来していて、代謝機能が落ちて、免疫力も低下して、ガンになることもあり得るのである。

この大事な酵素の一番の弱点は熱に弱く、48度から55度で活性を失うことである。また体内の体温が低いと、酵素の働きが鈍くなり、半減する。更に自然界にない不自然な農薬、食品添加物の含まれた加工食品、加熱した食品や服薬も酵素の働きを半減させる。

更に一般的に体液がPH(ペーハー)が7.35の弱酸性の時に一番活性化する。殆どの現代人の体液は酸性化している。しかし胃液の場合は酸度が高いがこれは特殊なケースである。

ビタミンやミネラルは酵素の働きを補佐してくれているから、補酵素と呼ばれている。これらも不足しないように摂取する必要がある。

いろいろな原因で体内に活性酸素を多く発生させる生活をしていると、体内から抗酸化酵素、例えばSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)が分泌されるが、加齢と共に分泌量も少なくなるから、活性酸素を多く発生させる間違ったライフスタイルは慎まなければならない。

5.一日の生理、新陳代謝のリズムとは

アメリカで生まれたナチュラル・ハイジーンという健康理論がある。自然の法則に基づいた生命理論で、そのひとつに人体の生理リズムがあり、1日24時間には、3つのリズムに分担されて、生命活動が行われている。①午前4時~正午までは排泄の時間、②正午~午後8時までは栄養補給と消化の時間、③午後8時~午前4時までは吸収と代謝の時間となっている。これと同じ考え方は既に西式健康法にもあり、朝食抜きの二食主義を提唱している。なお補足すると、食べ物が栄養素に分解されることを異化といい、その栄養素から組織・器官の材料が作られることを同化と云う。異化と同化を合わせて代謝と呼んでいる。

6.消化液の分泌量

摂取した食べ物は体内で分泌される消化液に含まれる酵素の働きによって、消化されやすいように分解される。成人1日当たりの主な消化液の分泌量は次の通りである。口腔から澱粉を分解する唾液アミラーゼが、1500ml、胃からタンパク質を分解するペプシンが2500ml、肝臓から胆嚢経由で脂肪を分解する胆汁が500ml、膵臓からは十二指腸経由で、澱粉を分解する膵臓アミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、脂肪を分解する膵臓リパーゼなど計700ml、腸粘膜からは数種の消化液が計3000ml、これら合計すると8200mlになる。

これら消化液の量の多さと、我々が身勝手に色々な食物の摂取に対応じて、黙々と各臓器や器官が機能している複雑な体のシステムがあることを知れば、牛飲馬食を慎まねばならない。

7.酵素を浪費したり、不足させないライフスタイルとは何か

規則正しい生活、即ち睡眠不足にならない。食事の間隔は5時間空けて、なるべく間食しない。咀嚼回数は30回以上。3分づき玄米少食、生野菜ジュース、新鮮な野菜サラダ、果物、発酵食品の糠漬、粕漬け類、納豆、梅干し、大根おろし、長芋のとろろ、ビタミンやミネラル豊富な小魚や海藻、大豆製品、ゴマ、キノコ類、イモ類、味噌汁などを摂取。水分は生水やビタミンCの多い柿茶から補給。適当な健康体操をして、冷えや低体温を防ぐ。

避けるべき行為は大食しない。食事は加熱料理だけとか、加工食品ばかりは避ける。活性酸素を発生させる過激な運動、ストレス、飲酒、喫煙、薬の常用、食品添加物、紫外線にも留意する。肉食や甘い物の過剰摂取で腸内環境を悪化させたり、便秘しないこと。

8.まとめ

1)西式甲田療法を提唱した故甲田光雄博士著「生野菜食健康法、その実際と24人の体験集」という本がある。難病で苦しんでいた人たちの治験談を読むと、「生きたものは生きたものに養われる」また「酵素無きところに生命なし」を痛感する。どうしてこんな素晴らしい療法が世間に普及しないのか。現代医療は病気の原因と食事との関連を無視している為か。歯がゆい気がする。

2)未だに高カロリー、高脂肪、高蛋白の食事が健康に良いと信じて疑わない人達が多い。これを機会に、大食は止め、肉食と砂糖は控えて、腸内環境を整え、代謝機能を低下させないライフスタイルに転換すれば、間違いなく病人は減るに違いない。

3)今後望むことは、皆んなが安心して生野菜や果物が食べられるように、無農薬、有機栽培が拡大し、容易に入手出来るような時代が実現すれば、健康増進に寄与出るだろうに。

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エネルギーを作る解糖系とミトコンドリア系を使い分けて長命を By 豊岡倫郎 氏 2021-2-27

1.解糖系とミトコンドリア系とは

我々が毎日口から摂取した食べ物は体内で消化分解され、各細胞に吸収されて、エネルギーとなって、生命活動を維持しているが、このエネルギーを生産する経路には、二通りあることをご存知だろうか。それが解糖系とミトコンドリア系(別名クエン酸回路・電子伝達系)である。この二つの経路を理解し、使い分けることによって、無病長生を計る一助としたい。

2.解糖系とミトコンドリア系の機能と役割

解糖系とは、細胞の細胞膜でエネルギーを生成している経路のことを言う。その特徴は酸素を使わないで、短時間でエネルギーを生成する。エネルギーとして使われる栄養素はご飯、パン、イモ類や砂糖などの糖質である。

一方ミトコンドリア系とは、細胞の中のミトコンドリアと云う器官でエネギーを生成していて、酸素を必要とし、即効性はないが、持続性があり、解糖系に比べて18倍のエネルギーを生成すことが出来るのが大きな違いである。

3.加齢と共にこの二つのエネルギー生成経路の分担が変わる

赤ちゃんの時から20歳頃までの体の成長期には、ものすごい勢いで日々細胞が増殖して、体を完成させてゆくが、そのエネルギーの基はもっぱら解糖系で生成している。無酸素で、迅速に、瞬発力で、低体温でもどんどんエネルギーが作られてゆく。ところが成長が完了した頃からは、エネルギーを作る主役はミトコンドリア系に、徐々に役割チェンジが起きて、低体温ではなく、有酸素の条件下で、持続力のあるエネルギーを作り出す。

従って高齢になると、体の摂理が自然と変わってゆき、ミトコンドリア系では、解糖系の18倍もの多くのエネルギーを作り出すから、大食しなくてもよいようになる。

4.ミトコンドリアとは

ミトコンドリアとは細胞内にある小器官で、細胞内で、栄養素からエネルギーを生成するだけでなく、傷ついた細胞を消滅させるアポートシス、神経伝達などにも関与している。体のひとつの細胞の中には平均では300から400個のミトコンドリアが存在するが、肝臓、腎臓、筋肉、脳、神経組織などの代謝の活発な細胞に数千個のミトコンドリアが存在し、全身の体重の10%を占めている。特徴的なことは、細胞核にあるDNA遺伝子とは別に独自のDNA遺伝子を持っていることである。そして親から子へ遺伝するのは、母親の持つミトコンドリア遺伝子に限られているから、 話が複雑になる。遺伝子解析が進歩した現在では、先祖を遡るとミトコンドリア・イブのことやら、日本人はどこからやって来たかとか、話題は尽きない。

5.赤筋と白筋の話

魚を例にとると、あまり動き回らないヒラメなどの魚の身は白いが、カツオやブリ、マグロのような動き回る魚の身には赤身が多い。スポーツでいえば、瞬発力が必要な短距離選手は白筋、持続力の必要なマラソン選手には赤筋が必要となるのも、ミトコンドリアで説明がつくのである。

6. 40歳からは生き方、食べ方を変えよう

  • 解糖系からミトコンドリア系への経路転換に対応して生活習慣を変える必要がある。それにはどうしたらよいのか。  先ずミトコンドリアを増やし、元気にするには、健康体操をして体温をアップし、有酸素にして、少食にする。またストレスを少なくする生活にする。血管系疾患や糖尿病も発症し、免疫力も低下し、ガンにも罹り易くなるのもミトコンドリアが活性化していないからである。
  • 食生活では、3分づき玄米、生野菜ジュース、大豆製品、ゴマ、小魚類、海藻、キノコ類、緑黄色野菜、発酵食品を中心とした少食にする。食事には時間をかけて、一口30から50回咀嚼する。間食をせず空腹時間をつくると、ミトコンドリアも増えるし、長寿遺伝子のスイッチもオンになる。
  • 体を動かすことも必須で、自彊術が理想的である。何故なら有酸素運動、自律神経平衡化、体に必要な筋肉を補強、血流促進で体温アップできる。家で毎日15分間で済み、毎日継続できる。
  • ストレスを解消して、心の安寧を計ることも必須である。前向きに生きがい、楽しい趣味を見つける。頑張り過ぎない、気の合う仲間を見つける、十分な睡眠と、生活にゆとりを持つ。健康体操をして、筋肉の緊張を取り、骨格の歪みや自律神経のバランスを整えると、精神的なストレスも解消するし、穏やかなすがすがしい気分になる。
  • 避けるべき悪い生活習慣を列挙すると、先ず大食、糖質の多い白米、パンやうどんなどの小麦製品、甘いお菓子類と飲み物、お酒、肉類、乳製品なとの摂取。活性酸素が発生する様な激しい運動、直射日光、便秘、ストレス、農薬や食品添加物、服薬を避ける。

7.自然の摂理、体の摂理には逆らえない

人間は数万年の歴史を経て、自然環境に適応して、体が作られている。自然の摂理から乖離した歪んだ生活を送っている人が病に侵される。

それを経験的に戒めているのが、42歳の厄年の習わしである。日本医大出身の病理学者である金子仁(かねこまさし)著「厄年の科学」という本がある。厄年は昔の人の生活の知恵であり、一種の健康法として根拠のない事ではない。昭和51年発行の古い本であり、ミトコンドリアのことはまだ書かれてないが、40歳を過ぎれば、この二つのエネルギー生成経路の理論を活かして生きることが賢明ではなかろうか。

事実40歳を過ぎた頃から、大食できなくなったとか、食べ物の好みが変わったとか、自覚する人も大勢いる。しかし若い頃の食欲旺盛な時の事が念頭にあるため、体がだるいのも、疲れるのも、栄養分が足りないのではないかと、勘違いして、焦って高蛋白、高脂肪のいわゆる欧米食を大食していけない。加齢と共に食が細くなり、嗜好が変わるのも自然な体の摂理なのである。

8.まとめ

1)いつも書いているが、いくら体に良いことを実行していても、一方で悪い事
を止めない限り、病気は減らない、治らない。病気になるのには必ず原因が
ある。悪事は良事を駆逐する。

2)ガンを防ぐには、低体温や無酸素にならない体づくりをし、脳卒中や心臓
疾患を予防するには、少食にして、腸内環境を整えて、綺麗な血液が滞り
もなく、全身を巡る体作りを心がける。ストレスは血管を収縮させて、
低体温、低酸素、低免疫力の三低のもとになるから要注意。

3)この記事を書くにあたって、納得させられたことは、無病長生を達成する
には、体をよく動かして、食事にも気を配り、また精神の安寧を計ること
の重要さだった。テレビでは相変わらず、これでもかと、毎日グルメだ、
スイーツだと浮かれている。身の回りの人達に体操を進めても、食事が大事
だと悪食を戒めても、どこ吹く風とばかり、ただ笑って実行せず。
これでは病人は増加しても、減るとは思われない気がする。
おわり


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血管を柔らかくするNO(エヌオー:一酸化窒素)とは By 豊岡倫郎 氏 2021-1-28

1. NO(エヌオー)の発見でノーベル賞受賞

1998年にNO(エヌオー)即ち一酸化窒素を発見したアメリカの3氏、ルイス・イグナロ氏、ロバート・ファーチゴット氏、フェリド・ミュラド氏に、ノーベル医学・生理学賞が授与された。一酸化窒素はノーベル賞を授与するに値するほど重要な役割を体内で果たしていることの査証に外ならない。

2.NO(一酸化窒素)とその働きとは

一酸化窒素とは窒素(N)と酸素(O)が結合した窒素酸化物である。血管の動脈は外膜、中膜、内膜の3層で構成されていて、外膜は血管の外側を保護する層で、中膜は平滑筋と線維から成り立っていて、伸び縮みする層で、内膜は内皮細胞と内皮下組織から成り立っている。

順調に血流が流れている時は、一酸化窒素はこの血管の内皮細胞で生成されて、中膜にある平滑筋に作用して、平滑筋の緊張が緩んで、血管が広がるので、血流が良くなる働きをしている。

以前、福岡歯科大学の平田雅人教授の「かかと落し健康法」を紹介したが、かかと落しを実行することによって、骨ホルモンと称するオステオカルシンが分泌されて、健康維持に効果があるという内容の話である。

今回の一酸化窒素の発見でノーベル賞を貰ったフェリド・ミュラド氏は当時スタンフォード大学の教授をしていた時に、平田雅人氏はこの大学に留学していて、教えを受けていたという逸話がある。

かかと落しで発生するオステオカルシンには、一酸化窒素の産生を促進する働きがあり、この一酸化窒素を作ることが、動脈硬化の予防になる。前述したように一酸化窒素には血管の平滑筋を弛緩させる働きがあるから、血流が良くなるし、血管内のコレステロールや血栓の発生を抑えることから、動脈硬化の抑制に効果がある。更に一酸化窒素にはアンモニアを取り除いたり、乳酸の消費を促進することによって、疲れにくい体を作る効果もあるという。

その他一酸化窒素の働きを整理すると、●血管を拡張する。●血栓を作りにくくし、血液をサラサラにする。●血管の炎症を抑える。●酸化を抑える。●血管内のコレステロールの塊であるプラークの発生を抑える。●毛細血管の数を増やす。

3.血管の老化

加齢と共に血管も硬くなり、衰えてゆくが、加えて生活習慣の悪い人には、更にそれを促進するような血糖値が高い、中性脂肪が多い、コレステロールが多い、血圧が高い、肥満である、運動をしないなどが重なり、最終的には動脈硬化を招いている。

血流の悪いところに、ガンを始めとして、いろいろな病気が発生するのは理の当然であるが、しなやかな柔らかな血管を維持することによって、血流を改善して疾病を防ぐためには、一酸化窒素の生成を昂進する方法を実行すれば、動脈硬化も予防できる。

4.一酸化窒素の生成を促進する方法

1)体操療法・・・●以前紹介した「かかと落し体操」をする。一日に30回。●床に座って、両足を真っ直ぐ前に伸ばして、足首を先方へ倒し、次に手前へ引き寄せるふくらはぎ体操をする。5分間。●自彊術体操をする。31の動作を約15分で行う。●外へ出て、20分の早足散歩をする。●家の中で足踏み体操をする。ゆっくり5分間。これ等の体操の中から気の向くものを始めたらよい。ただ高血圧や心臓に負担をかけないように、無理をせず、マイペースで、徐々に回数や時間を増やす工夫をする。

2)和温療法・・・元鹿児島大学医学部の教授で、今は和温療法研究所所長の鄭忠和氏が確立した療法で、それは、室温を60°Cに設定した遠赤外線乾式サウナ治療室で、全身を15分間温め、そのあと、椅子に座った状態で30分間保温し、最後に発汗量に見合った水分を補給するという方法である。全身を温めることによって、血管が広がり、血液循環が促進されて、血管内皮細胞から一酸化窒素が放出される。血管新生作用も起きて、動脈硬化を抑制する効果もある。詳細は鄭忠和氏の著書「なぜ微熱は体にいいのか」の中で、いま迄45年間の診療から、心不全を始めいろいろな難病の治癒例も掲載されている。

3)食事療法・・・骨も筋肉も血管も血液も毎日の食べ物によって、作られている。適量のタンパク質は白身魚、青魚や大豆製品から摂取し、生野菜、果物、小魚、海藻、ゴマ、コケ類、発酵食品、梅干しなど摂取すれば、ビタミン、ミネラル、酵素、抗酸化成分も補給できる。

4)避けるべき行為・・・高コレステロール、脂質異常症、高血圧、動脈硬化症は高脂肪、高蛋白質の欧米食に起因するものであるから、程々に控えることが肝要である。

またタンパク質と糖分の過剰摂取は体内で最終糖化産物という、別名AGEsを体内で生成させて、血管を傷つけ、老化を早めるから、摂取は控える。

更に活性酸素を体内に発生させるような事、即ちストレス、過激な運動、便秘、過労、食品添加物や農薬の多い加工食品の摂取、医薬品、酒、喫煙、長時間の直射日光は極力控える。

5.血管の欠陥は万病の元

死亡原因のトップスリーといえば、ガン、心臓疾患、脳卒中であるが、ガン以外の死因には、血管の欠陥に起因している。長年暴飲暴食を続けていれば、病魔に侵されるのも当然である。生活が豊かになり、これでもか、これでもかと毎日テレビでは、やれグルメだ、スイーツだと、浮かれているのは、如何なものか。

血管は沈黙の臓器と言われている。痛みや、痒みも感じないから、おろそかにされて、健康診断で指摘されても、生活に何ら不都合を感じないから、放置され続ける結果、最終段階に入って、突然として、発症したときにはもう遅い。薬では完治せず、手術によって応急処置を受ける羽目に陥る。今こんなに病人が多いのも、例えば糖尿病の人が予備軍を入れて、2200万人、高血圧3500万人、慢性腎臓病1300万人、骨粗しょう症1300万人、腰痛2200万人、変形性膝関節症1400万人、下肢静脈瘤1000万人、メタボ960万人等、薬では簡単に病気は治らないこの事実を真摯に受け止めて、日頃の生活態度に問題がないか、今一度反省することも無駄にはなるまい。病気になっても、医者に丸投げしないで、自分の努力で治せる病気と医者に治してもらう病気とがあることを知って、健康知識を身に着けて、自助努力に励めば、病人は減ることは間違いない。

6.まとめ

体操をすることによって、血流を高めて一酸化窒素を増やす行為は誰でもすぐに実行できることである。しかも副作用がない。私が毎朝実行している自彊術体操の31の動作の中にある、スクワットや前屈、かかと落しなどに、一酸化窒素を増やす効果があることを今回知ったが、百年前に創設した中井房五郎先生の先見の明に感動した次第である。今まで長年健康講座を開いていて、折に触れ、自彊術を薦めているが、実行してくれる人は稀有である。皆さんは体を動かすことが嫌いなのか、効能を認識出来ないのか。実際に体験しないと、その良さを理解できない。「座して死を待つ」のだろうか。

おわり


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体の石灰化 By 豊岡倫郎 氏 2020-12-27

1.体の石灰化とは

体に違和感を覚えて、病院で超音波やMRI検査を受けると、患部に石灰化が見られるというケースが最近話題になっている。

石灰化とはどんな現象なのだろうか。体内で重要な働きをするカルシュウムが異常を起こして血液の中に溢れると、血管、関節、組織や臓器などに沈着して、石灰化する現象をいう。当然石灰化すればこれらの器官の働きは制限されて、疾病につながって行くから怖い。

2.何故石灰化が起きるのか

体にはホメオスタシスという生体の恒常性維持機能が備わっていて、血中のカルシュウム分の濃度は常に一定に調整されている。その値は血液100ml中10mgに維持することであるが、カルシュウム濃度が低くすぎたり、逆に高すぎると、カルシュウムパラドックス現象が起きる。

カルシュウムパラドックスとは、二つのケースがあり、摂取したカルシュウム量が少ないと、骨からカルシュウムを取り出し流用するために、一時的に血中に必要以上のカルシュウム分が溢れてしまうケースをいう。

もう一つのケースは摂取したカルシュウム分が多すぎると、血中の濃度を下げようとして、体外へ排出させるために、逆に一時的に血中のカルシュウム分が不足してしまう。そこで骨からカルシュウムを捻出することになる。要するにカルシュウムの摂取量が少なすぎても、多すぎても、骨からカルシュウムが抜けてゆく結果、血中に溢れたカルシュウムが体の至る所に沈着してしまう。当然骨粗しょう症にもなってゆく。いづれにしても、各人が日常の食生活の中で、毎日のカルシュウム摂取量が適正であるかどうかは判断するのは難しい。

3.体内でのカルシュウムの役割

周知のように骨や歯の主成分はカルシュウムで出来ていて、重要な役割を果たしているが、体内での配分は、骨対血液対細胞の比は、1億対1万対1の比率で厳密に維持されている。細胞内のカルシュウムは生体の神経の反応や細胞内シグナルの伝達などに欠かせない役割を持っている。血中のカルシュウムは骨や歯の新陳代謝のために使われてゆくが、血中のカルシュウム濃度が高く、溢れる状態が続くと、本来必要としない場所に沈着してしまう現象が起きてしまう。これを異所性石灰化と呼んでいて、沈着する場所は、血液と共に全身に運ばれているため、至る所で発生する可能性を持つ。

4.体内に沈着し石灰化する主な例

心臓の冠動脈、腹部の動脈、軟骨、腱、肩の関節、乳房、肝臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、下肢動脈など至る所に石灰化が見られる。

以前から石灰化は加齢と共に高齢者の人達には、誰にでも見られる現象であったが、最近は普通の成人にも散見されるようになり、しかも疾病に結びついていることが起こってきたために、注視され出した。

例えば動脈硬化と言えばコレステロールのアテローム化が血管内に形成されるケースしか、知らなかった、最近では血管内の石灰化が取り上げられていて、高血圧についても、石灰化も危険因子だと説明されている。

次に疾病として重大な心臓の冠動脈の石灰化である。初期の冠動脈の狭窄はバルーンで拡張させたり、更にステントを留置して、血流を確保していたが、高度石灰化した病変ではロータブレーターという一種の小型のドリルのようなもので、血管内部の石灰化したところを削って血流を確保する処置を施すことも行われている。

次に慢性腎臓病や腎臓の透析患者に血管の石灰化現象が見られることや、肩関節が急に痛くなり、整形外科で検査してもらったら、肩関節に石灰化が起きているケースもある。更に特異なケースとして、後縦靭帯の骨化がある。頸椎、胸椎、腰椎の背側に骨化が出来て、強烈な痛みで苦しむという後縦靭帯骨化症の時も、石灰化の一種である。

5.何故石灰化が起きるのか

大きな要因としては、体内のカルシュウムの調整機能がタイミングよく精密に行えないことにあるが、病理学的にも、臨床学的にもまだ研究段階で、諸説があるようで、一般の人にその機序が公にされた本は見当たらない。そこでこの病気に罹る人と罹らない人との違いは、何かという観点から整理すると、次の通りである。

  • カルシュウムの摂取量の多少によってパラドックス化の頻度が増した。
  • 体が酸性体質になっている。過食、肉食、油で処理したフライなど、タンパク質の過剰摂取、甘い物やお酒の摂り過ぎ、ストレス、過労、睡眠不足などによる。
  • 運動不足と血流の停滞。
  • 生野菜や果物の食物繊維の摂取不足。便秘と腸内環境の悪化。
  • 加工食品からのリンの摂り過ぎとマグネシュウム不足。

6.石灰化の対応策はあるのか

石灰化も一種の生活習慣病であるから、次のような生活習慣に改めるのがよいのでは。

  • 食生活は3分づき玄米、生野菜汁、良質のたんぱく質は大豆製品と青魚や白身の魚や小魚、海藻、ゴマ、果物などで少食とする、これで酵素と食物繊維、ビタミン、ミネラルの補給は万全である。また腸内環境も改善される。逆に排除すべきものは、高脂肪高蛋白食品、乳製品。アルコール、甘い砂糖製品。塩分過剰。
  • 運動は体全体を動かして、肺活量増大、筋肉補強、骨格矯正、血流促進、関節の可動域拡大、経絡刺激の自彊術体操が理想的である。
  • 石灰化予防の観点から、適度の水分補給にはきれいな生水を飲む。
  • アーク光線療法によって、ビタミンDの働きを活発化させて、十二指腸で作られるビタミンD依存性蛋白質とカルシュウムが体内に吸収できるようにする。
  • 骨粗しょう症の治療には適度なカルシュウムの摂取は無論の事、体を動かして、骨に適度の負荷を加えなくては効果が出ない。

7.まとめ

1)上皇陛下の心臓手術を担当した天野篤博士の著書「若さは心臓から築く」の中に石灰化という言葉が四か所、47、89、155、211ページに出て来るが、石灰化が致命傷となることも多い。

2)砂糖は灰盗なり、と云って、この強酸性食品が骨からカルシュウムを捻出させて石灰化を招く一番の原因ではなかろうか。その他いろいろ砂糖の害を知らない人が多いのは残念なことだ。

3)学校の給食、老人介護施設や入院時の食事に牛乳が付いている。違和感を持つのは私だけか。

4)最近多くの医者が言っている言葉は、「改善策を実行する前に、今までやって来た体に悪かったことを全て止めることだ」と。病気には必ず原因がある。手順を間違えぬように。

おわり


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冷え性の人が増えている BY 豊岡 倫郎 氏 2020年11月29日

1.冷え症や低体温とは

これから冬本番になると、冷え症の人には寒さが一段と身に浸みる。実際にアンケートを取ると、8割近くの人が冷えで困っているという。また最近低体温の人が増えているという。以前は日本人の平均体温は成人で、36.6度、子供は37度位だった。ところが今は、殆どの人が35度台で、36.6度もある人は少ない。
では冷え症と低体温の違いは何か。冷え症の人は手足が冷たい、腰やお腹が冷えているという実感がある。一方低体温とはズバリ検温すると、35度台しかない。低体温イコール冷え症とは限らないが、相関関係があるという。

2.冷え症や低体温による体の不調とは

体温が一度下がると、免疫力が30%低下する。逆に体温が1度上がると、白血球も増えて、免疫力が数倍アップすると言われている。低体温でドロドロ血液となり、血流が悪く、新陳代謝が不充分で、酸素の供給も滞る。その結果肩こり、便秘、頭痛、腰痛、その他各臓器の機能低下が起きて、肥満、ガン、消化不良、うつ病、不眠症など何を発症してもおかしくない。

3.何故冷え症と低体温になるのか

冷え症にも色々なタイプがあるが、ここでは冷え症と低体温をひっくるめて、一般的に考えられる原因を列挙すると。

  • 筋力の低下。体の骨格筋と心筋で全体の発熱量の三分の一を産生している。ところが現代人は交通機関やあらゆる分野での機械化が進み体を動かすことが少なくなった。
  • 大食や偏食で宿便の停滞。詳細は後述。
  • 毛細血管にあるグローミューという副血行路、通称バイパスと呼んでいるものが、大食、お酒の過飲、甘い物の過食によって、硬化したり、消滅しているために、血管の98%を占める毛細血管の末端まで血流が浸透しないため、全身の血流も悪くなる。
  • 低血圧だったり、貧血だったり、栄養の偏りが有ると、末梢血管の血流が悪くなる。
  • 甲状腺ホルモンの働きが低下している。
  • 体内の水分量が不足していると、血液中のグアニジンが増えて、老廃物が排泄できず、寒さを感じる。
  • ストレスなどで自律神経のバランスが崩れて、交感神経が昂進し血管が収縮し血流不良になる。
  • 年中冷たい飲み物、ビールの摂り過ぎで体を冷やし過ぎる。
  • 夏は冷房、冬は暖房と体が過保護となってしまい、皮膚機能が低下している。
  • 服薬や食品添加物の多い加工食品の摂り過ぎで自律神経のバランスが狂っている。
  • 足や股関節、骨盤、背骨が歪んでいるために、内臓の働きや血流が悪くなっている。

4.冷え症や低体温対策

1)即効対策

  • 腹巻したり、靴下をはいたり、カイロをしたりして、足や腹を冷やさない。
  • 肉を食べて食事誘発性体熱酸性作用を起こす。
  • ショウガ、ニンニク、ネギ類、トウガラシを食べる。
  • 10分間位ぬるめのお湯に浸かり、芯から体を温めると同時に副交感神経を優位にする。
  • 就寝時に湯たんぽ、電気アンカをする。
  • 冷たい飲み物、ビールは飲まない。体を冷やすような果物、野菜を摂らない。
  • 体を温めるカボチャ、ニンジン、サトイモなどの根菜類、モロヘア、海藻類、ゴマなどを摂る。

2)根本対策

  • 体の筋肉を増やす。体の筋肉の70%は下半身にあるから、スクワット体操をする。
  • 乾布摩擦をして、皮膚を鍛えると同時に、リンパ液の流れを良くする。
  • 西式健康法にある毛管運動をして、毛細血管を再生させて、体内の血液の流れを良くする。金魚運動と合掌合蹠法をして、背骨の歪みや股関節の歪みを正す。温冷浴や裸療法というのがあり、裸になって皮膚を冷やしたり、温めたり、交互に行なって、皮膚を鍛え、毛細血管の血流量を増やし、寒さ知らずの体にする。これら西式の諸療法はYouTube動画で見られる。
  • 一日二食の少食にして、宿便や便秘を解消させると、脳の血管運動神経のマヒが治り、寒さや暑さの調節機能が正常となる。
  • 食品添加物の多い加工食品や高脂肪高蛋白の過食、偏食を止めて、ビタミン、ミネラル、酵素の含まれた増血効果のある健康食に切り替える。
  • アルコール類、砂糖類は摂取しない。
  • ストレスを解消するための解決策を見つけて、実行する。

3)体質改善策

一般常識を覆す体質改善法がある。甲田光雄著「冷え症は生野菜で治る」文理書院発行にはその理論、実行法、体験談など詳細に書かれてある。その要点は一日二食にして、玄米と5種類の生野菜汁を摂取し、生水を1日に1リットル前後飲み、西式健康法の毛管運動、金魚運動、合掌合蹠法、温冷浴、裸療法を実行する。すると宿便や便秘も解消し、消化吸収が良くなり、毛細血管も再生し、血流改善、骨格も矯正され、自律神経も整い、皮膚機能も回復し、最終的には、綺麗な血液が全身を駆け巡るようになり、冷え症が解消する。冷えているからと、体を温めるだけでは、冷えへの抵抗力がかえって弱まる。敢えて体を冷やす云われる生野菜を食べたり、裸療法などすると、抜本的な体質改善が出来るのである。

4)その他の対策

  • 漢方薬を服薬する。漢方ではその人の体質に応じて、漢方薬を処方してくれる。陽性体質か陰性体質か、実証か虚証か考慮し、陽性食品,陰性食品の選択など指導している。
  • 指圧療法もその歴史が古く、冷え症に対する経絡やツボを刺激することで、対応している。
  • 自彊術体操は体全体を31の動作で骨格、筋肉、呼吸、経絡、自律神経、内臓器官に調整と機能アップ効果で、総合的に健康体に導いてくれる。

5.まとめ

1)今一度復讐すると、宿便が溜まると、脳の血管が膨張し、脳が圧迫されて、脳の血管運動神経がマヒし、体全体の血管の収縮、拡張の調整が出来なくなるため、冷えるということ。

体には生命維持のために逆境に対抗する反発力が備わっている。手足を上に挙げて振ると、血液を流そうとして、毛細血管が再生されるとか、体を冷やす生野菜を食べると、冷えから体を守ろうとして、反発して、暖めるシステムを構築する。正に陰極まって陽となること。このふたつの原理は健康管理の盲点となっていて、一般に浸透していないのは誠に残念なことだ。

2)冷え症ばかりでなく、生活習慣病などで病んでいる人々の姿を拝見して、思うことは、そこには無知と慢心がある。間違った健康常識に捉われている人、体に悪いことは理解しているが、これ位なら大丈夫だろうと、見くびる態度の持ち主が多いのが問題ではなかろうか。

おわり


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サルコペニアとフレイルとは By 豊岡倫郎 氏 2020-10-30

1.サルコペニアとフレイルとは

サルコペニアとは加齢に伴って、骨格筋肉量や筋力が低下して、身体機能が低下することを云う。一方フレイルとは加齢と共に、筋力だけでなく、精神的、社会的に活動までもが低下している状態のことを云う。

2.サルコペニアとフレイルを予防して健康長寿を

データによると、平均寿命と健康寿命との間に大きな開きがある。男性は9歳、女性は13歳と、その間は、人のお世話にならねばならないという不本意なことが起きているのが現状である。経済的にも介護費、治療費など国家の医療費も高額となってゆくという問題もある。

3.サルコペニアの症状

加齢と共に筋肉が低下して、骨格も歪み、歩くのもままならなくなる。すると生活の活動範囲も限定され、生活の質も低下する。そのうち転んだり怪我をすると、寝たきりになったり、色々な老人特有の病気も発症することになる。それを防止するには、若い頃からの健康管理が大事であるが、老齢になっても出来る限りの努力も功を奏するから諦めてはいけない。

4.フレイルの症状

加齢と共に、筋力の低下はもとより、活動性の低下、認知機能の低下、精神活動の低下等が起きる状態になる。サルコペニアとの違いが分かりにくいが、サルコペニアは主として、筋肉量の減少によって発生する身体機能の低下を対象としているのに対して、フレイルは筋力低下などの身体的要因だけでなく、精神的要因のうつ病、認知症など、更に社会的要因の孤独や閉じこもりなどの生活活動全般までの広い範囲のことを対象としている。

5.フレイルの診断基準

日本老年医学界ではその診断の要素基準として、例えば体重の減少、歩行速度の低下、握力低下、疲労感、身体活動のレベルの低下、記憶力低下、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活での活動性などの要素を上げている。

6.サルコペニアとフレイルの予防策

加齢と共に誰でも体力は低下するし、食も細くなるし、人との付き合いもおっくうになってきて、記憶力も低下してくる。加えて独居老人になると、介護を受ける一歩手前の状態になるのも時間の問題となってくる。そこで健康寿命を伸ばすのには、どうしたらよいか。

1)運動面では・・・最近は高齢者の運動には、あれが良い、これが良いとテレビや新聞、雑誌で報じられている。実際色々な教室に通っている人も多い。子供の頃から体の弱かった私は、ボディビル、西式健康体操、気功術、ヨガ、自彊術など体験してきた。また35歳の時に西式甲田療法で有名な甲田光雄博士に診察を受けたのを機にして、健康法に目覚めてからは、多種多様な健康に関する本を読破して、最終的に皆さんにお勧めする健康体操は自彊術である。

自彊術は今から約百年前に中井房五郎という療術師によって創設された健康体操である。戦前の大正から昭和にかけて、ピーク時には二百万人以上の人達が実行していた。体操自体は31種の動作を約15分かけて行うだけですが、その効果は素晴らしく、列挙すると。

有酸素運動、骨格の矯正、筋力のアップと柔軟性、ツボと経絡の刺激、血液循環促進、自律神経の平衡化、体液の弱アルカリ化、精神の安定など、健康維持のためのあらゆる要素を網羅している。メリットとして、家庭で手軽にいつでも一人で出来ること、場所を取らない、機械を使わない、一回の消費カロリーが37キロカロリーと少なく、疲労することなく、逆に疲れを取ってくれる。しかも自分の体力に応じて、無理なく行えるので、どんな人にも向いている。

体には骨の数が206個、筋肉は600個、可動関節は239個有るが、一回あたり僅か15分間の体操であるが、体全体のあらゆる関節を、述べ1万数千回動かすことによって、三次元の方向に、即ち上下、左右、前後の方向にほぐしてくれる。従って高齢者の体力維持や向上は無論のこと、食欲増進、便秘解消、骨格の矯正、冷え症解消、ストレス解消にも効果があり、毎日継続すれば、体が喜ぶ体操である。私は今日まで23年間続けていて、この体操を知って良かったと思って毎日続けている。

2)食事面では・・・いつも申し上げているように、3分づき玄米、生野菜ジュース、小魚、貝類、大豆製品、ゴマ、海藻類、キノコ類、根菜類、青い菜っ葉、果物少々、それに筋力をつけるのであれば、良質のタンパク質として、白身や青魚を摂る。避けるものは、酒、甘い飲み物とお菓子類、肉類、乳製品である。また栄養補助として、自然のビール酵母がおすすである。

3)精神面では・・・何か生きがいを見つけて、前向きに過ごすことである。夢を無くした時から老化が始まる。何事にも興味を持つことが大事で、私はもう年だからと、諦めないで挑戦する。陳腐化してしまい、人にバカにされることは、誇りあるあなたにとって屈辱でしかない筈。ボケない為には脳を使う趣味を見つける。テレビや読書していても脳の血流は良くならない。

もうひとつはストレスを溜めない。マイペースで生きる。そして自分の健康哲学を確立して、それを人生の指針とする。健康生活では運動と食事は車の両輪で、それをけん引するのは健康哲学に基づいて、人生を歩むのが、理想的な老後ではなかろうか。

7. ルーの法則とは

生理学のおける古典的な基本法則で、筋肉は適度に使うと発達し、使わなければ退化し、過度に使えば障害をおこすという法則である。体を適度に動かさないと体力が低下するばかりでなく、不定愁訴、自律神経失調症などの神経科系統の体調不良も出る。

糖尿病の患者に医者は一日に一万歩、歩きなさいとアドバイスすることがある。しかし歩き方を誤ると逆に別の疾患にかかることも懸念される。何故なら昭和51年に「予防医学」という題名の本を出版した磯谷公良氏によれば、股関節の転位角度の不良により、骨盤が傾き、左右の足の長さも不均等となり、脊柱の異常を引き起こす。これが万病のもとになっているという。こんな骨格の歪みのある人が毎日一時間以上も歩けば、体にいろんな支障が出ても不思議ではない。

石川県が生んだ哲学者の西田幾多郎は「ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというに同じ」と本の中で書いている。この「思想」という言葉を「健康法」に代えて、読むことを提案する。いろいろな健康法を勉強するのも、生き抜く力のひとつである。

8.まとめ

病気には必ず原因がある。ガン、心臓疾患、脳卒中の三大生活習慣病も自分の間違った生活習慣にあることを、どれだけの人がそれに気が付き、改善していることだろうか。また自分の無智に気付いて、こんな病気に負けるものかと、いろいろ調べてベストを尽くそうとしているだろうか。転ばぬ先の杖はあなたの気づきのセンスの持ち合わせ次第であろう。

おわり


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ビタミン・ミネラルが健康を守る By 豊岡倫郎 氏 2020-9-29

1.飽食時代の栄養の偏り

飽食の現代において、偏った食生活によって、ビタミンやミネラルが不足しているために、いろんな病気が発症していると言われ出した。これを機会に我々の日常の食生活において反省し、改善すべきことは何だろうか。

2.体に必要な栄養素とは

体に必要な7大栄養素といえば、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維が食生活には欠かせない。その中でも今まで軽視されがちだったビタミン、ミネラルの重要な働きを再認識して、不足を補い、健康維持に役立てたい。

3.ビタミン、ミネラルとは

ビタミンはエネルギー源や体を作る成分ではないが、体の生理機能を調節してくれる有機化合物のことで、13種類ある。またミネラルは食物の消化、吸収、老廃物の排泄、エネルギー生産などの生命活動を助けている無機質成分のことである。16種類あり、これらのほとんどが体内では作れないので、食べ物から摂取しなければならない。厚労省はこれらの摂取基準量を定めている位重要な栄養素なのである。我々が一般常識として知っているのは、ビタミンAの不足で夜盲症、ビタミンB1の不足で脚気、ビタミンCの不足で壊血病、カルシュウムの不足で骨粗しょう症、鉄分の不足で貧血などであるが、それ以外のものも皆大切な働きを持っているから、不足させてはいけない。

4.摂取不足が指摘されている主なビタミン、ミネラルの働き

1.ビタミンC・・・抗酸化作用、コラーゲンの生成、免疫力強化、コレステロール低下、血管の強化、ミネラルの吸収向上など。
2.ビタミンB1・・・成長促進、糖のエネルギー化、食欲増進、
3.ビタミンD・・・カルシュウムの吸収促進し骨の発育、免疫力強化、腸の上皮強化
4.ビタミンE・・・過酸化脂質の発生を抑え、老化・ガン・動脈硬化防止,血行促進
5.カルシュウム・・・骨の発育、酸性血液の中和、心臓の収縮リズムの調整、精神安定
6.マグネシュウム・・・酵素の働き活発化、骨の生成、筋力低下や糖尿予防、脳神経安定、血流促進、脂肪代謝、カルシュウムの沈着防止
7.カリュウム・・・細胞内水分調整、心臓リズム調整、筋肉の収縮、血圧調整
8.亜鉛・・・インスリン・酵素の生成、男性生殖機能、細胞の生成、味覚機能、免疫機能向上、コラーゲン生成
9.セレン・・・抗酸化作用、老化防止、血管の強化、精子生成、重金属の解毒
10.クロム・・・新陳代謝促進、糖尿・高血圧抑制
11.ヨード・・・甲状腺の機能正常化、子供の肉体的、精神的発育機能
12.マンガン・・・骨の発達、生殖機能、炭水化物や脂肪の代謝、筋無力症やパーキンソン氏病などの神経伝達異常抑制。
13.微量ミネラル・・・ミネラルは必要摂取量が微量でも、摂取不足が続くと、酵素の活性が弱り、自然治癒力や免疫力の低下を招いて、色々体の不調の原因となっていても、不慣れな医者も多く、診断が難しく、治療の盲点となっているという。

5.ビタミン、ミネラルの複合相乗効果

アメリカのロジャー・ウイリアムス博士は「生命の鎖」の理論を発表している。即ちビタミン、ミネラルは、相互に関連していて鎖のようにバランスよく形成されて、繋がっていないと、健全に生命活動を維持できないとした。

例えば亜鉛はビタミンA、マグネシュウムはビタミンB群、カルシュウムはビタミンC、セレンはビタミンEとの相合作用で効果が出る。

更に「ミネラルバランス説」を唱えたのは、ドイツのリービッヒ博士である。即ちミネラルは身体の中でそれぞれの相互関係によって成り立っていると云う。例えばカリュウムが必要量より不足すれば、他のミネラル量も不足したカリュウム量に合わされてしまうから、各種バランスよく摂らねばならないとした。

今では食生活におけるミネラルバランスの理想比というものがあり、リンとカルシュウムは1対1、カルシュウムとマグネシュウムは2対1、ナトリュウムとカリュウムは1対1、亜鉛と銅は8対1が理想的であるという。

6.ビタミンやミネラルを減らす誤った行為とは体に良いと思って摂取したビタミンやミネラルを無駄に消耗させたり、効果を減少させることが起きないよう、日常生活で注意すべきことは、例えば。

