健康を考えるブログ

カテゴリー別アーカイブ: 西式健康法

増え続ける糖尿病の人達 By 豊岡倫郎 氏 2022.4.30

1.日本は糖尿列島化

今糖尿病になる人が急増していて、40歳以上の4人に1人がなっていると云われている。糖尿病が疑われる人が1200万人、その予備軍が1100万人、合計2300万人になる。どんどん増える糖尿病に歯止めがかからないのは、何故か。100歳時代到来と浮かれている時ではない。

2.糖尿病の判定基準

毎年、5月から健康診断が開始されるが、血液を採取して、糖質検査が行われる。空腹時血糖値が99までが正常。ヘモグロビンエーワンシー (HbA1c)が5.5までが正常となっている。しかしこれ等の基準値は協会や医師によって若干異なることがある。なお血糖値は採血時の血中の血糖値を示すが、ヘモグロビンA1cは過去2~3カ月間の平均的な血中タンパク質に含まれる血糖値を現わしているので、比較的長期的な血糖値の状況が掴める。

3.糖尿病とは

糖尿病とは、食事の後や空腹時にも、一定量以上の血糖値の高い状態が続くことを言う。普通食事をすると、栄養素が消化、吸収されて血液中の血糖値が上がるが、それと同時に、膵臓からインスリンが分泌されて、その糖分を細胞が取り込んで、エネルギーとして、利用できるようにしてくれるので、血糖値は自然に下がる仕組みになっている。

インスリンは膵臓のランゲルハンス島で作られて、分泌されるが、このインスリンが正常に分泌されない場合、或は血中の糖分(ブドウ糖)を細胞内に取り込みできない場合は、糖分が血中に溢れた状態になってしまう。これが糖尿病と云われる病態である。

では何故糖尿病となるのか。糖尿病には1型と2型があり、1型というのは、自己免疫反応やウイルス感染などによって、膵臓のランゲルハンス島が破壊されて、インスリンが作られなくなるために起こる。若年で発症することが多く、治療法はインシュリン注射することになる。糖尿病全体の患者数の数パーセントといわれている。

それに対して2型は遺伝的要素もあるが、多くは生活習慣の不摂生などで起こる。中年以降に発症することが多く、全体の9割以上がこのタイプである。従ってこの稿では2型を対象にして述べる。この2型の発症には二つの原因が考えられる。ひとつは、長年の大食でだんだん膵臓が疲弊してしまい、インスリンの分泌量が減少するタイプである。もうひとつは、インスリンは分泌されているが、何らかの原因で、ブドウ糖を細胞内に取り込めないために、血中に溢れるタイプである。これをインスリン抵抗性という。尚溢れた糖は脂肪に代わり動脈硬化を招く。

4.糖尿病の初期症状とは

検診で前述の糖質検査で異常値があれば当然糖尿病の判定が下されるが、それ以外にも、次のような症状が有れば、糖尿病が疑われる。

●夜中にこむら返りがよく起きる。●ひげそり負けし、かゆい。●虫や蚊に刺されて、その痕が残る。
●頭の後ろのうなじに赤い斑点が出ている。●のどかよく渇く。●最近体が痩せてきた。●体がだるい。
●水を沢山飲み、尿がよく出る等の症状があれば、検診を受けた方が良い。

5.恐ろしいのは糖尿病の合併症

ひとつは、糖尿性の網膜症である。網膜の毛細血管に微小血管瘤が出来て、眼底出血や網膜剥離、飛蚊症の原因となる。白内障や緑内障のリスクも高くなる。

つぎは糖尿病性腎性である。腎臓に起こる病変は、腎臓の糸球体という血液の濾過装置の毛細血管がやられて、蛋白が漏れるようになる。3番目は高血糖が続くと神経細胞を傷つけて、神経線維や周りの毛細血管も傷つき、手足がピリピリするなどの知覚障害、しびれや痛みも感じなくなる知覚異常が起きる。更に進むと、自律神経失調し、立ちくらみ、発汗異常、下痢、便秘の症状が出て来る。そして動脈硬化も進み、脳梗塞、心筋梗塞、壊疽(えそ)になる。