  • 砂糖の摂り過ぎはビタミンB1を消耗させる。カルシュウムも減少させる。
  • ストレスを受けると、マグネシュウム、ビタミンCを失う。
  • 大汗をかくと、ナトリュウム、ビタミンC、マグネシュウム、鉄分を失う。
  • 飲酒によって、肝臓が疲弊すると、ビタミンDの活性衰え、骨の生成低下。活性酸素が発生し、ビタミンCやEの効果低下、亜鉛、マグネシュウム、カリュウムが減少。

7.ビタミンやミネラルの摂取方法

具体的に各ビタミン、ミネラル毎の摂取方法を説明する紙面が無いので、概略すると。

  • ビタミン、ミネラルが効率よく体内に吸収されるためには、胃腸を丈夫にすることが最優先となる。その為には腸内環境を整えて、吸収を良くし、体操をして内臓全体を鍛える。
  • 少食精栄主義で少食だが必要なビタミンやミネラルが豊富な食品を摂取する。玄米、そば、緑黄色野菜、大豆や小豆製品、根菜類、ワカメ、昆布、ひじきなど海藻類、ゴマ、小魚、牡蠣、シジミ、あさりなど魚介類、果物類など。
  • 食べ方としては、新鮮な季節の旬のもの、生野菜ジュースなど加熱しないもの、一物全体食、出来れば無農薬で有機栽培のもの。
  • 摂取を控えるべき品目はお酒、甘いお菓子やジュース類、精白した白米、パン、うどん類、インスタント食品、食品添加物の多い加工食品など。また乳製品は日本人には適していない。

8.まとめ

1)百年以上も同じ田畑で米や野菜を栽培していると、化学肥料だけでは地力も弱り、栄養価の低下は免れない。叉ハウス栽培や水耕栽培も露地栽培に比べて栄養価は低下していないのか。

2)これを機に自分の食生活で充分にビタミンやミネラルが摂れているのか反省をして、何が不足し、いかにして補うべきかを考えても損はあるまい。ただ注意点は市販の栄養剤などで過剰摂取すると、害になる栄養素もあるので気を付けたい。

3)食べたものが血となり肉となる。毒にもなり薬にもなる。医食同源とはこの事なり。

おわり


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動脈硬化は食の間違いから起こる By 豊岡倫郎 氏 2020-8-30

1.日本人の死因のトップスリー

1位はガン30%、2位は心疾患16%、3位は脳血管疾患13%で、この3つで全体の60%を占めている。この内、心疾患と脳血管疾患は血管の動脈硬化が原因とされている。また最近発表された日本人の平均寿命が、男性81歳、女性87歳となった。但し健康寿命の平均は男性72歳、女性74歳となっていて、ここにも動脈硬化による疾病で体の不自由を招いている人が多い。

2.動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈の柔軟性が失われて、硬くなったり、血管の内側にコレステロールが粥腫(じゅくしゅ)、別名アテロームが脂肪の塊となって溜まり、内径が狭くなったりして、血流が悪くなっている状態を言う。更に進行すると、粥腫が破れて、血栓となり血管を詰まらせたり、脆くなった血管が破れたりする。もうひとつの形態は、糖尿病や腎臓の透析を受けている人によく見られるのが、血管の中膜にカルシュウムが沈着して、硬化して、内径も狭くなっているタイプもある。更に小細動脈の壁が厚くなり、内腔が狭くなってしまう細動脈硬化型もある。

3.動脈硬化が原因で発症する主な病気

  • 心臓に大きな負担がかかると・・・心肥大、心不全、高血圧
  • 臓器や組織の新陳代謝が悪くなったり、臓器や組織が壊死すると・・・心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症
  • 血管が破れやすくなると・・・くも膜下出血、脳出血等につながるような病気を引き起こす。

4.動脈硬化になる危険因子

危険因子は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、遺伝的体質などが指摘されている。肥満には、皮下脂肪型と内臓脂肪型があるが、肥満は万病の元とされていて、長生きする人は肥満指数であるBMIが23前後の人で、この指数が高い人、即ち肥満の人は短命であることが統計的に判っている。肥満を象徴する言葉に、メタボリックシンドローム、別名死の四重奏と言って、内臓脂肪、高脂血症、糖尿病、高血圧の4つが揃っていると、動脈硬化が進み、上述した様な疾患に侵される。特に高血圧と動脈硬化は悪循環するから怖い。

叉最近は内臓脂肪が蓄積されていると、サイトカインという一種のタンパク質から成る生理活性物質が作られて、体内の至る場所で慢性炎症を起こし、動脈硬化の誘引になると言われている。

5.動脈硬化の予兆を知るには

国内では健康診断制度が普及していて、動脈硬化に関連する検診項目もあり、血圧、血糖値、中性脂肪、総コレステロール、善玉、悪玉コレステロールなどの数値に異常があれば、診断判定欄に警告が記載されるから、受診医に相談することである。この警告を軽視してはいけない。

6.子供が危ない

いま子供の肥満、動脈硬化、糖尿病、アレルギー疾患などが増加している。我々がまだ小学生の頃を思い出しても、クラスにこんな疾患にかかっている子は皆無であった。香川県が平成30年度に実施した小児生活習病慣予防検診結果の報告書によると、肥満傾向、脂質異常、糖尿病(HbA1cが5.6だった)等を発症するリスクのある子供がそれぞれ約1割以上いたという。これは全国的な傾向で、子供の将来の健康が危ぶまれている。なおHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは過去1か月前の平均的な血糖値のことで、5.2が理想的で、5.5位までが正常値という。

7.動脈硬化問題を取り巻く環境

一番の問題点は日常の食べ物にある。高脂肪、高蛋白の高カロリー主義の欧米食が健康に良いと教育を受けてきた若い母親達が、肉類、卵、乳製品を毎日の食卓に飾ったり、更に甘いお菓子や飲み物が疲労回復に良いと、思い込んでいる限り、動脈硬化は減らない。若者達が焼き肉、ハンバーグ、揚げ物、菓子パン、コーラーなどを日常食としているのは如何なものか。更に輪をかけて、やれグルメだ、スイーツだと、ドカ食いや、お酒のガブ飲みを誇示する番組を放映して、浮かれている。健康倫理感の欠如も甚だしい。日本人には伝統的な日本食が健康食であるのに。

8.動脈硬化の予防策と治療法の決め手

  • コレステロールや中性脂肪を増やす肉類、卵、乳製品を極力摂取しない。
  • 甘い物は厳禁。糖分は体内で脂肪分となり、体内で活性酸素によって過酸化脂質に変わって、血管壁を傷つけるし、血管を退化させる。叉血液を酸性化させるため、それを中和させようとして、骨からカルシュウム分を捻出させて、血管のカルシュウム沈着を招く。
  • 酒類は活性酸素を大量に体内で発生させて、脂肪分を過酸化脂質に変える。過飲は慎む。
  • 過食は肥満や糖尿病の原因であることは、百も承知していても、食欲を抑えることは至難の業であるが、異常な食への執着心を捨てるには、健康への強い思い、願いがあればできない筈がない。肥満や糖尿病になるような人は概して自分に甘い性格の持ち主が多い。
  • 適度な健康体操やストレスを溜めない工夫、十分な睡眠も考慮すべき必須項目である。
  • カルシュウムとマグネシュウムとの摂取量のミネラルバランスが悪いと、動脈硬化を招くから、その比率は2対1か、1対1が理想的と言われている。マグネシュウムの働きは骨の強化、血管を広げる作用、コレステロールを減らし、血管壁へのカルシュウムの沈着を防ぐ効果がある。マグネシュウムの多い食品は玄米、葉緑素の多い野菜がおすすめである。
  • タンパク質の摂り過ぎはホモシステインという動脈硬化を促す副産物を産生させるが、葉酸、ビタミンB6があればその影響を防いでくれる。葉酸、ビタミンB6の多いものは、玄米、豆類、もやし、ブロッコリ、小松菜、ホーレン草などの緑の野菜である。
  • 現代医学の普通の医者達は軽視しているが、食事療法で動脈硬化の治療に効果を上げている医者達も多い。その療法は朝食抜きの二食の少食にして、玄米、生野菜ジュース、大豆製品、小魚、海藻、ゴマ、根菜等と、ビタミンCの多い柿茶を摂る。ビタミンCには抗酸化、血圧、コレステロール低下等血管強化作用がある。少食にすると、体内で自己融解が起こり、余分な血管内の脂質分をカロリーとして消費して、動脈硬化を改善してくれる。外にもこの少食の効果には腸内環境の改善、便秘解消、免疫力強化、肥満解消など計り知れない。

9.まとめ

1)酒は美味いし、ご飯もうまい、体に痛みも痒みも無いと、健康診断で警告を受けても、薬では根治しない事を承知していても、慢心していて、食事療法を実行しない人が多い。

2)肥満や糖尿病の人に長寿者はいない。何故なら血管に欠陥があるからである。

3)動脈硬化で脳疾患や心臓疾患の恐れのある人は、ある日突然発作が起きるから油断は禁物。自分の置かれている状況を認識し、誤食を改めないと、明日が心配である。「昨日まであんな元気だったあの人が」と、よくある話である。賢人曰く「食を制する者は命を制する」。

おわり


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農薬まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-7-30

1.日本の農薬使用量

OECD(世界経済協力開発機構)の資料によると、各国の耕地面積1ヘクタール当たりの農薬使用量で、日本は第三位にランクされている。一位は中国、二位は韓国。

こんな逸話がある。ヨーロッパの旅行社が、日本へ渡航する際に観光客に渡されたパンフレットに書かれていた文句は、「日本は農薬の使用量が極めて多いので、出来るだけ野菜は食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。」と。我々は国産の野菜なら世界で一番、安全、安心だと思っていることが、客観的に他国の人の目から見れば異常とみられているのである。

2.法律による農薬の管理

日本では「農薬取締法」や「農薬安全使用基準」、「残留農薬基準」などに基づいて、使用者・消費者に対する安全、収穫物に対する安全、環境に対する安全である。具体的には、薬品の効果、薬害の有無、毒性、発ガン性、催奇形性、残留性などが、人体、農作物、環境に配慮されて規定されている。

3.農薬の種類

一口に農薬と言ってもその種類は多岐にわたっている。「農薬取締法」によると、農薬とは、農作物の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物の生理機能の増進または抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤、その他の薬剤を言う。農薬の分類法はいろいろあるが、使用目的によって分類した場合は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、誘引剤、植物成長調整剤の発根促進剤、着花促進剤などがある。なお誘引剤とは害虫を匂いなどでおびき寄せる薬剤のことである。

日本で使われている農薬量は大きく分けて、4種類ある。除草剤35%、殺虫剤29%、殺菌剤22%、殺虫殺菌剤11%、その他3%。殺虫殺菌剤というのは、日本で稲作に使われているもの。

4.残留農薬とは

食品衛生法において定められる食品の規格の中で、食品に残留する農薬の基準を「残留農薬基準」と呼んでいる。この基準を超えるような農薬が残留している農産物は販売禁止等の措置が取られる。これによって飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、国産農産物、輸入農産物のいずれもがこの規制を受ける。

5.今問題となっている農薬

1)ネオニコチノイド系殺虫剤・・・神経系に作用する殺虫剤で、7種類あり、通称ネオニコと呼ばれている。その毒性は、非常に低い濃度でも脳神経に影響を与えると言われている。子供の発達障害、自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD、腸内環境悪化、自己免疫疾患などを引き起こす可能性も示唆されている。我々が日常食する野菜や果物、お茶からこの成分が検出されているから怖い。

2)グリホサート・・・除草剤「ラウンドアップ」の主成分で、この農薬は、すべての草木に共通する性質の「光合成」を阻害し、その結果草木を枯らす。その毒性が疑われるのは、発ガン性、腸内環境悪化、生殖機能障害などいろいろある。パン、パスタに使われている小麦粉、大豆製品から広くこの成分が検出されている。

6.ポストハーベスト農薬および燻蒸処理とは

収穫された後に、収穫物である果物や穀物、野菜に散布する農薬のことで、その目的は遠い外国へ時間をかけて輸送する輸出農産物は、その運送時間が長くかかるほど、運送中に発生する害虫やカビなどによって、品質が悪くなり商品価値を下げてしまうのを防止するために行うのである。

ポストハーベスト農薬は表面に付着するだけでなく、皮や中味まで浸透する危険性も高いと言われている。発ガン性や催奇形性が疑われている薬剤も存在するというから怖い。例えば輸入品と言えば、バナナ、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、サクランボなどがある。

燻蒸(くんじょう)処理とは、海外の農産物を輸入する時に、外国の害虫が付着している可能性があるため、日本に持ち込まないように、事前に殺虫処理をすることが義務付けられている。この植物検疫を受けないと、輸入できないのである。

7.日本の食品自給率

日本の2018年度のカロリーベース総合食料自給率は37%だった。日常生活で使用されている食料で自給率の低いものは、小麦14%、大豆7%、油脂類13%、ソバ22%、エビ5%、果実40%、ゴマ0.1%となっている。輸入農産物の依存度が高いものは、輸入時の残留農薬濃度を一定の基準に基づいて検査しているとはいえ、不安が残る。

8.残留農薬の汚染が多い野菜・果物

ある調査によると、イチゴ。ホーレンソウ、リンゴ、ブドウ、モモ、サクランボ、トマト、日本茶などが挙げられている。比較的少ないものは、キャベツ、玉ネギ、ナスなどである。

9.農薬から身を守るには

  • 少食にする。口から入る絶対量を減らす。
  • 充分水洗いしてから使う。皮をむいて使う。湯がいてから使う。
  • 農薬が多く使われているものは極力食べない。
  • 外食しない。加工食品は買わない。どこの産地の野菜や果物が使われているか不安。出来れば畑を借りてでも自家栽培をする。
  • 無農薬、有機栽培と表示されている物を使う。なお有機栽培のことをオーガニックともいう。
  • 例えば、バナナは付け根の方を1cm切り落す。キャベツ、白菜は外側の葉を剥いで捨てる。ブドウの粒に口を付けずに食べる。日本茶は二番出しを飲む等、本に色々秘訣が書いてある。

10.まとめ

1)今から数十年程前に自然農法に関する本「自然農法わら1本の革命」福岡正信著、近年では「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則氏の自然   農法の本を読んだことを思い出した。

2)農薬の害、食品添加物の害、環境ホルモンの害で我々の体は「複合汚染」で毒されている。これら害の問題点は、じわじわと体内に深く静かに潜航してゆくから、病気になっても、何が原因で発症したのか、究明できない事である。

3)現代の食生活には危険がいっぱいと言われても、危ない食品を食べていませんか、と言われても、何を食べたらいいの?と、戸惑うのが現実の姿ではなかろうか。

4)我々は常に八方に目を配り、危機管理意識を高めて、「買ってはいけない、食べてはいけないものを把握し、君主危うきに近寄らず」を貫くしか生きる道は無いのだろうか。

おわり


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添加物まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-6-28

1.体を汚染する化学物質

今、我々はいろいろな加工食品を買って食べている。一定の安全面の規制がされているとはいえ、そんな中には化学合成された添加物がてんこ盛りされている。今回は、身近な食品添加物の安全性について検証する。

2.食品添加物とは

食品衛生法によって、使用できる添加物、品質や使用量、食品への表示のルールが定められている。食品添加物は4種類に分けられていて、令和元年6月現在では、指定添加物が463点、既存添加物が365点、天然香料が約600点、一般飲食物添加物が約100点が認定されている。

3.主な化学合成食品添加物の役割と種類

食品に甘味を与える甘味料。食品の色調を調節する着色料。カビや細菌の繁殖を抑えて、保存性を良くし、中毒を予防する保存料。食品に粘り気を与えて、分離を防止し、安定性を向上させる増粘剤、安定剤や糊剤。油脂などの酸化を防ぎ、保存性を良くする酸化防止剤。ハムやソーセージなどの色調、風味を改善する発色剤。食品を白くきれいにする漂白剤。柑橘類などのカビの発生を防止する防カビ剤。パンのイーストの発酵を良くするイーストフード。食品に香りを付けて、おいしさを増す香料。食品に酸味を与える酸味料。食品にうま味などを与え、味を調える調味料。水と油を均一に混ぜ合わせる乳化剤。食品の酸性とアルカリ性の度合いを調節し、品質を良くするペーハー調整剤。ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする膨張剤。栄養素を強化する栄養強化剤など沢山ある。これらの添加物は、我々の健康に害を及ぼさないのだろうか。安い、簡単、便利、早い、美しい、口当たりが良いと、安易に飛びつくのは如何なものか。

4.実態が解からない「一括表示」とは

一括表示とは、何種類もの物質の添加物をまとめて一括表示できるルールがある。これに該当する物には、イーストフード、調味料、香料、酵素、軟化剤、乳化剤、PH調整剤、膨張剤、凝固剤、光沢剤など14グループが一括表示を許可されている。

この制度の問題点は、例えばイーストフードにはじつに16種類の合成化合物があり、どんな種類のものが、どれだけ使用されているか不明だし、調味料については、調味料(アミノ酸等)と表示されていても、グルタミン酸ナトリュウム、アラニン、グリシン、アスパラギン酸などいろいろ問題のある合成化合物が使われていても判らない。PH調整剤にしても、天然には存在しないものが使われていたり、乳化剤にしても、パンやお菓子の保存中の食感を良くするために使われているが、どんな種類のものがどれだけ使われているか全く判らない。

5.食品添加物の危険性

食品添加物の毒性として指摘されていることは、●慢性毒性で、肝臓や腎臓その他の臓器や組織の細胞に影響し、機能低下させる。●発がん性で、遺伝子に傷をつけ、突然変異を起こさせて、細胞をガン化させる。●催奇形性で、胎児に作用して先天性障害をもたらす。●ホルモン攪乱でいわゆる環境ホルモンと言われているが、内分泌かく乱物質として悪作用を及ぼす。

そもそも動植物以外の化学物質をあれこれ化学的に合成したものは、自然の産物である人間にとっては異物である。そんなものが体内に入ってくれば、体内では異常反応したり、生命活動に悪い影響を及ぼすのは当然である。

これらの食品添加物が盛んに使われだしてから、歴史が浅く、明確にその影響を実証できない面が多々ある。今、若年層にガン、難病、奇病が多発しているのと無関係と言えるのだろうか。

特に問題なのは、二つ以上の添加物が体内で反応すると毒性を帯びるものがあっても、膨大な組み合わせとなるため、安全性を検証できないのが実情である。

6.極力避けたい主な加工食品の数々

  • ハム、ソーセージなどの加工肉・・・多種の添加物が含まれていて、発ガン性があるとWHO(世界保健機構)が発表している。
  • マーガリン、ショートニング、フアットスプレッド・・・トランス脂肪酸が含まれていて、動脈硬化、心臓病、ぜんそく、アレルギー疾患が懸念されて、欧米では使用が規制されている。パン、クッキー、揚げ物に使用されている。
  • 亜硝酸ナトリュウム・・・食肉のアミンと反応して、ニトロソアミンという発がん性物質に変わる。大腸がんの可能性ありと、WHOが発表している。
  • ソルビン酸・・・保存料として広く食品に使用。発ガン、免疫障害、発育不全等のリスク。
  • 安息香酸ナトリュウム・・・保存料として使用。発ガン、白血病、神経障害、めまいのリスク。清涼飲料水、栄養ドリンクに使用されている。
  • 調味料(アミノ酸等)・・・うまみ成分として加工食品全般に使用。神経細胞を破壊し、知能障害、認知症、うつ病、めまい、不眠症、多動性障害のリスク。
  • 人工甘味料・・・スクラロース、アスパルテームなどが使用されている。味覚障害、免疫力低下、発ガン性、肝臓障害などのリスク。お菓子、パン、清涼飲料水など広範囲に使用。
  • 着色料、発色剤・・・お菓子、練りもの、パンなど広範囲に使用。発ガン性のリスク。

7.食品添加物から身を守るには

  • インスタントやレトルト食品、加工食品を買わず、外食しない。おにぎりや弁当も買わない。
  • パッケージの食品表示欄を見て、疑わしい添加物が使われているものは買わない。
  • 玄米、魚、野菜、海藻を中心とした少食にして、口から入る絶対量を減らす。
  • 食物繊維を多く摂ることによって、便と共に排泄する。水分を補給し、便秘しない。
  • よく咀嚼することによって、毒性を中和する。
  • 料理は身土不二の新鮮な魚や野菜を買ってきて、家庭で手造りする。パンは自家製にする。

7.食品添加物の一番の問題点

  • 長年、人工の添加物の多い食品を食べていると、味覚が慣らされて麻痺してくる。本当の自然な食べ物の味が分からなくなり、加工食品の中毒に陥る。
  • 添加物の多い食品は生命力がなくて、しかも体内に活性酸素を発生させるし、ビタミンやミネラルの不足や、胃腸や肝臓障害など万病の元となる。
  • 日本人は1日に約10㌘の食品添加物を摂取しているという。年間に4㌔にもなる。

8.まとめ

1)子供は食べ物を選択できない。自然界にない化学合成品の塊のような加工食品やお菓子、飲み物を摂取させて、可愛いお子さんがこれから百歳まで生きられると、思いますか。

2)体の危機管理は食べ物の吟味から始めよう。能天気では済まされない。

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タンパク質の過剰摂取の害 By 豊岡倫郎 2020-5-30

1.タンパク質の摂取基準量

厚労省の摂取基準によれば、一日当たりのタンパク質の必要摂取量は、男性は50g、女性は40gと定められている。この飽食の時代には、大半の人が基準量を超えているとすれば、過剰摂取の害を認識し、予防することも肝要となる。

2.タンパク質とは

タンパク質は炭水化物、脂肪と並んで三大栄養素のひとつである。タンパク質は生命の基本単位で、筋肉、皮膚、毛、骨、各種臓器、血液など全てタンパク質から出来ている。タンパク質はアミノ酸が多数連結してできた化合物で、それらが体内のいろいろな器官や組織などの部分の役割に応じて、存在していて、その数は3万~10万種類あると言われている。しかしその基となっているアミノ酸の種類はわずか20種しかないから、その組み合わせの緻密さと合成方法の複雑さに驚愕する。

3.タンパク質の過剰摂取の害とは

  • 摂取したタンパク質は体内に入ると、胃腸で消化酵素によって消化されて、アミノ酸に分解されるが、その過程でアンモニアが発生する。アンモニアは肝臓で尿素に変えられる。更に次には尿素を腎臓で分解されるので、膵臓、腸、肝臓、腎臓の酷使で疲弊してしまう。
  • 必要量以上の過剰なタンパク質の摂取分は、窒素残留物となって、腸内で腐敗発酵を起こして、アミン、フェノール、インドールなど毒素が発生する。
  • タンパク質の消化分解過程で、血液は酸性に傾くために、それを中和するために体内のカルシュウム分が動員されて、骨粗しょう症など骨や歯が脆くなる。
  • 過剰なタンパク質が腸内で充分に消化されないと、未消化のまま腸壁から吸収されて、異物と判断されて、いろいろなアレルギー症状が起きる。
  • 常に未消化のタンパク質が腸内に停滞すると、腸内環境が悪化して、免疫力も低下する。
  • 過剰なタンパク質は体内の糖分と結合して、終末糖化産物即ちAGEが産生される。このAGEは体内のあらゆる部位のタンパク質を劣化させて、心臓病、脳卒中を招く動脈硬化、ガン、骨粗しょう症、変形性関節症、認知症、肌のシミやシワ、老化を早めるなどの原因となる。
  • AGEの発見はもともと「メイラード反応」と呼ばれていて、アミノ酸と糖質を一緒に加熱すると褐色になり、AGEを大量に含んでいることに由来している。例えば食パン、焼きおにぎり、お好み焼き、たこ焼き、パンケーキなど熱を加えて、褐色になったものにAGEが含まれている。従ってAGEの含まれている加工食品を摂取しないように留意する。
  • 腸内で完全に消化しきれなかったタンパク質は悪玉菌のエサとなって、腸内環境を乱し、腸壁の炎症を起こし、「腸もれ」即ちリーキ・ガット・シンドロームが起きて、腸壁から毛細血管の中へ細菌やら毒素が入り込み、諸病の根源となる。
  • 動物性蛋白質の過食は尿中の尿酸が多くなり、尿路結石を作る。
  • 腎臓で尿素を完全に処理できないと、尿酸が発生し、痛風の原因となる。
  • 腸内に腐敗産物が増えると、体臭や口臭の原因となる。
  • 以上の様に過剰なタンパク質の摂取は炭水化物や脂肪の体内での消化や吸収に比べて、より大きいエネルギーの消耗が体内で起きている。体内酵素も浪費される。体力強化のために摂取したタンパク質が実際は逆に体力を消耗させていることに気付かないでいる人が多い。

4必須アミノ酸とは

タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類であるが、その内の9種類は体内で合成することが出来ないので、食べ物から摂取しなければならない。これを必須アミノ酸と呼んでいる。

これら20種類のアミノ酸は相互関係を保ちながら、バランスを維持しているので、どれひとつ欠けても効果を充分発揮できない。

5.タンパク質の新陳代謝

体内に数万種類もあるタンパク質の寿命は短いものでは数十日、長いものは十数年維持されているが、部位によって寿命があり、分解と合成を繰り返している。タンパク質の細胞内にあるDNA遺伝子の設計図に基づいて、合成され、機能に応じて使いこなせる当初の形に再生されている。

ところが加齢、AGE、熱、低酸素、加圧、紫外線、放射線、薬剤、活性酸素、酵素、栄養素など色々な要因で変性されたり、異質物が蓄積されたりしてゆく。

例えば脊髄小脳変性症はポリグルタミン蛋白質が、アルツハイマー病はアミロイドβが、クロイツフェルトヤコブ病はプリオン蛋白質が蓄積していて、尚且つ神経細胞のタンパク質の変性にも原因があるというが、その詳細はいまだ解明されていない。

6.コラーゲンの異常

肝硬変、肺線維症、動脈硬化、ケロイドなどの線維化疾患はコラーゲンが異常に溜まる病気で、現在のところ有効な治療法がない難病である。コラーゲンの線維化にはヒートショックプロテインの一種が関係しているというが、因果関係の詳細はまだ解明されていない。

体内のタンパク質の30%がコラーゲン線維で占められている。ところがAGEに侵されているとコラーゲン線維の新陳代謝が悪くなり、古いものが蓄積されて残るという。

7.理想的なタンパク質の摂取方法とは

1)タンパク質の摂取基準量を超えない。摂取内容は玄米3分つぎ、大豆製品だけで必須アミノ酸は補える。

最近は運動選手にも食物性蛋白質を摂取する方が良いと云われだした。

2)酵素の豊富な発酵食品、味噌、漬物類、生野菜ジュース、大根や長芋のおろし、果物を摂る。

コラーゲンを生成するには、ビタミンCと酵素の摂取が欠かせない。なお美容のためにコラーゲンの多い食品を摂取

してもアミノ酸に消化分解されるので、叉コラーゲンなる保証はない。

3)控えるものは甘い物、動物性肉類、魚、卵、乳製品、添加物の多い加工食品、冷たいもの。

4)大食はしない。よく噛んで食べる。食事の間隔は最低5時間を保つ。

8.まとめ

1)動物性蛋白質と食物性との摂取の比較疫学調査によれば、食物性蛋白質の方が疾病患者数が少なかった。
動物性と食物性とでは、タンパク質の分子構造が異なり、各臓器への負担も違う。

2)テレビでは毎日やれ焼き肉だ、ステーキだ、ハンバーグだとグルメや大食番組を放映している。これでは生活習慣病は減らない。

3)「タンパク質の一生」永田和宏著 岩波新書の本によると、「タンパク質について知ることは、とりもなおさず生命の営みを
しることである」と。生命の巧妙な営みにタンパク質が関与しているから、日頃から異常なタンパク質を発生させないような
生活態度を心がけねばならない。

おわり


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ヒートショックプロテイン健康法 By 豊岡倫郎 2020-4-26

1.ヒートショックプロテイン(HSP)とは

日本語に直訳すれば、熱ショックタンパク質のことである。英単語の頭文字を取ってHSPと呼んでいる。体内には色々なタンパク質があるが、このHSPとは誰でも持っている細胞内のある種のタンパク質に熱ストレスを加えると、タンパク質の性質が変わり、体に有用な働きをするタンパク質が更に増加する。これをHSPと呼び、健康増進に役立てることが出来る。

2.タンパク質の説明

HSPのことを説明する前に、体にあるタンパク質について説明する。体を構成している成分の約70%は水分で、次に多いのがタンパク質で、18%ある。筋肉も、骨も、皮膚も、爪も、臓器もタンパク質で出来ていて、生命維持に重要な働きをしている。

タンパク質は20種類のアミノ酸がいろいろ鎖のように、複雑に、立体的に組み合わされ、構成されていて、その種類は体内に4万種類ほどあると言われている。その20種類のアミノ酸の内、9種類は必須アミノ酸と言われていて、体外から食事として摂り入れなければならない。残りのアミノ酸は体内で合成されることが出来る。また二つ以上のアミノ酸が結合したものをペプチドと呼び、50以上の集合体をタンパク質と呼んでいる。なお一日のタンパク質の摂取量は男性で60g、女性は50g必要という。

3.ヒートショックプロテイン(HSP)の発見

1962年にイタリアの遺伝学者リトッサ氏は飼育用のショウジョウバエを高温で飼育すると、遺伝子の一部が活性化することを発見した。そしてさらに研究が進み、1970年半ばに熱ショックによって、増加される特異的な蛋白質をヒートショックプロテイン(HSP)と呼ぶようになった。

4.ヒートショックプロテイン(HSP)の特性

前述したように体内のあらゆる細胞の中にある一部のタンパク質に熱ショックを加えると、その蛋白質の性質が変わり、増加して、いろいろ有用な働きをすることが判明した。その働きとは、

  • HSPは細胞の中の一部のタンパク質が熱、病原菌、紫外線、圧力、低酸素、飢餓、精神、放射線、酸とアルカリ、アルコール、薬剤、精神などのストレスによって受けたダメージを修復してくれる。と同時にこれらストレスによって、増加もする。
  • 修復できないタンパク質は分解したり、死なせたりして、細胞を元気に生き残させる。
  • 細菌やウイルスに立ち向かう免疫細胞を活性化させて、免疫力を高める。
  • タンパク質の合成、誕生から分解、終焉までの工程が正常に終えるようにサポートしてくれる。
  • 人は誰でも細胞内にHSPを持っていて、自分で増やして、健康増進に役立たせる事が出来る。

5.HSPの研究発展

世界中でHSPの研究が進み、様々な性質、分子量、作用、増加法、遺伝子まで明らかになり、基礎研究から、臨床研究まで進んできて、病気治療や健康法として役立っている。

HSPと言っても分子量によって100種類位あって、大きく分けて8種類、その中でもHSP70という種類が熱ストレスで最も利用効果があるとされていて、以下その健康法を紹介する。

6.伊藤要子博士の加温健康法

伊藤要子博士は修文大学の健康栄養学部教授で何十年もこのHSPの研究、臨床も経験して、最近はNHKその他のテレビにも出演してHSPの加熱健康法を推奨している。関心のある方は著書の「ヒートショツクプロテイン加温健康法」参照。

その方法とは、各家庭にあるお風呂に入浴して実行する方法。

1)湯温40度の場合は20分、41度なら15分、42度なら10分浸かる。

2)入浴後は体を拭いて、保温性の良い着衣を、靴下もはいて、保温する。暑いからと、急激に体を冷やさない。

3)狙いはこの入浴によって、体温を38度まで上げることによって、HSPを増加させる。

4) HSPの増加効果が発現するのは、2日後にピークを迎えるから、この方法は1週間に2回だけ実行する。

5)体力のない人や老人、高血圧、心臓疾患などの持病のある人は、絶対無理をしない事。40度から初めて、胸まで浸かって、
少しずつ時間を延ばして行くと良い。

6)汗をかくので、入浴の前後に水分を補給する。汗と一緒に塩分やビタミンCを失うので、補給することが必要となる。
塩分は食事で、ビタミンCは飲み物として柿茶がよい。但し入浴前に大量の水分補給は血管を圧迫して血圧が上がるので、気を付ける。

7.HSPを増やす入浴法の効果

  • 低体温が治る。
  • 代謝がよくなる。
  • 疲労を解消する。
  • 元気が出て来る。
  • 運動能力が向上する。
  • 免疫細胞活性化し、病気に罹りにくくなる。
  • 老化が予防できる。
  • お肌がきれいになる。
  • ダイエットしやすくなる。
  • 鎮痛効果がある。

8.光線療法とHSP

光線療法では温度複写の原理を応用して、近赤外線の波長域の輻射線からの輻射熱によって、体内の深部まで温める加熱作用を利用してHSPを増やすことが出来る。

具体的には専用のカーボン2本を燃焼させて、発生した光線を体に照射させる光線治療器がある。家庭用アーク光線治療器として、利用している人も多い。入浴加熱療法にしろ、光線療法にしろ、誰でも家庭で、容易に実行することが出来るのが特徴である。しかも副作用が一切ない。

9.まとめ

1)昔から日本には温泉の湯治場があって、入浴が病気の治療法のひとつとして、利用してきた歴史があるが、HSPは入浴の回数、
時間、温度を科学的に定めてあり、ただ無暗に入浴回数を多くすればもっと効果があると思って、回数を増やしてはいけない。

2)この加温療法にしても光線療法にしても、全国各地の開業医や整体院などで実行されている。

3)中国の孔子の言葉に、「学んで思わざれば即ち罔(く)らし、思うて学ばざれば即ち殆(あやう)し」と。何事も思い立ったら、
ここ一番の行動力が大切であるということ。

おわり


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免疫力を上げて病気を防ぐには 2020-3-27 By 豊岡倫郎 氏

1.今話題の免疫力とは何か

新型コロナウイルスの感染で戦々恐々としている昨今、

免疫力を上げるにはどうすればよいのだろうか。現代人は文明の発達に反比例して、体が弱くなり、様々な病気に冒されるようになった。風邪、ガン、アレルギー疾患、リュウマチになるのも、みなこの免疫力が関係している。

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何故こんなに免疫力が低下したのだろうか。免疫力の強さを年齢別に示した上の図のように、20歳をピークにして、下降してゆき加齢と共に、色々な疾患に罹患する率も高くなる。そこで免疫力について理解を深めることが急務となってきた。

2、免疫とは何か

人体には外部から侵入する有害な細菌やウイルス、花粉、化学物質などの有害物質及び体内で発生するがん細胞や腸の腐敗便からでる異質な有害物質などの異物から身を守る防御システムが備わっている。これを免疫と呼んでいる。

そしてこれら内外からの有害物質や異物を抗原と呼んでいる。これに対してこれら抗原の侵入を受けた生体は抗体を作り、それに対抗して生体を守ろうとする。

免疫には2種類あり、生まれつき備わっている免疫を自然免役と称し、出生後に細菌や異物などに接すると対抗してできる免疫を獲得または適応免疫という。同じ異物が2度目に体内に入った時はリンパ球が記憶していて、やっつけてくれる。予防接種はこの働きを応用している。

3、免疫力の主役は白血球

体の中には縦横に張り巡らせた免疫システムがあり、その主役は血液の白血球である。白血球の成分は、マクロファージ5%、顆粒球60%、リンパ球35%で構成されている。これらを免疫細胞と呼んでいるが、その役割は、マクロファージは大きな異物を処理したり、細胞から出た老廃物を片づけたり、更にサイトカインという生理活性化物質を産生して、免疫細胞間のコントロールをしている。

顆粒球には好中球、好酸球、好塩球の3種があるが、好中球は細菌や死んだ細胞の死骸などの大きな異物を食べて処理したり、体内に炎症が起きると、腫瘍細胞を攻撃する。またリンパ球の中味は、NK細胞、NKT細胞、B細胞、T細胞から成っていて、ウイルスなどの微小な異物やガン細胞を攻撃する働きを持っていて、これら免疫細胞が連携を取りながら、抗体と闘っている。

4、免疫力が低下する要因

●加齢と共に免疫細胞の産生を担当している胸腺、脾臓、肝臓、腎臓、小腸等の機能低下。

●宿便停滞による腸内環境の悪化、即ち悪玉菌が増え、善玉菌の減少し、有害毒素の発生と腸粘膜の炎症による血中への侵入。

●ストレスによって自律神経の交感神経と副交感神経とのバランスが崩れて、顆粒球とリンパ球の正常な構成比率を乱し、免疫力低下。

●生活環境の悪化によって、有害化学物質の体内吸収。

●間違った食生活。即ち高脂肪、高タンパク食の過食が腸内に有毒腐敗便を作る。

●甘いもの摂取過剰、喫煙、過飲酒。●睡眠不足。

●運動不足による血行不良。

●過労。●低体温。●薬の服用。

●血液やリンパ液などの体液のアルカリ性と酸性の不均衡。

●ストレス、過飲酒、便秘、過労、食品添加物、服薬等による活性酸素の増加など。

5、ガン細胞の発生

健康な人でも毎日4千個前後のガン細胞が体内で発生していると言われている。ガン細胞発生は遺伝子レベルでの細胞障害が関与している上に、ウイルス、有毒物質、活性酸素、炎症、低酸素、放射線などの原因が関与している。しかしガン細胞発生段階であれば、体内の免疫力で排除しているが、前述したような要因によって、体内の免疫力が低下して、一気にガン発病へと進む。

6、アレルギー疾患の発生

今花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患で苦しんでいる人は約3千万人いるという。

アレルギーの原因となる花粉、粉塵などの異物、これをアレルゲンと言うが、体内にはいると、それに対抗するために免疫グロブリンIgE抗体が作られて対抗する。そのときにヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、神経や血管を刺激して、炎症を引き起こして、アレルギー症状を呈す。そもそも腸には前述した免疫細胞が70%も存在しているが、高脂肪・高蛋白質の過食で悪玉菌が増加し、腸内環境も悪化すると、免疫細胞も減り、免疫機能が低下して、発症する。

7、自己免疫疾患の発生

自己免疫疾患には、膠原病、慢性関節リュウマチ、強皮症、全身性エリテマトーデスなど数多くの難病が含まれているが、初期症状の人を入れると約500万人いるという。アレルギー疾患は外から侵入した抗原に反応するのに対して、自己免疫疾患は体内で発生した自分の一部細胞を抗原と見なして、反応し攻撃することによって、いろんな症状が出る。その機序は明確ではないが、甲田光雄博士の半日断食に関する本には、生野菜食と断食で治癒した事例が書かれてある。

8、免疫力を上げる方法

1)精神面

  • ストレスに負けないように、日頃から豊富な知識と体験を重ねて、何事にも動じない強靭な精神力を養う。
  • 常に前向きの気持ちを抱き、趣味を持ち、他人と良好な人間関係を築き、生きがいのある生活を送れるよう心がける。また笑うことは免疫力を高めてくれる。

2)食生活面

  • 腸内環境を悪くする高脂肪・高蛋白の欧米食を避ける。
  • 宿便や便秘の原因となる過食をしない。小魚、大豆、ゴマ、海藻、生野菜ジュース、3分づき玄米食中心の少食にする。生野菜や柿茶から、風邪に強いビタミンCを摂る。発酵食品や抗酸化食品、食物繊維の摂取も欠かせない。
  • 甘いお菓子や清涼飲料水、お酒、間食など嗜好品は慎む。冷たい物は食べない、飲まない。
  • 食品添加物の多い加工食品は摂らない。

3)動作・呼吸面

  • 健康体操を日課とする。お勧めは自彊術体操で有酸素、骨格矯正、筋肉補強、経絡刺激、血行促進、自律神経調整、酸とアルカリの調整、心が安すらぐ効果等がある。1回15分でできる。1日1回この体操をすれば体温も上がるし、安眠もできる。私は23年前からこの体操実行していて、その効果を実感している。
  • 腹式呼吸でリラックス効果と腸の活性化を。一方自彊術で横隔膜を広げる胸式呼吸も必要。

9.まとめ

1)免疫力アップのキーポイントは、肉や甘いものを過食して、腸内環境を悪化させない事。健康体操をして、血液循環を良くする事。教養を身に着け、人格を磨いて、精神力を養う事。

2)動物性蛋白質の過食は腸内で腐敗し、その毒素の処理に免疫細胞が注力するため、他の免疫活動が手薄になってしまい、ウイルス等の感染症、ガン、アレルギー疾患に罹り易くなることを知っていれば、暴飲暴食も慎む気持ちになれる筈。食を制する者は命を制することが出来る。

3)「無知は死を招く」という言葉が有る。今何をすべきか、選択するにも知識を持たないと、何を重点的に対策を講じるべきかも決められない人が多い。これでは病人は減らない。

おわり


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毛細血管が健康を左右する By 豊岡倫郎 2020-2-27

1.毛細血管の働きが見直されている

体内の血管の総延長は約10万キロメートルある。地球二周半の長さに相当する。その血管の95~99%が毛細血管で占められている。毛細血管は約100億本あるという。そして、今医学界でその働きが健康を左右すると注目されている。あなたの毛細血管ゴースト化していませんか。

2.血液の流れ

全身を流れる血液の総量は、体重の約8%と言われている。60㎏の人なら5リットルの血液が全身を流れている計算になる。心臓から押し出された血液は動脈を通って、段々細くなった小動脈から末端の毛細血管まで行くと、隣接する組織細胞に酸素と栄養分を供給して、戻る時には二酸化炭素(炭酸ガスともいう)と老廃物を受け取り、今度は小静脈から大動脈を通って、心臓に戻って来る。

体には約38兆個の細胞があり、心臓から出た血液が、体の隅々まで行き渡り、また心臓に戻って来る時間は平常時では約1分かかるという。その間に5リットルの血液が一巡している。

3.毛細血管の構造

毛細血管の太さは5~15ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)で、その中を血液の成分である赤血球、白血球、血小板、そして液体成分である血漿が栄養分やホルモンなどを含んで、流れている。赤血球は7~8ミクロン、白血球は10~15ミクロンがやっと通れる太さである。

動脈や静脈の壁は内膜,中膜、外膜から成り立っているが、毛細血管の構造は、下の図のように、内皮細胞があり、その外側には壁細胞が密着している。

動脈から毛細血管に血液が流れてくると、赤血球の酸素が血漿中に放出されて、血漿が壁細胞から染み出て、隣接する組織細胞の細胞液となる。組織細胞は細胞液から酸素と養分を受け取ると、二酸化炭素や老廃物を細胞液に渡す。そしてその細胞液が毛細血管の壁を通って、血漿となり、静脈に入って戻って行くという、非常に緻密な構造と働きが、わずか一分間の短い時間に展開され、継続してゆく。

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4.毛細血管にあるグローミューとは何か

上図の右端の図を参照。小動脈から最先端の毛細血管で細胞との間で一連の代謝をした後、血液は小静脈へと還流してゆくが、実は図示されているように毛細血管の手前にグローミューというバイパスがある。別名動静脈吻合とか、AVAと称することもある。

グローミューの働きは環境の変化に応じて、本能的に血流を確保したり、体温の低下を防ぐために、自律神経が血流をコントロールしてくれるのである。例えば冷たい空気や水に皮膚が触れたりすると、体温を逃がさないように、皮膚の表面の毛細血管が縮む。そんな時はグローミューが開いてバイパスを通って血液は環流してゆくのである。もしグローミューがなかったら、心臓への血液の戻りが遅くなってしまい、体全体の血流システムに支障をきたす。

5.毛細血管の衰え

「人は血管と共に老いる」という名言を残したのは、1900年ごろ活躍したアメリカの医師・ウイリアム・オスラーである。2019年に発行された高倉伸幸著「ゴースト血管をつくらない33のメソッド」毎日新聞出版発行、という本がある。著者の高倉伸幸氏は大阪大学教授で20年にわたり血管の研究に携わり、最近はテレビにも出て、ゴースト血管のお話をされている。ゴースト血管の名付け親でもある。ゴースト血管とは血液が流れにくくなって、壊れやすくなってしまい、老いや病気の原因につながる状態の形骸化した毛細血管のことをいう。

毛細血管の数は加齢と共に減少して行き、例えば皮膚では60~70代の人は、20代の人に比べて、約40%も減少していると言われている。

6.ゴースト血管が体に及ぼす影響とは

血流の悪いところに病気が発生すると言われているように、体の隅々まで血液が流れなければ、どこに、どんな病気が発症しても不思議ではない。例えば、息切れ、便秘、肝機能低下、腎機能低下、むくみ、糖尿病、肺炎、アトピー症、リウマチ、骨粗しょう症、老眼、認知症、ガン、高血圧、動脈硬化、冷え症、シミやシワ、むくみ、疲労など上げれば切がない。

7.ゴースト血管発生の原因

ゴースト化を早める原因には、加齢、運動不足、大食、活性酸素による酸化、AGE(終末糖化産物)、飲酒、砂糖、ストレスなどがある。これ等によって、上述した毛細血管の内皮細胞と壁細胞との密着が緩んでしまい、一連の毛細血管と細胞との代謝に障害が起きる。

1904年に西式健康法を創設した西勝造先生は、その著書「無病長生健康法」の中でこう述べている。「過剰な飲酒は動脈硬化を招き、グローミューは硬化したり、変質したり、開放しっぱしとなる。糖分が過剰になると、糖尿病系となり、グローミューは消失したり、軟化したり、委縮する」と。

8.ゴースト血管予防とグローミューの強化策とは

  • 西式健康法では、毛管運動、温冷浴、裸療法をする。特に毛管運動は仰向けに寝て、両手両足を垂直に上にあげて、微振動をさせることによって、毛細管現象を促進して、手足の血流を良くするし、グローミューを再生させる。西式健康法では、血流の原動力は毛細血管の吸引力にあるという論拠から毛管運動を実行して、病気予防と治癒に効果を発揮している。
  • 飲酒や砂糖の入ったお菓子や飲み物を摂らない。
  • 大食しない。動脈硬化や高コレステロールを招く食品を摂取しない。
  • 毎日健康体操をして体全体の血流を良くする。筋肉の拍動も血流を援助している。
  • ビタミンCを生野菜ジュースや柿茶から摂取し血管を強化し、血液の質と流れを向上させる。
  • 日頃から薄着を心がけて、皮膚を鍛える。
  • ストレスに負けない強い精神力を養う。ストレスは血管を収縮させて血流を悪くさせる。
  • 壁細胞はアンジオポエチン1を分泌して、内皮細胞の受容体のTie2(タイツー)との連携で密着しているが、加齢などで隙間ができると、一連の代謝が悪くなる。タイツーを活性化させるにはシナモンやヒハツ(ロングペッパ―)が良いという。

9.まとめ

中国の古典・大学にある言葉「心ここにあらざれば見れども見えず、聞けども聞こえず・・・」

と。何事も問題意識を持たないと、出会いも出会いであることに気付かないのでは。

おわり


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少食のすすめ By 豊岡倫郎 2020-1-28

1.過食が生活習慣病の元

年末年始に何かと食べ過ぎて、なおかつこの寒い時期には体を動かすことも少なく、体調を悪くしている人も多い事と思う。今年はひとつ何か体に良いことをと、気持ち新たにしている方にお勧めしたいのがのが、食べ過ぎない事です。

2.ひそかなブームとなっている少食健康法

体験したことのない人には、実感が湧かないし、理解するのも困難かもしれないが、一度少食を実行してみると、その効果と爽快さに身も心も生きる喜びが溢れ出て来る。その効能とは、

①自然治癒力が高まる。
②無病、長寿になる。
③便通が良くなり、宿便も排泄される。
④頭脳明晰となる。
⑤睡眠時間が短くなる。
⑥体が疲れず、よく働ける。
⑦長寿遺伝子がオンになり、体質改善され、脳の活動にブドウ糖
だけでなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使われる。
⑧肌がきれいになる。
⑨食費の節約になる。
⑩食品添加物や農薬の口から入る量が減り、その害から身を守る。
⑪食糧、燃料費、調理時間の節約になる。

3.体に備わっているホメオスタシスを狂わすものとは

ホメオスタシスとは恒常性維持機能と訳されている言葉で、人の体には内外の異常に対して、本能的に対処して生命を維持する働きが備わっていることを言う。ところが現代の我々の生活習慣の中には、この働きを狂わすような要素として、腸内環境、自律神経、免疫、血液循環の四つがある。

これら四つの要素に一番大きな影響を及ぼすものは、食習慣である。昔から「腹八分に病なし」という言葉が有るように、健康の根源は食生活にある。

4.少食を実践している人達

皆さんがご存知の人達を列挙すると、ビートたけし、為末大、木村多江、タモリ、水谷豊、Gackt、千葉真一、京本政樹、船瀬俊介、榎本孝明氏などがいる。

特筆すべきは森美智代さんが実践している少食生活である。森さんは1962生まれで、現在は八尾市で鍼灸院を開いているが、ここ20年間も毎日150ccの青汁と少量のサプリメントだけの食事で元気に活躍している。若い頃難病の脊髄小脳変性症を患ったが、当時八尾市で開業していた甲田光雄先生の指導の下に、西式甲田療法を実行して、5年かけて見事に克服したのである。その闘病生活の詳細は、森美智代著「食べない生き方」サンマーク出版の本に書かれている。

5.断食のルーツ

断食は昔から宗教の修行として始まった。キリスト教、イスラム教、インドのバラモン教でも行われてきた。日本でも今から1200年前の平安時代頃から密教や修験道の修行として断食が行われていた。仏教のお寺でも行われていて、千葉県成田山新勝寺で江戸時代に新井白石、松平定信、二宮尊徳、東京帝国大学医学部教授の大沢教授、大正になり小説家の村井弦斎、法学者の今井嘉幸、国立栄養研究所の高比良英雄博士とそこの研究員達が断食をしている。昭和に入って、大阪医科大学の大橋博士、東北大学の久島教授などが、断食を体験、研究している。近年は大阪大学医学部を卒業して開業医として西式甲田療法を確立した甲田光雄博士、現役の医師では石原結實博士が断食に関する本を何冊も出版している。

6.少食には半日断食がおすすめ

前述の甲田光雄博士は開業以来50数年にわたり、二万人以上の患者さんに少食、断食療法を指導して、その成果を「奇跡が起こる半日断食」マキノ出版発行、という本にまとめている。断食について、これを機会に関心を持たれた人はこの本を読まれると、断食に関する全てのことが判りやすく理解できる。生涯に一度はこれらの本を読んで、健康の何たるかを知って、体質改善するのも無駄ではない筈。

7.少食で元気な禅僧

東京のある総合病院の医師が静岡県三島市の竜沢寺の禅僧達の摂取している食事内容を調査したことがある。それによると、禅僧が食べた一日平均の総摂取カロリーは1436カロリーで、タンパク質46g、カルシュウム281mg、ビタミンC24mgなどであった。一方一日の総消費エネルギーは2204カロリーだった。摂取カロリーから消費カロリーを引くと、マイナス768カロリーとなった。

これでは一か月に体重が6キロづつ減少してゆき、一年では72キロ減少する計算になり、禅僧の体重はゼロになって、死んでしまう計算になる。ところが実態は、禅僧達の体格は立派で、心身ともに健康で、病気ひとつせずに、修業に励んでいる。現代栄養学では説明できないのである。人間の体は歴史的にも過食に弱く、飢餓には強い作りになっているから、すぐ適応出来る。

8.まとめ

1)テレビではやれグルメだ、スイーツだのと放映されている。更に大食いを自慢にする番組  まであるのは、如何なものか。放送局の品位が問われる。

2)政府や報道機関が、人生百年時代だと囃し立てているが、良識ある医師たちは、日本の平均寿命はこれからだんだん低下してゆくと予言している。今の若い子供達がとても80歳まで生き永らえるとは思えない。皆さんはどう思いますか。

3)アメリカではここ三年間男女合わせての平均寿命が年々低下して、78歳に落ちた。因みに日本人の平均寿命は84歳である。

4)戦後欧米の高カロリー、高栄養主義に洗脳され、学校給食に馴らされて育った若い親達は  育ち盛りのお子さん達に、焼き肉やハンバーグ、とりの空揚げ、卵、牛乳など濃厚な欧米食を食べさせ、おやつや夜食に甘いお菓子や飲み物を与えて、大人達は酒やタバコの過飲、過食はとても健全な食生活とは思えない。自然界の摂理、体の摂理を無視していないだろうか。

5)我々は毎日の食べ物から命を戴いているのだから、それに感謝しなければいけないし、暴飲暴食をして体をイヂメてはいけない。体の悲鳴に耳を傾けられないような傲慢な態度を改めない限り、生活習慣病は減らないだろう。それには先ず心の宿便を取り、健全な健康倫理感を確立することが肝要となろう。

おわり


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自律神経の乱れが体の不調を招く By 豊岡倫郎 2019-12-27

1.自律神経失調症という病気がある

これは不規則な生活やストレスなどによって、自律神経のバランスが乱れるために起こる、様々な体の不調のことで、はっきりとした内臓や器官の病変によるものでない。従って症状の現れ方も不安定であるし、体全体に広範囲に自律神経が張り巡らされているので症状も複雑である。

2.自律神経とは

読んで字のごとく、体が我々の意志とは関係なく、内外からの情報や刺激に対して、自動的に反応する神経で、呼吸、血液循環、体温調節、消化、排泄、免疫などの機能を、調節している。

自律神経は頭の間脳の視床下部というところにあり、交感神経と副交感神経のふたつから、構成されている。交感神経は主に昼に働き、筋肉の緊張を保つ、心臓の鼓動を早める、呼吸を早める、脂肪を分解してエネルギーを生み出すなどの働きをしている。それに対して副交感神経は主に夜に働き、胃腸の働きを促進して、使用可や排せつをスムーズにする、脂肪を蓄積する、筋肉の緊張をゆるめる、脈や呼吸を穏やかにする、血管を広げてリラックス状態に導くなどの働きをしている。この二つの神経がバランスを保ちながら、順調に働いていれば、心身ともに快調に生体を維持できるが、ところが体内外の環境の変化に対応できずに、バランスが崩れると、心身に色々な不調を起こる。

3.自律神経のバランスとは何か

最近の研究の進歩によって、交感神経と副交感神経夫々の強さを測定することが出来るようになった。

自律神経のバランスは4つのタイプに分けられる。

  1. 交感神経も副交感神経も高いタイプ・・・理想的で集中力も高くて、冷静さを保ちながら、行動できるタイプ。
  2. 交感神経が高く、副交感神経が極端に低いタイプ・・・ストレスなどでイライラすることが多く、血流が悪くなり、免疫力が下がり、病気になりやすい。頑張りすぎる。
  3. 交感神経が低く、副交感神経が極端に高いタイプ・・・注意力が散漫になり、ミスをしがち。いつも眠たい、体がだるいといった状態になる。
  4. 交感神経も副交感神経も低いタイプ・・・ぐったりして、体調がよくない状態。

4.自律神経のバランスの不調によって生ずる症状の数々

頭痛、耳鳴り、倦怠感、動悸、息切れ、手足のしびれや痛み、胃の不快感、下痢、便秘、肩こり、筋肉の痛み、生理不順、めまい、微熱、ふらつく、血圧や心拍数の乱れ、発汗の異常、ほてり、食欲不振、精力減退、睡眠障害、朝起きれない、イライラする、怒りっぽい、不安感や恐怖心、集中力低下、やる気が出ない、悲しくなる、直ぐ落ち込むなど。これ等の症状は人によって、ひとつだけの時も、いくつかが重なって出ることもある。出たりでなかったりすることもある。症状の軽重もある。これらの症状は別の病気を持っている時も発症するから、早く専門医の診断を受けることが肝要である。

5.自律神経のバランスが崩れる要因

1)加齢

30歳を過ぎると加齢と共に少しづつ自律神経の働きは低下してゆく。10年で15%づつ低下してゆく。特に副交感神経の働きの低下の方が早い。

2)ストレスや怒り

交感神経が高まり、白血球の顆粒球が増えて、免疫力を低下させる。活性酸素も増える。血流が悪くなる。

3)睡眠不足

日が暮れ夜になると共に副交感神経の働き高まる時に、睡眠が充分取れないと、自律神経のバランスが狂う。

4)不規則な生活

体の生理には一日の中でのリズムがある。朝起きるのが遅く、夜寝るのも遅いとか、食事の時間もまちまちなどは自律神経を狂わす。

5)運動不足や骨格の歪み

適度に体を動かさないと、体の摂理は十分に機能しないし、ましてや骨格が歪んでいては、背骨の椎骨の間から出ている神経も機能しない。そして姿勢も悪くなり、呼吸が浅くなり、副交感神経が働かない。

6)不適切な食事

過食や便秘など食の間違いは腸内環境を悪化させて、きれいな血液が作られない。腸内環境の悪化は脳にも影響を及ぼして、自律神経を狂わす。

7)酒や喫煙

アルコール中毒、ニコチン中毒と言われるように、神経中枢をマヒさせてし まう。自然界にないものは、生体にとって異物である。

8)季節の変わり目

日本には四季がある。冬から春になると、心の病が出るのは交感神経から副交感神経への切り替え時期であり、夏から秋先にかけて風邪を引くのは、副交感神経から交感神経への過渡期にあるからである。真冬のインフルエンザの流行も交感神経が高ぶり、血流が悪くなり、白血球の顆粒球が増えて、免疫力が低下するからである。

9)女性ホルモンや甲状腺ホルモンの変調が自律神経の安定を乱す。

6.自律神経の健全な働きを取り戻すには

  1. 規則正しい生活をする・・・早寝早起き、十分な睡眠を確保する。
  2. 正しい食事をする・・・過食しない、腸内環境を悪化させるものを食しない。便通を付ける。飲酒を控える。偏食しない。間食しない。
  3. 適度な運動をする・・・毎日十五分でよいから、健康体操をする。その中には有酸素運動の深い呼吸、筋肉の強化と維持、骨格の矯正が含まれている体操が良い。
  4. 笑う・・・リラックスできて、副交感神経が高まる。ゆったりとした好きな音楽を聴く。
  5. 体を冷やさない・・・冷たいビールや清涼飲料水を飲まない。季節の旬の野菜を摂る。
  6. ストレスに強くなる・・・ストレスに負けない強靭な精神力を養う努力をするにはどうしたらよいか、自分の弱点を知り、対策を講じる。訓練すればストレスに強くなる。

7.まとめ

1)複雑な社会環境の中でストレスが増す要因が増えている。そんな社会で精神的にも、肉体的にも快適に過ごす道を自ら見つけだすことが、必須となってきた。

2)健康管理の原則のひとつに、「医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある」。さしずめ今回の自律神経失調症は薬を服用すれば治るというものではなさそうな気がする。

3)自律神経失調症の症状は複雑多岐にわたっている。何か一つのことをすれば解消するものではない。日頃から知育、体育、食育の三育に対するバランスのとれた努力が必須となる。
例えば健康を維持し長寿のためには最低限どんな知識が必要か、慢心することなく、真摯に受け止めて、間違った生活習慣を見直したいものである。

4)自律神経は自分の意志ではコントロール出来ないが、自律神経に影響を及ぼす要因はコントロールできる。

おわり


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かかと落とし健康法で健康寿命を延ばす By 豊岡倫郎 2019-11-25

1.骨の研究が進む

1995年イギリスでの研究発表によると、一日50回のかかと落しを行うことによって、骨が強くなることが報告された。その後各国で研究が進み、骨に刺激を与えると、体に良い効果が沢山あることが解かってきた。日本では鎌田 實氏(諏訪中央病院の名誉院長、作家)がこのかかと落し健康法を自ら実行して、その効果を確認して、推奨している。

2.骨の新陳代謝とは

人体には約200の骨があり、関節などで繋がり、骨格を形成している。これ等の骨は生まれてから20歳くらいまで成長を続けてゆく。体の骨は他の細胞と同じく、入れ替わりがあり、約5年かけて、順次すべて入れ替わってしまう。

骨の新陳代謝のメカニズムには骨芽細胞と破骨細胞が係わっていて、破骨細胞が古くなった骨を壊し、次に骨芽細胞が新しい骨を作る。その新陳代謝の過程で骨に衝撃を加えると、代謝が促進されて、骨密度が上がることが解かった。

3.骨に衝撃を与えるかかと落しのやり方

1)背筋を伸ばし、足を肩幅に開いて立つ。

2)両足のかかとを2~3cm上げる。上げている時間は2~3秒間保つ。

3)両足のかかとを床にストンと落とす。 ※2)から3)を繰り返す。

4)回数は30~50回を毎日行う。その人の体調や慣れを考慮して、高さや回数を調節する。

ふらつく人は机や椅子に手を添えて行っても良い。膝や股関節、腰に故障のある人は要注意。

4.かかと落しの効果の原理

  • 骨に衝撃を加えることによって、新陳代謝が促進される。
  • 骨に衝撃を与えると、骨から「オステオカルシン」という通称「骨ホルモン」というタンパク

質が分泌されて、体内のいろいろな器官に良い影響を与える。

  • ふくらはぎや太腿の筋肉を鍛え、足の血管を鍛えて、血流を良くする。
  • 足先から頭までの骨格や関節に接続している神経に刺激を与えて、活性化させる。

5.かかと落しのその効果とは

  • 骨密度が高くなり、骨折しなくなる。
  • 足の血流が良くなり、足の冷え症が改善する。ふくらはぎは第二の心臓と言われている。
  • 足の筋力が強化される。
  • 骨ホルモンのオステオカルシンが分泌され、各組織に働きかける。

以上の総合的な効果によって、

  • 骨粗鬆症、耳鳴り、飛蚊症、アトピー、ひざ痛、下肢静脈瘤、不整脈、動脈硬化、高血圧、糖尿病、慢性炎症が改善。
  • 免疫力向上。認知機能を上げる。活性酸素を減らす、男性ホルモンの増加。ガン細胞死滅。

特にオステオカルシンがガン細胞の増殖を抑制することが判ったのである。

6.骨の構成成分の補給

骨を構成している成分を補給しないと、骨の質が悪ければ、せっかくのかかと落し健康法も効果が半減する。その補給すべき成分とは。

  • カルシュウム・・・過剰な摂取は逆にカルシュウムが体から逃げる。
  • マグネシュウム・・・玄米、そば、豆腐、納豆、さといも、さつまいも、海藻などに多い。
  • リン・・・日常の食生活で不足することは無い。むしろ摂りすぎの傾向がある。
  • ビタミンC・・・骨のコラーゲンを作るのに必要。柿茶で摂るのが手軽である。生野菜、果物から摂る。
  • ビタミンD・・・カルシュウムの吸収を助ける。日光浴、干しシイタケ、魚から摂る。現代人は摂取不足ぎみが問題となっている。
  • ビタミンK・・・海藻、ほうれん草などの菜っ葉類、パセリ、シソなどに多い。
  • 適量の良質なタンパク質・・・過剰な摂取はカルシュウムを浪費する。
  • 控えるべきは甘い砂糖を使った飲み物、お菓子、食品で、これらはカルシュウムを浪費させる。

7.自彊術にあるかかと落し法

大正5年に中井房五郎氏によって創設された自彊術という健康体操がある。今も全国にこの体操の健康教室があり、5万人以上の人が実行しているが、この体操にある31種の動作を約15分かけて行う。その31番目に「両足を揃えて飛びあがる」という動作がある。

やり方は、両足のつま先とかかとを揃えて直立する。肩の力は抜き、両腕は体に沿って自然にたらす。肩を上げて爪先立ちになる。イチ、ニイ、サンと掛け声をかけて、かかとからドシンと下ります。回数は10回。その効果はこれまでの30種の動作で、脊椎骨が前後、左右に少しずれていたのを揃えるための動作である。またヒラメ筋の収縮、弛緩によって、脳の血流量が増大するので、頭にも良い。

8.足にある経絡

今までに指圧治療法を受けた人も多いと思う。足から出発する経絡には、胃経、脾経、膀胱経、腎経、胆経、肝経がある。かかと落し健康法がこれらの経絡を刺激することは容易に想像されることである。以前から青竹ふみ法、足裏きびすたたき健康法、縄跳び健康法などがあり、今でも実行している人がいて、効果を上げている。

9.まとめ

1)健全な体作りには、精神、食事、運動の三つの要素がバランスよく三位一体となっていないと健康長寿全うできない。石川県出身の哲学者の西田幾多郎はこんな言葉を残している。「ただひとつの思想を知るということは、思想というものを知らないということと同じである」と。

この思想という言葉を健康法に置き換えると、我々が抱いている健康に対する考え方も変わるのではないだろうか。巷に溢れている健康情報に惑わされることが無いようにしたいものだ。

2)最近テレビで百寿者へのインタビュー番組で、日常の生活習慣が紹介され、いろいろ健康法が報告されている。私が気になったことがひとつある。それは百寿者が健康に悪いと考えて、絶対やっていないことがある筈で、その事が報告されていないのが片手落ちである。「悪事は良事を駆逐する」というのが健康法の基本原則のひとつである。どんなに体に良いことを実行していてもその裏で良くないことを実行していては効果は期待できない。気づいていますか。

3)前を向いて、健康のために体を適度に動かしてこそ、体の細胞も生き生きと元気づく。これを機会に「座して死を待つ」ような生活態度がないだろうか反省したいものである。

おわり


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足は万病の元 By 豊岡倫郎 2019-10-28

1、老化は足から

長寿社会が進み、平均寿命も延びて、男性は81歳、女性は87歳となっているが、ただ気にかかることは、健康寿命即ち介護を受けたり、寝たきりにならずに生活が送れる年齢が、男性72歳、女性74歳と意外と短いことである。そして70歳以上の人が男女合わせて、2751万にも居るから、ここで改めて健康で長生きすることの重要性を再認識する必要がある。

2.足は万病の元

足は万病の元という言葉がある。その意味は足に故障や障害があると、体全身の病気に影響を及ぼしているという事で、今回はいくつかの事例を挙げて、解説する。

3.足の故障が全身に及ぼす機序

右の図を参照ください。

これは西式健康法を創設した西勝造氏が医学文献を参考にして、作り上げた身体故障伝達図である。足の故障は図のように下から上体へと左右交互に及んでゆく。

足の裏の指の付け根付近が痛いのを、発見者の名前を付けて、モルトン氏病という。次に足首の踝の付近が痛いのを、ソーレル氏病というが、例えば右足のモルトン氏病→左ソーレル氏病→右ひざ関節炎→便秘→肝臓→左下胸→右上胸部→左肩→右扁桃腺→左頭部、という具合に全身に影響を与えてゆく。左足にモルトン氏病がある時は、図の点線に従って、ジグザグに上体へ上がって行く。

そこで自分の足指の付け根を掴んでみて、痛みがないか、次に踝の周囲や内外から押してみて、痛みがないか、チェックしてください。足の歪みと云う整形外科担当の疾病が右図のように内科担当の疾病を招いていることを現代医学の医者は知っているのだろうか。現代医学の盲点のひとつである。

4.足の故障と腎臓病

イギリスのツルーエタ博士は第二次世界大戦時に、砲弾で足に怪我をした人を看病していて、その人たちが皆腎臓に障害が出る事に気が付いて、その後動物実験によって、足の故障と腎臓障害の研究成果を発表している。

足に故障がある人はすぐ風邪を引いたり、扁桃腺を腫らすことが多い。これ等の病気を繰り返す毎に、腎臓病も悪化してゆく。最近は慢性疲労症候群の発症にも腎臓が関係しているという。

5.足首の捻挫.

人間は二本足で歩くようになった宿命から、足に故障を起こすことが、生れ落ちた時から死ぬまでに、何度も経験する。その中でもつまずいたり、足を踏み外したり、スポーツをしていて、足首を捻じったり、いろいろ足首の故障を体験している筈である。起きたその時は医者にかかったりして、治療をして日常生活に戻るが、問題は完治していないことが多いのである。即ち痛みがないとか、日常生活に不具合を感じないことを持って、完治と言えないことが多い。

足首は右の図のように、外くるぶし(脛骨)と内くるぶし(腓骨)の間に、距骨(きょこつ)と踵骨(しょうこつ)が挟まれている。足の捻挫は、スポーツや日常活動において、よく起こることがある。その中で多いのが、内返し捻挫である。即ち内側に捻じって、両足の格好はO脚状になる。

踝を構成している骨は関節包で覆われて、その周囲をいくつかの靭帯で補強されている。一口に足首の捻挫と言っても、骨の組み合わせが複雑で、損傷を受けた靭帯や骨を詳しく検査し、適格な処置を受けないと、慢性化して、繰り返し捻挫ぐせになる。痛みがないからと放置しておくと、踝の構造が歪んでしまい、体全体に悪い影響をもたらす。

6.足の相から股関節をチェックする

自然な形で上向きに寝た時の両足の傾きの状態を観察する。正常な形はAの図の、水平線に対して、両足とも60度の傾きのものである。Bの図の左足が前方転位している。C図は右足が少し前方転位している。D図は股関節がぐらぐらになっている。E図は両足とも後方転位している。F図は左足は正常だが、右足が後方転位と内転も加わる。前方転位とは大腿骨の骨頭が寛骨臼(かんこつきゅう)よりも前方にずれていること、また後方転位とは逆に寛骨臼よりも後方にずれているこという。

このように大腿骨の骨頭が寛骨臼にきっちりとはまっていないと、左右の足の長さに差異が出たり、骨盤が上下に傾斜したり、骨盤が前後に捻じれたりする。これらの異常が上半身の背骨や頚骨の曲りを招いてしまう。100人居れば95人の人に股関節の副脱臼がみられると、磯谷公良という先生の「予防医学」という本に書かれてある。

家に例えるならば、基礎の土台が傾いていれば、床も柱も、屋根も傾いてしまうのと同じである。人間の場合はその傾きを全体のバランスを取ろうとして、S字状に上体を曲げながら、最終的には首の曲がりを招く。関節や骨が正しく繋がっていなく、ずれたり、歪んでいると、椎骨と椎骨の間から出ている神経が圧迫されたりして、その神経によってコントロールされている臓器や器官の働きが悪くなってしまい、病気の原因となってしまう。

7.靴底の減り方で病気が解かる

上述したように、足先から首の骨までガタガタに曲がったりしていると、歩き方までおかしくなってしまい、靴底の減り方に特徴が出て来る。底の減る場所と病気になりやすい場所が関係がある。靴底の前の内側が減る人は肝臓が弱いか悪い。前の外側が減る人は心臓が弱い。後ろの外側が減る人は腎臓が弱い。右足の場合は右側の腎臓、左足の場合は左側の腎臓が弱い。後ろの内側が減る人は膀胱が弱い。

8.加齢による足の衰え

筋肉の重量は体重の約40%を占めているが、加齢と共に筋肉量が低下してゆき、特に下半身の筋肉は上半身に比べて三倍のスピードで衰えてゆくという。寝たきり老人になる大きな要因のひとつが、この筋肉量の低下である。筋肉ばかりでなく、骨量も減るし、関節の軟骨も減るし、靭帯も収縮、硬化してゆき、筋力低下し、動作も鈍くなり、歩くスピードも遅くなる。最近は加齢によってもろく弱くなった筋肉をサルコペニアと呼んで、転倒や寝たきりりの原因として、騒がれている。更に認知機能も低下すると、フレイルと呼んでいる。筋肉は適度に使わないと、どんどん減ってゆくことは周知の通りである。

9.何故足が冷えるのか

体の筋肉の70%は下半身半に存在している。そして体が発している体熱の40%以上を筋肉から出ている。今まで運動らしきこともせず、歩くことも少なく生活してきたお年寄りの人は、足が冷えるのも当然の成り行きである。

足が冷える原因として考えられることは、●足の筋肉が少ない。●足の血流が悪い。●日頃から運動したり、体操したり、散歩したりしないので、新陳代謝が悪い。●下半身の骨格が歪んでいる。●ストレスで自律神経のバランスが崩れている。●動脈硬化や糖尿病、低血圧、貧血、甲状腺などの疾患がある。●栄養が偏っている、などが考えられる。

冷える根本的原因は二つある、足の筋肉が少ないと、筋肉の収縮と拡張作用によって血液を心臓へ戻す還流力が衰えて血流が悪くなる。更に足の毛細血管が加齢に加えて、動脈硬化や糖尿病などの人は、硬化したり、消滅していて、還流量が減る。

10.丈夫な足を取り戻すには

1)扇形運動

右の図の右側の方の絵を参照。足先、足指の付け根の部分の炎症(モールトン氏病)を治す方法で、例えば右足の場合は、右手で右足の足首を外側から握り、左手でかかとを掴み、両手の調子によって足先を横に振り動かす。

2)上下運動

右の図の左側の方の絵を参照。足のくるぶしの炎症(ソーレル氏病)を治す方法で、例えば右足の時は、右手で足首を握り、これに左手を持ち添えて、足先を上下に振り動かす。なお下肢を水平に保持すると振りやすくなる。

3) 毛管運動

毛管運動とは仰向けに寝て、首に枕を敷き、両腕と両脚を垂直にあげ、痙攣させるように細かく微振動させ、毛細管現象を引き起こさせる運動で、これによって、血液は円滑に心臓に戻り、かつ手脚の毛細血管からは血液が足りない状態になるため、手脚の側からは血液を引っ張る力が生じて、毛細血管の働きが強化される。1~2分行う。右図参照。

4) 合掌合蹠運動

合掌合蹠運動とは、平床などの上に仰向けに寝て、両手を胸の上で合掌させます。蹠とは足の裏のことだから足裏も同様にぴったりと合わせて、膝を曲げて開き、手と足裏を合わせたまま手と足を前後に縮めたり伸ばす往復運動を十数回行う。終わったらそのまま手足を合わせた姿勢で2~3分間安静を保つ。朝夕1回ずつ行なう。右図参照。

合蹠は、正しい姿勢の基本である股関節、骨盤の歪みを矯正し、更にふくらはぎと内転筋の筋肉を強化することにより、下半身の血流を旺盛にし、へそから下にある腎臓、膀胱、生殖器などの機能を改善する。スクワットに比べて、姿勢が崩れないのでよい。

5)足首上下運動

右の下の図のように、仰向けに寝て、アキレス腱のちょっと上の場所を25cm位上げて、力を抜いてストンと、丸い棒の上に落とす。片足25回ずつ、合計200回から始める。一日に二回行う。

慣れてきたら500回位行う。丸い棒は直径6~8cm位の丸太か竹筒みたいなものに、タオルを巻きつけて、両端をゴムバンドで留める。

長さは30センチ以上にする。この運動で足の血流が良くなり、むくみや冷えも解消する。

6)散歩する。または足踏み体操をする。

いままで余り歩くことも、上述したような体操をしたことがない人は、一日に20分くらい散歩することから始めたらよい。雨の日は部屋の中で、膝を高く上げて、足踏み体操すると良い。足を動かさないとドンドン筋肉が衰えてゆく。

11.足の故障を招く悪い生活習慣

いくら体に良いことを実行していても、一方で次のようなことは慎んでほしい。ハイヒールを履く。横座りする。椅子に足を組んで座る。足に合わない窮屈な靴を履く。肥満。便秘。

12.その他の注意事項

■ 質の良いサラサラな血液を作ることも大事である。ビタミンCやEが含まれた食品を摂る。

良質のたんぱく質として、大豆製品、白身の魚、とりのささ身やむね肉を適量摂取する。同時に生野菜ジュースも飲み、栄養のバランスも考える。

■もうひとつの足首の故障の原因として、甲田光雄著「背骨の歪みは万病のもと」という本によると、二本足で重い体重を支えて行動することは、複雑な踝の構造からして、当然故障が起きやすいが、それを助長するのが、食べ物の誤りだと指摘している。甘い砂糖類、お酒、大食、食塩の摂り過ぎが悪いという。二万人以上の患者の治療経験からこのことを確認している。

もうひとつの指摘は、食べ過ぎを続けたり、食塩を摂りすぎていると、アキレス腱が硬くなって縮んでいる人が多い。そして炎症を起こししているから、強くつまむと痛い。これをアルバート氏病と云う。このアキレス腱の異常から椎間板ヘルニアが起こり、更に坐骨神経痛が出て来る人が多いことも経験している。こんな人は少食にする食事改善も大事だという。

13.まとめ

足は第二の心臓と言われる由縁は、足が健全でないと、足から心臓への血液の還流が滞りがちとることから、全身の血液の循環も制約されて、血流のバランスが崩れて、万病の元となるのである。これを機会に今一度脚下照顧を。

おわり


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歯周病が影響を及ぼす病気の数々 By 豊岡倫郎 2019-9-18

1.歯は健康の重要な要

歯を失って初めて知るその有難さ。歯を失う原因のトップは歯周病によるものである。今日本人の20歳代で70%、45から54歳で80%が軽度を含み歯周病に侵されているというから、日頃からもっと歯の衛生に関心を持って、対処する必要がある。

2.歯周病の怖さ

歯周病に侵されて、歯を失うことによる噛むことの不都合ばかりではない。最近明らかになったことは歯周病が全身の病気を引き起こしているという信じられないような事実である。その機序を今回説明する。

3.歯周病とは

歯茎に炎症が起きる病気の総称で、炎症が歯を支えている側面の歯肉だけならば、歯肉炎と言い、歯の奥の歯槽骨まで広がっていると歯周炎、即ち歯周病と言う。更に進んで症状が悪化して、血や膿が出る、口臭が発生する、歯がぐらぐらするなどの重いのは歯槽膿漏と言う。

注意すべきことは、歯肉炎の初期段階では、痛みもなく、たまに歯がしみたり、歯肉が腫れたり、出血することがある程度では、放置する間に、どんどん静かに進行してゆくから怖い。

歯垢(しこう)別名デンタル・プラークともいうが、これは、食後4~5時間すると歯の表面にネバネバしたものが出来てくる。それが歯垢で、そこには無数の所謂歯周病菌がいる。歯磨きが充分でないと、歯と歯の間や歯肉の間に、歯垢が歯周病菌の塊となってしまい、周辺に炎症を起こす。これが歯周病の始まりとなる。なお歯石とは歯垢を放置しておくと、それが石灰化して、固まったものを言う。

4.口腔内の衛生

口の中には色々な菌が住み着いていて、約700種、合計100億個の細菌がいるという。これ等の細菌の中には、善玉菌も居れば、悪玉菌も居て、歯周病の原因となる細菌は、十数種類居るという。その中でもジンジバリス菌、デンティコーラ菌、フォーサイシア菌の3種が危険。歯の病気によって、これら細菌が血液中に入り込んでいる状態を歯原性菌血症と呼んでいる。そして歯周病菌内部で毒素が作られたり、菌が壊れた時にも毒素が出て来る。

5.歯周病が影響を及ぼす病気の数々

1)糖尿病

歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する。その機序は歯周病菌が歯茎の炎症した部分から血中に入ると、血中に炎症性サイトカインが増加して、血糖値を下げようとするインスリンの働きを邪魔して、糖尿病を悪化させてゆく。従って歯周病を治療すると、糖尿病が改善されたという事例も多いのである。

もうひとつ関連性がある。それは糖尿病になると、体内の糖の過剰によって、歯肉の毛細血管が減少しているために、歯茎が弱くて、出血もしやすいので、歯周病にも罹り易い。この二つの要因が悪循環してゆく。

2)動脈硬化

歯周病菌が血中に入り込むと、血管内皮細胞に付着して、血管内膜に炎症が起きて、アテロームと呼ばれる脂肪の塊が出来て、血管の通り道が狭くなる。動脈硬化が進むと、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などが引き起こされる。

3)誤嚥性肺炎

誤って食べ物が気管や肺に入り込んでしまうと、誤嚥性肺炎を起こすことがある。特に高齢になると、飲み込む働きが弱くなり、誤嚥を起こしやすい。その際に歯周病菌が食べ物と一緒に肺に入ると、免疫力も低下しているために、誤嚥性肺炎になってしまう。

4)腎臓病

糖尿病の余病のひとつに腎機能低下があるが、腎臓の濾過する血管に歯周病菌が混じっていると、更に腎臓の負担が加わり、機能が低下してゆく。

5)アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の人の脳から歯周病菌の毒素が検出されている。またアルツハイマー型認知症に見られるβ―アミロイドを沈着を促進させることも判ってきた。

6)関節リュウマチ

関節リュウマチは自己免疫疾患のひとつであるが、関節を包む滑膜に炎症が発生して、骨を破壊させてゆくが、この炎症に歯周病菌の酵素が関与しているという。

7)早産

妊婦さんが歯周病を患っていると、本来出産のために増加してくるプロスタグランジンという生理活性物質が、歯周病菌による炎症によって、異常に増えてしまい、低体重の早産につながるという。

6.歯周病予防策

1)朝晩の歯磨きは正しく実行する。

2)喫煙、ストレス、睡眠不足、体調不良などによる免疫力の低下を防止する。

3)食生活では、食物繊維が不足しないようにする。よく噛んで食べる。
偏食しない。抗酸化物やオメガ3系の油を摂る。

4)歯茎の毛細血管を強化するために、適度のブラッシングも必要であるが、ビタミンCの摂取が欠かせない。それには柿茶を飲むのが良い。酒や甘いものは毛細血管を硬化させたり、消滅させるから要注意。

5)糖尿病や動脈硬化は共に血管を不良にするから、予防と治療に配慮する。

6)少なくとも6カ月に一回は歯医者へ行き、クリーニングしてもらう。

7.まとめ

1)8020運動を1989年に当時の厚生省が推進したことがある。80歳になっても20本以上の歯があれば、楽しく充実した食生活を送ることが出来るという内容だった。しかし今は楽しい食生活よりも、歯周病が寿命を縮めるから歯のケアを実行することの方が大事である。

2)最近慢性炎症がガン化を引き起こす原因のひとつと言われている。慢性炎症が発生する要因は歯周病菌ばかりでなく、活性酸素、酒、ストレス、過食や宿便、過労など色々あるから、日頃の生活習慣を見直すことこそ肝要である。長寿者は体内の炎症度を示すCRP値が低いという。

3)歯周病は「静かな病気」と呼ばれている。自覚症状が無くて、深く静かに進行して行き、最初の軽い症状が出ても、見過ごすケースが多いので、軽視してはいけない。

4)適度な健康体操をして、体内の血液循環を良くすることも、健康生活には欠かせない。

おわり


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「めまい」で悩む人が増えている By 豊岡倫郎 2019-8-15

1.めまいで悩む人が増えている

最近中高年の人でめまいに悩む人が増えてきたという。断片的にいろいろめまいについて耳にすることもあるが、詳しく理解を深めてほしい。

2.耳の構造

耳の構造は外側から外耳、中耳、内耳に分けていて、耳が原因のめまいは内耳の部分の異常によって起きる。そこには聴覚を担当する蝸牛(かぎゅう)と、平衡感覚を担当する三半規管、前庭(耳石器)がある。これらからの情報は前庭神経を通じて、脳へ伝えられる。おおよそめまいの9割は耳が原因であると言われている。

 

 

 

 

3.めまいの種類

1)回転性のめまい・・・視界がぐるぐる回っているように感じられるめまい。自分か回っているように感じたり、周りの風景が回っているように見えたり、上下左右にめちゃくちゃに動いて見えたり、モノがつぶれたように見えたり、人によっていろいろ起きる。その状況が数分で収まる時もあれば、30分、1時間続くこともある。

2)浮動性のめまい・・・体がふわふわと浮いているような感覚のめまい。ふわふわとマットの上を歩いているような感覚とか、歩いているときに足が地に着いていない感じとか、体ごと宙に浮いているような気分など。これらは症状は激しくないが、足元がおぼつかなく感じ、不安感がある。症状は長引くことが多い。

3).動揺性のめまい・・・これはめまいというよりもふらつきが慢性的に続いている状態。体が左右にとらわれたり、体が前後に揺れたりなどして、バランスが取れず、ゆらゆらしてなかなかまっすぐに歩けない状態。