6.糖尿病予防のキーポイント

1)大食しない。食べ過ぎが糖を体内に溢れさせる原因である。

2)急激に血糖値を上げるGI値の高い食品を摂らない。GI値とは色々な食品の食後2~3時間後の血糖値の上がり具合を数値化したもので、
この値が高いほど血糖値が直ぐ上がることを示す。

例えば砂糖や果糖類の含まれたお菓子、飲料水は最悪の食べもの。次に菓子パン類。白米、うどん、ラーメン、パスタ、イモ類が
血糖値を上げる。

3)肥満、特に内臓肥満は肥満細胞から分泌される生理活性物質の働きを弱めて、糖の代謝を低下させるだけでなく、インシュリン抵抗性
を高めて、インシュリンの働きを止めてしまう。

4)体内に溢れた糖がタンパク質と結合して、終末糖化産物(AGE)が産出される。最近ではこの物質が糖尿病の一番の難敵と云われている。
毛細血管を詰まらせるし、太い血管の動脈硬化を促進するし、AGEを産出する時に大量の活性酸素も発生させて、体内の脂肪分を
過酸化脂質に変質させる。この糖化と酸化が万病の元となっている。

7.糖尿病の治療法

現代医学の治療法では食事療法と運動療法を基本的には採用しているが、最終的にはインシュリン注射や経口薬に頼ることになる。糖尿病の人は普通の人よりも10年平均寿命が短いというが、根治の決め手がないから、病人が減らないのである。

8.もうひとつの糖尿病治療法

こんな本がある。渡辺昌著「糖尿病は薬なしで治せる」角川書店発行の新書版。著者は1941年生まれ、慶応大学医学部卒、もと国立がんセンター研究所疫学部長。著者本人が重度の糖尿病を薬なしで治した体験と治療法が書かれてある。もう一冊は森田トミオ著「糖尿病に薬はいらない」宝島新書発行。著者は1958年生まれ、出版社勤務を経て、フリージャーナリスト。渡辺正、森下敬一、甲田光雄、新田幸作の4人の医師の効果ある糖尿病の治療法を解説している。

9.まとめ

上述の二冊の本から得た結論は、少食にして、血糖値が上がらない3分つき玄米、生野菜ジュース、大豆製品、海藻、キノコなどをよく咀嚼して食すれば、食物繊維、ビタミン、ミネラルもあり、血糖値も下がる。運動は自彊術のような有酸素運動、全身の筋肉補強、骨格矯正を伴うものと、毛細血管の強化のために、西式健康法の毛管運動、裸療法がおすすめである。腸内環境も良くなり、免疫力も高まる。厳密な少食にして、体操をして、ストレスを溜めない生活を心がければ、糖尿病にはならない。治療に必要な事は、強靭な精神力で、キッパリと今までの悪習と決別することである。病気には自分で治す病気と医者に治してもらう病気とがある。異常な食へのこだわりを捨てない限り、自分で治すことは無理。これ位なら大丈夫だろうという、甘いものに、つい手を出す人には、至難の業かもしれないが、命には代えられない筈。

おわり


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食事療法による病気予防について By 豊岡倫郎 氏 2022.3.30

1.食は健康の要

体は毎日食べている食べ物によって作られている。中国には「医食同源」と云う言葉が有る、即ち「食誤れば病生じ,食正しければ病癒える、もって医食同源なり」と。食事療法の健康書を読むと、どの本にも出て来る記述がある。それは「マクガバンリポート」のことである。

2.マクガバンリポートとは

1970年代までのアメリカでは、ガン、心臓病、糖尿病等の生活習慣病が増え続け、止めることが出来ず、国民医療費は増加の一途だった。これではいかんと、当時の大統領フォード氏は上院議員のマクガバン氏を委員長として、栄養問題特別委員会が設置された。そして3000人の専門家と7年の歳月をかけて作成されたのが、5000ページに及ぶ通称「マクガバンリポート」と呼ばれている報告書である。1977年のことである。

その内容は、ガンや心臓病などの種々の慢性病は、肉食中心の誤った食生活が生み出した「食原病」であり、薬では治らないと断じ、私たちはこの事実を率直に認め、ただちに食生活を改善する必要があると。この時マクガバン氏は我々の肉食中心の食事がガン、心臓病、脳卒中、その他慢性病等の元凶だったとは、気付かなかった、我々はバカだった、あき盲だったと、涙ながらに語った話は有名である。

これを受けて、1979年、米国食品医薬品局は健康・医療・食事に関する対策を立て、実行に移した。また1990年には、米国ガン研究所は、デザイナーフーズプロジェクトと称して、ガン予防に有効な植物性食品の野菜、果物、穀類、香料等の摂取を呼びかけた。

3.その後のアメリカの食事療法の経緯

1)アメリカでは、2009年に、コーネル大学のT・コリン・キャンベル博士によって、「The China Study」、和書名「葬られた第二のマクガバン報告」翻訳者は松田麻美子女史、が出版された。その内容は 世界中の膨大な研究資料や、中国の農村地域と都市地域の大規模な疫学調査に基づく、研究成果によって、動物性蛋白質に発ガン性がある事が示されている。

しかしこの「The China Study」の和書名「葬られた第二のマクガバン報告」が示すように、一部の人には理解されたが、反動も大きかった。その訳は肉、牛乳、卵等の動物食品を断ち、植物性食品に替えることで、病気が治るという事から、食品業界、医学界、製薬業界からの嫌がらせがあった。だが多くの圧力や妨害を受けながらも、事実は事実として認められて、2011年に、キャンベル博士のこの著書は地球環境のノーベル賞と称せられるカターブァ賞に選ばれた。

2)ナチュラル・ハイジーン健康法とは

アメリカで1830年頃医師たちによって、自然と生命の法則を基にした医学理論による健康法で、世界中で知られるようになったのは、これを解説した「Fit for Life」という本が、1985年に出版された時からである。日本には2000年過ぎアメリカ在住の松田麻美子女史の著書によって知られるようになった。松田麻美子女史は翻訳だけでなく、自らも「常識破りの超健康革命」などいくつものこの方面の著書がある。

そして2013年頃からナチュラル・ハイジーンに賛同する医師や代替医療家が増加して、2017年には、医師約600人を含む900人が参加して会議が開かれている。

3)別に2013年にサンディエゴで第一回植物性食品による国際医療会議が開かれた。225名の医療関係者が出席した。更に翌年2014年の時には、400名の医師や医療関係者が世界15国から参加した。この時日本から初めて、医師の真柄俊一氏が出席した。

4)大ヒットした映画「フォークス・オーバー・ナイブス」の話

タイトルの意味は、正しい食事は手術に勝る、という意味である。2011年アメリカとカナダで公開されて、ドュメンタリ映画として、異例のヒットをした。その内容は、現代人が苦しんでいるガンや慢性疾患、心臓病、糖尿病等が動物性食品を排除することらよって、改善が可能であることを、科学的、客観的に解説している。この映画の日本版DVD「フォークス・オーバー・ナイブス、いのちを救う食卓革命」も発売されている。この映画の解説書も「フォークス・オーバー・ナイブスに学ぶ超医療革命」という表題で刊行されている。

5)ベジタリアンとビーガンについて

ベジタリアンとは肉や魚類を食べず、野菜、豆類、穀物などの植物性食品を主に食する人達の事。
またビーガンとはあらゆる動物性食品を厳格に避けて、卵、乳製品も摂らない菜食主義者の事。
アメリカでは人口の7%以上が、イギリスでは5%以上がベジタリアンだと云われている。だからこれらの国では、街中のレストランを始めとして、大学の学生食堂、飛行機の機内食でもベジタリアンの為の食事が可能となっている。