4)たちくらみ・・・これは立ち上がった時にくらーっとめまいを感じたり、ふらーっとふらついてしまうタイプ。

4.めまいはなぜ起きるか

1)良性発作性頭位めまい

めまいで一番多いのがこの病気で、寝返り打ったり、寝たり起きたり頭を動かす動作で起こりやすいめまい。めまいの発作は数十秒から数分で治まる場合が多い。
吐き気やおう吐を伴うこともあるが、難聴や耳鳴りは無く、悪化することは無い。

その原因は、頭を動かすことによって、内耳にある耳石器の細かい耳石が剥がれてしまうことである。スポーツなどで頭を強く打った際に耳石が剥がれやすくなることがある。また、耳石はカルシウムの小さな粒であるためカルシウムの代謝障害によって剥がれやすくなる。そのため骨粗しょう症も良性発作性頭位めまい症の原因となる。

良性発作性頭位めまいの原因である耳石は、大きさが5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度の塊で、成分は炭酸カルシウム。数百個が内耳の前庭と呼ばれる部位にある感覚細胞と呼ばれている有毛細胞に隣接している。

耳石が剥がれて、三半規管の中に入り込むことによって、誤った情報が脳に伝えられて、めまいを感じてしまうのである。

対策はめまいリハビリの指導を受けて、耳石が耳石器に戻るようにする。

 

 

 

 

 

2)メニエール病によるめまい

かってめまいと言えばメニエール病で片付けられていた感がある位知られているが、実際の患者数はそんなに多くはない。

症状としては、回転性の激しいめまいと共に、難聴や耳鳴りが起きること。また発作が激しい時は、吐き気やおう吐、冷や汗、頭重感など様々な症状を伴う。めまいや難聴、耳鳴りの発作は20分以上から数時間で治まるが、それ以後も何度も繰り返し起きるのも特徴のひとつである。そして繰り返す毎に聴力や平衡感覚も低下してゆく。

その原因は、内耳には内リンパ液という液体が含まれているが、それが過剰となって水ぶくれ状態(内リンパ腫)になると、それが破裂して、隣の外リンパ液と混ざり、聴力や平衡機能を司る細胞に刺激を与えて、障害が起きることで、上述した様な症状が出る。

では何故内リンパ液が過剰になるのかは、ストレス、過労、季節変動、抗利尿ホルモン、内リンパ腫の発育不全・線維化、ヘルペスウイルス説などが言われているが、明確なことは判っていない。

治療のポイントは薬投与と生活習慣の改善やリハビリ、適度な水分補給などいろいろある。

3)前庭神経炎によるめまい

前庭神経とは三半規管と耳石器を合わせた部分と脳をつなぐ神経のことで、そこに何らかの障害が起こり、激しいめまいを引き起こす。

症状としては、激しいぐるぐる回転性のめまいが起きる。激しいめまいのため入院するケースも多い。こうした状況が一週間も続き、少し楽になってからも、後遺症としてふらつきや吐き気が残り、尾を引く。なお難聴や耳鳴りは伴わない。

その原因としては、発症前に風邪を引いている人が多いことから、ウイルス感染説や血流障害が考えられるが、まだ明確ではない。従って治療法も決め手もない。

4)突発性難聴によるめまい

突然回転性のめまい、耳鳴り、耳が詰まった感じになり、片側の耳が聞こえなくなる。これは一回きりである事。そして半分以上の人は耳が聞こえなくなるか、後遺症が残ること。

原因はいろいろ言われているが、明確ではない。従って対策もない。ただ一つこんな症状が出たら、直ぐに耳鼻科へ駆けつけて、薬による治療すれば治るので、一刻を争うので、放置しないことである。時を逸するともう治らない。

5)片頭痛性めまい

片頭痛とは頭の片方だけが激しく痛む症状である。なかなか治りにくく持病として、苦しんで

いる人も多い。こんな人がめまいを起こすことがある。

片頭痛自体がなぜ起きるかもはっきりしていないが、ストレスや疲労、生理時など考えられるが、女性に多い。ただこんな時に起きるめまいが、片頭痛によるものか、たまたま独自に別の原因のめまいを発症したのかは、専門医に診てもらわないといけないケースもあるから要注意。片頭痛の人はまずその治療をする。

6)持続性平衡障害・加齢性平衡障害によるめまい

これはめまいというよりも、ふらつき型である。バランスがうまく取れなくてどうしてもふらつくのである。立っているのがつらくて、めまいする状態になる。

原因は加齢である。そもそもめまいが起きる機序は、耳や目の平衡感覚と体の筋力、特に足の筋力と小脳の体のバランスを司る機能の三者が健全でないと、めまいを起こすのである。加齢と共に足を使わないと、センサーの役割をしている足の裏の感覚が鈍ってしまい、小脳に適格な情報が伝わらなくなり、ふらつく次第である。

対策はめまいリハビリを受けて、筋力も平衡感覚も養うことである。

7)慢性中耳炎によるめまい

慢性中耳炎をしばしば繰り返す人に見られるめまいで、中耳炎をしっかり治さないと、耳鳴りや難聴に発展して、めまいが起こりやすくなる。中耳炎とは鼓膜の内側にある中耳の炎症が起きている病気で、その炎症が三半規管や耳石器に波及して、めまいを招く。

従って治療対策は慢性中耳炎の治療を優先的に行うことである。

8)起立性調節障害・起立性低血圧による貧血に伴うめまい

座った状態から急に立ち上がった時や長くずっーと立っているときに目の前が真っ白になり、立ちくらみやめまいが起きるのは、脳貧血によるめまいである。

原因は自律神経の不調によって、血液が脳まで行き渡らないことによるもので、対策は自律神経の不調が何から来ているのかをはっきりさせて、対応する必要がある。例えば悩み事がある、睡眠不足や疲労、胃腸障害、下肢の筋力不足など心当たりがないだろうか。

9)椎骨、脳底動脈循環不全症によるめまい

小脳に血液が十分行き渡らず、うまく小脳が機能しない状態にある時に起きる。小脳は体の平衡感覚を保つための働きの一端を担っている。

何らかの原因で頸椎が変形したり、歪んでいて小脳へ行く首の後ろ側にある椎骨動脈を抑制している場合。また椎骨動脈は枝分かれして内耳へも血液を送っているので、内耳の働きも悪くなる。もう一つは脳底動脈に動脈硬化や血栓がある場合など考えられる。

症状はめまいやふらつき、手足のしびれ、舌のもつれ、吐き気、物が二重に見えるなどいろいろある。

対策は頸椎に問題があれば矯正する治療を受ける。動脈硬化などの時は脳循環を改善する薬による治療もある。

10)脳梗塞・脳出血の治療後に起きるめまい、ふらつき

脳梗塞とは脳の血管が詰まる病気、脳出血はとは脳の血管が破れる病気で、その治療後に脳の障害が発生した場所次第で、後遺症としてふらつきやめまいが残ることがある。

対策は医師と相談して、めまいの改善リハビリをすることになる。

11)心因性のめまい

体のどこかが悪いわけでなく、精神的なことが原因でめまいが起きることもある。過度のストレスや精神的なショックが元で、うつ症状を伴って、出歩くこともなくなって、平衡感覚が低下してゆき、ふらつきやめまいが出てくるもの。

この場合は専門医にかかり、治療を受けて、元気を取り戻すことである。

12)脳腫瘍や脳梗塞などによるめまい

症状や目や耳の検査だけでは、原因がつかみにくい時はMRI(磁気共鳴画像診断装置)などを使って、これら重篤な病気から起きていないか診断を下すもの。

5.めまいの原因別発生頻度

ある医師の調査によれば、良性発作性頭位めまいが40%、メニエール病10%、椎骨脳底動脈循環不全6%、前庭神経炎5%、その他とつづく。

6.その他のめまいの原因
●糖尿病、●高血圧、●高脂血症、●脊髄小脳変性症、●髄膜炎、●肩こり、首こり、
●更年期障害、●眼精疲労、●低血圧、●貧血などあり。

7.めまいを防ぐ体質強化策

めまいは全身病である。めまいを防ぐための生活習慣とは何か。

  1. 頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、股関節などのズレや歪みがない事。
  2. 適度の運動や体操をして、適度の筋肉を付けて、体格のバランスが良い事。
  3. 血液循環が良好である事。血流が良ければリンパ液の流れも、水分の停滞も起きない。
  4. 便通が良く、便秘や宿便が無い事。
  5. 食事が高脂肪、高蛋白質に偏ることなく、バランスのとれた食事と少食である事。
  6. ストレスを溜めない事。
  7. 過労がなく、睡眠がとれている事。
  8. 酒、たばこ、甘いものは体にとっての三悪であるから控えるに越したことは無い。
  9. 自律神経のバランスが良く、安定している事。
  10. 長期間別の病気で、色々な薬を服用していると、その副作用が考えられる。

8.まとめ

1)めまいは薬では治らないという自覚が必要である。めまいの9割は自分で治せるという医者も居る。めまい治療のためのリハビリ教室があるから医師と相談すると良い。

2)首や肩のコリを指圧などで取るとめまいが治ったという事例も多くあるが、これは血流やリンパの流れが良くなったためと思われる。首や耳の周りの指圧によって好転した事例もある。

3)低い枕をしていると、耳石が三半規管に入ってしまう事もあるので、高さを調整したらよい。

西式健康法には、かまぼこ状の半円の木枕を首に当てて眠るというのがあり、めまい予防によい。また骨格矯正には金魚運動、合掌合蹠体操が良い。

4)東洋医学では、腎臓が衰えると水分の循環がうまく行われず、耳に悪影響を及ぼし、耳鳴り、難聴、めまいを招くという。また経絡の理論からも耳は腎臓と繋がっており、腎臓の衰えが経絡を通じて耳のトラブルを起こすという。腎臓は足の骨格が歪んでいると機能低下する。ふらふら体を左右に振って歩く人には腎臓の悪い人が多い。まず足の矯正が必要である。

5)めまいのことで、医者を受診した際には、適格にその内容を伝えることが大事である。ポイントは、いつ、どんな時に起きるか。どのようなめまいなのか、ふらつくのか、ぐるぐる目が回るのかなど詳しく伝える。それに伴う症状は何か、頭痛、吐き気、動悸、しびれなど。どれくらいの時間続くのか。これまでどんな時に起きたか。今までにどんな病気を患ったか。服用している薬は何か。骨格の痛みはないか、睡眠時間はどれだけか。便秘していないか。ストレスがないかなど。めまいは全身病であるから、医者にこれらの情報を適格に伝えることによって、医者も正確な診断を下す貴重な判断資料となる。当然医者は眼振検査など必要な検査をするが。

6)めまいの原因には重篤な病気が隠れている場合も多いから、めまいがおきたら躊躇することなく、直ぐ医者を受診することである。

おわり


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(続) 健康語録から読み解く健康の神髄 By 豊岡倫郎 2019-7-23

■ 前回に引き続き、先人が残した健康に関する名言や格言を、これからの健康指針と       して生かそう。

■(続)健康語録集

30.「流水腐らず、戸枢螻(こすうろう)せず」

「戸枢」とは戸と柱を繋ぐ開閉軸。「螻」とは虫のこと。意味は常に流れている水は腐らず、常に開閉している戸は虫に食われることがない。出典は中国の古典「呂氏春秋」より。西式健康法では毛管運動をすることによって、毛細血管の血流を良くすれば、細菌を繁殖させず、また各細胞に栄養と酸素をうまく行き渡らせ、 老廃物も外へうまく排出させることになり、結果、健康な体を作り上げる。

31.「症状即療法」

一般的に体に何か症状が出ると、それが病気だと思って、その症状を抑え込もうとするが、西式健康法では症状は病気と闘っている自然反応の証し、即ち療法と見なす。例えば風邪を引いて発熱しても、発熱することによって、免疫力を高め、血流を良くして、治そうとしている。だから解熱剤で熱が下がっても根本解決にはならず、逆に風邪を長引かせることになる。風邪以外にもこのような事例は沢山ある。

32.「薬はリスク」

日本人の薬好きはよく知られているが、安易に薬に頼るのも程々にしないと、命に係わる。「医源病」という言葉があるくらいである。慢性疾患においては、「薬は症状を抑えるだけのもの」なのである。発病の根本原因を解消してくれるものならば、一定期間を過ぎれば、完治する筈である。五年も六年も服薬している人は薬の副作用に侵されかねない。宇多川久美子著「薬剤師は薬を飲まない」という本が好評である。薬を頼らない治療法はいくらでもあるから一考することをお勧めする。

33.「柿が赤くなると医者は青くなる」

似たような諺が外にもあり、リンゴ、ゆずの時もある。要するにこれらの果物はビタミン、ミネラルに富んでおり、食すると病人が減るということから来ている様だ。日頃から悪食を避け、腹八分を心がける事が健康法の基本である。

34.「万病一元、それは血液の汚れにあり」

古来東洋医学でも言われている言葉であるが、我々が毎日口から入って行く食べ物が、体内で血となり肉となる。悪いインプットが悪いアウトプットを生むことは当然の現象である。今の若い人達には何が悪い食べ物で、何が良い食べ物なのかの区別も付けられない人が多いのは遺憾である。これでは病人は減らない。いま若い人にガンが急増しているが、どうしたら歯止めが架けられるのだろうか。腸内環境が悪い、即ち便秘や宿便を停滞させていたり、悪玉菌のエサになる糖分の摂り過ぎや肉食過多による過剰蛋白質の腐敗が汚濁した血液を作る。

35.「体温が一度下がると免疫力が30%低下する」

冷えは万病の元と言われるように、低体温になるといろいろ体の不調が出てくる。以前は平均体温が36.8°Cだったが最近の人はこれより1°C以上低い人が多いという。食べ物が悪いのか、それとも運動不足のせいだろうか。或いは暴飲暴食とストレスで臓器も血管も活力が低下してしまったのだろうか。現代人は冷たい飲み物を摂りすぎている。いづれにしても体温が低いと免疫力が低下することは間違いない。

36.「頭寒足熱」

頭は涼しくし、足は温かい状態にしておくことをいう。頭がのぼせると、脳は体を冷やせという信号をだして、体は冷えて、新陳代謝が低下するから、暖め過ぎないようにしておくこと。また足が冷えていると全身の血流が悪くなり、新陳代謝も悪くなる。自律神経もバランスが崩れた状態になる。その結果精神状態も不安定になるし、熟睡できなくなる。足がいつも冷えるからと言って、靴下をはいて寝る位の対策では、根本解決にはならない。食生活、運動不足、ストレス解消などもう一度見直す必要がある。

37.「陰極まって陽となり、陽極まって陰となる」

東洋思想にある言葉で、一般的意味は、陽の気が強くなり、これ以上強くなれないとなるとそこから陰が萌し始め、その陰がだんだん強くなり、極まると、そこからまた陽の気が萌し始める。物事はこのように、陰陽、陰陽と循環していくのだという考えをいう。この現象を健康療法に応用して、体質改善することができる。甲田光雄著「冷え症は生野菜で治る」という本では冷え症の患者さんたちを生野菜食で治した理論と臨床例を載せている。今までの常識では考えられない事が起きている。しかし事実は嘘をつかない、否定することもできない。これが本当の体質改善というものである。

38.「五臓の病は四関に出づ」

漢方にある言葉。四関とは肘関節、手関節、膝関節、足関節のことである。手には肺経、大腸経、心経、小腸経、心包経、三焦経、足には胃経、脾経、膀胱経、胆経、肝経のそれぞれ経絡が通っていて、気血の流れをコントロールしている。従ってその流れが滞ると病気の兆候がこれら関節に現れるというもの。逆にこれら関節を常に動かして、骨格を整形することは健康維持や病気治癒につながる。自彊術という健康体操がある。31の動作を約15分かけて行う体操であるが、この間に体にある239の可動関節を述べ一万数千回動かすことが出来る。体全体を前後、左右、上下の三次元方向に動かすので、その効果は体験したものでないと、実感できない。ラジオ体操や散歩の比ではない。私はこの体操を毎朝必ず行っている。運動不足のお年寄りにも最適である。

39.「病(やまい)膏肓(こうこう)に入る」

中国の晋(しん)の時代の故事から出た言葉である。意味は、治療のほどこしようのないほど病気が重いこと。膏肓は経絡の膀胱経のツボの名称である。膏は不治の病のことで、肓は穴、つまりツボのことで、つまり膏肓は治りにくい業病のこと。ツボの場所は左右の肩甲骨の中間の背骨との間の左右二か所ある。心臓病、疲労など体全体の弱りに効くツボである。

40.「同根異病」

原因は同じなのに異なる症状が発現するという意味である。「XXは万病の元」という言葉があるが、このXXに入る言葉としては、大食、飲酒、甘いもの、運動不足、骨格の歪み、活性酸素、便秘や宿便、ストレス、高脂肪・高蛋白食などある。例えば宿便があると、頭痛、認知症、ガン、アレルギー症、腹痛、喘息、皮膚病など、どんな病気を発症してもおかしくない。正に同根異病である。現代人を脅かす根は広く、深いから、惑わされないようにしたいものである。

41.「何を聞いても笑っているだけで実行せず」

今まで健康講座を開いて、いろいろな方々に来ていただいていて、浮かんだ言葉のひとつ。

  •   健康に関する周辺知識がないために、良く理解してもらえない。
  •   現代医学に洗脳されていたり、こだわりの心があって、もはや公平な判断を下せない。
  •   こんなことで病気が治るのに、何故病院で採用しないのだろうか。
  •   自分の置かれている状況が、どれだけ深刻な状態にあるか、判っていない。
  •   短期間一寸だけ実行してみて、効果がないとすぐ投げ出してしまう。    おわり

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健康語録から読み解く健康の神髄 By 豊岡倫郎 氏 2019-6-15

■ 健康に関する格言、名言から学ぶ

今から40年以上前に健康法に目覚めて以来、多くの健康に関する書物を読み、人の話も聞き、また実際に色々な健康法を体験してきた中で知り得た名言、格言を今回まとめてみた。健康で長生きするための健康道徳や健康哲学の拠り所となればと思い書きました。

■ 健康語録集

1.「長命を得んと欲すれば、腸内に滓なかるべし、腸清きものは長命す」

317年頃中国の葛洪(かっこう)が著した抱朴子(ほうぼくし)という書物に書かれている言葉である。便秘や宿便の停滞が如何に多くの病気の原因になっているかは、いまや誰でも知っていることであるが、その対策を講じてない人が多いのが現状である。正に便秘や宿便の停滞は万病の元であるから軽視してはいけない。

2.「人は血管と共に老いる」

アメリカの内科医ウイリアム・オスラーの言葉である。血管が老いるとは、どんな意味かと言えば、血管の柔軟性がなくなり、血中にコレステロールや脂質が増えて、内壁に付着し、毛細血管は硬化したり、消滅したりしている状態を指す。死因の上位を占める心臓疾患や脳卒中は典型的な血管の病気である。今まだ若き子供たちに動脈硬化の進んだ子が増えてきたと聞く。当たり前となっている欧米食中心の食生活の弊害に気付かない人が多いのは問題である。

3.「生きたものは生きたものに養われる」

これは生物界の大原則である。四つ足の哺乳動物で火食しているのは人間だけであるが、すべての食べ物を生食だけには出来ないが、健康生活のためには、生食も食生活に欠かせない。その典型的な事例は、大阪の八尾市で鍼灸院を営んでいる森美智代さんはここ19年間毎日150gの生の野菜の青汁一杯だけで生活している。現代医学の栄養学ではとても説明がつかないのである。21歳の時に脊髄小脳変性症を発症したのを、当時八尾市で開業していた甲田光雄博士の病院に入院し、何回かの断食療法と生野菜食によって、完治したのである。それ以来生野菜汁一杯だけの生活となった。生の玄米を粉にして食する場合も含めて生食療法と言う。栄養学的な効力以外にまだ解明されていない生命力のなせる業に違いない。

4.「腹八分に病なし」

いま日本に高血圧症、高脂血症、高コレステロール症、糖尿病、動脈硬化による心臓疾患や脳梗塞の人が溢れているが、これらの病気の原因は食べ過ぎ、飲み過ぎ以外の何物でもない。豊かな食生活が病人を作っているが、これは慢心以外の何物でもない。「食を制する者が、命を制する」ことを肝に銘じたいものである。歴史的に見ても、人は飢餓に強いが、飽食には弱い体質となっていることは医学的に証明されている。

5.「首が曲がっている人は夭折する」

これはイギリスにある格言である。二本足で立って、歩く人間の骨格は物理的にも歪みやすい。先ず足の指関節の歪みから始まり、足首、膝、仙骨、股関節、腰椎、胸椎、頸椎と順々に上方へ、影響を及ぼして行き、最終的に首を曲げることによってバランスを取ろうとする。椎骨からは脊髄神経が派生していて、臓器や組織の機能を制御しているが、骨格が歪められていると、神経組織が正常に働かない為に、臓器や組織が病んでしまうことになる。要するに骨格の歪みが万病の元となるのである。また骨格を支えるには適度に運動をして、周辺の筋力を強化して、骨格を正常に維持することも大事である。

6.「薬瞑眩(めんけん)せざれば病癒えず」

東洋医学では治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。別名では、自然治癒反応とか、好転反応と呼ぶこともある。出る反応の症状としては、病気や人によって様々で、例えば発疹、発熱、頭痛、倦怠感、はきけ、めまい、咳、眠気、便秘、下痢、腹痛、倦怠感などいろいろある。これを病気の悪化とか、副作用だと勘違いして、せっかくの治療法を中止する人もいる。こんな時は担当の医者に相談することである。例えば薬の服用の時ばかりでなく、急に朝食を廃止したり、生野菜汁を飲み始めたりすると、上述した症状が発生する。こんな時は段階的に徐々に実行してゆくと良い。

7.「病気には必ず原因がある。その原因を除去することこそ治療の王道である」

高血圧や糖尿病、高脂血症、高コレステロールなどの生活習慣病で、薬をせっせと飲んでいる人が多い。そんな人たちはこれら病気発症の原因が何であるか、また薬を服用していて、治る見込みがあるのかを真剣に考えているのだろうか。薬は単に症状を緩和しているに過ぎない。真の原因である暴飲暴食を止めることが王道の筈。こんな理不尽なことを平気で行っていては、薬の副作用に体が侵される日も近い筈。

8.「ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというのと同じ」

これは哲学者の西田幾多郎の「続思索と体験,続思索と体験以後」という題名の本に書かれている言葉であるが、この思想という言葉を健康法に置き換えると、健康法の盲点が浮かび上がる。

今まで幾多の健康法の本を読み、体験してきて感ずることは、この健康法さえ実行すれば健康体を維持できるとか、病気が治るという話が多い。今テレビや健康雑誌で健康ブームに沸いているが、それらから長所、短所を見抜く能力を身に着けたいものである。「無知は死を招く」という言葉がある。健康体を維持するために必要な、最低限の健康知識を身に着けないと、惑わされて大事な命をも縮めかねない。

9.「体はトータルシステムで成り立っている」

現代医学の盲点のひとつは、木を見て、森を見ないということである。漢方医学ではどんな病気であろうが、体全体の異常を見逃さないようあらゆる角度から診断している。西式健康法では頸椎、胸椎、腰椎に歪みがあれば、脊髄神経が圧迫されて、内臓の臓器や組織が機能が低下して、疾病を招く。その対策として木の枕をしたり、板の上に寝たり、金魚運動をして、骨格を矯正すれば、内臓の病気も治癒する訳である。またストレスが精神的な疾病だけでなく、免疫力を低下させ、血流を悪くして、万病を招くことが知られている。また食事が間違っていれば、当然あらゆる病気の原因にもなる。体は精神と骨格と食事の基本的な要素が連係して、健康体を維持している。

10.「血液循環の原動力は心臓に非ずして、毛細血管網にあり」

西式健康法を創設した西勝造氏の著書「無病長生健康法」によれば、心臓は体内の血流量を調節するタンクに過ぎず、血流の原動力は毛細血管の吸引力によるものであるという説を発表した。従って毛細血管を発達させて健全にすれば、体内の血液循環は良好になり、健康体になる。そのために毛管運動という体操をする。ここ数年前から現代医学でも血管の末端の微少循環が健康のカギを握ると言われ出した。

11.「悪事は良事を駆逐する」

どんなに体に良いことを実行していても、一方で体に悪いことをやっていては、せっかくの良事が活かされず、効果は上がらず、逆に悪いことがいつまでも影響を及ぼす。現在の生活態度を反省して、悪いことは何かを見極めて、止める事である。そのためには悪い事とは何であるかを、見極める知識を養わねばならない。

12.「病は血流の悪いところに宿る」

例えば体には、ガンに侵されない場所が三か所あると言われている。それは心臓、脾臓、小腸である。その共通点は血流が盛んであるからである。また運動選手はガンになりにくいとも言われている。ガンでなくても、百寿者はみな運動したり、体を動かしていることからも、血流が健康維持に欠かせないことが解かる。

13.「人は生きてきたようにしか、死ねない」

正にその人の今までの生き様が死に様を決めるということである。人は誰でも楽をして、美味しいものを食べて、長生きしたいと望んでいるが、それは自然の摂理に順応して生き延びてきた、人間の体の生理に決して適合しない生活態度であることを知らねばなるまい。「人体の生理は自然の摂理を超えられない」。人生は選択の連続である。パンを食べるか、ご飯を食べるか。肉を食べるか、魚を食べるか、過去の選択の結果が今の自分を作ってきたのである。

14.「白砂糖は灰盗なり」

ドイツの名言である。灰盗とはカルシュウムの略奪者という意味。砂糖の摂り過ぎは体液を酸性にして、それを中和するために骨からカルシュウムが抜けてゆく事を指している。テレビではやれグルメだ、スイーツだと騒いているが、砂糖の過剰摂取の恐ろしさを知ってほしい。

15.「皮膚は内臓の鏡」

ヘッド氏によると、いろいろな内臓の疾患があると、その臓器に相当するある一定の皮膚上の部位に知覚過敏帯が出来るという。漢方では、胃が悪い人は顔色が白く、肝臓の人は黄色く、腎臓の人はどす黒く、心臓の人は赤いという。

16.「1リットルの水は1トンの化粧品に勝る」

肌を綺麗にするには、水分が不足しないように、一日に最低1リットルから2リットルの水を飲むのがよい、赤ちゃんの肌がツルツルなのは水分が多いからで、加齢と共に水分量が減ってゆくから、不足しないようにする。水の効用は他にもたくさんあるから怠らないようにする。

17.「健康法の要諦は重点管理にあり」

些細なことをあれこれ実行するよりも、一番効果のあることを実行することがベストである。

そのためには、いろいろな健康法に無知では選択肢がない。どんな健康法にも長所、欠点があるから、良かれと思って実行していることが、無駄であったり、逆に健康を害するものではあってはならい。グッドよりもベター、ベターよりベストなことを実行することが要諦となる。

18.「夢を無くした時から老化が始まる」

肉体的老化にも気を配らねばならないが、人生に夢や目標を持って、前向きに生きる事が肉体的にも精神的にも老化を防止する要となる。また知ろうとする気持ちが無くなったら、陳腐化して、人との会話にもついて行けず、世間に取り残されてしまう。何事にも疑問を持ち、調べようとする姿勢を持とう。例えば老人でも白内障になる人とならない人がいる。どうしてだろうか?

19.「嗜好品は死向品である」

お酒が好きな人、タバコを止められない人、甘いお菓子や飲み物が毎日の日課になっており、それが楽しみであり、生きがい?と思い込んでいる人がいる。我々はこれまで身近にこれら嗜好品に溺れて早々に亡くなった方々をどけだけ多く、見てきたことか。これ位なら大丈夫だろうとか、私は別だと思って、自分の置かれている状況が解からない人がいる。健康を論ずる時に、好き、嫌いの基準を持ち込んでは、事は先に進まない。

20.「内皮は外皮に通じる」

内皮とは腸のことで、外皮とは皮膚のことである。要するに腸の状態次第で皮膚の状態も決まるという意味である。腸内環境が悪玉菌が多くて炎症を起こしていたり、便が停滞していると、その影響が皮膚に反映されて、くすんだり、シミが出来たり、艶が無くなったりする。甘いものや肉食ばかりしていると、どんどん腸内環境が悪くなる。

21.「体は一大化学工場である」

口から入る食べ物は胃や腸、肝臓で消化、分解されて、血や肉、骨となってゆくが、口から入る食べ物の質次第で、血や肉、骨などの質も左右される。何人にも平等に体内で化学反応が起きる。

要するにインプットの質が悪ければアウトプットの質も悪いから、食べ物は吟味して、体に良いものを摂取する必要がある。

22.「目は目にして、目に非ず」

栃木県の回生眼科院長山口康三先生の言葉である。目の健康度は決して体の健康度を上わまらないという。いま白内障や黄斑変性症の患者が激増しているという。悪い生活習慣が患者を増やしている原因であるから、先ず体全体の健康度を上げる治療をする事によって、治療の効果を上げ得るという。

23.「医は食を超えられず」

糖尿病も高血圧も、高脂血症も根治させることが出来ないから、どんどん患者が増えている現状に、限界を感じて断食や少食や食事療法に活路を見出して、実績を上げている医者が沢山いる。

正に医は食を超えられなかったのである。これが本当のセカンドオピニオンではないのか。

24.「予防に勝る健康法はなし」

私は孫の結婚式を見るまで長生きしたいのですが、と医者に相談に行く人がいますか。いないと思う。ではその人は長生きの方法をどうして見つけ、実行しているのだろうか。また実行しているとすれば、それが正しいやり方なのだろうか。あれが良い、これが良いと毎日テレビで放送されているが、鵜呑み出来るのだろうか。予防に関心を持つのは良いことだが、本当に効果のあることを実行してもらいたいものである。

25.「老化は足から」

良く耳にする言葉である。人間も動物である。歩かないとどんどん足が衰えてゆく。加齢と共に筋肉の量も減ってきて、更に加速度がついて衰える。下半身に全筋肉の70%がある。老化防止には適度な運動と足の強化は必須である。足が衰えると腎臓の働きも低下する。腎臓の機能低下は耳鳴りや難聴の遠因と言われている。

26.「腹も身の内」

ひと時の口福に酔いしれて、腹がパンパンになるまで飲んだり、食べたりしないと満足しない人がいる。体の内臓はその都度黙々とその処理に忙殺されている。体の悲鳴に耳を傾けられる気持ちを養いたいものである。いじめに気が付かないことでは配慮が足りない。

27.「病気には医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある」

いわゆる生活習慣病の類は本当に治そうとする気持ちがあれば自分の努力で治すことが出来る。

無知な人はその方法を知ろうとしないだけである。病気は医師の力でなく、意志の力で治すものである。

28.「馬を池のほとりまで連れて行けるが、水を飲ますことはできない」

今まで何年間も月例の健康会で、誰でも実行でき、効果のある健康法のお話してきた。しかし一期一会も生かされず、戸惑う人も多く、実行されないのは歯がゆい。好機高齢者になってほしい。

29.「一病息災」

病気になって初めて知る健康の有難さ。酒は美味いし、何を食べても、どこも痛くも痒くもない人が陥るのが、ガン、高血圧、糖尿病などの生活習慣病である。一度大病を患った人は反省して二度と無茶をしないから長生きするという。

おわり


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日本人の体質に合った健康法とは By 豊岡倫郎 氏 2019-5-22

1.日本人の体質とは

最近の科学の進歩で人間の遺伝子に関して、2016年に日本人の標準的な遺伝子配列が解明された。今回は医学的な、遺伝子構造の面からみても、日本人に適した健康法とは何か。

2.福沢諭吉の「肉食之説」

福沢諭吉は生涯に三度欧米に行っているが、欧米人の圧倒的な体格を羨ましく思ったのか、彼らが常食している肉を食べれば、活力源になって、より健康的な体を作り上げることが出来ると思って、「学門のすすめ」ならぬ「肉食のすすめ」という一文を書いている。その一部を意訳すると、「・・・今わが国民は肉食をしない為に、体の活力を落とすものが多い、これは一国の存亡である・・・、肉と牛乳を摂るべきだ・・・」と。人種の「るつぼ」と言われているアメリカでは、人種別の医療が行われていて、遺伝的な体質に応じた適格な治療体制がある。

3.遺伝子解明で分かったある縄文人の体質の最新記事

2019-5-14付の新聞に、北海道の礼文島の遺跡から発掘された約3500年前の縄文人の女性の人骨の大臼歯からDNAを採取して、解析した結果が報道された。それによると遺伝的特徴は、瞳は茶色、髪の毛は細く、アルコールへの耐性が強く、高脂肪食に適応した体質であるという。

4.DNA、ゲノム、遺伝子とは

1)DNAとは体の設計図とも呼ばれ、人間の体にある40兆個の細胞のひとつ、ひとつに存在する「デオキシリボ核酸」の英語の略語である。DNAは細胞の核の中にあり、器官や臓器、身体的特徴などがその人特有の配列に従って作られている。

2)ゲノムとはDNAのすべての遺伝情報のまとまりのことを意味する。

3)遺伝子とはDNAのある一つの配列をいう。

5.日本人はどこから来たか

ミトコンドリアやDNA解析から解かった現在の日本人は下記の7のグループに分類される。グループ名、人数比率、出現場所と渡来経路の順に示す。但し種々学説があり、その一例に過ぎず。

1) D  37% 東アジアに出現、朝鮮半島から、

2) B  14% 中国南部に出現、環太平洋・南西諸島から、

3) M7 13% 中国山東半島に出現、南西諸島から

4) A   7% バイカル湖周辺に出現、朝鮮半島から、

5) G   7% カムチャッカ半島に出現、サハリンと朝鮮半島から

6) F   5% 東南アジアに出現、

7) N9  7% 北方を通って東アジアへ到達

この資料は「ミトコンドリアのかたち」瀬名秀明、太田成男著による本からのもの使用。

6.標準的な日本人が持つ遺伝的体質の特徴

  • 内臓脂肪が付きやすい体質、一方欧米人は皮下脂肪が付きやすい。内臓脂肪が多いと、血糖値が上がる、血圧が上がる、動脈硬化、心臓病になり易い。
  • 日本人はアルコールの分解酵素の少ない人が4割いて、酒を飲むとすぐ赤くなる人は発ガンなどのアルコールの害を受けやすい。ところが欧米人は100%近く酒に強い酵素を持つ。
  • 日本人には牛乳の乳糖を分解するラクターゼ酵素を7割の人が持っていない。乳糖不耐症というが、下痢やアレルギーなどになり易い。遠い先祖の時代から遊牧民族でなかったから備わっていない。乳製品の混じったヨーグルトを飲んでいると、眩暈、抑うつ、下痢、肌荒れなどの症状が出てくることが有る。医者でも疲れやストレスとして診断を下すことが有るが、これを遅延型食物アレルギーという。
  • 日本人には腸内細菌の善玉菌が多く、悪玉菌が少ない。これは遠い先祖の時代から農耕民族で穀物中心の食生活だったことによる。
  • 日本人は遺伝的にカフェインによって、情緒不安定になる体質を持つ人が半数以上いる。4人にひとりが150mg摂取で不安定になる。欧米人はそんな人は少数派である。ご存知の様にカフェインの害は恐ろしく、利尿作用で水分が抜けて肌荒れ、副腎疲労、交感神経亢進し、情緒不安定、胃炎、老化を早めるなど多くの害がある。一時的に疲労が抜けた感じがするだけである。
  • 日本人は欧米人よりも糖尿病になり易い体質をもつ。インスリンの分泌量が欧米人の半分から4分の1である。今日本に予備軍を入れて糖尿病の人が2200万人いる。
  • 日本人の胃は肉を消化する力が弱い。日本人の胃は釣鐘型に対し、欧米人はすっきりした形で、胃壁も厚く、胃酸の分泌量も日本人の倍位と多く、食べたものを速やかに処理して、腸へ流す。これに対し日本人の胃は出口も高く、しっかり溜めて消化するタイプになっている。これも太古からの食生活の違いによるものである。

体質とは何か

  • 体質を決める要因はふたつあり、ひとつは持って生まれてきた遺伝的体質、もう一つは環境的体質である。このふたつがミックスされてその人の体質が決まっている。だから人種や風土、生活環境が違えば体つきも精神的性質も発症する病気も異なって当然なのである。欧米人は髪の毛の色、眼の色、肌の色、体つき、背の大きさも日本人とは異なる。それらを作り上げた遺伝子も、内臓器官の働きも日本人とは同じではない。
  • 遺伝的要因も変えられることが出来る。例えば病気になり易い遺伝的要因を持っていても食生活を含む生活環境要因を改善すると、遺伝子のスイッチを切り替えることが出来る。

7.日本人の体質、生活環境に適した健康法

1)和食が良い。出来れば3分づき玄米食、おかずは小魚、青魚、海藻、大豆、ゴマ、生野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、長芋、大根などの根菜類、味噌汁、漬物類、季節の果物などを少食する。要するに身土不二で身近に採れる新鮮なもの。

2)日本列島に病人が溢れているのは、高脂肪、高蛋白の欧米食の過食とお酒と甘い飲み物、お菓子の飲み過ぎ、食べ過ぎに原因がある。この悪しき食生活を改めない限り病人は減らない。

8.まとめ

1)どこの先進国の子供に、自国の伝統食を放棄して、パン、ラーメン、スパゲティ、獣肉、牛乳などを食べさせている日本のような国があろうか。日本の食は崩食してしまった。

2)今政府はこれから人生百年時代到来と、囃し立てているが、七十歳過ぎの団塊の時代の人達が死んでいなくなった後は、日本人の平均寿命は80歳どころか70歳以下になるだろうという。疑問に思う人は「日本人はもう55歳まで生きられない」石原結實著を読まれると、日本人滅亡のリスクが迫っている実態が解かる。

おわり


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デトックス健康法 By 豊岡倫郎 氏 2019-4-20

1.デトックスとは

デトックスとは体内に溜まった有害な毒素や老廃物を取り除くことである。そして人間が本来持つ生きる力を取り戻して、健康体を維持することである。長年の間に、体内には色々な毒素や老廃物が溜まる。それらを排出すると同時に、体内で派生することが無いようにしたいものだ。

2.身の回りの毒素や老廃物と侵入経路

日常生活において、口から食べ物と共に、有害な食品添加物、農薬、殺虫剤、除草剤、飲み物類などの化学物質、呼吸によって空気中の大気汚染物質やタバコの有害物質、皮膚呼吸から入る化粧品、塗り薬、シャンプー、洗剤、毛染め剤など。具体的には、アルミニユム、水銀、ヒ素、カドミウム、鉛、化学合成界面活性剤、その他の有害な化学物質類が体内に入る。これらは体の外から入ってくる。それに加えて体内で派生するのは、食べ物の分解、消化、吸収、解毒の消化過程で発生する有害物質がある。特に問題なのは、腸に停滞している大量の宿便から発生する有害毒素である。この害が現代医学では無視されているために、病人が減らないという現実がある。

3.毒素や老廃物の体への影響

一番の難点は、どんな毒物や老廃物が体にどんな害をもたらすかという事である。空気中であれ、地上であれ、摂取する食品であれ、当局の規制が行き届いていて、安全検査も行われている筈であるが、更に問題点はあまりにも多くの化学物質が毎日体内に入ってくるから、体に起きた病気と害を及ぼすものとの因果関係が全く明確化にされていない、できないという事である。

今いろいろな難病が発生していて、政府が認定しているものだけでも、331あるというが、その大半はこれら毒素や老廃物が関係していると言っても過言ではない。

これら有害物質を分解濾過するために、肝臓や腎臓が酷使される。症状としては、疲れ、湿疹、アレルギー反応、頭痛、食欲不振、睡眠障害、下痢、便秘、自律神経失調、イライラ、体内炎症、免疫力の低下、ガンなどと、何が発症してもおかしくない。

環境ホルモンという言葉がある。それはホルモンの内分泌機能に悪影響を与える物質のことで、代表的なものはダイオキシンで、次世代へと影響を及ぼすから怖い。

例えばシャンプーの化学物質が子宮内膜炎の原因と言われているが、果たして本当だろうか。

4.毒素や老廃物を体内から排出してくれるもの

大便75%、尿20%、汗3%、毛髪1%、爪1%と言われている。

5.宿便の停滞が体に及ぼす害

誤解がないようにお断りしたいことは、今もって宿便があるとか、無いとか医学界でもめていることである。ここでは宿便は体内にあるあるという前提のもとに、話を進めてゆく。その根拠は故甲田光雄博士が八尾市内の甲田医院で約3万人の患者に断食や生野菜汁療法、玄米少食療法によって、多くの難病患者を治癒へと導いた事実があるからである。詳しくは甲田博士の著書「奇跡が起こる半日断食」マキノ出版 読まれることをお勧めする。

  • 大腸に悪玉菌が増えて、栄養の消化、吸収能力の低下。
  • 免疫力の低下。
  • 停滞宿便から発生する毒素、すなわち硫化水素、アンモニア、フェノール、スカトール、アミンが腸壁から吸収され、血流に乗って全身に運ばれて影響を及ぼす。肝臓、腎臓の働きが低下。
  • 活性酸素を誘引し、遺伝子を傷つけて、ガンの要因となる。
  • 脳の血管か膨張し、脳が圧迫されて、脳の神経中枢の働きの異常となる。
  • 自律神経のバランスが崩れる。頭痛や自律神経失調症も便秘症の人に多いようだ。
  • 腸壁にキズが出来、腸もれを起こし、そこから腐敗した異物が体内に入り、花粉症やアトピーなどアレルギーの原因だけでなく、万病の元になっている。
  • はだのシミ、クスミ、シワの原因に。肌のツヤが悪くなる。