4.食は現代医療を超えた

「食は現代医療を超えた」この言葉は、前述した医師の真柄俊一氏の2015年に発行の著書の表題である。外にも「遺伝子群の働きを正常化すれば、ガンは治せる」など多数の著書がある。真柄俊一氏は新潟大学医学部卒業し、素門(そもん)八王子クリニックの院長で、食事療法と刺絡(ハリ治療の一種で、自律神経を調節して、免疫力を上げる)、及びメンタル面の指導で、遺伝子をコントロールする療法の三本柱で、がん治療を行って、効果を上げている医師である。

彼の食事療法は栄養学のアインシユタインと称されるT・コリン・キャンベル博士の前出の「葬られた第二のマクガバン報告」を読み、2014年の会議ではキャンベル博士にも会って、食事と病気の重大な関連性を再確認した。更に特筆すべきことは、ブルース・H・リプトン博士のエビジェネティクス理論に基づいたメンタル指導をしていることである。これは人々の意識を変えることによって、もって生まれた遺伝子もオンにもオフにもコントロールすることが出来て、それを療法に採り入れている。

5.ガンが増え続けている日本

人口10万人当たりの病名別の死亡者数を見ると、日本では1980年にガンが脳血管疾患を超えて、一位になってから、上昇の一途をたどっている。しかしアメリカやイギリス、フランスと比べると、これらの国は1990年をピークにして、ガンは下降線に転じているのに、日本では更に上昇し続けている。

6.まとめ

1)日本では最先端医学ばかりに目が向いていて、ガンは無論のこと、血管性の脳や心臓の疾患、糖尿病などの生活習慣病予防の為に、今こそ食事療法に国を挙げて取り組むべきではないか。

2)アジアの島国の日本は、井の中の蛙、大海を知らずで、アメリカに比べて食事療法が20年以上遅れているという。これでは生活習慣病は減らない。医療費は増大するばかりである。

3)クリントン元大統領は2度心臓発作で倒れたのを、食事療法で完治した。この記事を書いているこの日、3月29日は肉の日だ、肉を食べれば元気が出るよと、男性アナウンサーが話しているではないか。誤食によって健康を失う事がないよう的確な判断が今要求される時では。

おわり


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第156号 健康への道しるべ :令和 4年3月15日発行

第156号 心と体の健康生活:令和 4年 3月 15日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

今回の見開きページの話題は「蓚酸とほうれん草」

西式健康法を考案した西 勝造先生の学説によると蓚酸は蠕動運動の張力を保ち、刺激を与えるのに必要な要素のひとつであると説かれている。

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↓ 私のブログ記事も掲載してくれている。

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脳梗塞が急増している By 豊岡倫郎氏 2022-2-28 

1.脳梗塞の人が増えた

最近私の身辺で脳梗塞で倒れる人が次々と発生している。脳梗塞は脳卒中のひとつで、心臓疾患と合わせて、ガンに次ぐ、死亡原因の上位を占めている恐ろしい病気である。共に動脈硬化が進むと、発症する確率が高いと言われている。何故こんなに多いのだろうか。

2.脳梗塞とは

脳卒中(最近は脳血管障害と呼ぶ)には、脳の細い血管が破れるのが脳出血、脳の比較的太い血管が詰まるのが脳梗塞、脳血管にコブや奇形が原因で出血するのがくも膜下出血である。この中で最近とみに増えてきたのが、脳梗塞である。それも若い人にも多いと言われている。

脳梗塞には3種類ある。ひとつはラクナ脳梗塞(隠れ脳梗塞とも呼ぶ)、次はアテローム血栓性脳梗塞、3番目は心原性脳梗塞(脳塞栓症)である。ラクナ脳梗塞は脳の細い血管が詰まる。症状がないが、一時的に軽微な障害が出ることもある。放置すると、アテローム血栓性脳梗塞、や心原性脳梗塞に進行してゆくこともある。アテローム血栓性脳梗塞は脳の太い血管に血栓が出来て詰まるもの。心原性脳梗塞は心臓に出来た血栓が流れてきて、脳の血管が詰まるもの。急激に症状が起こりやすい。