6.デトックス方法とは

  • 断食は指導者のもとで行わないと難しいので、家庭で行うには、朝食抜きの一日二食の半日断食をする。段階的に朝食を少しずつ少なくしてゆくと難なく実行できる。
  • 生野菜汁を作り、少なくとも一日一回摂取する。ニンジン、キャベツ、小松菜、ほうれん草、白菜、パセリ、大根など5種類以上の生の野菜をジューサーで搾るか、ミキサーでドロドロ汁作る。食物繊維を摂取して、害のある化学物質を便に絡めて排出する。生野菜汁は生だから体に良いので、加熱した野菜スープでは意味がない。生きたものは生きたものに養われる。
  • 玄米少食にする。お年寄りは3分搗きが適当。一口につき50回咀嚼する。少食にすると体重が一時的に減少するが、半年から一年経過すると、元に戻るから心配はいらない。口から入る有害物質の絶対量が減る。無駄な脂肪やコレステロールが自己融解する。遺伝子活性化する。
  • 少食にする時は、摂取する食べ物の質を吟味する。玄米と生野菜汁以外に、豆腐、黒練りゴマ、海藻、コケ類、小魚、玉ねぎ、ほうれん草、レモン、ねぎ、ゴボウ、ブロッコリ、こんにゃくりんご、などを摂る。この内動物性以外のものはキレート作用と言って、有害ミネラル、金属をそれぞれの持つ成分と結合させて、排出してくれる。
  • 全身を動かす健康体操をして、汗を出す。
  • きれいな水と柿茶を半々、一日に合計1・5~2リットル摂る。
  • 宿便を取るために緩下剤の水酸化マグネシュウム剤の「スイマグ」を飲む。

7.実行に当たり注意事項

  • 朝食を抜くと、午前中頭がふらつくとか、吐き気がするとか、脳に栄養がゆかず、勉強に身が入らないとか、現代医学の医者は反対するが、そんなことは無い。最初の数週間は体の切り替えができないが、一か月もすると、体は対応して、新たにケトン体が脳に行くグリコーゲンの代わりをしてくれる。これは体験したものでないと判らない。そもそも午前中は体内の老廃物を出す排泄の時間なのである。
  • 皮膚から吸収されてゆく有害な化学物質は消化器官を通らない為に、肝臓で解毒分解されないから、その害はダイレクトに体に及ぶからこわい。
  • 朝食抜きの少食にすると、ふらつきやメマイだけでなく、吐き気、腹痛、下痢、便秘、頭痛、吹き出物、湿疹、寒気、関節痛、胸やけ、食欲不振、ガス、体臭、口臭、目やに、鼻水、耳だれ、脂汗、動悸、黒い臭い便や粘液、フケ、だるさ、不眠、イライラなどの症状が一時的に出てくる。これらは瞑昡(メンケン)や自然治癒反応というものであるから心配することは無い。

8.まとめ

1)「君主危うきに近寄らず」で、加工食品やインスタント食品など食品添加物の多いものを買わない,入れない、溜めない、体から出すという原則を生活習慣に採用する。

2)高脂肪、高蛋白の欧米食、乳製品、パンを止め、和食にする。

3)大食を止め、体に悪いことを止めて、腸をきれいにすれば病気は寄り付かない。いくつになっても、駄々をこねる子供のように、食への執着心を捨てきれないようでは、長生きはない。

4)体に悪い事を止めない限り、いくら良い事を実行しても、効果はない。

5)今政府はこれから人生100年時代だと、煽っているが、とても今の若い人たちが長生きできるとは思わない。どんどん我々を取り巻く環境や食生活が悪化しているのにおかしい。

おわり


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粘膜を強くしてアレルギー予防 By 豊岡倫郎 氏 2019-3-25

1.健康管理の盲点となっている粘膜強化策

いままで健康管理のテーマとして取り上げられたこともない粘膜について、今回その重要な働きと、病気との関係を説明する。

2.粘膜とは

粘膜とは、口腔内や咽頭、消化器、泌尿器、生殖器などの内側を覆う薄い膜のことで、普通粘膜から常に粘液が分泌されていて、表面はいつもしっとりと濡れた状態になっている。

粘膜の構造は、まず表面に粘膜上皮という表面を守る細胞層があり、その下には粘膜固有層という粘液を分泌する腺を含む結合組織の層がある。上皮細胞は新陳代謝が早く、およそ三日で新しいものに生まれ変わる。それは粘膜に付着した異物を、早く体外に排出する為である。

3.粘液の成分

口の中から出る唾液も粘液で、鼻から出る鼻水や目から出る涙にも粘液が含まれている。粘液は体のすべての粘膜から分泌されている。

粘液に含まれている成分と働きは、

  • ムチン・・・病原体が粘膜に付着するのを防ぎ、体外に排泄する。粘膜を保護する。
  • 分泌型IgA・・・病原体を撃退する。毒素を中和して、有害物質から体を守る。ムチンと協力して寄生虫を撃退する。
  • リゾチーム・・・細菌の細胞壁を分解し、感染から体を守る。
  • ラクトヘエリン・・・細菌に必要な鉄成分を奪い、増殖を抑える。免疫機能を調節する。

4.粘膜と粘液の総合的な働きとは

  • 異物が外部から入る場所には、口から、鼻から、のどから気道に、食道に、更に胃や腸に入り込んだとしても、それらを全て、それぞれの粘膜が、二重、三重のバリアが病原体や異物を排除してくれる。

ところが粘液の分泌量が少くなったり、粘膜の質が衰えていると、病原体の侵入を防ぐことが出来なくなる。例えばそれらが健全であれば、風邪を引いた人の咳による飛沫を受けたとしても、感染しなくて済む。要するに病気に罹り易いかどうかは、粘膜と粘液次第なのである。

  • もう一つの役割は、上述した粘液の成分は、唾液、胃液、膵液、胆汁、腸液などの消化分解酵素を活性化させて、消化を助けてくれている。
  • 唾液に含まれるムチンが食べ物をまとまりやすくして、気管に流れないよう誤嚥を防ぐ。
  • 粘液は粘膜をコーティングして保護し、キズや炎症を防いでくれる。目にゴミが入った時、固い食べ物が口や胃に入った時に、粘膜が傷つかないように保護してくれる。消化のために強い酸性の胃液が分泌されても、胃壁を保護してくれる。
  • 女性の生殖器の子宮などは粘膜で覆われているが、ここで分泌される粘液が溜まって、受精を促進してくれる。

5.粘膜ケアの秘訣

加齢と共に皮膚がカサカサになってくるし、ドライアイやドライマウスで困っている人も多いと聞く。では粘膜を健全に保つにはどうしたらよいのだろうか、

  • 自律神経のバランスの安定化。ストレスなどで現代人は交感神経が昂進しがちであるが、むしろ副交感神経が少し優位の方が、粘液の分泌がスムーズになる。不安、悲しみ、恐れは粘液を減少させる三大精神悪というから、人格を磨くことを忘れないようにする。
  • 睡眠不足の解消。睡眠不足はあらゆる病気に悪いことは自明の理である。少なくとも7時間の睡眠をとる。
  • 適度な水分の補給。少なくとも一日に1.5リッターの水分を綺麗な生水かビタミンCの豊富な柿茶から摂取する。がぶ飲みすると、水分が細胞に浸み込まないから、チビリチビリと飲むのが良い。水分が粘膜に行き届いていると、炎症を引き起こすヒスタミンが薄められて、バリア機能が十分に働き、花粉症などに良い効果をもたらす。
  • 粘膜を強くするための食事法としては

・ムチンの含まれている食品を摂る。ムチンを摂ったからと言っても、粘液の分泌を増やしてくれるわけではないが、体の粘膜を覆うムチンを外から補うことで、病原体を防ぐ働きや、粘膜を保護する働きを補ってくれる。

その食品とは、レンコン、長芋、サトイモ、オクラ、モロヘイヤ、なめこ、納豆などのヌルヌル、ネバネバ食品がよい。

特にレンコンはそれ以外に食物繊維、フラボノイドが便通を良くし、抗酸化、抗炎症作用が素晴らしい。アレルギー反応を引き起こすIgE抗体の過剰生産を抑制する効果が高い。

昔からレンコンのしぼり汁を飲んでのどの痛みを治したり、綿棒に付けて鼻の穴に塗って、炎症を治すなどその効果は大。

・ビタミンCの多い柿茶、レンコン、キウイ、イモ類、かんきつ類、イチゴなどを摂り、粘膜を強化する。

・ビタミンA、及びB2も皮膚や粘膜強化には欠かせない。

・最近話題のオメガ3脂肪酸が含まれているアマニ油、えごま油や青魚に皮膚や粘膜の働きを強化させて、アレルギーや炎症の抑制作用及び血栓抑制作用があるという。

  • 人体の免疫力の7割は腸に集中し、病気の予防と克服に働いている。最近話題になっているのが「腸もれ」である。これは現代人の食生活が乱れて、腸内環境が悪化して、腸粘膜の連結を弱めて、細胞間に隙間を生じさせて、そこから未消化の栄養分や毒素、腐敗物、微生物、病原体、食品添加物などの化学物質が腸壁から血液中に流れ込んでゆき、体の免疫システムはそれらを異物と認識し、炎症反応が起きる。対策は健全な腸内環境の構築である。
  • 現代人の乱れた食生活が腸内環境悪化の主因であるから、それを改めない限り。「腸もれ」は無くならないだろう。そのためには、高脂肪高蛋白の欧米食、酒、甘い砂糖類のお菓子や飲み物、大食、食品添加物の多い加工食品、食物繊維不足などを悔い改めることである。
  • 内皮は外皮に通じる、という言葉の通り、健全な内皮が健全な外皮を作る。内皮とは粘膜のことで、体の表面の皮膚の構造も、粘膜と非常に似ており、皮膚の皮脂や汗は粘膜の粘液に相当し、皮膚からいろいろな異物が侵入しないように、バリア機能が働いている。西式健康法でも腸に宿便がなく、腸内環境が良好な人は、皮膚もきれいであることを証明している。
  • 健康体操をして、骨格の矯正、有酸素運動、適度な筋肉維持、円滑な血液循環を計る。それに

は自彊術がお薦めである。何事も知ろうしない気持ちの持ち主には健康は存在しない。

6.まとめ

花粉症の人が2000万人、アトピーが700万人いるという。これ等の病気になる人とならない人の違いは腸内環境が良好か否かで決まる気がする。         おわり


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慢性腎臓病の人が何故こんなに多いのか By 豊岡倫郎 氏 2019-2-20

1.新しい国民病といわれる慢性腎臓病

いま慢性腎臓病の人が推計1330万人いると言われている。成人の8人に1人が慢性腎臓病という。どうしてこんなに多いのか。そしてなかなか根治するのが困難なこの慢性腎臓病とは。

2.慢性腎臓病(CKDとも呼ぶ)とは

慢性腎臓病とは一つの病気を示すものではなく、慢性的に腎臓が障害されたり、腎臓の働きが低下している状態の総称である。

腎臓は握り拳くらいの大きさの臓器で、体の左右にひとつづつあり、その働きは大動脈から大量の血液が腎臓に流れ込むと、そこから余分な水分や塩分を除去し、尿として体外に排泄する働き

をしている。また血液には体内で出来た老廃物も含まれているので、この老廃物を取り除いて、尿として体外に排泄する。そしてきれいになった血液は腎臓から下大静脈に戻って行く。

従ってこれら一連の腎臓の働きが低下すると、余分な水分や塩分、老廃物が体内に残ってしまい、体にいろいろな症状があらわれてくる次第である。

3.慢性腎臓病の原因

ひとつは糖尿病や高血圧などの生活習慣病があると、全身の血管の塊である腎臓はその影響を受けて、血管や組織が壊れてしまうこと。

もうひとつは蛋白尿や血尿が長期に亘って現れる慢性腎炎などからくるケースもある。更に加齢によって腎臓の働きが低下してくると、中高年頃から徐々に慢性腎臓病の症状が出てきてしまう。その外の原因として、脂質異常症、メタボリックシンドローム、高尿酸血症、喫煙なども腎臓の機能を悪化させてゆくと考えられている。

4.慢性腎臓病のリスク

前述したように糖尿病や高血圧があると、慢性腎臓病を併発しやすいが、腎臓の働きが低下すると、血液中のリンなどの物質が増加して、血管の壁が傷つき、脳卒中や心不全を誘発する。何故かというと、血液中にリンが増加すると、それがカルシュウムと結合して、血管に沈着して、石灰化が起こり、血管が硬くなったり、内部が狭くなってゆく。これが全身に起きるので、特に体の中心部の大動脈に起きやすい。

また腎臓は水分や塩分の排泄が充分でなくなるので、血液量が増えてくるが、血管が硬く、狭くなっているため、心臓はより強い力で血液を送り出さねばならなくなる。その結果脳卒中、心筋梗塞、心不全が起こりやすくなる。

5.慢性腎臓病の働きが弱った時に見られる東洋医学的症状

★体が疲れる。特に足がだるくなる。

★腰や腎臓がある部位に鈍痛やだるさを感じる。

★朝起きた時に顔や手が腫れぼったい。夕方になると足がむくむ。

★目がすぐ疲れる。

★朝起きるのがつらい。

★うつ伏せに寝る癖がある。

★背中や胸に神経痛のような痛みが時々出る。

★顔色が黒ずんでいる。上瞼が腫れている。

★足の裏が異常に温かく、夜就寝中に布団の外へ出さないと寝られない。

★よく風邪を引いて熱をだし、のどが痛み、なかなか治りにくい。

★体を左右に振って歩く。

★仰向けになり、おへその左右を手で押してみると圧痛がある

★背骨の胸椎の10番の両側を押すと圧痛がある。腎臓へ行く神経はここから出ている。

★履物の後ろ外側が減っていると、腎臓が働かないことを示している。

以上の症状が3個以上あれば、今後慢性腎臓病に発展するか、ごく初期の段階が疑われる。

 

6.早期発見のための検査

1)腎臓の働きが低下すると、老廃物の排泄が悪くなり、体内に蓄積される。その老廃物のひとつがクレアチニンで、血液検査によって調べる。血中の血清クレアチニン値(eGFR値)の濃度が高いと、腎臓の働きが低下しているとみなす。 eGFRが60未満の場合は慢性腎臓炎が疑われる。

2)尿に含まれる蛋白をチェックすると、通常尿中には含まれない蛋白が出ていると、腎臓の働きが低下しているとみなす。検査結果は「-」、「+」で表し、「-」は正常で、「1+」、「2+」は慢性腎臓炎が疑われる。

3)更にアルブミン尿の値を検査して、アルブミン尿の値が30mg/日以上ならば、慢性腎炎が疑われる。この数値は糖尿病になると、腎臓の糸球体の異常によって、高い圧力で血中の蛋白が血液から尿に漏れ出してくるためおきる。糖尿病性腎性という。

これ等は健康診断の検査項目として、採用されているので、異常がある場合は、直ぐに病院で精密検査を受ける必要がある。病院ではこれら三項目の値をチェックして、正常、軽度、中等度、高度と区別して、治療方法を選択する。

 

7.慢性腎臓病の治療

前述したように慢性腎臓病発症の原因は、糖尿病、高血圧、腎炎など腎臓自体からのもの、脂質異常症、肥満、加齢、タンパク質やカリウム、塩分その他の食事内容、他の服薬、運動量などいろいろあるので、原因に合わせた治療と生活習慣の改善を行うことになる。

当然治療の具体的事項は専門医との相談のうえ開始する必要がある。ただ一つ言えることは慢性腎臓病の発見が遅ければ遅いほど、治療も難しくなるから、早期発見、早期治療が大事である。

最悪の場合は人工透析、腎臓移植が必要となるから怖い。それほど慢性腎臓病の治療の決め手が無く、困難で、長引いて、治りにくい病気なのである。

 

8.現代医学での慢性腎臓炎の症状

慢性腎臓病の進行度によっても異なるが、例えば次のような症状が出る。

★だるさ、食欲不振、吐き気、頭痛、むくみ、息切れ、動悸、骨が脆くなるなど。

 

9.慢性腎臓病に対する甲田療法とは

「腎臓病と甲田療法」という本を紹介する。著者は甲田光雄博士、創元社刊、2002年1月発行。甲田光雄博士は大阪大学医学部卒業、八尾市に甲田医院を開業して、西式健康法を基にした、独自の甲田療法を考案して、多くの難病で苦しむ人の治療に専念する。2008年84歳で逝去。

1)253ページから成るこの本の内容は、前篇は腎臓病の理解と健康対策として

★現代医学だけでなく、民間療法にも金の卵がある。

★腎臓の解剖と生理

★腎炎、ネフローゼの概略

★腎疾患診断に必要な検査法

★腎臓病の健康対策として、

・風邪を引かない身体になること

・足の故障を直すこと

・腎臓の働きを助ける方法

・食事療法

・腎臓病に対する断食療法

・家庭で出来る一日断食

★腎臓病の予防について

なお後編は断食療法体験記・・・腎炎、ネフローゼとの闘い

★10人の方の体験治癒例が載っていてる

2)慢性腎臓病に対する甲田療法とは

★西式健康にある裸療法、温冷浴を行い皮膚を鍛え、体内の血液循環をよくすること

★足の故障を直す。腎臓の働きが低下するのは、足首の故障が最大の原因と見なす。脚絆療法と毛管運動をして、足首の歪みや炎症を治す。

★腎臓の働きを助ける方法として、脚湯法、平板に寝る、金魚運動をするなど

★食事療法として、少食にして、玄米、生野菜の摂取、生水やビタミンCを柿茶から摂るなど。但し高度の疾患は生野菜のカリュウム摂取はいけない。高脂肪、高たんぱく食もいけない。

★断食療法によって宿便を取りのぞく などである。

3)これらの療法の中で特筆すべきことは、

★足の故障を治すことである。腎臓の悪い人は100%足に故障があるという。このことは現代医学では無視されているが、甲田博士は何十人もの腎臓患者を治してきた臨床経験から自信持って断言している。足首の故障は腎臓ばかりでなく、風邪やノド、扁桃腺,鼻の疾患にもなりやすいという。

その根拠となっている外国の研究がいくつかある。まず足指の付け根が痛いのは、モルトン氏病と云う。特に親指の付け根が痛いことが多い。次に踝の周囲を押してみて痛いのは、ソーレル氏病と云う。それぞれこの痛みを研究した人の名前がついている。この痛みは左右の足を交互に指の付け根から踝へ、次に膝へ、更に股関節へとどんどん上の骨格に影響を及ぼし、最終的に首の曲がりに行き着く。

もう一つの研究はスペインのツルーエタ博士は1941年のドイツからロンドンへの空襲の時に、ロンドン市民で足に怪我した人が皆腎臓病になったのことから、更に動物実験で、足の故障と腎臓病のことを研究して、1947年にその成果を世界に発表している。

★断食によって、宿便を取ることである。これも現代医学では無視しているが、宿便の害を取り、腸内環境をよくして、善玉菌を増やし、きれいな血液を作ることが肝要という。

★食事療法の重要さである。玄米、生野菜中心の少食である。そして甘いもの、酒は避ける。

大食、甘いもの、酒の多食、多飲の人は足に故障が起きることを、多くの臨床経験の中で確認している。

★背骨の歪みを直すこと。特に胸椎の10番の歪みを正す。

 

10.まとめ

1)いま子供の腎臓疾患が増えていると聞く。運動不足、甘いものの摂り過ぎ、高脂肪、高たんぱく食、および加工食品の食品添加物などが影響しているためだろうか。確かに今の子供は姿勢が悪いのは骨が弱いためだろう。

2)足の血流が悪いと、ヘソから下の腎臓、膀胱、前立腺、子宮筋腫、痔などの疾患に罹り易いと言われている。その訳はこれらの臓器や器官の血流は足の血液循環によって左右されているからである。特に太腿の内転筋が衰えると、これら臓器や器官への血流が滞るため、機能が低下する。

3)東洋医学の経絡の腎経が足の裏から踝を経由し、脚から下腹部へ繋がっていて、足に故障があると気血が上へスムーズに流れない。

4)この本にある治癒した体験談を読むと、現代医学に見放された人が、甲田博士の指導の下に、涙ぐましい努力をして、健康体に復帰した喜びの話には感動する。

5)足の故障は万病の基という。足の親指の付け根、足くるぶし、膝、股関節に違和感がないだろうか。これまでに足首をねん挫した覚えがないだろうか。今は痛みが無くても、断食をすると、治癒反応として痛みが出てくる。医者は健康のために、散歩を勧めるが、こんな人が散歩するのは、とんでもない話である。95%の人は足に何らかの故障があるというから、それを治してからにした方が良い。

おわり


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脳梗塞、心筋梗塞の予知と治療法 By 豊岡倫郎 氏 2019-1-25

  1. 予防に勝る治療法なし

病気を発症してしまってから、あれこれ反省しても、時すでに遅し。いまガンに次いで多いのが、脳梗塞、心筋梗塞の死亡者である。この二つは共に血管の異状によって起きる。これらの発症を事前に予知できる診断法を開発した医師がいる。その人の名は真島康雄(まじまやすお)博士で、1950年生まれ、久留米大学医学部卒業、現在久留米市内で真島消化器クリニックを開業している。その動脈硬化の予知法や診断法及び治療法の新理論を日本超音波医学会誌に発表し、大きな話題となっている。そして2018年4月に「脳梗塞、心筋梗塞、高血圧は油が原因」(幻冬社発行)という本を出版した。今回はこの本の内容を参考に供する。

 

2.医学界の定説を覆す新理論の数々とは

1)動脈硬化発生のメカニズム

★定説では、動脈硬化は悪玉と呼ばれるLDLコレステロールや高血圧、加齢などが原因でおこる。血液検査などでこれらの数値の高い人は、これらを予防するための治療をする。

→新理論では、動脈硬化はLDLコレステロールとは無関係で、高血圧も加齢も動脈硬化の直接の原因ではなく、食事から摂る超微粒子の脂肪滴が血管壁に浸み込んで堆積して、プラークが出来ることによる。

なおプラークとは粥腫と呼ばれる脂肪の塊のこと。

★定説では、一度血管にへばりついたプラークは取り除くことはできない。スタチン剤の薬でコレステロールの働きをコントロールし、プラークがこれ以上増えないようにするしか、治療法はない。

→新理論では、薬を頼らず食事によってプラークを減らし、血管の詰まりをなくすことが出来る。食事療法によって活性化したマクロファージは血管壁に堆積したプラークを随時取り除いてゆき、減らしくれる。コレステロールを下げるために飲む薬はプラークの改善を妨げる恐れがある。

なおマクロファージとは白血球の1種で、生体内をアメーバ様運動する遊走性食細胞で、死んだ細胞やその破片、体内に生じた変性物質や侵入した細菌などの異物を捕食して消化し、清掃屋の役割を果たす。

★定説では、高血圧や糖尿病などの刺激によって、血管内皮細胞が傷つき、マクロファージが呼び寄せ薬となって、LDLコレステロールを取り除こうとするが、結果的に血管壁にマクロファージの死骸やコレステロール、脂肪が堆積してプラーク化してしまう。しかし最近は動脈硬化の原因は炎症であるという説が出ている。

→新理論では、血管内皮細胞が正常なままで、流体力学的な力で、食事から摂る超微粒子の脂肪の粒が血管内皮細胞間に入り込んでゆき、血管壁にプラークを形成する。

2)新理論では、動脈硬化を促進させる要因

プラークが形成には超微粒子の脂肪滴に加えて、アルコール、高血糖、血流のストレスよって、

動脈硬化は更に進んでゆく。超微粒子の脂肪滴とは動脈硬化の原因物質はここでは脂肪滴と

呼んでいるが、油脂のことで、この油と脂が動脈硬化の最大の原因としている。従って油脂

の摂取量を減らす食生活をすれば、プラークも小さくなっていくという理論である。

 

3.エコー検査による血管のプラーク量の測定と診断基準

エコー検査とは、超音波を対象物に当ててその反響を映像化する画像検査法である。真島博士が行っているエコー検査方法は、「8か所血管エコー検査」と称して、★右頸動脈の分岐点、★左頸動脈分岐点、★右総頸動脈、★左総頸動脈、★右鎖骨下動脈、★腹部大動脈の分岐部、★右大腿動脈の分岐部、★左大腿動脈の分岐部、の八か所のプラークの最大値を計測して、合計する。

その合計した総量によって、動脈硬化進行度の診断基準として設定している。

1995年にクリニックを開設して以来コツコツと来診する患者さんをエコー検査器で測定をし続けてきて、5,800人以上の45,000回分の膨大なデーターを分析した結果から得られたのがこの新理論である。

 

4.新理論の集大成としての結論

1)動脈硬化の真の原因は油と油脂の摂取過剰による。LDLコレステロールはプラークの原因ではない。また高血圧が動脈硬化の原因でもない。塩分も高血圧の原因ではないという。

2)独自の食事療法(RAP食)とEPA製剤とビフィズ菌製剤を中心とした治療で、患者が摂取することによって、プラークが縮小してゆく事を確認した。動脈内にできた石灰化も減って行くことも実際エコーで確認できた。石灰化とは血管壁に溜まったプラークにカルシュウムなどが沈着して石のように固くなった状態をいう。「石灰化したプラークは治らない」という医学界の常識を覆したのである。

3)真島博士自身が、治療前と治療後のプラークの測定をしているから、測定誤差が少ない事。

4)他の病院でスタチン剤を服用していた患者もスタチン剤を飲まないほうが、動脈硬化を治せることが解かった。スタチン剤とは一般的に肝臓に働きかけて、HMG-CoA還元酵素を抑制することによって、LDLの合成が抑えられて、LDL悪玉コレステロール値を下げる効果のある薬のことである。

しかし真島博士によると、スタチン剤はLDLの合成を抑制する過程で、コエンザイムQ10を減少させて、糖質や脂質が体内で有効に利用されくなり、体内に糖質が残り、エネルギー代謝も低下して、糖尿病になりやすくなる。余った糖質は脂肪に変わり、血管壁にプラークを溜まりやすくする。コエンザイムQ10が低下して、エネルギー代謝が低下すると、元気が出ないとか、倦怠感を覚えるなどの自覚症状が出てくる。またスタチン剤はマクロファージの活動を抑制してしまう作用もあるため、免疫力が低下し、がん細胞やプラークを貪食して除去する能力も低下してしまい、その結果更にプラークが大きくなってゆくと。従って、LDL悪玉コレステロール値がスタチン剤で低下しても、片やプラークが増大したのでは、安心できない。

 

  1. 薬より食事で治す、食事療法(RAP食)とは

血管内にプラークが溜まり、動脈硬化が進行する最大の原因は食事にあることが明らかになり、

患者に問診用の「食習慣点数表」に記入してもらい、その内容を見て、食事指導をしている。

★油はあくまでも油であり、どんな油であれ控える。肉、魚、揚げ物、炒めもの、油性ドレッシ

ング、乳製品、バター、マーガリン、レトルト食品、マヨネーズ、カレールーをも控える。

オリーブ油もエゴマ油も控える。

★甘いものを控える。甘いものは血糖値が上昇し、血管内皮細胞が委縮し、血流量が増大し、血液成分のバランスを取ると、血管内皮細胞同士の間隔が広がり、血管が拡大すると、血管壁内に脂肪滴が入り込む。そしてプラークが形成される。更に流体によるストレスが大きい大動脈のカーブ部分や分岐部ではプラークの石灰化が進行する。

★アルコールを控える。お酒のアルコールが入ると、血管内皮細胞が変性、委縮、炎症、出血、石灰化を起こす。そして血管内皮細胞同士の間隔が広がり、血管壁内に脂質が堆積してゆく。

★禁煙。喫煙はマクロファージの能力を低下させる。ガンの発生の関与からも止めるべき。

★野菜を多く摂る。その訳は、マクロファージの能力アップ。野菜の酵素が油を分解する。植物性のファイトケミカルという化学物質が免疫力を高め、活性酸素から血管内皮細胞を保護する。

摂取した油成分を食物繊維にからめて、便として排出してくれる。腸内細菌が活性化し、油を分解してくれる。

★お薦めの摂取食品はところてん、豆乳ヨーグルト、味噌汁、市販の野菜ジュース、甘酒、粉末のビール酵母、たまご、海藻・海苔、脂質量の少ない魚や肉、煮た野菜か生野菜、果物、雑穀米など、納豆は少しだけ、大豆製品を過食するのは控える。大根おろし、あさり、しじみ、発酵漬物、こんにゃく、トマトケチャップ。

★小魚、しらす、ちりめんじゃこはよいが、青魚や白身魚でも油っこいのは控える。

★毎日生野菜のスムージーを飲む。

★ビタミン豊富な果物を摂る。生野菜と果物に含まれるビタミンCはマクロファージの貪食能を高め、コラーゲンがよりスムーズに作られるように働き、血管内皮細胞が滑らかに連なり、隙間が狭くなるため、超微粒子の脂肪滴が血管内膜に入り込み堆積するのを防いでくれる。

外国の文献に「ビタミンCを500mg毎食後に投与したところ、プラークの改善を10人中6人に認めた」とあることを紹介している。

 

6.真島博士の新理論の問題点

★8か所血管エコー検査はまだ全国的に普及していないため、どこででも簡単に診断を受けられない。厚労省や医師会でもこれを認知したり、採用する兆しがないようだ。

★エコー検査機器の取扱いも8か所も計測するのに、技術的にも習熟を要し、計測時間もかかる。

★RAP食を患者に提案しても、毎日の食事において、実行するのは患者本人の納得や強硬な意思がないと、継続は難しい。ましてや全国の内科医がRAP食を理解し、指導できる技量を身に着けるのも困難が多い。

 

7.まとめ

1)体の細胞も血液も骨も毎日の食べ物によって、作られてゆく。インプットの質が悪ければアウトプットの質も悪いのは当然である。やれグルメだ、スイーツだと暴飲暴食に何の疑いも抱かず、牛飲馬食して家族みんなで浮かれていては、先が思いやられる。

2)何千人もの人を診察して、動脈硬化を新理論により治癒に導いたり、改善させた事実は誰も否定することはできない。事実は嘘をつかない。

3)現代医学の医師たちはマニュアルに従って、LDLコレステロールが高い患者たちに、スタチン剤などを出しているようだ。

4)この新理論が早く全国の医師たちの間に普及すれば、脳梗塞、狭心症、心筋梗塞で死亡する人も大幅に減少することだろう。その前に各自が食の重要性を理解し、実行することである。

5))人間本当のことを知らずに、ずるずると病に負けて倒れることほど悲しい事はない。

6).動脈硬化、高血圧、脳梗塞、心筋梗塞が心配な人は、この真島博士の新理論の著書を精読してほしい。今回は概略を紹介したに過ぎない。

7)動脈硬化になると、全身の血流が悪くなる。新陳代謝も悪くなるから、あらゆる病気の温床となる。血流が悪くて、酸素が不足している部位にガンが出来ることを知ってほしい。


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認知症になる人ならぬ人 By 豊岡倫郎 氏 2018-12-23 

1、認知症が増えている

今日本に65才以上の人が3500万人いる。そして65才以上の高齢者で認知症の人が460万人、軽度認知症(MCI)が400万人いるという。いかに認知症の人が多いかが解かる。平均寿命が延びるのは結構な話ではあるが。認知症になる人とならない人の違いは何だろうか。

2、認知症の種類

認知症の主なものは、4種類あり、アルツハイマー型が60%を占め、脳血管性が15%、レビー小体型が15%、ピック病が5%占めている。しかし別の報告ではアルツハイマー型が更に増えて68%を占めているという。

3、認知症の症状

どんな原因から発症した認知症でも、中核症状といって、四つの症状が知的機能の低下によって現れる。

★覚える能力が衰える記銘力障害

★覚えたことを忘れる記憶力障害

★簡単な計算ができない計算力障害

★人や場所の見当がつかない見当識障害

上記に付随して起こる症状としては、人によって異なるが、次のようなことがある。

★自覚性の低下で依存心。
★うつ状態。
★意欲の減退。
★不安感や焦燥感など情緒障害。
★暴言や暴力など人格の変化。
★話さない。
★妄想。
★幻覚。
★徘徊。
★食行動異常。
★睡眠障害。

4、三大認知症の原因

最近は検査機器や検査方法が進歩して、どのタイプの認知症か、以前よりもその原因も明らかになりつつある。

★アルツハイマー型認知症が一番多いので、簡単にその発症のメカニズムを説明
すると、50歳前後から脳にβ-アミロイドというタンパク質の蓄積が始まり、
60~65歳ころから神経原線維の変化や神経細胞の脱落が始まり、老人斑という
シミが出来る。
その後「リン酸化タウ」と呼ばれる物質が蓄積し、脳神経の原線維変化と呼ばれる
繊維状の塊が出来て、これが蓄積すると、毒性を発して、凝集することによって、
やがて神経線維が死滅してゆく。
次に70歳ころから、脳の海馬周辺に病変が発生して、軽度認知症(MCI)と診断される
状態になる。
さらに80歳前後から大脳新皮質にも進行して、アルツハイマー病と診断される。

これらを発症する年齢や進行度合いや症状の程度は当然人によって異なるが、
自覚症状がなくてもその始まりから認知症と診断されるまでの期間が20年から
30年と非常に長いことである。

★脳血管性認知症は動脈硬化が進み、脳卒中などで、脳の神経細胞が破壊されること
によって、発症する。

★レビー小体型認知症は大脳皮質などの神経細胞にレビー小体という特殊な物質が
溜まり、細胞が死滅する病気である。

5、三大認知症の症状

1) アルツハイマー型認知症

★初期的症状

・少し前のことを忘れがちになる。

・話の内容につじつまが合わないことが多くなる。

・些細なことに腹を立てるようになる。

・意欲がなくなって、うつ状態になる。

・「お金が盗まれた」など、ありもしない妄想をする。

★特徴的なことは、

同じ話を何度も繰り返す。化粧、料理、買い物をしなくなる。日付、曜日、住所がわからなくなる。食事をしたことをすぐに忘れる。外を徘徊する。

2)脳血管性認知症

★初期的症状

・物忘れが多くなる。

・頭痛や手足のマヒ、しびれを訴えることもある。

・感情の起伏が大きくなる。

★特徴的なことは、

・高血圧、糖尿病、心疾患といった脳の血管に影響を及ぼすような持病がある。
脳卒中を起こした後に発症することが多い。泣きじょうごになったり、
怒りぽくなったりする。夜になると感情の起伏が激しくなり、別人のような行動
を取ることがある。

3) レビー小体型認知症

★初期的症状

・物忘れがひどくなる。

・「壁に虫がはっている」など、実際には存在しないものが見えるようになる。

・表情が乏しくなる。

・風邪薬を飲んだだけで寝込むなど、薬に敏感になる。

★特徴的なことは、

・表情が乏しく、無口になり、前かがみで、腕を振らずに歩くようになる。
薬に敏感になり薬を飲んだ時に、激しい吐き気を催したら、レビー小体型認知症
の疑いが濃い。

6、その他の認知症の種類

★ピック病(前頭側頭型認知症)、アルツハイマー型と脳血管性の混合型、慢性硬膜下
血腫、正常圧水頭症などがある。

7、アルツハイマー型認知症の治療法

★薬物治療法としては、

・神経伝達物質であるアセチルコリンの量が低下するのが発症原因とする説に
基づき、アルツハイマー病の進行を遅らせる薬として、製品化されたのが
「アリセプト」(ドネペジル塩酸塩)である。しかしその効果は進行を遅らせるに
留まる程度で完治は難しいようだ。

・その後治療薬開発の焦点は、如何にしてβ-アミロイドの蓄積を抑制させるか、
あるいはリン酸化タウの凝集を抑えることが出来るかなど、いろいろな観点から、
研究が進められているが、アルツハイマー病を根治させる薬の開発までには至って
いないようだ。

8、認知症の非薬物療法

薬に頼らない非薬物療法も重要な治療法として、認められている。例えば、

・音楽療法では、楽器をたたいたり、歌を歌ったり、好きな歌を聴くなどして、
脳を反応させる。

・回想法では、過去の思いでを蘇らせたり、会話によってたのしさを引出し、
情緒の安定をはかる。

・運動療法では、理学療法士の指導の下に、自立心を養い、体力を付けて、脳を
始めとして、血流を促して、精神的安定を図る。

・美術療法では、絵を描く、造形物を作るなど創作活動によって、五感を刺激して、
認知機能の改善を図る。

・アニマルセラピーでは、生きている動物と接することによって、動物に対する愛着
や優しさを持つことで、情緒を安定させる等いろいろ行われている。

以上、非薬物療法もいろいろある。

9、認知症を防ぐには

どんな病気にも言えることだが、「予防に勝る治療法はなし」という文句を切実に感ずるのがこの認知症の場合である。というのはそもそも何故脳にβ―アミロイドやリン酸化タウが蓄積するのか、明らかにされていないから、予防法の方策が見つからない。

ここでは認知症の予防に効果があると言われていることを列挙すると、

★ボケない生活習慣とは

・バランスの良い食事をする。魚や野菜をよく食べる。少食にする。

・便秘しない。腸内環境を良くし、免疫力を高める。

・体をよく動かす。散歩や運動をする。

・夢中になる趣味がある。知的活動で、脳の血流をよくする。例えば楽器の演奏、
囲碁や将棋、日記をつけるなどする。

・友人がいて、外出したりして、人とおしゃべりする。

・生きがいや夢持ち、前向きな気持ちで生活する。

・ストレスを溜めない。いつまでも悩みを抱えない。

・人を頼りにせず、自分で出来ることは自分でする。

★体に悪い生活習慣とは

・大食する。高脂肪高蛋白の食事。喫煙。飲酒。甘いものを沢山食べる。

・食品添加物の入った加工食品を摂っている。

・便秘や宿便があると、腸内の炎症を起こして、リーキーガットと言って、
ただれた腸粘膜から未消化の異物や毒素が血中に入り、体内のいたるところに
炎症を起こす。

・歯周病があると、口内細菌が全身を巡り、脳細胞にも炎症を起こす。

・趣味などなく、テレビを見て、家に閉じこもっている。

・睡眠不足であると、脳細胞のタンパク質の代謝が不全になる。

・体を動かすことが少ない。運動しない。

・いろんな人達と交流しない。家族から離れて孤独感を持っている。

・いろんなことに興味を示さない。進取の精神に欠けるから、廃用性の法則が働き、
脳細胞が怠けだす。

・生きがいや生涯の目標を持たない。

・いつも何かストレスや悩み事を抱いている。

・姿勢が悪く、体が歪んでいる。

・認知症を促進させるような持病がある、例えば、高血圧、肥満、甲状腺低下症、
動脈硬化、糖尿病など。特に糖尿病の人はそうでない人に比べて4.6倍認知症
になりやすい。

・他の病気の薬を服薬している。

★その他最近話題になっている治療法や予防法を列挙すると、

・水分を充分取る。

・イチョウの葉のエキスを摂る。ドイツでは有名で脳血管性の認知症に効果あり。

・玄米に含まれているフェルラ酸が老人斑の形成を抑える。

・活性酸素やAGE(終末糖化産物)を発生させるような生活習慣を改める。

・ウコンに含まれているクルクミンに抗アミロイド生成作用がある。

・少食や断食による効果はすごい。

即ち、便秘や宿便を解消し、腸内環境を整えることによって、腸の粘膜のただれが修復されると、消化不良の異物や毒素も血中に取り込まれることもなくなり、体内での炎症も収まる。また血中に入った毒素によって脳神経の働きが鈍り、脳の血管を膨張させていたのが解消されて、脳の働きが活性化する。

更に効果的なのは少食や断食によって、体内の全細胞に飢餓感を与えて、細胞の宿便ともいわれるカスや老廃物が清掃される。即ち脳細胞や神経組織に蓄積されていた毒素も自己融解してゆく。

従って便秘や宿便が無くなった後の腸内では少食でも以前より効率よく食べ物が吸収されて、綺麗なサラサラな血液が体内に循環することになる。

・認知症予防に良い食べ物は、玄米少食にし、活性酸素を抑えるビタミンB、E、C
の多い食品、DHAの含まれる青皮の魚、大豆製品、ゴマ、海藻、生野菜ジュース
など。

10、まとめ

1)認知症になりたくない人は、たばこ、酒、甘いもの、大食、高脂肪高たんぱく食、
運動不足、知的活動不足はタブーである。この病気の恐ろしさは30年前後経過
してから発症するから如何に日頃の生活態度が重要かを認識しないといけない。

2)今回あげたような症状が出たら、すぐに専門医に診てもらい、初期の段階で対策を
講じれば、進行を止めたり、治療することもある程度可能な時代になってきて
いる。

3)厚労省の調査では、2025年には700万人の認知症患者が発生すると予想して
いる。こんなに増えては、本人はもとより、それを介護する人も大変である。

4)一番の問題点は厚労省も個人一人一人もこの認知症のことについて、何ひとつ
具体的な予防のための歯止めの行動を起こしていないことである。

おわり


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健康診断項目の見方 By 2018-11-21 豊岡倫郎 氏

1.予防に勝る健康法なし

早期発見、早期治療は病気治療の大原則である。体に異変を感じたら、躊躇することなく、病院へ行き、診断を仰ぐことが大事である。少なくとも自治体が実施している年一回の「健康診断」は必ず受けた方がよい。そして結果が出たら、自分の健康状態がどうであったか、ひとつひとつチェックして、自分の置かれている状況を確認し、採るべき次善の策を採ることが肝要である。

2.主な検査項目の見方

下の表は金沢市のすこやか健康診断の検査項目表や病気で受診したときに貰った検査結果表を基に作成した検査項目の解説である。

3.検査基準値は適正なのか

最高血圧やコレステロールなどの基準値がはたして適正なのかどうか、今まで何人もの医者によって、疑問視されてきた。例えば最高血圧が130を超えると高血圧症と見なされて、治療対象となる。同じような事がコレステロール値についても疑問がもたれている。基準値を厳しくすることによって、何千万人の人が治療対象になってくるから、経済的な医療費負担の問題と薬の副作用も懸念される。
どんな病気でもそうだが、医者の見解に耳を傾けることも大事だが、納得がいかない場合は自分で納得がゆくまで、調べることが必要である。

4.検診項目の限界

自治体が実施する健康診断は検診項目の範囲が限られており、あらゆる体の異常を発見出来るわけではないことはご存じのとおり。しかし年一回は受診すべきである。何故なら今まで折に触れて述べてきたように、日本列島は病める人で溢れている。高血圧の人が4000万人、糖尿病は予備軍を入れて2200万人、高尿酸値症500万人、メタボ960万人、骨粗しょう症1300万人、慢性腎臓病1300万人、脂肪肝3000万人、脂質異常症3200万人など異常だ。

5.まとめ

  1. 最近は健康問題の関心が高まり、健康フェアなどで上記以外に骨密度、血管年齢、毛細血管などを測定する機会もある。診断結果の数値を真摯に受け止め、対策を講じてほしい。
  2. いま日本に65才以上の人が3557万人いる。全人口の28.1%になっている。これ等の人達はひとつやふたつ病気を抱えていても決しておかしくないという異常事態に直面している。
  3. もっと国民一人一人がこれら生活習慣病を減らすためにどうすべきがアクションを取ってほしいものだ。他人事のように思っていてはいけない。
  4. 病気には医者に治してもらう病気と、自分で努力して治す病気がある。特に生活習慣病は長
  5. 年の悪しき生活習慣の結果であるから、日頃からの心がけが大事なのである。
  6. 病気になって医者の言われるままに薬を飲むだけでは無為無策というもの。生活習慣病の場合は薬は根本治療にはならなず、症状を緩和するだけである事を知りながら、相変わらず右手に盃、左手には降圧剤、これでは風刺漫画の構図である。どうしてこんな病気に負けるものかと改善努力をしないのだろうか。                                                                                                                                                         おわり

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消化不良は万病の元 By 豊岡 倫郎 氏 2018.10.15

1.飽食を見直す時

飽食が当たり前になってしまい、少しも違和感を覚えない人たちが増えている。毎日殿様のような食事を摂っていると揶揄されているが、こんな食習慣が改まらない限り、病院に溢れている患者は減らないだろう。体はどんどん入ってくる食べ物の処理に、酷使されて、悲鳴を上げ、疲弊してしまい、体のいたるところに病巣が生じる。

2.卑弥呼は何を食べていたか

卑弥呼が邪馬台国の王位に就いたのは西暦188年頃と言われている。当時の中国は後漢から三国志の時代になっていて、魏の国へ使者を派遣して、魏からも日本に使節団が来て、20年も滞在していたとあり、中国や韓国の食文化に関する知識も得ていたようだ。

稲が普遍的に栽培されたのは、紀元前400年頃の弥生時代で、既に卑弥呼の時代の人々の食生活はといえば、主穀は米とアワで、それを補うようにクリ、シイ、トチ、サトイモを食べて、副食は大根、カブラなど菜っ葉類、ウリ類、シカやイノシシ、ウサギの肉、魚介類はタイ、スズキ、アジ、イワシ、アワビ、ベラ、メバル、サメ、フナ、コイ、アワビ、サザエ、ハマグリ、エビ、タコ、ウニなど、海藻ではワカメ、アラメなと、果物では桃、柿、梅、くるみ、外に山芋、キノコ、その他の山菜類などを煮たり、焼いたり、干したり、塩漬けにしたり、生で食べたりしていた。食事回数は一日に2回だった。

結論として、古代の食物と現代の食物との大きな違いはみられない。むしろ現代よりもさまざまな食物を生きるために食していた。栄養的にも現代よりもバランスが良かった。当時の古墳からの出た骨を調査した結果では、65歳位の人達が30%以上いたというから、決して短命ではなかった。衛生状態も悪く、厳しい自然環境の中で生き抜くのに、逞しい体力を維持していた。

3.日本人には日本人の体質がある

アメリカには人種差医療が行われている。即ち人種のるつぼと言われているアメリカでは、その人種の体質に応じた適切な医療制度があるという。日本は島国であり、固有の言語、生活習慣、食べ物が独自に何千年も続いてきた。皮膚、目、髪の毛の色も、体格などの外見ばかりでなく、筋肉の赤筋、白筋の着き方も、体温も、アルコールや乳製品の分解酵素の種類も、インスリンの量も、腸内細菌、胃の形も欧米人とは異なっている。日本人には日本人の体質や環境に応じた食生活がいま求められている。さもないと生活習慣病は減らない気がする。

4.食べ物の消化の流れ

日頃あまり気にすることもない、食べたものがどのように消化、処理されていくかを簡単に説明すると、食物を口に入れると、唾液によって分泌される唾液アミラーゼという酵素によって、炭水化物の消化が始まる。ゆっくり、よく噛むことによって、多く分泌される。
次に適度に砕かれて、食道を通過して胃に入ると、胃酸とペプシンという酵素が分泌されて、タンパク質を消化し、混合されて、ドロドロ状態で小腸へ向かう。

小腸では膵臓から分泌されるタンパク質分解酵素のトリプシンやキモトリプシン、炭水化物分解酵素のアミラーゼ、脂肪分解酵素のリパーゼなどにより、食べ物の栄養素は分子レベルにまで分解,変換されて小腸の腸壁の吸収細胞から体内に入って行く。

その後大腸へ移動し、水分と電解質の吸収が行われた後、体外へ排泄される。電解質とは水に溶けると電気を通す物質のことで、イオンともいう。

要するにどんな栄養価の高い食べ物を食べても、糖質は単糖類に、タンパク質はジペプチト゛やアミノ酸に、脂肪分はグリセリンと脂肪酸に分解されなければ、体内に吸収されないし、栄養にもならない。これら一連の消化作業がスムーズに行われているか、どうかで、健康が左右されるのである。

5.消化液の一日当たりの分泌量

唾液→1.5L

胃液→2L

胆汁→0.5L

膵液→1.5L

腸液→1.5L

なお胆汁は肝臓で作られて胆嚢で濃縮され、十二指腸へ分泌されて、脂肪酸を乳化させて、小腸での消化と吸収を手助けや、腸の蠕動運動を促す働きをする。

腸液は腸腺・腸粘膜上皮より分泌される消化液で、ペプチダーゼ・インベルターゼ・マルターゼ・ラクターゼなど各種の酵素を含み、食物を完全に消化する働きをする。

このように大量の各種消化液が体内に入った食べ物を消化、吸収させるために分泌されているが、これらはただの液体ではない。それぞれこの消化液を作るための腺や器官が質や量をセンサーで探知し、調節しながら、産生しているのである。正に超精密な化学工場である。このことを考えると、ムヤミヤタラニ暴飲暴食して体を苛めてはならぬ。感謝し、体をいたわらねばならない。「腹も身の内」で、これが大事な体の健康倫理感なのである。

6.食べ物の消化時間

食べた物の種類によって、胃での滞留時間が異なっている。

・果物「約20〜30分」
・野菜「1〜2時間」
・炭水化物(白米、パン、麺類など)「約2〜4時間」
・タンパク質や脂肪(肉、魚、卵、豆類など)「約4〜6時間」
但し大量に摂取すれば、滞留時間はこれよりも長くなる。従って食事間隔は最低でも5時間以上空ける。間食はしない。夜食はしないのが理想的である。

7.消化に要するエネルギー量

一日3食を消化するのに要するエネルギーはフルマラソンで消費するエネルギーに匹敵するという。約1600キロカロリーだそうだ。よく朝からしっかりご飯を食べて、昼も夜も栄養を付けて、病気にならないようにと、努力している人が多いが、果たしてそれでよいのだろうか。逆に体は過剰な食事量を処理するために、後ろ向きの仕事をさせられていて、とても明日への体力維持や向上のために、エネルギーに余力が残っているのだろうかが、懸念される。

8.人体の生理リズムの話

自然の法則に基づいて体の生理リズムが出来上がっている。一日24時間を三つに分けて、体は働きが分かれている。

1)朝4時から正午までは「排泄」の時間

2)正午から午後8時まで「栄養補給と消化」の時間

3)午後8時から午前4時まで「吸収と代謝」の時間

だから朝はなるべく食べない方が良いが、長年の習慣で実行が難しけれは、徐々に食事量を減らしてゆくとよい。朝は水と野菜ジュース位に留めるのも一法である。よく朝ご飯をしっかり食べないと、脳に糖分が行かず思考力が低下するとか、体に力が入らないとかいう人がいるが、そんなことは無い。今まで朝ご飯を食べていた人が急に食べるのを止めると、体はその習性が抜けきらない為に脱力感、めまいなど反動が出るが、一か月もすれば体は対応して、逆に頭脳もすっきりするし、元気になる。今まで何万人もの人が体験、実感している話である。そして上述した1日の体の摂理が順調に働くようになる。

9.タンパク質の過剰摂取の害は怖い

日本人の一日のタンパク質摂取基準は成人男子で50g、成人女性で40gとなっているが、あなたは摂取オーバーか、それとも不足していると思いますか。タンパク質は体の中で一番多く存在し、多くの重要な働きをしていているから、不足してはいけない。しかし現代人は一般に過剰摂取しているから、過剰摂取の害をぜひ知っておかねばならない。その害とは、

1)腸内環境の悪化。大量のタンパク質は消化不良を起こしやすい。腸内で異常発酵したり、悪玉菌が増えてしまう。臭いおならが出たら要注意である。窒素残留物即ち、スカトール、インドール、アミン、フェノール、硫化水素、アンモニアから、ニトロソアミンという強烈な発ガン物資を作り、病根の元となる。

2)蛋白質の消化分解の過程で、窒素やアンモニアが副産物として発生する。それを更に分解するために肝臓や腎臓が二度働きを強いられるため、エネルギーを多く消費するし、臓器は疲弊する。

3)タンパク質の消化分解時に体液が酸性化する為に、体は弱アルカリ性に戻そうとして、体内のカルシュウムを動員する結果、カルシュウム不足になる。

4)タンパク質と砂糖が体内で合体して、終末糖化産物(AGE)となり、あらゆる生活習慣病の引き金となる。シミ、シワ、老化現象もこれが影響している。

5)蓚酸や尿酸が発生し、カルシュウムと結合して、尿路結石になる。

10.脂肪分の摂取過剰の害

一般的な肉類の成分は脂肪分とタンパク質がそれぞれ半分づつ含まれている。
現代人は肉や油で処理した揚げ物が必ず食卓に上り、子供たちは喜んで食べて
いるから、母親も嬉しそうにしているが、こんな家族はとてもいつまでも元気
に過ごせるとは思えない。何故なら、
1)牛や豚の脂肪分は血液をベタベタにしてしまい、酸欠になり、コレステロールや
中性脂肪を増やし、動脈硬化になる。

2)脂肪分、正式には脂肪酸と呼ぶが、摂り過ぎれば活性酸素によって、過酸化脂質に
変わる。過酸化脂質はあらゆる細胞壁を破壊して、細胞内に入り込んで、病変の
元となる。

3)脂肪分を乳化させるために胆汁が分泌されるが、腸内の悪玉菌が蔓延っていると、
過剰な脂肪分は二次胆汁酸に変化して、ニトロソアミンと一緒になって、大腸がん
の原因になる。

4)脂肪分は消化に時間がかかるため、大量の摂取は消化不良を起こす。

5)脂肪分は炭水化物や蛋白質の二倍の熱量があるため、過剰摂取すると太りやすい。

11. 消化不良の症状

★胃壁に炎症を起こす。胃痛。食欲不振、胸やけ、ゲップ、口臭など出る。

★腸炎。下痢や便秘。腹痛。ガスが溜まったり、放屁。膨満感。発熱。

★体がだるい。疲れる。

★風邪を引きやすい。

★リーキ・ガット症候群。腸壁の炎症があると、普通は吸収されない大きな
消化物の分子が体内に吸収されて、体は異物と見なし、アレルギー症状を
発症。その害は深刻で、多くの難病まで、これが原因だと言われ出した。

12.消化不良の原因

★暴飲暴食

★ストレス

★運動不足。姿勢が悪く、骨格の歪み。

★刺激の強い、辛い、塩辛い、冷たいもの摂取

★消化の悪い繊維質の多いもの、固いものの摂取

★睡眠不足

★早食い、よく咀嚼しない。

★動物性食品、肉や脂っこいものの摂取過剰、食品添加物の多いインスタント加工食品
摂取。

★胃下垂や胃拡張である。便秘や宿便停滞。

★甘いお菓子や飲料水の摂り過ぎ。

13.消化不良の解決策

★少食にする。出来れば三分づき玄米を30回以上咀嚼して食べる。

★タンパク質や脂肪分は小魚、ごま、豆腐、豆類から摂取。肉は鶏肉を少々。

★水分はチビリチビリときれいな水を飲む。一日に1から1.5リットル。

★酵素の多い生野菜ジュース、野菜の糠漬け、味噌汁、果物、海藻、野菜
サラダなど。大根や山芋のおろし。ビタミンCのある柿茶を飲む。

★食事間隔できれば6時間空ける。

★一日1回は健康体操をする。姿勢を正し、適当に体全体を鍛え、体力維持に
努める。

★絶対やってはいけない事・・・酒。タバコ、甘いもの、大食。

14.まとめ

1)「食を制する者は命を制する」のである。暴飲暴食を止められない人は
束の間の口福にのみに酔っていてはいけないのである。

2)日頃大食していても、消化器官が文句も言わず、働いてくれることを、
当たり前だと気にもかけない、その傲慢な無神経さに早く気付いて、改めてほしい。

3)消化作業は酵素の働きが主力となっている。生命力のある、生きた酵素を摂ろう。
消化不良解決策は少食にし、腸内環境を整えて、酵素のあるものを吟味して摂取
する。酵素は温度50°Cで破壊されるので、火食ばかりでは体は活性化しない。
命あるものを食する。

4)日本人には肉食や乳製品は歴史的にも、体質的にも不適当なのに、なぜ皆欧米食に
走るのか、理解に苦しむ。肉を食べ、甘いお菓子を食べれば、腸内環境は腐敗物の
巣と化し、腸から効果的に栄養素を吸収できず、消化不良の元となる。

おわり

2018-10-15 豊岡倫郎


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何故これが体に悪いのだろうか By 豊岡 倫郎 氏 2018.09.13

■ 体に良い事、悪い事

体に良い事、悪い事の判断を誤らないようにしたいものだ。前回長生きできない生活態度を箇条書きしたが、何故それが体に悪いのか、ここにその理由を説明します。これからの生活態度の見直しに活かしてほしい。

■ 何故これが体に悪い生活態度なのだろうか

(1)大食

病気になる原因の9割は食べ物にあると言っている医者も居る位に、健康を左右する重要な要件である。ところが今は食事も多様化して、和食離れが進んで、しかも食欲を刺激され、ついつい大食してしまう社会環境が出来上がっている。しかし医学界の流れは少食が健康維持に有効であるというのが一般的になってきた。例えばアカゲザルや二十日ネズミの実験でも少量のエサを与えた方が多めにエサを与えたのに比べて、大幅に長生きすることが報告されている。理論的には体内の長寿遺伝子の
活性化、細胞分裂を制御しているテロメアの短縮化、酸化ストレスの増大で免疫力低下、体内酵素の枯渇などである。学会では肥満指数のBMIが25以上を肥満と定義しているが、いま肥満の人が2300万人居て、その内有病者が1100万人居て、更に増え続けている。

体内の脂肪分、 即ち脂肪細胞からアディポネクチンというホルモンが分泌されているが、このホルモンは脂肪分の少ない体の人や逆に内臓脂肪が多い太っている人からは分泌される量は少ない。このホルモンの働きは、動脈硬化の予防や改善、糖の取り込み促進、脂肪の燃焼、血管の拡張、腫瘍の増殖抑制、抗がん作用、老化防止、ヒアルロン酸分泌促進などである。100歳以上の人と若い人との血液中のアディポネクチンの量を比較したら、100歳以上の人の方が二倍近く量が多かったという。逆に言うと太った人などはこの値が低いから長生きできないということ。そういえば百寿者で肥満の人など見たことない。食べたものが胃から小腸へ送られ、胃が空になると、モチリンというホルモンが十二指腸から分泌されて、胃や小腸の蠕動運動が起きて、胃の掃除と小腸の活動が盛んになる。だから食間の間食や夜食は特に小腸の活動を鈍らせてしまい、悪玉菌までが小腸に蔓延るというから怖い。

(2)酒

アルコール分が体内に入ると、肝臓で分解されて、アセドアルデヒドという物質に変わるが、それが更に分解されるときに、大量の活性酸素を放出する。
大量の飲酒が長年続くと、肝機能が低下し、小腸でのビタミンDの吸収率が悪くなり、骨の脆弱化が起きて、骨格が変形し、腰痛などの原因となる。
また毛細血管が硬化して、体内の血流低下、脳の血管の収縮など飲酒が体に及ぼす影響は広範囲である。
親戚、友人、町内の人など身近に観察してきた人々が酒で人生を早々に終えた例をどれだけ多く見てきたことか。ところが医者たちは自分が酒を飲むから、患者たちの飲酒にたいして、寛容な態度をとっている。
なおタバコの害はここに書くまでもない。

(3)骨格の歪み

イギリスの諺に「首の曲がった人は早逝する」というのがある。元気な長寿者はみな背骨がしゃんとして姿勢が良い。
首の頸椎から胸椎、腰椎と計32個の椎骨が連なっているが、それぞれの椎間孔から体の臓器や組織に脊髄神経と自律神経が分布されていて、体は機能している。ところがこれらの椎骨の構成が前後左右にズレていたり、捻じれたりしていると、そこから出ている神経が圧迫されて、臓器や組織に神経伝達が正常に伝わらないため、組織の機能低下が起きる。もう一つは骨格が歪んでいると、それを取り囲んでいる筋肉や靭帯も歪められて、正しい姿勢を保てなくなる。
では何故骨格が歪んでいる人がいるのだろうか。子供のころからの悪い姿勢のクセ、運動不足で骨格を支えられず、楽な姿勢を採ったり、横座り、足を組む、猫背、捻挫や怪我が治りきらず固まってしまったなどが考えられる。いづれにしても足首、膝、股関節、仙骨と足元の下の方からの歪みがだんだん上の方へと波及してきて、背骨の歪み、首の曲がりとなる。自分では正しい姿勢をしている積りでも、95%の人はどこか歪んでいる。
これを機会に他人の姿勢や歩き姿を注意深く観察し、その人がどんな病で苦しんでいるか、チェックするとよい。内科の医者が担当する病気でも骨格の歪みが原因でおきているケースが多々ある。これが現代医学の盲点のひとつである。

(4)ストレス

ますます複雑になってきた現代社会では、子供から大人まで、ストレスを避けて生きては行けない雰囲気がある。医学の発達と共にストレスが体に及ぼす影響も解明されてきた。
ストレスといっても、一言では片付けられないが、一般的に言って内分泌系、自律神経系が反応して、消化器、循環器、免疫、ホルモン、神経系すべてに影響を及ぼすから、疾病は多彩を極める。例えば膠原病、糖尿病、腰痛もストレスが起因しているケースがあるくらいである。
ストレスから逃れようとして、酒、タバコ、甘いもの、大食に走る行為は決して根本解決にはならない
意外と知らないことはストレスを受けると、交感神経が昂進し、白血球の中の顆粒球が増えて、リンパ球が減るが、この時活性酸素が発生して、免疫力を低下させるし、血管が収縮して、血流障害が起きていろいろな疾病を招く。

(5)運動不足

人間も動物である。体には何一つ無駄な骨や筋肉はない。体を動かさなければ、どんどん筋肉や骨は退行してゆく。もちろん新陳代謝は下がり、血液循環も低下する。
百寿者の話を聞くと、みんな毎日体を動かすことをしている。三度の食事もおいしく食べている。筋肉が骨を支え、内臓を支えているのである。
健康を維持するためには、有酸素運動をして、筋力を維持して、低酸素と低体温になるのを防ぐことが肝要である。どうせ体を動かすのならば、効果的な健康体操を行いたいものだ。それには私の過去の経験から自彊術が最適だと思う。家の中で自分の体力に応じて、無理なく、15分間で終わる。

(6)便秘と宿便

最近は腸内環境の良し悪しが健康を左右すると言われている。いま多くの若い女性や高齢者が便秘で悩んでいる。統計によればいま日本に便秘症の人が3300万人いるという。
この件に関して一番の問題点は便秘や宿便によって、腸内環境が悪化して、腸内で発生したインドール、スカトール、フェノール、アミンなどの毒素が腸から吸収されて、血液と一緒に体内を巡り、脳を始めとして全身の臓器や組織に悪い影響を及ぼす事である。しかし現代医学ではこのことは無視されている。
最近衝撃的な話題になっていることは、「腸もれ」である。腸もれとは、便秘や宿便、過食による消化不良などで腸壁が薄くなり、糜爛や炎症があると、細胞間の連結が緩み、穴が開いて、そこから細菌、未消化物、毒素、腐敗ガスなどが血液の中へ入り込み、体をめくり、どんな病気が発生してもおかしくないという。これも現代医学の盲点のひとつである。

(7)砂糖類

砂糖の摂り過ぎが体に悪いことを知らない人が多い。甘いものは疲れを取ってくれると思っている人も多い。
何故体に悪いか列挙すると、酸性食品なので、体内でそれを中和するために、骨のカルシュウム分が動員されて、骨が脆弱化する。体内に入った糖分をエネルギーに変える過程でビタミンB1が消耗されて、疲れやすくなる。毛細血管が消滅して、血流が悪くなる。腸内の悪玉菌のエサとなって、消化不良や炎症が起きる。糖分は細胞や組織に水分を呼び込み、弛緩させて、関節や器官の締りがなくなる。血液の赤血球の周りを過酸化リン脂質で被膜して、細胞への酸素と栄養分の補給が滞る。糖分は体内吸収が早いため、血糖値の乱高下が起きて、低血糖値が起きて、集中力低下や短気となる。常に血糖値が高いと、糖尿病を招く。中性脂肪やコレステロールを増やす。
体内で糖分はタンパク質と結びついて、AGEと呼ばれる終末糖化産物が生まれる。

(8)高脂肪、高タンパク質

今もって高脂肪、高タンパク質、高カロリー食が健康維持に必要だとか、病気を治すには栄養を摂らなければならないといった考えを抱いている人が多いが、これは大きな間違いである。この欧米崇拝主義が改まらない限りは、病人は減らない。
ガンも高血圧症も糖尿病も高脂血症も動脈硬化も食べ過ぎの結果、起きているのに、食生活に改善の兆しがない。タンパク質の多い肉と甘いものの摂り過ぎがAGEという終末糖化産物を作り出し、体内のシミやシワを、あらゆる生活習慣病に、老化に影響を与える。

(9)活性酸素

活性酸素が体内で増える要因を列挙すると、大食、飲酒、喫煙、ストレス、疲労、過激な運動、太陽を長時間浴びる、放射線、電磁波、慢性炎症、睡眠不足、便秘、食品添加物や薬の服用、終末糖化産物の形成時などであるが、体内に備わっている活性酸素除去酵素ではとても間に合わないのが現状である。
その結果体内に溢れた活性酸素は脂肪分を過酸化脂質に変質させる。脂肪分の多い肉や油で処理した揚げ物などは、この過酸化脂質を増やすし、肥満の人は体内脂肪、コレステロール、中性脂肪も過酸化脂質に変わる。この過酸化脂質は体内の臓器や血管の中に浸透してゆき、傷つけたり、破壊したり、血管を脆くしたりして、病気を招く。
活性酸素は遺伝子を傷つける。だから活性酸素は全病気の80%に関与しているから、万病の元と言われている。

(10)性格

「健全なる肉体は健全なる精神に宿る」という言葉の通り、あなたの日々の生き方が健康を左右している訳である。周りの人たちの生き様、死に様を何十年も見てきたり、新聞や雑誌、テレビで、毎日のように健康に関する情報が流れているのを見聞して、これからのわが身の有り様はどうあるべきか、それを左右するのはその人の性格が舵を握っている気がするのである。
健康生活に適すると思われる性格とは、常に前向きの発想をする人、ものごとの本質を知ろうとする人、快活である人、感謝の念のある人、バランス感覚のある人ではなかろうか。
逆にどんなに体に良い健康法を提案しても、実行できない人とは、欲張り、怒りっぽい、保守的、新しいことに関心がない、グチをこぼす、理屈っぽい、進取の精神に欠ける、感謝の念に欠ける、物事の本質を知ろうとしない、バランス感に欠ける人達ではなかろうか。

■ まとめ

(1)私の口癖は、体に悪いことを止めれば、病気は治るということ。降圧剤を飲みながら酒を飲んでいる人、胃薬を飲みながら、酒を飲み、肉や甘いものを食べている人、コレステロールを下げる薬を飲みながら、肉や卵や大食している人、これらは理不尽と慢心以外の何にものでもない。

(2)「事実は否定できない」という言葉がある。医者に見放された重病の糖尿病の人、筋無力症の人が八尾市の甲田病院に入院し治療を受け、快癒した経験談を実際に会って、聞いたことがある。甲田光雄先生は三年前に亡くなられたが、今でも書店に行けば、難病の治癒例が書かれた本が何冊も置かれてある。病気には医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある。

(3)ある特定のテレビ局がこれでもか、これでもかと、大食い番組を流し続けている。何を視聴者に伝えたいのだろうか。製作局責任者の良識を疑う。大食がガンやその他生活習慣病の一番の原因である。大食を続けていると、各種消化器は疲弊してしまうし、体が必要としている以外の残余は腸や血管や細胞に蓄積されて、マクロファージがその異物の処理に翻弄されて、本来の免疫力を失ってしまう。だから大食者は風邪を引きやすいのは、このせいなのである。

(4)日本人には日本人の縄文時代から自然環境に適応してきた体質がある。例えば飢餓には強いが飽食には弱い体の仕組みがある。欧米の高脂肪、高たんぱくのカロリー主義が普及してから、及び甘いものの摂り過ぎが、病人を増加させた。欧米人と比較して、日本人は胃の形状も異なり、酒や牛乳を分解する酵素の構成も異なっている。なのに牛乳を飲み、焼き肉、ハンバーグ、とりの空揚げ、ハム、ソーセージを子供に食べさせている母親の思いは、健全なのだろうか。

(5)体質と言えば、これを知って食べ方を変えてほしい。日本人の生活習慣に42の厄という習わしがある。この年頃になると体質が変わるから、健康に気を付けようではないかと解釈されるが。医学的に解説すると、こうである。人間の体には、活動エネルギーを作り出す方法が二つ備わっていて、一つは「解糖系」、もう一つは「ミトコンドリア系」である。解糖系とは糖質という栄養素を原料にしてエネルギーを作り出し、即効性があるが、作り出すエネルギー量が比較的小さく、細胞質でエネルギーが作られるのが特徴である。一方ミトコンドリア系の特徴は、糖質、脂質、タンパク質以外に酸素や日光を基にして、細胞内のミトコンドリアで作られ、作られるエネルギー量も多い。
だから加齢と共に食べ物の好みが変わっていくのも、お年寄りのガンは進行が遅いのもこれに起因している。この体質のチェンジに対応じた生活をすれば、病気にならないと言える。具体的には良く体を動かして、低酸素にならないようにし、暴飲暴食を止めて、少食にして、季節の新鮮な野菜を食べて、その土地で採れる魚と根菜類、豆腐、海藻など中心の和食がお薦めである。冷たい清涼飲料水やビールを飲んだり、体を冷やさないことである。

(6)今回の結論として、ストレスを溜めないで、笑いのあるゆとり生活を心がけ、感謝の気持ちを忘れずに、生きがいや楽しい目標を見つけて、歩み続ける事ではなかろうか。

おわり


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体の危機管理術とは By 2018-8-25 豊岡倫郎 氏

体の危機管理術とは 豊岡 倫郎 2018.08.25

1.過去を振り返ることも必要

自然健康会の講習会を毎月一回始めてから、かれこれ15年間が経ち、色々な人達とお話を交えて、人それぞれの生活態度を垣間見てきた。人は皆健康で長生きを望んでいるが、そのためには、日常の生活態度がどうあるべきか、今回改めて考え直すことにする。

2.病気の実態を知ろう

★その1.

日本人の平均寿命が年々少しずつ伸び続けていて、男性は81歳、女性は87歳で世界で三位,二位という。しかし介護を受けずに生活できる健康年齢は、男性は72歳、女性は75歳という。これは先進国の中では決して自慢できる数値ではないという。これら高齢者を誰が介護しているのだろうか。年間国民医療費も41兆円を突破し、その負担額もどんどん増えている。

★その2

日本の病人の数を見ると、高血圧症3500万人、糖尿病1000万人、脂質異常症3200万人、脂肪肝3000万人、花粉症2000万人、骨粗しょう症1800万人、変形性膝関節症2500万人、腰痛2800万人、認知症460万人、慢性腎臓病1300万人、夜間頻尿4500万人、便秘症800万人、睡眠トラブル2000万人、気管支ぜんそく1700万人などなど、正に日本は病人列島と化している。

★その3.

子供の成人病である。香川県では2012年から、県内全小学校の4年生を対象に血液検査を実施している。これまでに受診した2万2914人のうち12・6%が肝機能異常、11・1%が脂質代謝異常、10・6%が血糖値異常であった。深刻である。北里大学の調査では、交通事故で亡くなった5歳児以下の54人を病理解剖したところ、42人に動脈硬化があった。誰が子供たちの病気を作っているのだろうか。

★その4.

日本人の死亡原因の一位はガン29%、二位は心疾患15%、三位は肺炎9%、四位は脳血管疾患8%、五位は不慮の事故3%となっている。

3.各人の意識改革で悪化の一途をたどる病人数に歯止めを

何が問題なのだろうか。国が行っている歯止め策は有効なのか。健康で、安心して長寿社会を過ごすことが期待できるのだろうか。国の医療制度や病院の医者たちの診療制度が今後も変わらないとすれば、上述したような現実の悲惨な実態は他山の石ではなく、わが身に迫っていることを認識して、健康問題に取り組む必要性を痛感する。

4.どんな病気にも必ず発症原因がある

病を得て病床に伏して、何で私だけがこんな恐ろしい病気になったのだろうかと、嘆いている人がいるものだ。病気になる人とならない人の差は何だろうか。最近の医者たちは病気の症状は詳しく説明してくれるが、その原因をはっきり説明したがらないようだ。むしろ症状緩和のために、最新の薬を出してくれる。しかしその薬が根本原因を解消してくれるものではないことは、長年服薬している当人は知っているはずだ。そして三年も五年も薬を飲み続けねばならないという姿が続くことに、当人は何も矛盾を感じないのだろうか。これしかないと諦めているのだろうか。これでは病人が減らないのは当然だろう。

5.体の危機管理の必要性

★その一は病気にならないことである。

予防に勝る治療法はないという言葉の通り、生活習慣病と言われる病気はみな何十年もの悪しき間違った生活習慣の集大成である病状を、一服のさじ加減の投薬を受けてもそう簡単に治癒することあり得ない。症状を緩和してくれるだけである。

★その二は病気の原因を追究し知ることである。

主な原因は大きく分けて五つある。栄養のこと、精神のこと、体の歪み、運動不足、化学物質の害である。個々の解説は後にして、日常の生活習慣でこれら五つの事項に如何に配慮すべきか、正しい習慣とは何か、反省すべき、改良点は何か、今一度考えることである。

★無知と誤解の解消が必要である。

無知は死を招くという言葉がある。体のことをよく知らないこと。健康維持のために必要な知識が不足。体に良いと思っていることが、実は間違っていて、逆に健康を害するもとになっている。医者の治療法にもいろいろな見解の違いがあって、意見が分かれている事。医者に掛からずとも、服薬しなくとも健康を回復する療法がいくつもある。特に予防法はわれわれの日常生活の中にあること。これ等の色々な健康情報や知識が不足しているために、いざ何を選択すべきか戸惑う羽目に陥っていること。

★過去の教訓を生かそう。

物心がついてから40年も、50年も生きてくると、いろんな人の生き様、死に様を見聞してきたはずである。そこから多くの教訓を得たはずであるが、それを活かそうとしない心構えはいただけない。こんなことしていてはアカンと気づき、生活態度を軌道修正できる賢さを持つ。

★自分には何が不足しているか、それを知り、積極的に情報を集めること。

大切な命を人任せでは、長生はあり得ない。納得がいくまでとことん探し回る。それに詳しい人を見つけ、話を聞く。諦めない。

★自分で、素人判断はいけない。

少しでも体に異変を感じたら、すぐ病院で診てもらう。今は検査機器が発達しているから、異常を見つけやすい。また毎年一回は市町村の定期健康診断を受ける。いわゆる生活習慣病は痛みも痒みもなく、自覚症状もなく深く静かに進行するから、手遅れにならないことが大事である。

★自分の置かれている立場や状況が解かっていないから、どんどん深みにはまって行く。

こんな言葉がある。人は生きてきたようにしか死ねない、というもの。

★健康生活を維持するには、長期的な視野を持ち、計画を描き、その為には今何をすべきか、修正すべきことを明確に、実行に移すことが大事なのである。

6.長生きできない生活態度10箇条とは

1)大食と栄養の偏り。

2)酒やタバコを飲む。

3)骨格が歪んでいる。

4)精神的にストレスに弱い心を持つ。

5)体を動かさない。すなわち運動不足である。逆に過激な運動や過労ぎみである。

6)便秘や宿便の停滞。

7)甘い砂糖の入った飲み物やお菓子の摂り過ぎ。

8)欧米食の高脂肪、高たんぱくの摂取過剰。

9)活性酸素を大量に発生させている。ストレス、飲酒、大食、便秘、化学物質、過労などが活性酸素を作り出す。

10)性格的に欲張りである。怒りぽい、保守的である、グチをこぼす。理屈っぽい。進取の精神に欠ける。感謝の念に欠ける。物事の本質を知ろうとしない。

7.保健の心得

★自然の摂理に逆らわない。体の摂理即ち自然治癒力、免疫力、ホメオスタシス(生体の恒常性維持機能)を活かし、体を苛めない。

★病気には医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある。

★悪事は良事を駆逐する。いくら体に良いことをせっせと実行していても、体に悪いことを止めなければ効果は出ない。

★病気の原因の裏返しが治療法である。悪いことを止めれば、自然治癒力が治してくれる。

★心の安寧を心がけて、生きがいや楽しい趣味をもつ。

★健康法は重点管理が大事である。些末なことよりこ健康を左右している一番大きな要因から解消、解決してゆく。

★対人関係で常にトラブルを起こしている人は健康を維持できない。

★感謝の気持ちを人に対しても、毎日戴く食べ物に対しても抱く。この気持ちがあれば大食したり、酒を過飲して、体を苛めることもできない筈である。

★生きたものは生きたものに養われる、これが生物界の原則である。火食ばかりしていては体の生気が失われてしまう。

★日本人には日本人の体質を作り上げた自然環境がある。身土不二、全体食、穀物中心の魚、穀類、海藻、ゴマと豆類、野菜、果物、味噌や醤油、漬物がある。獣肉、乳製品、たまご、小麦を使ったパン、うどん、パスタ類は主食にしてはいけない。

★いま子供が危ない。その訳は学校給食、親の食育の欠如が上げられる。子供の病気は親の責任である。肝腎のその親たちの生活態度が間違っているから、救いようがない。

★日本全国どこの地方都市でも、一歩郊外へ出れば、お好み焼き屋、肉丼の店、ラーメン屋、焼き肉店、ファミリーレストラン、イタリアンの店が立ち並び、食品スーパーの店内には、天ぷらやフライが大きな面積を使い並べてある。それに負けじとパン売り場も多種多様のパンが売られている。菓子パンは主食にならない。

★化学物質の害は人の体を蝕んでいく。最近週刊誌で複合毒という言葉が使われ出した。いろいろな食品添加物の入ったインスタント食品や加工食品が体内で複合毒となり、体内が汚染されて、予期していなかった害を体に及ぼしているという。食品添加物以外にも、農薬、枯草剤、牛、馬、豚、鶏の飼料に入っている化学物質、抗生物質、工場や自動車の排気物、洗剤が体内に入り込んで、悪さをする。花粉症やアトピー症は都会の人の方が多いのはその影響が大きいせいなのだろうか。

8.間違った健康常識の数々

★肉を食べるとスタミナが付く。

★砂糖の入ったお菓子が疲れを取ってくれる。

★朝ご飯はしっかり食べよう。

★牛乳を飲んで、骨粗鬆症を予防し、骨を強くしょう。

★高栄養食品を摂れば、病気にならず、病気も早く治る。

★ヨーグルトを飲めば、便秘や腸内環境が良くなる。

★コラーゲンを摂れば、肌がきれいになる。

★アルカリイオン水は体に良い。

9.まとめ

1)低体温の人が増えてきたという。体温が一度下がると免疫力が30%低下するという。何故低体温になったのだろうか。その理由が解かる人が何人いるだろうか。

2)大食して、宿便を溜め、便秘すれば、そして高脂肪、高たんぱくの食事をし、冷たい飲み物を飲み、甘い糖分の多いお菓子やアイスクリームを摂取して、腸内環境を最悪の状態にしていても、何ら体の危機感を覚えないという慢心した輩が多いのは気にかかる。

3)外食に依存しない生活をする。家庭で手間がかかっても食品添加物の入っていない手料理が健康維持の基本である。油にまみれた外食、食品添加物だらけのインスタント食品や加工品、菓子パン、ハムやソーセージは避けたい。

4)肉類の脂肪分は体内で活性酸素によって、過酸化脂質になり動脈硬化を、更に腸内で胆汁酸によって発ガン物質を発生させる。更に活性酸素は遺伝子を傷つけて、がん細胞を作り出す。

5)加齢と共に、体力は落ち、外観を見ても、体の各部に老化現象を見て取れる。アンチエージングという抗加齢対策に必要なことは何か。

★少食にして、食べる品々も吟味して、日本古来の伝統食が良い。これにプラスしたいのは生野菜ジュースである。野生の哺乳動物は火食しないから天寿を全うできるのである。酵素が豊富な生野菜は必須である。大食は体内酵素を払底させてしまう。

★少食にすれば便秘も宿便も解消できる。肌が汚い人は長生きできない。腸が汚れているからである。腸の汚れは免疫力を低下させる。

★体を動かそうとしないナマケモノは長生きできない。人間も動物であり、体を動かさないと、どんどん組織は衰退してゆく。ボケて、歩けなくなる。

★物事全てに感謝して、明るくニコニコして過ごす。大食したり、酒を喰らって、体を苛めてはいけない。牛飲馬食が命取りになることは、百も承知しているが、俺だけは別だと思いあがっている人がいないだろうか。

★甘いものは毛細血管を消滅させてしまう。いわゆるゴースト血管になる。甘いものの怖さを知らない人が多い。

6)体が弱かった私は35歳の時に大阪八尾市の甲田光雄博士に診てもらって、その指導に従って健康法を始めた。この運命の出会いが自然健康法に目覚めさせて、いまの80歳まで導いてくれた。今の私には色々な健康情報を多くの方にお知らせすることが私のひとつの役目だと思い、これからも続けていく所存です。何故なら今の人達には長寿を全うするための健康知識が偏ったり、不足している事が、前述したような諸々の病気を蔓延させているからである。

7)イギリスの諺にこんなのがある。「馬を水辺まで、連れてゆく事はできるが、水を飲ますことはできない」というもの。

You can take a horse to the water,but you can’t make him drink.