これら脳梗塞の発症のベースとなっているのが動脈硬化である。動脈は全身に張り巡らされているが、この動脈がいろいろな要因で血流が悪くなり、心臓の冠動脈で詰まれば、心筋梗塞になり、脳で詰まれば、脳梗塞となる。血管に欠陥が有っては長生きできない。

3.動脈硬化はどうして起きるのか

若い時の血管は、弾力があり、ゴムのようにしなやかだが、加齢と共に、血管も老化し、硬くもろい状態に変わってゆく。加齢以外にも、血液中で増えすぎた悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が原因で動脈硬化が進行してしまう。悪玉コレステロールは、血管の壁に入り込むと血管の壁がどんどん分厚くなり、弾力性を失う。放っておくと、プラークができて、血管の内皮に入り込む、すると白血球の一種のマクロファージが血管の中に入り込み、悪玉コレステロールを食べた後に死んだ残骸や残ったコレステロールによって形成されるのが、プラークと呼ばれるコブである。そして血管が狭くなり、どんどん血液が流れにくくなってゆき、プラークが何かの刺激で破れると、傷を修復するため、血小板でかさぶたが作られる。これが血栓と呼ばれるもので、血流が完全に妨げられると、その先の組織に酸素や栄養が行き届かなくなってしまう。

また間接的に動脈硬化を引き起こす危険因子は沢山ある。それは肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症、高コレステロール、喫煙、飲酒、運動不足、不整脈(心房細動)、加齢、ストレス、慢性腎臓病などである。

4.脳梗塞の症状

脳内には色々な機能があり、梗塞を起こした場所が、どこか、細い血管か、太い血管か、血栓や血流の状態などによって、様々であるが、よく発生する症状を列記する。

急に手足が動かなくなる。体に力が入らない。顔にマヒがある。食事中に箸や茶碗を落とす。真っ直ぐ歩けない。つまずきやすい。片足を引きずる。言葉が出てこない。呂律が回らない。手足がしびれる。物が見えにくい。めまいや頭痛がする。要するに運動、言語、感覚、視覚障害
が現れる。

5.診断

上記のような症状が出たら、直ぐ医者に行くことである。病院ではMRI(磁気共鳴画像法)などで脳の血管の状態を検査して、直ぐに必要な処置を施すことになる。特に発症後4時間以内の緊急処置が一番大事で、次に8時間以内ならば別の処置になり、更に48時間以内なら、次の手立てとなって、早ければ早いほど、後遺症も軽くなる。正に時間との闘いが生命を左右する。

6.脳梗塞の盲点

脳梗塞の根本原因は動脈硬化に侵されているか否か次第である。上述した様に、血圧にしろ、血糖値にしろ、コレステロールにしろ、中性脂肪にしろ、これらは全て日頃の生活習慣の悪癖から起きている。予防法も、治療法も、食を正すことに尽きる。動脈硬化はもう子供の時から始まっている。そして加齢と共に進行して行く。隠れ脳梗塞の場合は症状らしい症状が出ないが、50代では二人に1人、60代ではなんと8割以上に隠れ脳梗塞が起きているという。

閾値(いきち)という言葉がある。脳の働きは、脳細胞が5割障害を受けていても、症状が出ない事がある。ところが6割になったとたんに、重大な症状か突然出ることがある。この限界値を閾値(機能的限界)という。普段から酒は美味いし、食欲もあるし、どこも痛くも、痒くもないないと、慢心していると、病魔は深く、静かに体内で進行している。脳梗塞で倒れる様な人は定期健診を受けていれば、健診項目に注意書きされている筈である。慢心して、それを無視して、養生を怠ることも盲点となっている。危機管理意識の欠如が墓穴を掘ることになる。

もう一つの盲点は、一度脳梗塞を起こした患者は、再発しゃすく、発症後一年で10%、5年で35%、10年で50パーセントの人が再発すると云われている。また心臓疾患で冠動脈に異常があり、治療を受けている人も、いつ発作が起きてもおかしくない閾値が高い状況にある。