おわり


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光線療法の話 By 豊岡 倫郎 氏

1.あきらめないもうひとつの治療法がある

1)病気の見舞いで総合病院へ行くと、待合室は患者で溢れている。どうしてこんなに病人が多  いのだろうか。高齢者が増えたからだけではないようだ。高血圧にしても、高脂血症にしても、糖尿病にしても、服薬しても根治するわけではなく、症状を緩和するだけで、ずーっと飲み続けねばならないという。これでは病人は減らない。

2)そもそも病気には必ずその誘因となった原因がある。それに対する対応策を怠り、薬だけでその病気を治そうとすること自体に矛盾がある。悪いことを止めれば病気は治る筈である。

3) 世の中には色々な健康法や治療法がある。今回取り上げた光線療法も現代医学では採用されていない治療法ではあるが、現代医学の治療を受けているが、いまひとつ先が見えてこない人には、一筋の光明が射すことも大いに有り得る。

2.光線療法の歴史

古来より太陽の熱と光には、病気の予防や治療に効果があることが知られていた。1895年にデンマーク人のニールス・フインゼンがカーボンを燃やして人工光線を発する太陽灯を開発して、その光を患部に照射して、皮膚結核からくる尋常性狼瘡を治し、多くの患者を救った。その功績により、1903年に第三回ノーベル賞を受賞した。

日本では1908年に輸入品のニールス・フインゼンの開発したカーボン・アーク灯が、東京帝国大学皮膚科の土肥慶造博士によって、最初の光線療法として治療が試みられた。しかしその後は現代医学の主流から光線療法は外れてしまい、昭和の初期には、もっぱらこの輸入された光線治療器を使って、民間にて光線療法がおこなわれ、評判となり普及していった。

3.国内での光線治療の普及と国産光線治療器の開発

昭和6年頃に千葉県の佐原で穀物商を営んでいた黒田保次郎氏が42歳の時、得意先の役場の収入役の高城さんが千葉医科大で胃がんの末期と診断された。更に東京帝国大学の塩田博士の診察を受けたが手術不可能で、余命一か月と言われた。そして東京の親せきに泊まった際に、親戚の主人が築地に太陽光線治療で難病を治して評判の所があるというので、受けてみることになった。

そして約二か月間に40回照射を受けたところ、人力車から電車で通えるようになり、普通食が食べられるようになり、3か月後には役場に復帰した。薬は飲まず、注射一本打たず、光線治療のみで、奇跡的に治ったのである。

また黒田保次郎氏は甥が脊髄瘻に罹り、歩行困難で、駿河台の有名な佐野病院に入院していたが良くならず困り果てていた。そこで東京にあった光線治療所を訪ねて、光線治療器を分けてもらい、甥の治療に使用したところ、一か月後には病状は好転した。そして近所の困っている病人にも治療して喜ばれたのを機に、東京の日本橋に治療所を開いた。その後黒田保次郎の子息がドイツの光線治療器に改良を加えて、家庭でも使える光線治療器を開発した。そして現在は孫の黒田一明氏が財団法人光線研究所とその付属診療所の所長となって活動している。

一方もう一つの流れとして、昭和7年に宇都宮義真氏が病弱な長男義和に光線治療器を用いて、治療を行い、その卓越した効果に感銘を受けて、生涯の生業とすることを決意して、翌年東京の芝白金台に光線治療所を開設した。そして昭和9年には光線治療器を独自に開発した。その後二代目を宇都宮光明氏が継ぎ、現在は三代目の宇都宮正範氏が社名を株式会社東京光線メデイカルと、その付属治療所をサナモア治療院ソレイユとして開設している。

このふたつの会社はもう80年以上の歴史と豊富な治療経験を積み、現代医学の盲点となっている部分を補完して、人々に喜ばれ、貢献している。なお黒田一明氏は日本大学医学部を卒業し、また宇都宮正範氏も医学博士として、現代医学の医師の資格を持ちながら、光線治療による診療と治療にあたっている。

4.光線の種類とその働き

我々が自然界から何気なく、当たり前だと思って受けている恩恵には、光、空気、水がある。空気の酸素も水も太陽の光が無ければ、産生されない。

1)太陽光の内訳

赤外線(不可視光線) 5000mμ~800 mμ(ミリミクロン) これは波長の単位を示す。

可視光線 赤    800 mμ

橙     ↑

黄     |

緑     |

青     |

藍     ↓

紫    400 mμ

紫外線(不可視光線) 400 mμ~300 mμ

2)光線の作用

赤外線・・・目に見えない、波長が長い、透過力が強い、暖かく感じる、物体に吸収されて、熱エネルギーに変化する、痛みをとる、新陳代謝を活発にする。

紫外線・・・目に見えない、波長が短い、殺菌作用がある、痛みをとる、強い化学反応を生じる、体内にビタミンDを生成する、透過力がない、熱作用がない。

可視光線・・プリズムで分光すると7色に見える、視力を生じる、内分泌を調節する、熱作用と化学作用がある、

3)人口光線の発光原理

光線治療器の発光原理はプラス・マイナス双方の電極にそれぞれ炭素棒をセットして、軽く先端を接触させて、電流を流すと先端でスパークする。そして数ミリ先端の間隔を開けると、安定した光線が継続的に発光し続ける。これは人工的に作り出した理想的な太陽光線といえる。

なお炭素棒には金属元素が含まれていて、赤外線、紫外線、可視光線の発生比率を考慮して、上述の2社では独自の種類と本数を用意している。疾病の種類や使用目的に応じて、炭素棒を使い分けしている。

また紫外線の比率は1~2%程度で体に害を与えるものではなく、逆に最近はその働きが見直されているという。

5.光線照射器の種類

写真左は丸型で在来型のタイプに対し、右のものは二本のカーボン棒の間隔の調整を自動的に行う。照射時間のセットもできるので手間がかからない。使用電気量は100ボルト、300W位。価格は丸型家庭用は12万円位、角型自動式は52万円位。なおカーボン棒は消耗品なので、補充が必要。

前述の黒田一明氏の財団法人光線研究所と付属診療所の製品の総発売元は、(株)コウケントーで、商品名はコウケントーという名前で発売している。

一方宇都宮正範氏の(株)東京光線メデイカルと、治療所のサナモア治療院ソレイユのものは、(株)東京光線メデイカルが上場会社で、資本金641億円の電子製品メーカーのイビデン(株) 本社岐阜県大垣市の協力関係のもとに、開発製作していて、製品はサナモアという商品名で発売している。

なお写真の丸型のタイプは二社とも発売しているが、写真右の角型の自動式は(株)東京光線メデイカルのみ発売している。他にも後発メーカーとして数社から類似品が出ているようだ。

6.照射部位と照射時間

照射は直接肌に当てる。基本照射として、まず足の裏は必須、あと膝、腰、腹など。患部照射は患者の疾病によって決まる。照射時間は基本照射部分は5~10分。患部照射は15分から40分位。基本的に一日に一回。症状に応じて一日に3回必要なこともある。これは一例で、詳細は各メーカーのマニュアルがあるので要参照。

7.多彩な人工光線の効能

  • 光化学作用・・・皮膚内に働きかけて、生体内に様々な物質を作り出す。
  • 深部温熱作用・・・生体への浸透力は15cmにもおよび、局所の血流量を増加させて、冷え症、しもやけ、低血圧などの予防と治療に効果。体温が上がる。
  • 生体リズムの調整・・・可視光線は眼を通過して、網膜に到達すると、脳神経を介して、メラトニンの分泌を調節する。メラトニンは脳下垂体に作用して、生体リズム、体の成熟、高血圧、免疫機能、抗酸化作用など多くの機能に関与してゆく。
  • 鎮痛・消炎作用・・・深部への温熱作用によって、患部の血流を良くして、痛みの原因物質を除去し、また患部の炎症をも鎮めてくれる。
  • 免疫調節作用・・・ビタミンDを生成し、カルシュウム代謝を介して、免疫機能を高める。昨今原因不明の免疫異常による難病が多発しているが、免疫調節機能の応用範囲は広い。
  • 毒素を無毒化・・・輻射熱で赤ちゃんの黄疸、食中毒、薬物中毒、アルコール中毒も、肝臓や腎臓の働きを活発にして、解毒作用を促進する。
  • 自律神経を調節する・・・熟睡できる。精神が安定する。
  • 新陳代謝が促進される・・・血流が良くなり、老廃物を排除し、栄養を補給し、新陳代謝が促進される。
  • 殺菌作用・・・血液の殺菌作用を高めて、感染症の予防や治療になる。白血球の食菌作用を増やす。傷口を無菌状態にし、すり傷、切り傷、やけどが治る。
  • 食欲増進作用・・・生理活性物質のヒスタミン類似物質が出来て、胃や腸に働きかけて、食欲が増す。
  • ヒート・ショック・プロティン、通称HSP(熱ショックタンパク質)効果・・・温熱作用で体内のほぼすべての細胞が持っているHSPに働きかけて、NK細胞を活性化させることで、免疫力の強化、傷ついた細胞の修復、コラーゲンの減少の抑制、代謝を活発にし脂肪を燃やす、メラニンの生成を抑制、タンパク質の更新や分解の促進など幅広い効果があることが判明。このHSPには分子量によっていくつもの種類があり、特に注目されているのは、免疫細胞の正常か、或いは異常かの識別処理機能が注目されている。

8.好転反応(陽性反応ともいう)が出ることがある

好転反応とは病気が治癒してゆく過程で発生する一時的な反応のことで、一見病状が悪化したのではないかと、勘違いする人が多い。漢方ではこれを瞑眩(めんけん)と呼んでいる。
その人の体質や病気によって異なるが、例えば、発疹、皮膚が剥ける、眠い、だるい、痛くなる、皮膚が赤くなる、膿が出る、頭痛がする、めまい、便秘する、ガスが出る、腫れる、腹痛、吐き気、下痢、発熱など様々であるが、そんな時は照射回数や時間を短くするなりして、様子を見ながら、中止せずに継続するとよい。

9.広範囲な適用症状

  • 何故万病に効くかと言えば、本来体が持っている自然治癒力や免疫力、恒常性維持機能を活性化させるからである。すなわち血液循環をよくする。新陳代謝をよくする。白血球の活力が増す。
  • 体温が上昇する。
  • 殺菌力が増す。消化吸収が良くなる。解毒作用がある。
  • 副作用がない。
  • 光線治療器を家庭に備えれば、常時使える。通院しなくてもよい。
  • 高齢者が抱える病気に広範囲に対応できる。生活習慣病から免疫性疾患、アレルギー性疾患、腰痛、ひざ痛、便秘、頭痛、肩こり、睡眠障害など、その適用範囲は広い。

10.まとめ

1)ここまで読まれてきて、皆さんの疑問点は、何故こんな治療法が病院で採用しないのだろうかということだとおもう。もう一点は光線を照射するだけで果たして現代医学でも治らないような病気が良くなるのだろうかという疑問である。この二点と同じ疑問が玄米食療法、生野菜汁療法、断食療法などでも幾度となく言われてきたことである。現代医学は運転免許に例えると、限定付き運転免許だと言える。治療範囲が限られている。だからあきらめないでもう一つの治療法として、光線療法を検討する価値は大いにありうる。

2)この光線療法に限らず、昔から温熱とか加熱療法はいくつもある。温泉療法もいま前述のHSPの効果の面から注目されている。

3)冷え症や低体温の人が増えている。これがガン患者の増加原因のひとつと言われている。血行の悪いところにガンが宿ると云うから、病気の予防の観点からもおすすめできる。

4)光線療法は歴史が古く、全国いたるところに治療所があるし、家庭で光線治療器を所有している人も多いし、体験者も多い。いわゆるエビデンスもある。

5)これを機会に関心を持たれた方は下記の参考書を一読されると良い・

  • 光線治療物語 光線治療症例116 著者黒田保次郎 光線研究所発行
  • 続光線治療物語 光線治療症例195 著者黒田保次郎 光線研究所発行
  • 光線療法学 著者宇都宮光明 (株)健康と光線社発行
  • まんが サナモア光線療法 宇都宮光明監修 (株)健康と光線社発行
  • 治療中の体験様子はインターネットのYouTubeで見ることができる。

6)無知は死を招くという言葉がある。情報化社会といえども、我々の知らない事や体験しないことがいくらでもある。大事なことは、知ろうとしない人には出会いやチャンスは訪れない。

7)いま「体に悪いことを止めれば病気は治る」という本が出ている。たとえ威力ある光線療法といえども、悪い生活習慣を改めない限りはその効果を得れられないだろう。

おわり

2018-7-20   豊岡倫郎


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小腸の不調が万病を招く

2018-6-15  豊岡倫郎氏による月例健康情報

1、今までブラックボックスだった小腸

最近の検査機器の進歩で、今まで観察することが出来なかった小腸の内部を、ダブルバルーン内視鏡とかカプセル内視鏡によって、診断できるようになってきた。そして改めて小腸の健全性の重要さが認識されだした。

2、小腸という消化器官の構造と働き

食べ物は口から食道→胃→十二指腸→小腸(空腸)→小腸(回腸)→大腸→肛門へと消化、吸収されて、最後は排泄されてゆく。

小腸の主な働きは、肝臓から分泌された胆汁や膵臓から分泌された膵液が加えられて、食物の消化分解を進めて、殆どの栄養分はここで吸収される。そして大腸は小腸で吸収しきれなかった食物の残りかすから、水分と少量のビタミンを吸収する。

小腸の長さは約6~8メートルある。それに対し大腸は1.5メートルほどである。小腸の内面は下の図のように絨毛が生えていて、この絨毛を平らにすると、テニスコート一面分の広さになる。食物の栄養分を吸収するために分解しやすくしているためである。

また小腸のヒダは大腸のそれと比べて、細かい折り畳み構造になっていて、このヒダをケルクリングヒダと呼ぶ。この細かいヒタダによって、食べ物と酸をはじめとする消化液がよく混ぜ合わされるような構造になっていて、食べ物の消化をしやすくしている。そして腸壁から分解吸収した栄養分は、血液の流れに乗って、全身のエネルギー源になって働く。

この小腸の働きが思わしくないと、食べたものもうまくエネルギー源となってくれない。

3、いま小腸の[SIBO]シーボーという病気が増えている

別名「小腸内細菌増殖症」と呼ぶが、小腸内で腸内細菌が爆発的に増え過ぎて、病気を招いているというものである。SIBOは大腸にあるべき腸内細菌が小腸に入り込み、小腸に停滞してしまい、本来の居場所である大腸に移動しない時に起こる。善玉菌であれ、悪玉菌であれ、本来あるべきでない不適切な場所、即ち小腸に居ることは、好ましくない事なのである。

このSIBOに罹っている人がいま日本で増えてきているが、まだ日本では医師すらその存在を良く知らない為に、患者が症状を訴えても、誤診してしまうという。

4、SIBOの症状とは

食後の腹部にガスが溜まる膨満感、頑固な下痢や便秘、胸やけ、腹痛、おなら、お腹のゴロゴロした違和感などが起きる。更にそれに留まらずうつ、ニキビ、肌荒れ、ムズムズ足症候群、肥満、疲労感、糖尿病、慢性肝臓病、免疫力の低下、リーキーガット症候群(腸の粘膜がびらんし漏れる腸)、狭心症、心筋梗塞、貧血、ビタミン吸収不良などの原因にもなっているという。

5.腸内細菌の数について

人の腸内にはなんと、100兆個、2000種類の細菌が生息している。その内小腸の1ミリリットルあたりの細菌の数は、10の3乗から10の9乗くらいであるのに対して、大腸では10の12乗位に爆発的に多いのである。

そしてSIBOの患者の小腸では通常の10倍以上に腸内細菌が増えているという。それが上述したような症状をもたらすのである。

6、なぜSIBOを発症するのか

その原因として考えられることは

★小腸の運動力の低下・・・糖尿病、甲状腺障害、膠原病、神経筋疾患、
パーキンソン病などによるもの

★大きなストレス、間食、酒、薬剤

★抗生物質の乱用

★胃薬による胃酸過少、慢性萎縮性胃炎

★免疫力の低下

★炭水化物の消化不良、食べ過ぎ

★重金属が体に蓄積

★急性胃腸炎の後に発生・・・腸のペースメーカー細胞のカハール細胞、
ビンキュリン蛋白が障害を受けるため

★大腸のバウヒン弁(回盲弁)の障害

★胆嚢除去者・・・胆汁不足で殺菌能力低下

7、SIBOと関連する病気

★過敏性腸症候群患者の85%がSIBOと合併している。

★機能性ディスペプシア・・・胃が知覚過敏になっている状態。

★クローン病・・・消化器官に潰瘍やびらん。

★セリアック病・・・小麦に含まれるグルテンというタンパク質が免役系を
狂わして炎症。

8、SIBOの検査方法

ラックロース呼気試験で呼気中の水素とメタン量をチェックすることで小腸の細菌の増殖を判定する。

9、SIBOを予防する対策

我々が摂取する糖質には、小腸から吸収されやすいものと、発酵性で吸収されにくくて、短鎖炭水化物となって、問題を起こすものとがある。FODMAPとは小腸での発酵性に関係する糖質の品名の頭文字から取って付けた名前である。それはガラクトオリゴ糖、フルクタン、ラクトース、フルクトース、ソルビトール、キシリトール、ポリオールなどの成分を多く含んだものは控える。

★低FODMAP(フォドマップ)食を摂る。・・・米、そば、グルテンフリー食品、ナス、大根、ブロッコリー、トマト、ニンジン、白菜、キャベツ、もやし、ほうれん草、かぼちゃ、きゅうり、じゃがいも、しょうが、レタス、マヨネーズ、ウスターソース、酢、豆乳、絹ごしでない豆腐、味噌、バター、バナナ、イチゴ、ブドウ、キウイ、みかん、パイナップル、メロン、紅茶、コーヒー、緑茶、ビール、日本酒、ウイスキー、ハム類、豚肉、牛肉、くるみ、魚介類、卵、カレー粉、ココア、味のり、など。

★高FODMAP(フォドマップ)食を摂らない。・・・小麦粉使用一切(パン、ラーメン、パスタ、うどん、そうめん、ピサ゜など)、豆類一式、らっきょう、ねぎ、たまねぎ、にんにく、ゴボウ、ハチミツ、りんご、フルーツジュース、スイカ、もも、なし、柿、干しブドウ、ワイン、ソーセージ、あずき、きな粉、牛乳、ヨーグルト、プリン、アイスクリーム、ミルクチョコレート、シイタケ、さつまいも、

なお留意すべきことは、上述した食品は全く胃腸に障害のない人には、無関係なお話であるから、従来通りの生活習慣、食生活を続けてもよい。

10、SIBOの治療対策

★上述した低FODMAP(フォドマップ)食を摂る。

★SIBOマッサージをする。「の」の字に大腸をやさしくマッサージする。

★抗生物質を使って小腸の増え過ぎてしまった細菌を殺す。

★腸管運動促進剤を使う。腸を冷やさない。間食をしない。睡眠不足に
ならない。

★小腸の中の細菌を飢えさせるためのエレメンタルダイエットという成分
栄養剤を飲んで、細菌を殺す。

★天然由来の抗菌作用のある成分を摂る。アリシン、ココナッツオイル、
しょうがなど。

★再発を防ぐ。良い腸の状態を維持して再発を防ぐ。酒、カフェイン、
グルテン、高FODMAP(フォドマップ)食、特に果糖、加工食品は避けて
少食にする。

11、まとめ

1)今回の記事は江田 証著「パン・豆類・ヨーグルト・りんごを食べては
いけません」さくら舎発行、および同じく江田 証著「小腸を強くすれば
病気にならない」(株)インプレス発行の本を基にまとめたもので、江田
証氏は自治医科大学大学院医学研究科修了し、現在江田クリニック院長。
胃内視鏡、大腸内視鏡で多くの患者を毎日診察しているカリスマ医師とし
て有名。

2)技術の進歩で小腸の観察が進んで、これまでの常識や推測が崩れようとし
ている。海外の医師の間で、実行されている診断方法や治療法が、日本で
は実行どころか、認知されていないようだ。

3)無知は死を招くという言葉があるが、今回に限らず、良かれと思って実行
していることが、逆に不健康を招いていることは、良く見聞することであ
る。

4)「腸活」という造語があるが、ヨーグルトが体に良い、腸に良いと毎日
飲んでいる人が多い。

また胃腸が悪いからと言って、消化のよさそうな炭水化物の食品ばかり摂っていると、小腸には逆に悪い影響を与えていたことも起きているかもしれない。

5)加齢と共に体の免疫力が落ちてきて、70歳を超えると、若い時の半分に
低下するそうである。この免疫力の60%は腸が発揮しているから、元気
な老後を過ごすために、今一度胃腸を痛めつけることが無いよう心がけた
いものである。

6)小腸の長さは6~8メートルもある。お腹のわずかの空間にくねくねと曲
がりくねって、収まっている。生命維持に必要だからこんなに長いのに
違いない。食欲の亡者となって暴飲暴食をして、量的にも、質的にも、
小腸を痛め続けていると、そのうち疲弊して、長寿どころか、取り返しの
つかないことになるだろう。腹も身の内、感謝の気持ちを持って、労わろ
うではないか。

おわり


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尿トラブルの悩みの解決策

2018年5月度 豊岡健康情報 2018-5-10  豊岡倫郎 氏

1、加齢と共に増える尿トラブル

加齢と共に老人特有のいろいろな体の不調が出てくるが、尿トラブルもその一つである。どうしてこんな症状が出てくるのだろうか。どう対処したらよいのだろうか。確かな解決策がないのだろうか。

2、膀胱の仕組み

膀胱は腎臓から送られてきた尿をためておく器官で、膀胱の内側には尿を押し出す排尿筋がある。また尿が勝手に漏れないように、内尿道括約筋と外尿道括約筋という二つの尿道括約筋によって、膀胱の出口は閉じられている。下図参照。

膀胱の尿の最大容量は約500CCで、尿管を通じて排出する量は一日に約1から1.5リットルである。排出のタイミングを決めるのは、膀胱内の一定の圧力を感じると、脳へ信号が伝えられて、尿意を感じる。

そして脳から排尿命令が下ると、尿道括約筋がゆるみ、排尿筋が収縮して、排尿が始まる。また男性の場合は尿道を取り巻くようにして前立腺がある。

3、尿トラブルのいろいろ

加齢と共に発生する尿トラブル(排尿障害)の主なものは、過活動膀胱、前立腺肥大、尿モレ、夜間頻尿である。これ等の症状は中高年から増えだして行き、段々日常生活の質の低下を招く。

4、過活動膀胱

急に我慢のできない尿意を感じてしまうのを、切迫性尿意という。その結果、トイレに間に合わず漏らしてしまうのを、切迫性尿失禁という。また尿意を感じる間隔が短くなって、トイレ回数が増えるのを、頻尿と呼んでいる。

これらは過活動膀胱の特徴的な症状で、自分の意志とは関係なく、膀胱の筋肉が働いてしまう病気である。有病者は男女ともにみられ、約一千万人以上いるという。40歳代から増え出し、70代では三人に一人はいるという。

5、過活動膀胱の原因

加齢と共に膀胱への血流低下により酸素や栄養の不足、代謝の低下、冷えなどによって衰えて、柔軟性が失われて、硬直して、縮小してくる。少しの尿量でも、強い尿意を感ずるようになる。

男性の場合は前立腺肥大症、女性の場合は骨盤底筋の衰え、その外に、脳と膀胱を結ぶ神経系のトラブル、ストレス、緊張、肥満、便秘、運動不足がある。

6、前立腺肥大症

加齢に伴って、前立腺が肥大し、尿道を圧迫して、尿が出づらくなったり、叉は前立腺組織が固くなって、尿が出づらくなることもある。その結果、排尿にやたら時間がかかったり、排尿後に出し切った感じがしない残尿感や尿に勢いがなくなる尿勢低下、尿のキレが悪く、トイレから出た後に起きるチョイ漏れも起きることがある。前述したように、過活動膀胱の原因にもなっているから、その悩みは深刻である。

前立腺肥大は、50歳過ぎから増えだし、70歳代では80%の人にみられるという。

7、前立腺肥大症の原因

加齢のせいだと言ってしまえばそれまでだが、では何故加齢と共に前立腺が肥大するのだろうか。はっきりと解明されていないが、血の巡りが良くないことが要因の一つと考えられている。

なお女性の場合は、子宮筋腫という病気があるが、これも加齢が一つの原因と考えられている。

肉や乳製品などの高脂肪、高蛋白の欧米食、お酒も肥大を招くという。

8、 尿モレ

排尿に関係する腎臓や膀胱の機能には、性差はないが、体の構造上、男性は尿道が長く、女性は短い。そのため女性は尿モレを起こしやすい。例えば咳やくしゃみをしたとき、笑ったとき、運動をしたとき、階段を降りるとき、重い荷物を持ち上げたときとか、お腹に力を入れたときに漏れるため、腹圧性尿失禁という。

9、尿漏れの原因

一番の原因は骨盤底筋の衰えという。女性の骨盤内には、膀胱、子宮、直腸などの臓器をハンモック状に支えている強靭な幕を骨盤底といい、その骨盤底を形成している筋肉群を骨盤底筋と呼んでいる。下の図参照。

加齢と共に骨盤底筋や靭帯が衰え、緩んでくると、尿モレを起こしやすいと言われている。

衰えがさらに進むと、膣から膀胱や子宮、直腸が降りて出てくる骨盤臓器脱になることもある。

骨盤底筋は排泄機能にも関係していて、その衰えは過活動膀胱や便秘の原因にもなるという。

この骨盤底筋は日頃使わない筋肉のため、加齢と共に衰えるスピードは速い。

10、夜間頻尿

より厄介なのが夜間頻尿である。就寝後夜中に一回以上尿意をもよおして、起きねばならないという症状をいう。日中は頻尿ではないが、夜間頻尿が特に困っている人も多い。40歳以上では400万人いるという。そして高齢になるほど増加してくる厄介な症状である。夜中暗いし、寒いし、睡眠不足にもなり、悩みは尽きない。

11、夜間頻尿の原因

前立腺肥大、骨盤底筋の緩み以外にも、高血圧症、睡眠時無呼吸症候群、糖尿病、心臓病、水分の摂り過ぎ、下半身のむくみなど色々原因がある。

12、これら尿トラブルの対策

1)下半身の強化

老化は足からという言葉が如実に当てはまるのが、下半身の老化である。ヘソから下にある臓器や組織の機能を左右するのは、足の血流である。足を動かし鍛えることが必要である。

特に太腿にある内転筋を動かして、血流を良くすれば、それに比例して下半身にある臓器など機能も活発になる。更に足首や膝、股関節、骨盤に歪みがあると、これらの臓器の機能にも影響が出る。内転筋を鍛えるには、西式健康法の合掌合足蹠体操を一日に100回行う。

叉はスクワット体操を一日に50回行うと内転勤が鍛えられるし、股関節の矯正にもなる。

合掌合足蹠体操は、正しい姿勢の基本である骨盤の歪みを矯正しふくらはぎや内転筋を最大限双方向に収縮、拡大させることにより、下半身の血流を非常に旺盛にしてくれる。実行方法は、平床などの上に仰向けに寝て、両手を胸の上で合掌させます。足裏もぴったりと合わせる。膝を曲げて開き、足の裏を合わせたまま足を前後に縮めたり伸ばす往復運動を行う。右の図参照。

スクワット体操には色々なやり方があるが、自彊術で行っているやり方は、右の図のように、両足を80センチくらい開いて立ち、中腰にしゃがむと同時に両手を前へ突き出す。そのとき親指を中に入れて、両手で握り拳を作る。次に手のひらを開きながら、後方へ跳ね上げてながら立ち上がる。これを繰り返す。

2)骨盤底筋の強化

骨盤底筋トレーニングを行うとよい。方法は仰向けになって、両足を肩幅に開いて、膝を立てる。息を吸うと同時に肛門、膣、尿道をキューッと締める。それを5秒保つ。そして息を吐くと同時にゆっくりと緩めて、全身をリラックスさせる。これを一日に20回行う。

更に日頃から猫背の姿勢をしていると、骨盤が後ろへ傾いてしまい、骨盤底筋が緩んでしまう。

3)食事療法

  • 暴飲暴食を慎む
  • 塩分を摂りすぎない
  • 唐辛子、わさび、コショウなどの刺激物を控える。
  • ミカン、グレープフルーツ、酢の物など酸味の強いものは避ける。
  • カフェインの多い緑茶やコーヒー、炭酸飲料を控える。

4)体を冷やさない。冷えは筋肉を収縮させるし、自律神経を乱れさせて、膀胱を収縮させる。

5)自律神経のバランスを保つ。副交感神経が過激に興奮すると膀胱の収縮が起きるのである。

6)指圧療法

おヘソと恥骨の間に気海、関元、中極の三つのツボが縦に並んでいる。そこに両手の手のひらを重ねて、右回りに50回、次に左回りに50回ゆっくりさする。

次にお尻側の仙骨に両手のひらを左右に並べて、上から下へ50回、次に下から上へ50回こする。

次に手首の手のひら側の手首の一番上のシワから指二本分下、親指側にある列缺(れっけつ)のツボを親指の腹で20回押す。両手共行う。

7)足のむくみを取る。

寝る前にふくらはぎを絞るようにさする。また西式健康法の毛管運動をする。毛管運動のやり方は右の図のように、あおむけに寝て、両手両足を垂直に上に伸ばして、微振動させるだけである。両手両足は肩幅に開く。出来れば首の下に半円形の木枕をする。なければ座布団を二つ折りにして、枕代わりとする。1~2分くらい行う。

8)寝る前に大量の水分を摂らない。

9)急に尿意を催した時、家にいる場合は、訓練として行うと良いのは、尿意をぐっとこらえて、我慢してみる。こんなケースを何回も繰り返していると、だんだん長く我慢できるようになってくる。

13、まとめ

1)予防に勝る治療法はない、という言葉があるが、最近つくづく思うことは、お年寄りの健康格差がだんだん広がってきていることである。尿トラブルに限らず、例えば白内障という眼の病気があるが、80歳になっても発症しない人もいれば、もう60歳で手術している人もいる。その差は何だろうか。

2)老人特有の病気は発症するまでに要した時間は、成人になってから、40年も50年も経ている。その間健康に気を付けてきた人と乱れた生活態度をとってきた人では、格差が出るのは当然である。悪い癖は若いうちに改めないと、年老いてから泣きを見ることになる。

3)この記事を書くのに読んだ本の中に書いてあったことは、尿トラブルが若年化しているということだった。ガンになる人の若年化が進んでいることは以前からよく聞いていたが。世の中の生活環境が悪いのか、若い人達の生活習慣が間違っているのか。それともどっちもどっちなのか。いづれにしても日本人の健康状態は確実に悪化していることは間違いないようだ。

おわり


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女性の肌のトラブルは体の危険信号

2018年4月度 豊岡健康情報   2018-4-15  豊岡倫郎 氏

1.美肌を求めて幾年月

美肌は女性の永遠の願い。これまで何十年もそれこそ何十種類もの化粧品をあれこれ試してきたがいまだ満足できないのではなかろうか。

「肌は内臓の鏡」という言葉がある。体内の臓器や器官に不調があると、肌にもその影響が出てくるから、いちど日頃の生活習慣を見直すことも必要ではなかろうか。

2.顔のシミでわかる体の不調

下の図では顔にでるシミと体内の不調との関係を示した一例である。

1.額のはえぎわのシミ・・冷え症で婦人科系弱い、宿便たまりやすい

2.額のシミ・・性腺ホルモン、副腎ホルモンの分泌異常

3.こめかみのシミ・・自律神経の乱れ、肝臓が弱い、甲状腺機能低下、更年期障害

4.瞼の上のシミ・・月経不順

5.側頭部よりほほ骨にかけてのシミ・・肝臓、胆嚢の障害

6.鼻の上のシミ・・腸が弱い、宿便がある

7.瞼の下のシミ・・貧血、肝機能低下、女性ホルモンバランス崩れ

8.ほほ骨のシミ・・肝臓が弱い、腰痛あり、痔が悪い、便秘症

9.鼻の天辺のシミ・・便秘、大腸が悪い、宿便が溜まっている

10.鼻の下や唇の下のシミ・・冷え症、宿便の停滞、女性ホルモンのバランス崩れ

★顔全体のシミ・・性ホルモン分泌不足、副腎機能低下

3.シミには原因がいろいろある

1)便秘、宿便によるシミ・・・

便秘になるとそこで発生した毒素が腸壁から吸収されて、血液は汚れ、体中を駆け巡り、シミ、小じわ、肌荒れの原因となる。

2)貧血、冷え症によるシミ・・・

女性に多いこれらの症状は、血液が不足したり、血流が悪いため、皮膚の細胞への酸素や養分の 供給が充分でなく、代謝分解物の運搬排除も 低下しているために、シミができる。

3)老化によるシミ・・・

若い時は皮膚細胞や色素細胞の新陳代謝が活発であるが、加齢と共に新陳代謝は衰え、メラニン色素が沈着しやすくなる。女性の場合は閉経期を過ぎると、女性ホルモンの分泌も減り、皮膚も荒れてくる。また加齢と共に脳下垂体 から出るホルモンも減って、保水能力も減ってきて、カサカサ肌になる。

4)肝機能低下によるシミ・・・

肝臓は体内に入ってくるあらゆる物を分解解毒し、再配分している。肝臓の機能が低下すると、皮膚に色素が沈着し易くなるし、慢性病でいつも薬を飲んでいたり、化粧品をいつも厚く塗っていると、ますます肝機能が低下する。尋常性肝斑と言われるシミは肝臓機能低下によりできる。

5)腎臓機能低下によるシミ・・・

腎臓も解毒代謝の役割をしていて、機能が低下すると、血液中に老廃物が増えて、解毒能力低下して、シミを作る。腎臓が弱ると肝臓の負担も増えて、悪循環する。

6)ストレスによるシミ・・・

ストレスを受けると、副腎皮質ホルモンが刺激されて、メラニン色素を増加させる。またストレスは活性酸素を増やすから体に良くない。

7)紫外線からの刺激によるシミ・・・

強い紫外線を長時間浴びると、皮膚に良くないことは誰でも知っている。最近は皮膚がんの原因とも言われている。紫外線による皮膚の炎症の後はシミになる。そもそも紫外線が活性酸素を発生させているが、体内でも活性酸素を発生させることもあるから、留意が必要である。

8)偏食やタバコによるシミ・・・

肉食ばかりしている人は、肌は汚くなるし、シミも増える。肉や甘いものは、腸内環境を悪化させて、血液は濁るし、肌に良い筈がない。欧米人のご婦人の肌が汚いのはこのためである。タバコが肌に良くないことは説明するまでもない。食べ物が悪くて、腸に炎症が起きると、腸壁がただれて、分子の大きい栄養物が血中に吸収されて、皮膚に出てくる。また摂取する栄養素のバランスが悪いと、皮膚形成も正常性を欠き、肌が荒れる。

9)薬、化粧品、食品添加物、農薬、空気中の化学物質など・・・

これらの化学物質は全て体にとっては、自然界には本来ありえない異物である。体は本能的に排除しようとするし、副作用が起きる。体内に残量して、臓器や器官の不調をもたらす。肌を綺麗にするために塗っている化粧品がシミの原因になることも多いという。

10)心臓病によるシミ・・・

顔は心臓の状態を反映している。心臓に脂肪が蓄積されると、顔にシミや斑点ができる。

4.外にもある重大な肌荒れの原因

1)AGE(終末糖化産物)による肌荒れ・・・

老け顔の人は早死にするという。この老け顔の原因と言われるものにAGEが関係している。AGEとは血中の糖分が細胞のタンパク質と暖かい体温に熱しられて、結合してできるもの。もう一つは加工食品の製造過程で糖分とタンパク質が加工中に熱しられてできるケースのものもあり、それを食べると体内に入ってくる。

これらが体内に蓄積されてゆくと、肌のシミや荒れの原因となる。これらは生活習慣病にも影響を及ぼすから怖い。

2)ゴースト血管による肌荒れ・・・

昨年から急に話題となっているのがゴースト血管の問題である。ゴースト血管とは動脈から静脈への血流の転換部分の毛細血管の先端がゴースト化、即ち消滅していて、各細胞への本来の養分や酸素の供給そして老廃物の回収という、新陳代謝機能が低下してしまうのである。当然肌の新陳代謝も低下してゆくから、肌荒れ、くすみ、シミなどが顔に出てくる。異常な赤ら顔やら粉が吹いて出ることもある。

3)各臓器の病変によるもの・・・

腎臓の機能低下で下まぶたのふくらみ、白髪、顔の黒ずみ。胃腸障害で青白い顔に。肝機能低下・・・黄色っぽい顔に。心臓の機能低下・・・赤っぽい顔に。ひどくなると白い顔に。便秘症のときは顔の肌の毛穴がくすむ。

5.なすべき美肌対策とは

1)便秘しない。宿便を排出して、腸内環境を良くする。それには少食にすることが必須となる。

生野菜ジュース、水分補給なども宿便排除に効果があるが、早く効果を出したいときは西式健康法では穏やかな緩下剤の水酸化マグネシュウムを使う。

2)きれいな生水と柿茶を合計一日に1.5リットル前後飲む。いっぺんに大量に飲むのではなく、ちびりちびりと飲む。柿茶には豊富にビタミンCが含まれていて、免疫力、抗ストレス作用、抗酸化作用もあるが、メラニン色素の発生を抑制して、肌を白くしてくれる効果がある。水分をコーヒーや緑茶、ジュースでは摂らない。コーヒー、お茶や酒には脱水作用がある。西洋には「コップ一杯の清水は一トンの化粧品にも優る」という諺がある。

3)長時間直射日光を浴びない。紫外線を浴びると活性酸素を発生させて、肌を痛める。

4)睡眠不足にならない。早寝早起きの規則正しい生活をする。睡眠不足や過労は肌の敵。ホルモンは夜寝ている時に作られる。

5)ビタミンC、ビタミンB1、B2、B6、Eが肌の代謝や血流を良くし、肌を綺麗にする。ミネラル分では硫黄が肌に良い効果がある。

6)毛細血管の消滅や硬化は甘いもの、アルコール、運動不足が原因である。毛細血管の再生には西式健康法にある毛管運動、裸療法が効果抜群である、誰でもすぐ実行できる。

7) 食生活を見直す。少食にする。出来れば三分づき玄米食にする。ニンジン、キャベツ、小松菜、ホーレンソウ、パセリ、リンゴなど五種類位入れた生野菜ジューを摂る。副食は海藻、大豆製品、カボチャ、青魚、白身の魚や小魚、黒ゴマなどを摂る。肉食や甘いものは腸内環境を悪くするから避ける。今の若い人は肉やフライや炒め物で脂肪分を摂りすぎているが、肌には良くない。欧米の女性の肌が汚いのは肉と甘いものの摂り過ぎが原因である。

8)健康体操をして、体全体の活性化を維持する。おすすめは自彊術体操が適当である。理由は筋力強化、有酸素運動、血液循環、骨格矯正、体液の弱アルカリ性、交感神経の均等化、体全体の柔軟化、経絡刺激などの面から、無理なく誰でも簡単に家で実行できる。

9)ストレスを溜めない。マイナス思考を持たず、前向きに、好奇心を持って生きれば、いつまでも若々しい気持ちが保てるし、ストレスもたまらない。精神の老化が身も心も老けさせる。

10)肥満の人は痩せる。肥満の人は心臓に脂肪がついている。それが活性酸素によって、過酸化脂質に変わって、シミをつくる。

11)体にとって異物であるあらゆる化学物質の入った添加物の入った加工食品などを摂らない。

12)解毒やホルモンに関連する肝臓や腎臓、副腎、脳下垂体などの機能正常化のためには、上述した様な対策はどれひとつ欠かせない。肝臓や腎臓の強い人は肌にハリがある。

6.まとめ

1)驚異的な美肌療法を望むならば、断食療法をすることである。簡単な朝食抜きの二食にしたり、毎週一回土曜日だけ断食すれば、その美肌効果は大きい。しかしその時は適切な指導者の下で行う方が良い。そして食する品目の質も吟味しないといけない。

2)「内皮は外皮に通じる」という言葉がある。口から食道、胃、小腸、大腸、肛門までは一本のパイプで繋がっている。特に小腸や大腸に宿便があったり、腸内が炎症を起こしていたり、腸内環境が悪ければ、その腐敗物から出るインドール、スカトール、アミンなどの毒素が体内に吸収されて、血液を汚濁させる。皮膚の細胞は約27日で入れ替わるが、その新陳代謝の元である血液が汚れていると、美肌は望めない。腸の汚れは外皮に反映しているのである。腸のきれいな人に、顔にシミのある人はいない。

3)加齢と共に老人斑と言って、過酸化脂質の分解物とタンパク質分子が結合してリポフスチンという色素を作り、皮膚に沈着する。それを加速させるのは活性酸素である。皮膚のメラニン色素を増やす働きをしているのも活性酸素であるから、活性酸素を増やさない努力と抗酸化物を摂取して、それを減らす努力も必要である。

4)コラーゲンがつるつるの肌の基を形成しているから、コラーゲンの含まれている物を食べれば良いと信じているのは、間違いである。口から入ったコラーゲンは,一旦消化器官で細かくアミノ酸に分解されてしまう。それが再びコラーゲンとして再生される保証はない。どんな食べ物でも、薬でも、酒でも、口から入ったものは必ず肝臓で分解することに体のシステムが出来上がっている。コラーゲンを体内で造成させるには蛋白質を基にして、ビタミンCと酵素が必要であるから、ビタミンCの摂取が欠かせない。

5)西式甲田療法で今まで多くの患者さんが体験してきた美肌療法がある。それは発芽玄米の生の粉末を煮たりせずにそのまま食するのである。これをご飯代わりに食べると、一週間もすれば肌が見違えるようにすべすべになる。水に溶いて、ハチミツを少し入れて食べやすいようにする。生の発芽玄米の澱粉はβ(ベーター)澱粉なので、胃でブドウ糖に消化されずに大腸へ行き、短鎖脂肪酸になって、吸収され、エネルギーとなる。この時大腸で酢酸、プロピオ酸、酪酸が出来て、腸壁を修復して綺麗にするし、便通も快腸となる。

発芽玄米にはギャバ(GABA)というγ(ガンマ)アミノ酪酸が多く含まれていて、脳の血流を良くする働きがある。玄米を粉にするには、製粉機、フードプロセッサー、コーヒーミルなどで作ることができる。詳しいことは「腸をキレイにする!」甲田光雄著 日経BP社参照。

6)「生きたものは生きたものに養われる」これが生物界の大原則のひとつである。生の水、生の野菜ジュース、生の玄米が体を生き生きさせるのである。これまで何度も紹介してきたが、八尾市で鍼灸師をしておられる森美智代さんはもう23年間も一日に青汁一杯で、元気に生活しておられる。正に少食の生き証人である。現代医学界がこの事実について、真摯に取り組んで、今の栄養学の矛盾点を解決する努力をしてもらいたいものである。そうすればガンも生活習慣病も難病も激減すること間違いない。

7)「顔にシミがある人は概して対人関係が下手である」長年患者に接してきた医者の言葉である。

毎食ごとに、まるで何かに取り憑かれたように、酒を飲み、ガツガツ肉やお菓子を食べる人がいる。

明日もまた三回も食べられるのに。

食とは命を戴いているのである。

感謝して体に必要なだけで済ます心構えを持ちたいものである。

飽食から逃れられない人には先ず心の宿便を取らないと、シミ取りの話は無縁かもしれない。

おわり


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2018年3月 健康情報 By Mr.豊岡

今月の健康情報は肝臓について

題して『体がだるい、疲れが取れない時は鈍重肝臓かも』

2018-2-14 豊岡倫郎

1.こんな疲れで悩んでいる人が多い

体がだるくて、なかなか疲れが取れないので、病院でいろいろ検査しても、格別異常が見つからず、「そんなはずはない、こんなにひどい疲労感があるのに、どこか悪いのに決まっている」と医者に訴えても、医者も困ってしまい、自律神経失調症、心身症、慢性疲労症候群などの病名を付けられて、的外れの薬を処方され、一向に症状が好転しないという事例が多くある。

2.鈍重肝臓とは

鈍重肝臓という病名は医学書にのっていないが、故甲田光雄博士が長年2万人以上の患者の治療にあたってきて、以下説明するような肝臓の悪い人を多く診療してきて、名付けた病名である。

甲田博士自身が医学生の頃に、肝臓病に罹り母校の大阪大学病院に入院して、薬を飲み、治療を受けていたが、一向に良くならず、担当教授から、甲田君いっぺん家に帰って養生したらどうかと、見放されてしまった。そんな時模索していて、出会ったのが築田多吉先生の赤本と呼ばれて有名な「家庭における実際的な看護の秘訣」という本に書いて有った断食をすれば肝臓病も治るという記事だった。そして生駒山の断食道場に入り、無事に健康を取り戻した。更にその時寺井寮長から西勝造氏の「西医学断食法」の本を貰ったという経緯がある。そして大阪大学を卒業し八尾市で開業し、終生西式甲田療法によって、多くの難病患者を救ってきた。

最近話題となっている肝臓の病気に非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)というのがある。お酒を飲まないのに、大食におぼれて、肝臓に脂肪が溜まり、肝機能低下を来す。甲田博士がもう50年も前からその存在を指摘していた鈍重肝臓もこれに相当するという。

3.肝臓の重要な働きとは

今回の記事をよく理解していただくために、肝臓の重要な働きを説明すると。

★胆汁を分泌する。胆汁は主に食物の脂肪の消化吸収に欠かせない。分泌された胆汁は胆嚢に一時貯留、濃縮され、随時十二指腸へ送られる。一日の分泌量は800㏄位である。

★グリコーゲンの貯蔵庫である。摂取した糖質は腸内で消化分解されて、腸壁から吸収されて肝臓へ行き、ブドー糖に変えられ、一部はグリコーゲンとして貯えられて、必要に応じブドー糖として戻り、体内に放出される。

★解毒作用をする。摂取されたあらゆる食べ物は腸管から吸収されると、腸と肝臓を結ぶ門脈を経由して、肝臓に到達すると、分解解毒される。栄養素は勿論、アルコール、薬剤、食品添加物、残留農薬、服用している薬剤などを無害なものに変える。

★血球造成器である。古い赤血球を分解破壊して、胆汁の黄色い色素となる。一方含まれていた鉄分は新しい赤血球を作るために肝臓内に貯えられる。

★アンモニアを尿素に変える。腸内でタンパク質などの消化時に発生する有毒なアンモニアを尿素に変えて、解毒する。

★タンパク質の代謝をする。肉、魚や大豆などのタンパク質は小腸でアミノ酸に消化分解された後、肝臓で体に利用される形のタンパク質に、例えばアルブミン、ホルモンなどに、作り変えられる。

★摂取した脂肪分は腸内で分解され、血中に入って脂肪組織の体内脂肪となるが、肝臓でも一部の脂肪の合成、分解が行われて、貯留する。コレステロールの八割は肝臓で生合成されている。

★体温を維持する器官である。体内で作られる熱量の大半は筋肉と肝臓が負っている。肝臓は寒暑のコントロール器官である。

★ビタミンB1、B6、Kなどやカルシュウムなどの分解合成に関与している。

以上でお解かりのように、我々が生存するために、必要欠くべからざる種々様々な働きをしている。肝臓は一大化学工場である。

4.鈍重肝臓の症状

上述したように、体が疲れていて、それが長期間続き、病院でのいろいろ検査を受けても、異常が見つからない。肝臓の機能を調べるGOTやGPTなどの数値も正常な範囲にあるから、普通の医者は肝臓に異常があることを見落として、誤診してしまう。鈍重肝臓になると、次のような症状が出る。

★とにかく脱力感で、体を動かすのもしんどい、根気がない。

★肩や首がこって、仕事に集中できない。

★いつもイライラしている。

★熟睡できない。

★朝体がだるくて、ぱっと起き上がれない・

★とりこし苦労ばかりで、悲観的になる。

★手足が冷えて、寒がり、また暑がりでもある。

★左下腹部の痛み。

★腹部膨満感があり、便秘する。放屁が多い。

★風邪を引きやすい。

これらの症状はいろいろな検査値に異常がないから心身症と誤診されるケースが多い。このような症状から鈍重肝臓かもしれないという事で、甲田医院では甲田式の断食療法を行うと、今まで正常であったGOTやGPTなどの数値が悪化することで、この鈍重肝臓であることを確信できるという。

5.鈍重肝臓の原因

★長年の過食で肝臓が疲弊している。

★薬剤、食品添加物、残留農薬、大気の汚染物質などの解毒で肝臓が疲弊している。

★宿便が溜まっている。便秘している。腸内で発生した毒素が体内に還流し、肝臓が解毒する。

★厚着、冷暖房完備の環境で、皮膚機能が低下し、静脈怒張し、四肢に血液が渋滞すると、肝臓の血流量が減る。すると肝機能低下し、胆汁分泌量減少する。肝臓には毎分1.5リットルの血液が流れているが、その流れが悪くなると、機能が低下する訳である。

★精神的なストレスがある。

★体がだるいのは何か栄養が不足なのではと、更に高栄養食品を食べて、悪循環する。

6.治療法

★キメ手は少食にする。少食の時は質に注意し、玄米、生野菜ジュース、大豆製品、ゴマ、海藻、小魚の摂取が必須。食品添加物の多い加工食品は排除。酒や甘いものは一切ダメ。

★病状に応じて、断食療法をする。これは必ず医師の指導の下に行わねばならない。

★生水の飲用。

★皮膚の鍛錬として裸療法、温冷浴をする。静脈の怒張を治し、毛細血管を再生する。

★適度な運動と骨格矯正。肝臓疾患の人は頸椎4番、胸椎4~8番の副脱臼があるから、木枕、金魚運動、合掌合蹠法、毛管運動など行う。これも現代医学の盲点のひとつである。

★宿便や便秘解消のために、西式健康法では「スイマグ」という水酸化マグネシュウムの緩下剤を飲む。

★精神面では、今までの間違った生活習慣を反省し、警鐘として受け止め、前向きに生きる。

7.もうひとつ体の疲れる病気に慢性疲労症候群がある

疲労感がいつまでも続いて、どうしても取れないと、医者へ行き、いろいろ検査を受けると、これは慢性疲労症候群(CFS)と診断されるケースも増えてきている。日本に約40万人いるという。20代から50代の人が多い。この病気の診断基準は厚生労働省によって、1991年頃に定められていて、医者の間でも共通の認識があって、その原因や治療法も研究が進んでいるが、これも難病のひとつである。今回説明は省略。

8 .まとめ

1)昔から肝腎かなめという言葉があるように、肝臓と腎臓は大事な臓器である。今回取り上げた鈍重肝臓は現代医学の医者の間では知れ渡っていない為、誤診されるケースが多い。しかし故甲田光雄博士によると、数百万人は居るのではないかと、書かれている。

2)今回取り上げた鈍重肝臓と慢性疲労症候群(CFS)の病気のことに、関心のある方は、ぜひ下記の本を読まれるとよい。更に詳しく病気のことも、治癒体験談も載っている。これ等の難治性の病気が薬も使わずに、食事と健康体操のみで、治癒してゆく姿は感動に値する。つくづく体の営みの本質とはなにかを垣間見ることができるのである。

「肝臓病克服のキメテ」甲田光雄著 采根出版発行

「慢性疲労症候群克服への道」甲田光雄著 東方出版発行

3)甲田光雄博士はこうも言っている。現代医学ではうつ病は脳のセロトニンが不足して起きると言っているが、気分循環障害に属するうつ状態は鈍重肝臓が原因である。即ちセロトニンはアミノ酸のトリプトファンを原料にして作られるが、トリプトファンは食品に含まれるほか、肝臓で合成されるので、肝臓の機能が低下していると、トリプトファンを摂取しても、うつ病は治らないと。要は食べ過ぎて腸が悪くなると、肝臓も悪くなるという。多くの鈍重肝臓の患者に接して、共通した悪い生活習慣は皆若い時からの大食漢であったという。長年大食して、肝臓を酷使した結果だという。肝臓は沈黙の臓器と言われているように、七割以上機能が低下して初めて、顕著な病状が出てくるから、油断しやすいし、手遅れとなるから怖い。

4)病気治しは癖治しという。難病にかかる人は皆悪い癖を持っているという。その悪い癖を長年続けた結果が病気の発症となる。大食、酒、甘いもの、肉食、食品添加物の多い加工食品、運動不足、ストレス、骨格の歪みなど心当たりのある人は、まず反省して、改めないと、薬で病気は根治しないことは、前回の病気別人数の多さを見れば解かる。医は食を超えらない。

5)今の子供は可哀そうである。若い母親が元気に育ってほしいと、高脂肪、高蛋白の食事を食べさせられ、忙しいからと言って手軽に、インスタント食品や店屋物のフライやら、菓子パンを与えられて、肝臓は脂肪や蛋白質および食品添加物やマーガリンの分解に疲弊してしまう。このような小さい時からの飽衣飽食の生活習慣のため、若年層にも増えてきているという。

6)肝臓の働きには、判っているだけで500種類以上あり、その働きを円滑にするために、二千種類以上の酵素が肝臓に存在し,一大化学工場となっている。肝臓を酷使しても、痛みが出ないから、つい油断してしまうのがいけない。今ひと時の口福が次なる幸福の妨げとならないように。

おわり


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2018年2月 健康情報 By Mr.豊岡

肥満は怖い 2018-2-17 豊岡倫郎

1.肥満は自慢にならぬ

一昔前までは恰幅がいいとか、押し出しがいいとか、言われた時代もあったが、しかし今は、あの人あんなに肥っていて、大丈夫なのだろうかと、心配そうに見られる。肥満の人に長寿者はいないことを皆さん知っている。その肥満の人がいま日本で急激に増えている。

2.肥満の定義とは

肥満かどうかの判断基準がある。それはBMIと言って、体重(キロ)を身長(メートル)の二乗で割った数値で表す。適正な数値は18.5~25が標準体重である。下の表参照。


厚生労働省の調査によると、日本でも肥満は特に40歳以上で、この20年間で増え続けている。20~60歳代の男性の28.7%、女性の21.3%が肥満である。

健康を維持するためには、肥満を解消し、標準体重を維持することが重要課題である。研究では痩せの場合にも死亡リスクの上昇がみられた。これは「高齢者の低栄養」という問題があるからで、食事での摂取エネルギーが少ない状態が続くと、筋力が低下するため、転倒や寝たきりのリスクが高まる。免疫の働きも低下するので、肺炎などの呼吸器疾患も増える。

痩せている人には食事の質や量の問題だけでなく、消化器や骨格などの機能不全によって、病的に太れない為に短命のケースも多い。

しかし肥満が原因で亡くなる人と痩せているために死亡する人の割合は圧倒的に肥満の人である。

肥満には下の写真のように皮下脂肪型肥満と内臓脂肪型肥満の二種類があるので、健康への影響にも違いがある。


3.メタボリックシンドロームとは

内臓脂肪症候群とも呼ばれていて、内臓脂肪の蓄積によって、複数の生活習慣病を引き起こしている状態のことをいう。略して「メタボ」ともいう。この言葉が使われる以前は「死の四重奏」 といって、上半身肥満・高血圧・糖代謝異常(糖尿病)・高脂血症の4つの症状が合併した状態があると、心筋梗塞や狭心症などの冠動脈疾患の危険因子が集積し、死に至る恐れがあることから1980年代末に提唱された言葉である。

4.肥満の人はなぜ短命なのか

ご存知のように肥満の人は、人並みに走ることも、階段もスムースに登れないし、大汗をかいて息遣いも荒くなる。最近では肥満はれっきとした病気だと言われている。問題点は次の通り。

★過食で肥れば、脂肪が溜まり、血液は汚濁し、血液を体内に潤滑に巡らすために血圧を上げないと、生命を維持できない。脂肪は死亡をまねく。

★皮下脂肪ばかりでなく、心臓をはじめ、各臓器の周りにも脂肪がべっとりと付いて、体の働きを低下させている。

★血液の中にも中性脂肪やコレステロールが増えて、血管が脆くなり、プラークが出来たり、内径が細くなり、血栓が起きやすい。

★大食する人は腸に処理能力以上の負担を強いるから、腸に宿便が停滞する。そこから発生する毒素が腸壁から吸収されて、全身を巡るから、汚濁した血液がいろんな病気を発症させる。

★脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモン様の生理活性物質がある。その働きは脂肪を燃焼させたり、動脈硬化を抑制したり、高血圧を防いだり、インスリン抵抗性を改善する作用がある。しかし肥満時には、その分泌が低下し、動脈硬化や糖尿病が進んでしまう。

★大食によって消化器も循環器も疲弊してしまい、機能も低下し、免疫力も落ちて老化が進む。

★アメリカの大学で行われた有名な赤毛サルの実験がある。エサを制限なく与えたサルと摂取カロリーを30%少なくしたサルを20年間追跡調査した結果、無制限のエサのサルは半数が死に、食事制限したサルは80%がまだ生きているという。マウスでもこれと似たような実験結果が何件も発表されている。

★我々の体にサーチュイン遺伝子という遺伝子がある。この遺伝子は普段はスイッチがオフの状態になっているが、少食になるとスイッチがオンになり、わずかな食事でも体を活性化させてくれる遺伝子である。人類何万年物もの飢餓の中で生き抜く為に体に備わった遺伝子といえる。別名長寿遺伝子と呼ばれている。我々の体は飢餓に強いように出来上がっている。

★肥満の人は動作が鈍くなり、運動したがらないから、ますます新陳代謝が悪くなる。

4.肥満と疾病の関係

1)これまで「肥満パラドックス」といって、小太りの人が一番長生き出来ると、言われていたが、最近の研究では、肥満は明らかに疾病のリスクが高いことが確かめられた。パラドックスとは逆説という意味。その疫学調査研究はアメリカやイギリスの大学や研究機関が中心になって、世界32か国の、395万人の45年間の追跡調査のデーターを解析して得た結論である。

2)正常者に比べて、肥満者が病気になる確率についてのデーターはいろいろ発表されているが、

その一例を示すと、次の通り。

糖尿病  3.2倍  腎炎  2.1倍  胆石症 2.8倍
心筋梗塞 1.8倍  肝硬変 2.5倍  脳出血 1.6倍

5.まとめ

1)前回も書いたように、日本列島にこれだけ病人が溢れているのは食べ過ぎ食べ過ぎが原因である。更に食べ物の質も悪く、油や肉、砂糖、加工食品と偏食している。もはや日本人の食事態度と内容は崩食してしまった。吟味して良質の食べ物を腹7分目摂れば充分である。

2)若い人たちは、給食で育ち、欧米型の高栄養、高カロリーが体によいと、洗脳されていて、その過ちに気付いていないから、大食ぐせがどうにも止まらない。

3)大食する人の盲点のひとつは、自分の食べている量が決して食べ過ぎだと思っていない事。ふたつ目の盲点は、食欲が旺盛で、どれだけ食べても、どこも痛くも痒くもないから、慢心している事。自分の置かれている状況が解かっていないから反省もしない。

4)毎日の食べ物が血となり、肉となり、我々は命を繋いでいる。食べ物に感謝しないといけない。

5)大食すれば、それを処理するのに、体の各臓器や組織は悲鳴を上げている。あなたは王様か、殿様か。しもべの悲鳴を聞く耳を持たないと、身内から破たんする。テレビでは毎日のように、やれグルメだ、スイーツだと浮かれて、大食番組が後を絶たない。慈悲の心はどこへ行ったのだろうか。「食を制する者は健康を制する」、「肥満大敵死の用心」。

おわり


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増える生活習慣病患者 By 豊岡倫郎 氏

1.2016年10月現在年齢別の人口分布図

総数1億2,700万人、人口の二分の一の分岐年齢は46歳。

図の左は男子、右は女子で、これから人口は減り20年後の人口1億人、32年後の人口8,600万人と推定される。


2.百歳以上の長寿者の多い県と少ない県

調査によると、2016年9月現在、全国の百歳以上の高齢者が6万7,824人。

★人口10万人当たりの百歳以上の高齢者数の多い都道府県別順位は、

島根県97・5人

鳥取県92・1

高知県91・3

鹿児島県91・2

佐賀県85.0

香川県83.2

山口県83.2

長野県81.9

愛媛県81.2

沖縄県80.75の順。

★100歳以上が少ない順では

埼玉県32・1

愛知県35・0

千葉県37・8

大阪府40・3

因みに石川県は、66.0で23位

これを見ると長野県以外は全て南西に位置している県である。

最高と最低のその格差が3倍以上あるのは、何故だろうか。

3.増加する成人病患者数

糖尿病:1000万人、糖尿病予備軍;1000万人、高血圧症:4300万人、
脂肪肝:3000万人、脂質異常症;3200万人、慢性腎臓病:1300万人、
腰痛:2700万人、変形性膝関節症::2400万人、骨粗しょう症:1100万人、
睡眠障害:2200万人、頭痛症:3000万人、難聴:2000万人、
花粉症:2000万人、アトピー症:700万人、胆石症:1000万人、
うつ病:700万人、排尿障害:810万人、気管支ぜんそく:1000万人、
認知症(予備軍含み):860万人、便秘症:800万人など。

その他患者が数百万人いる病気は他にもいくつもあるが省略。

4.人口減少と総病人列島に明るい未来はあるか

前述したように総人口の分岐線は46歳で、即ち46歳以上の人口数が6千350万人居る計算になる。当然46歳以下の人達にも、成人病の人達はいるが、それにしても成人病患者が多いのに驚く。異常な現象が日本列島に起きている。この実態を見ると、今後の日本の行く末が心配である。

また65歳以上の人口数は3500万人で、総人口の28%を占めている。これ等の人達は、前述した病気のひとつやふたつ患っている筈。今政府は65歳まで働くことを推進しているが、これから60代の人達が本当に元気に働けるのだろうか。そして介護保険制度によって要介護又は要支援の認定を受けた人、即ち要介護者数は、平成26(2014)年度末で592万人いる。病人が沢山いれば当然医療費も嵩む。国民総医療費は42兆円を突破した。

5.何故こんなに病人が増え続けているのだろうか

今日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳という。しかし健康寿命は男性72歳、女性75歳という。平均寿命と比べて、男性は9年、女性は12年短い。これでは要介護者数が592万人もいるのも頷ける数字である。先進国の中で、高齢者の寝たきり老人の多いのは日本だけだと言われている。何故だろうか。何が間違っているのだろうか。各自が改めるべき事とは何か。

6.生活習慣病や寝たきり老人にならないための方策とは何か

★大食しない。飽食が一番の原因である。腹7分がよい。

★日本の伝統食に回帰する。どこの先進国に自国の伝統食を忘れ、朝から晩まで、パンやラーメン、スパゲティ、ギョーザなど食べている子供達がいるだろうか。我々は50年前までは副食には魚中心で、肉や卵、揚げ物、チーズ、牛乳は殆ど食べなかった。更に甘い糖分たっぷりのケーキやお菓子類とジュース、そして大人の酒の飲み過ぎなど嗜好品が生活習慣病を加速させている。肉や糖分の恐ろしさを知らない人が多すぎる。昔はアレルギーになる子はいなかった。

★運動不足を解消することである。骨や筋肉を適度に使うことの重要性を認識してほしい。

★加工食品を遠ざける。食品添加物や農薬などの害の恐ろしさに目覚めてほしい。

★以上の事に留意すれば、腸内環境も整い、血液もきれいになり、疲れ知らずの健康体を維持できる。最近腸内環境の重要性が見直されている。大食、肉や甘いもの、加工食品、冷たい酒や飲み物は腸内環境を悪くする。

7.まとめ

1)食べ物から命をもらっている。感謝の心があれば大食できない筈。
慢心してはいけない。

2)食の間違いから発生した病はそれを正すことが原則である。安易に薬に
すがっても根治しないことは、誰でも気づくはずなのに。病気には、自分で
努力して治す病気と医者に治してもらう病気がある。この病気に立ち向かう
姿勢を正さない限り、生活習慣病は減らないだろう。

3)「奇跡が起こる超少食」全国健康むら21ネット著という本がある。
脊髄小脳変性症、筋委縮症、筋ジストロフィー症などの難病を治した感激の
体験談が載っている。治る秘密を安保徹、昇幹夫、甲田光雄の各医師が解説
している。薬を使わずに、厳格な食事と運動療法での治癒であり、その喜び
は何物にも代えられないことがひしひしと感じられる。我々の生活が如何に
自然から乖離し矛盾に満ちているかが見て取れる。無知は死を招くというが。

おわり

2018.1.19 豊岡倫郎


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今パンと牛乳の害が問題となっている

今パンと牛乳の害が問題となっている 2017-12-6 豊岡倫郎 氏

1、健康常識の盲点

最近はテレビや新聞、週刊誌などで、健康に関する情報で溢れかえっている。何が正しいのか、本当なのか、判断に迷うところである。しかしまだ少数派ではあるが真面目に真実を訴えている医者もいる。今回はそれを紹介する。

 

4、何故パンを食べない方がよいのか、その訳は、

★小麦に含まれているタンパク質のグルテンが未消化物として体内に残ると、異物と見なされて、それを攻撃する抗体ができる。これがアレルギーの原因となる。

★グルテンに含まれているグリアジンのアミノ酸の配列が小脳のアミノ酸配列と似ているために、抗体が小脳の組織を敵と見誤って、攻撃する。脳ばかりではなく、いくつかの神経組織、肝臓、副腎組織で作る酵素、甲状腺、卵巣、精巣、膵臓、胃、心臓、骨などの組織も攻撃する。

★グルテンの未消化物が小腸の上皮細胞に取り込まれて、絨毛の委縮が起きて、セリアック病が起きる。病気としては疲労感、下痢、関節炎、発達障害、精神症状、てんかんなど多種多様で、日本ではあまり問題視されていないが、海外では多くの論文が発表されている。

★小麦にはアミロペクチンという血糖値を急激にあげる糖質が含まれていて、急激に血糖値が上がった後、急激に反応性低血糖が起きる。すると、ふるえ、冷や汗、神経過敏、めまい、頭痛、眠気、動悸、筋肉痛、疲れなど様々な症状が出る。

★血糖値の急上昇で、インスリン分泌量の乱高下が常態化すると、自律神経の異常、ホルモンバランスの崩れ、脂肪の蓄積、更に高血糖とタンパク質が結合して、終末糖化物質(AGE)が作られて、酸化や炎症が起こり、シミやシワをはじめ、動脈硬化、腎障害、神経障害、認知症も起きやすくなる。当然糖尿病にもなりやすい。

★前述したグリアジンには、食欲を昂進させる作用があり、過食傾向に陥る。

★グルテンが分解する過程で、エキソルフィンというモルヒネ様物質が出来て、幸せな気持ちになり、中毒性があるから、一度食べたら、また食べたくなる。またこの物質は脳の受容体と結合して、脳神経に作用し、神経障害を起こす。エキソルフィンの受容体は腸にもあり、腸の動きを抑制する為に、便秘になることも多い。他にも呼吸が浅くなったり、眠気や排尿トラブルも起こったりする。

★体内にはメチレーション回路というものがある。メチレーション回路とは、体内で「メチル基」と呼ばれる化合物を他の物質に結合することで、生命を維持するために必要な物質を作りだしたり、反応させる回路のこと。この回路を回すためには、アミノ酸の一種であるシステインが必要であるが、パンなどの小麦製品を摂ると、システインが不足して、この回路が回らなくなり、自閉症、うつなどの神経不安定、免疫力低下も起きる。

★現在の品質改良された小麦は昔の小麦と異なり、非常に消化されにくく、腸に未消化物として残り、悪玉菌を増やし、炎症が発生しやすくなって、リーキーガット症候群、すなわち俗に「腸漏れ」が起きる。すると体内に侵入した異物を攻撃する抗体が生まれて、様々な組織や臓器が攻撃されて、自己免疫疾患になる。

具体的には、間接リュウマチ、多発性硬化症、小脳失調、橋本病、潰瘍性大腸炎、クローン病などである。

★腸の絨毛にある上皮細胞には、ある一定の大きさ以上のものは体内に吸収させないという、「ふるい」の構造になっている。ところが前述したグルテンのグリアジンには、この「ふるい」の働きを弱めてしまうゾヌリンという物質の分泌を促す作用がある。そのため腸漏れが発生しやすくなる。

★グルテンそのものが神経障害を引き起こす。小脳性運動失調症、多発性神経症などの不随意運動を伴う神経症、筋肉が痩せてくるミオパチー、自律神経失調症、頭痛、手足のまひなどの脊髄障害のミエロパチー、乳児の低緊張症、てんかん、脳幹障害、原因不明の運動失調など。

★小麦アレルギー反応がある人は、ほかの食品にもアレルギーを起こしやすくする性質がある。

卵、牛乳、コーヒー、チョコレート、米、ジャガイモ、大豆などのアレルギーを誘発することがある。だから小麦を食べるのを止めると、これらのアレルギーが消えるという。

★パンに含まれる他の危険な物質

砂糖、人工甘味料のアスパルテームやスクラロース、果糖ブドウ糖液、ベーキングパウダー、着色料、化学調味料、遺伝子組み換え小麦、農薬のクリフォセートやネオニコチノド系のもの。これ等は皆体への悪影響が懸念されているものである。

特にマーガリンやショートニングの油脂類は植物油を常温で半固形になるように、人工的に水素を添加して作ったもので、トランス脂肪酸となって、ガン、動脈硬化、不妊、聴覚障害、免疫障害、糖尿病、心臓病、うつなどの発症に関与している。日本では野放しだが、欧米ではもう十数年前から規制されている。

5、何故牛乳を止めた方がよいのか、その訳は

★衛生上の理由から、超高温殺菌、高温殺菌、低温殺菌のいづれかで加熱してあるために、酵素の活性が失われ、タンパク質も変性して、消化・吸収がされにくくなる、ビタミン・ミネラルも壊れてしまうものも多い。

★見た目を良くしたり、飲みやすくするために、ホモジェナイズ処理といって、圧力をかけ、高速撹拌などして、脂肪球を細かく、均質化させるが、それによって酸化したり、トランス脂肪酸が出来たりする。

★牛のエサには遺伝子組み換えの穀物が使われ、ホルモン剤、抗生剤が投与されていて、牛乳の中にそれらの成分が含まれている。

★牛乳に含まれているタンパク質の80%がカゼインである。日本人の85%の人は、これを消化する酵素を持っていないので、腸の中で未消化物として溜まり、腸内に炎症が起こりやすい。また便秘、下痢、中耳炎、頭痛、慢性間接リュウマチ、全身の炎症も起こりやすい。

更に腸で未消化物は異物として認識されて、アレルギー反応を誘発し、鼻炎、副鼻腔炎などが発症することも多い。

★牛乳のカゼインが不完全な分解のままだと、カソモルフィンというモルヒネ様物質が出来て、

その作用でいつも飲みたくなったりする。また脳神経に作用し、精神不安や神経障害、排尿トラブル、呼吸機能を乱したり、眠気を招いたりする。昼食に摂ると午後眠くなる。

★カゼインは胃の中に入ると、胃液と反応して、カードと呼ばれる乳餅、即ちタンパク質の塊が作られる。これがビタミンやミネラルの吸収を妨げる。特に鉄分の吸収が悪くなる。ビタミンやミネラルの吸収が悪いと、過食気味になったり、肥満、疲労感、無気力感なども起こることがある。

★牛に含まれているカルシュウムは、多くはカゼインと結合しているために、腸で吸収されにくい。また牛乳は加熱処理されているので、カルシュウムはリン酸カルシュウム塩というものに変わっているため、有効に使われない。更に牛乳のタンパク質は腸内で窒素の残留物となって、血液の中へ吸収されていくと、血液が酸性化に傾こうとするので、体は平常の弱アルカリ性を維持するために、骨からカルシュウムを動員し、中和しようとする。牛乳を飲むとカルシュウムが体内で増えるどころか、減少するという事が起きるのである。

★牛乳に含まれている乳糖を消化する酵素はラクターゼと云うが、欧米人と異なり、日本人の85%の人はその酵素を持っていない。農耕民族として発展してきた歴史的体質がそこにある。これを乳糖不耐症と呼んでいるが、飲むと、下痢したり、ガスが溜まったりする。消化不良を起こす。しかし生まれてから二歳頃までは、うまい具合に母乳を飲むため、ラクターゼが体内で作られている。

★牛乳には牛の赤ちゃんを急成長させるようにIGF-1という成長ホルモンが含まれている。

また搾乳のときの乳腺炎を防止する為に、抗生物質が投与されている。またアメリカの牛は遺伝子組み換えのホルモンを打たれている。エサも遺伝子組み換え穀物が使われている。  牛乳を飲むと、グルテンの未消化物から、ニトロソアミンなどの発ガン物質がつくられる。また牛乳には比較的多くの不飽和脂肪酸やリンが含まれている。

以上のことから、乳がん、前立腺ガン、甲状腺、膵臓、副腎、動脈硬化、腎障害になるリスクが高まる。特に最近は乳がんとの関連が問題視されている。

6、過去にもこのパンや牛乳に関して問題提起している本があった

★ウイリアム・デイビス博士の著書「小麦は食べるな!」はアメリカで130万部のベストセラーとなった本で、これがいまの小麦の実態だと、その影響の恐ろしさを訴えた。

★デイビット・パールマター博士の著書「いつものパンがあなたを殺す」これまたベストセラーとなった本で、その数々の害の真実を伝えている。

★新谷弘実博士は著書「病気にならない生き方」の中で、書いているのは、「・・・牛乳を飲んでも体に良いことは何もない・・・」と。腸のファイバースコープを開発し、30万人の腸を観察してきた博士の実体験からの言葉である。

★フランク・オスキー博士は著書「牛乳には危険がいっぱい」の中で、牛乳の組成と健康被害の実態について、述べている。ニューヨーク州立大学やジョンズ・ホプキンス大学の医学部の教授や小児センター所長などを務めた人である。

★久司道夫氏は著書「マクロビオティック食事法」の中で、乳製品の体への影響について述べている。久司道夫氏は東京帝国大学政治学科を出て、食養家の桜沢如一氏との出会いから、厳しい玄米菜食主義をアメリカで普及に努めた人である。

7、まとめ

1)小麦といえば、パンだけでなく、うどん、そうめん、ラーメン、スパゲッティ、
ピザ、まんじゅう、ケーキ、お好み焼き、たこ焼きなど日常的に食卓に乗る食材
である。牛乳にしても、乳製品として、チーズも、ヨーグルトも広く食べられて
いるものである。これ等をすべて断つことは至難の決意が必要になることだろう。

しかし今回取り上げた内山葉子先生は自分の医院で、多くの体が不調な患者さん
たちに、実際に治療して、得た成果から、書かれたのがこの本である。
また書かれた背景には多くの海外の文献も読み、見聞を広めたことが覗える。
小麦製品と乳製品を三週間摂るのを止めると、不具合が消えて、体が生まれ変わ
るという。

2)ことパンや牛乳が、我々は体に良かれと思って食べているものが、逆に体を蝕ん
でいるとは、今回、驚愕した人も多いのではなかろうか。実際に学校の給食では
長年日本の子供たちは食べているし、医者や栄養士も推奨しているではないか?と
誰でも素直に肯定できないに違いない。しかしこの本には実例報告も載っている
し、日本で学校給食でパンや牛乳を摂るようになってから、アレルギー症が子供
に増え始めたのも事実である。また給食をパン、牛乳、肉食主体から、和食に切
り替えることによって、学校のいじめや非行が無くなったという事例もある。
それを推進した人は大塚 貢氏で長野県上田市の教育委員長だった人である。

3)農耕民族として、何千年間も命を繋いできたのは、米や穀物を主食として、その
土地で採れる魚や野菜、豆、海藻を食べてきた日本人の食性にパンや牛乳が適し
ていないことは、理解できそうなものである。

4)今回この記事を書いていて、思いつくことは、今まで自然のまま育っていた小麦
も、牛乳も人工的に改良されて、変質しているために、人間の体には異質のもの
として、受け入れられて、生体を狂わせて、結果的に疾病となっていることで
ある。更に体にとっては、異物を処理できないために、腸内環境の悪化が一番の
問題である。ましてや農薬、食品添加物、マーガリンなどで複合汚染されていて
は、どんな難病に体が侵されても、不思議ではない気がする。特に精神や神経組織
を狂わすのが気にかかるし、現代医学の盲点ではなかろうか。

5)体を構成する60兆個の細胞は食べ物によって、作られている。体は一大化学工場
であって、良い食べ物は良い細胞を作り、悪い食べ物は悪い細胞を作る。この良い
食べ物によって、我々は命を繋げるのである。日本人の体質にはパンと牛乳は必要
ないことを理解することが先決である。

6)囲碁に「これも一局の碁」という言葉がある。盤上での戦い方にはいろいろあっ
て、その人の考え方が出てきてもおかしくない。人間は生まれて、物心がついて
からは、毎日が選択の連続である。しかしこれから百歳まで長生きしたいのであれ
ば、やって良いことと悪いことは健康知識のある人は選択できる。しかし情報が
不足している人には、選択の余地が少ない。どうして私がこんな病気に罹ったの
だろうかと、病気になってから、嘆く人が多い。日本人はイワシの群れだ、と
言ったアメリカの経営学者がいる。みんなで渡れば怖くないという事では、済まさ
れないのが、パンと牛乳ではなかろうか。「これも一つの生き方」であるとして、
済まされてよいだろうか。人は生きてきたようにしか死ねないというけれども。

おわり


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自律神経の乱れが体の不調を招く

自律神経の乱れが体の不調を招く BY   2017-11-15 豊岡倫郎 氏

1、体の不調は自律神経の乱れかも

体全体に張り巡らされている神経組織にはいろいろ種類があるが、その中でも自律神経が正常に機能していないと、体は不調を来すし、病気の原因にもなる。その複雑な仕組みを理解して、健康管理に生かしてゆきましょう。

2、神経の種類

神経には大きく分けると、二つの種類がある。一つは中枢神経、もう一つは抹消神経に分けられる。末梢神経はさらに体性神経と自律神経に分けられる。体性神経には神経は身体の各部を自分の意志で動かすための神経で、例えば見たり、聞いたり、話をしたり、手足を動かしたり、物を食べたりするとき働く神経で、知覚神経と運動神経とがある。

一方自律神経は自分の意志とは関係なく働く神経で、例えば心臓が動く、唾液が出る、汗が出る、胃腸や肝臓、腎臓などが働いているなど、生命の恒常性を維持する働きをしている神経である。

3、自律神経とは

自律神経と呼ばれているものには、二種類あり、ひとつは交感神経、もうひとつは副交感神経である。この二つは互いに拮抗しあうような形で働いている。このふたつの神経をコントロールしているのが大脳にある「視床下部」という場所である。さらに視床下部はその上部にある「大脳辺縁系」と「大脳皮質」とも連携しながら、機能している。

交感神経は朝起きてから日中にかけて、体が活動するときに優位に働き、副交感神経は夕方になって、くつろいだり、夜眠っているときに優位に働く神経である。

よく自律神経のバランスが崩れているとか、乱れているという表現が使われているが、その意味は、日中働くべき交感神経が、異常に興奮したり、逆に弱すぎる場合や主に夜中に働く副交感神経が過度に興奮したり、逆に弱すぎたりしている場合、更に交感神経と副交感神経の働きのレベルのバランスが崩れていることをいう。

理想的な交感神経と副交感神経の働きのバランスとは、いま便秘外来診療で有名な小林弘幸博士によると、1対1もしくは1対1.5を保ちながら、適度なレベルで働いているのが理想という。

4、こんな症状で悩んでいませんか

疲れる、だるい、めまい、不眠、頭痛、冷え、動悸、息切れ、顔のほてり、肩こり、食欲不振、便秘、下痢、発汗、ふるえ、吐き気、いらいら、血圧上下、不安感などありませんか。

これ等の症状を病院へ行き訴えて、いろいろ検査を受けても、特別変わったところはありませんと、医者に言われるケースがよくある。そして自律神経失調症かもしれませんねぇと。

自律神経の器官支配様式図というものがあって、それを見ると首の頸椎の一番から腰椎の五番更に仙骨に至るまでのそれぞれの椎骨と椎骨の間から出ている交感神経及び副交感神経がそれぞれ分担して、各臓器や器官と繋がっていて、脳との間で情報のやりとりが行われていて、体の働きをコントロールしている。

5、自律神経を狂わす要因は何か

■自律神経とストレス・・・精神的ストレス、構造的ストレス、化学的ストレス、温度
湿度、ストレスがある。精神的ストレスといえば、仕事や人間関係、困りごと、悩み
などである。化学的ストレスとは、食物やカフェイン、飲み物に関するものである。
構造的ストレスとは骨格や筋肉などの歪み,偏りなど。温度・湿度ストレスとは暑さ、
寒さ、風,音などである。ストレスが及ぼす負のスパイラルには次のふたつがある。

★ストレス→交感神経昂進→白血球の一種である顆粒球が増加、リンパ球減少→
活性酸素増加、→免疫力低下。

★ストレス→交感神経昂進→血管収縮→血流低下→酸素不足や新陳代謝低下→器官、
組織の機能低下。

★また副交感神経が昂進するとリンパ球が増えて、免疫力が高まる。しかしリンパ球が
増え過ぎるのも、免疫の抗原が敏感になりすぎて、アレルギー疾患を起こしやすく
なる。

前述したように交感神経と副交感神経が適度に高くて、拮抗している状態が良いので
ある。

  • 自律神経と便秘・・・交感神経が過剰だと腸が動かなるタイプの便秘になる。 逆に副交感神経が過剰だと腸が収縮するタイプの便秘になる。便秘になれば、腸内環境は悪くて、消化吸収機能も低下し、質の悪い血液しか作れないから、ドロドロ血液が体内に流れて行き、新陳代謝が低下する。血流も当然悪いし、血管自体も傷んでしまい、疾病の温床と化する。
  • 自律神経と睡眠不足・・・睡眠不足だと副交感神経のレベルを低下させて、自律神経のバランスが崩れて、血流も悪くなり、全身機能が低下する。即ち夜寝ているときに、副交感神経が働いて、消化吸収活動が行われるのであるから、それを阻害してはいけない。
  • 自律神経と薬・・・殆どの薬は交感神経を昂進させるから、なるべく薬は服用せずに、自分で治せる病気は、自分の力で養生するに越したことは無い。
  • 自律神経と健康体操・・・加齢と共に副交感神経のレベルがどんどん低下してゆく。健康体操にもいろいろあるが、その内容には骨格の矯正、深い呼吸、適度の筋肉の強化、経絡の刺激、血流の潤滑化が含まれていて、いつでも、どこでも、容易に、短時間で実行できるものがよい。これらの条件をすべて満たしているのが自彊術体操である。特に骨格の歪みの矯正と深い呼吸は自律神経の調整には欠かせない。何故なら体は酸素不足を感じると、脳への酸素供給を優先する為に、交感神経が優位にして、末梢の血管を収縮させる。だから深い呼吸をすると、酸素量が増えるので、副交感神経が優位になって、血管を拡張させる。いつもうつむき加減の姿勢では浅い呼吸しかできないから良くない。また骨格の歪みは各椎骨の間から派生している神経の働きを狂わせてしまう。股関節や仙骨のズレも大いに関係しているから、留意が必要。
  • 自律神経と体液の酸性とアルカリ性・・・酸性体質は交感神経を昂進させる、アルカリ性体質は副交感神経を昂進させる。だから玄米、菜食をしている人は体液がアルカリ性に傾くから、自律神経失調症にはならないと言われている。
  • 自律神経と食べ物・・・どんな健康法でも、食物を抜きにしては考えられない。食べ物で体質を酸性化するものは自律神経のバランスを崩すことは前述したが、カフェインの含まれるコーヒーや緑茶などは交感神経を極度に刺激するから、避けた方が良い。また大食や間食は胃腸に負担を強いて、休息する暇を与えない。アルコールや甘い飲み物、お菓子、冷たいもの、肉食、食物繊維不足は腸内環境を悪くしてしまい、それに便秘が加われば、もう自律神経を混乱させる要因が複雑に絡み合って、どんな病気が発症してもおかしくない。負のスパイラルの典型である。
  • 自律神経と性格・・・自律神経失調症になるような人の性格はこうである。即ち我が強く、自分中心で、人の言うことを聞き入れない、つまらないことを気にする、余計なことを気にする、心にヨロイを被ってしまうような人が罹るという。
  • 自律神経とホルモン・・・緊張したり、興奮するとアドレナリンが過剰に分泌されて、体は本能的に防御態勢に転じる。そんな事が日常的に発生すると、あらゆる器官に悪影響を及ぼす。逆に気持ちがリラックス状態の時や嬉しいことや楽しい時はエンドルフィンという脳内ホルモンが出て、毛細血管を広げ、血流が良くなる。

6、自律神経のバランスを保つには

上述した第5項の説明事項に留意すること以外に、更に付け加えるならば、●日頃から平常心を保ち、心に余裕を持った生活習慣を心がける。●笑いを忘れず、快活に振る舞う。笑うと副交感神経が昂進して、免疫力が高まる。怒れば血液がドロドロ化する。●腹式呼吸が副交感神経を高める。●手指の爪の生え際の両端を揉む。●腸を冷やさない。●指圧療法で該当のツボを押す。天柱、湧泉、労宮、内関、百会、手三里などを押す。●好きな音楽を聴くなり、友人と旅行するなり、趣味を持ち、前向きに生きる。

7、まとめ

  1. 自律神経の安定のポイントは、ストレスを溜めない、健康体操で骨格の矯正と深い呼吸、悪食で腸内環境を乱したり、宿便を溜めないこと、この三つが重点項目である。
  2. もうひとつ強調したいことは、安易に薬を服用しないことである。自分の不摂生を改めようともせず、薬で解決しようとする心構えはいただけない。すべての生活習慣病の病根はその間違った生活態度にあることを再考してほしいものである。
  3. 現代社会では精神的ストレスに満ちていて、避けることは難しいから、ストレスに強い人間になるには、日頃から見聞を広め、いろいろな経験を多く積んだ方が良いと思う。
  4. こんな人とは、一緒にランチもしたくない、温泉にも行きたくないというときは、こちらの気分も悪くなってしまい、副交感神経が低下するから、避けるに越したことは無い。逆に一緒にいると、楽しい気分にしてくれる人とは大いに付き合うがよい。
  5. 酒、コーヒー、甘いもの、肉は自律神経を乱すものばかりだが、これらにどっぷり浸っているのが現代人の日常生活である。これら間違った生活習慣を改めない限り、健康生活は望めない気がする。
  6.  お酒の飲み過ぎは最悪の生活習慣の一つである。交感神経を昂進させ、副交感神経を低下させる結果、血管の収縮し、アルコールの分解時に水分が不足し、血流を悪くし、血管の内皮を傷つけダメージを与える。また顆粒球が増加して、それが死滅するときに活性酸素を大量に発生させる。その結果血管は硬化し、血液はドロドロ化になり、脂肪分は過酸化脂質に変化して、動脈硬化を招き、血管が詰まりやすくなってしまうから怖い。
  7. 加齢と共に自律神経の副交感神経の働きは徐々に低下してゆく。しかし交感神経の働きの低下は少ない。女性はなぜ男性より長生きするのか、その理由のひとつは、加齢による副交感神経の低下が男性より10年遅いからだということが解かった。如何にして副交感神経の働きを維持し、交感神経を昂進させることを避けるかが健康を左右する要点なのである。  おわり

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