7.予防と治療法

上述した脳梗塞形成の機序は一般の医学書に通説として、説明されているが、これに対して異論を唱える医師がいる。真島康雄医師である。福岡県久留米市で、真島消化器クリニックの院長で、1950年生まれ、久留米大学医学部卒業。「脳梗塞・心筋梗塞・高血圧は油が原因」動脈硬化は自分で治せる、という副題が付いている本(2018年、幻冬舎発行)の著者である。

それによると、真島医師は10年間にわたり5800人以上の患者を体の8か所の血管エコー(超音波)検査を行い、独自の方法で体の総プラークの算出方法を考案して、脳梗塞や心筋梗塞の原因は食品から摂る油や脂(あぶら)の超微粒子脂肪滴が原因だとしている。プラークを溜めない、溜まったプラークを減らす「RAP食」を患者さんに摂ってもらい、治療効果を上げている。一読の価値がある。西式甲田療法でも少食、生野菜ジュース、宿便排除、毛管運動が効を奏す。

8.まとめ

1)以前こんな言葉を云った人がいた。「白い猫でも、黒い猫でも、ネズミを捕ってくれる猫が良い」と。医療行為も同じで、理論もあり、病気を治す医者の実学が患者には福音となる。

2)脳梗塞になると、血管性認知症を併発することも多いので注意が必要である。

3)今日もテレビは爆食番組を放映して浮れている。油・脂と酒と砂糖漬けになった体は薬では治らない。日本の医療関係者は食事療法を摂り入れない限り、高血圧も、糖尿病も、高脂血症も、肥満も暴飲暴食が原因で起きている病人は減らない。食事療法は採算が取れないから医者は採用しないのだろうか。それとも真の栄養学の知識不足のせいなのだろうか。

おわり


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健康スクール 場所移転のお知らせ

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健康へのトビラ Vol.29

令和4年(2022年)2月 15日発行 Vol.29

編集・発行:NPO法人健康を考えるつどい

〒762-0011 香川県坂出市江尻町1220 TEL:0877-45-8441  FAX:0877-45-8444

今回の記事は、

1、「西式断食法」との出会い By 甲田光雄 先生

2、坂出健康会館が閉館しました。

3、健康に関する名言・格言 By 豊岡 倫郎 氏

4、緑内障・黄斑変性症・糖尿病網膜症を自分で治す方法 By 山口 康三 先生

5、健康スクールの移転お知らせ

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柿ポリフェノールによる血管弛緩作用と血管収縮抑制作用

奈良県立医科大学法医学教室の研究グループが柿の果実から抽出した柿タンニン(柿渋)と柿の葉に含まれるポリフェノールが、強力な血管弛緩作用と血管収縮抑制作用を持つことをラットから摘出した血管において実証した。

これらの作用は動脈硬化症や高血圧症などにより内皮細胞が障害された血管においても同じ作用を示す事から降圧効果を発揮する可能性があり循環器疾患の予防・治療への応用が期待できる。

現在、柿の葉茶の病態改善効果を検証しているとの事。

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第155号 健康への道しるべ :令和 4年1月25日発行

第155号 心と体の健康生活:令和4年1月25日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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巻末に七福神の紹介があった。信仰すれば7つの幸福を授かり

7つの厄災が取り除けられると言い伝えられている。

恵比寿天は清廉・正直

大黒天は有福

毘沙門天は威光

弁財天は愛嬌

布袋尊は大量

福禄寿は人望

寿老人は長寿

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弱体化していく子供の体 By 豊岡倫郎氏 2022-1-29

1.弱体化してゆく子供の体

人生100年時代になったと、楽観視している人が多いが、今の百寿者の人たちは、大正末から昭和の初めに生まれて、成長期時代の環境は、食事、乗り物、冷暖房手段などは簡素で、厳しく、体も鍛えられた。ところが今、心ある医者達からは、子供の体に異変が起きていて、子供たちの健康状態について、先行き懸念する声が上がっている。

2.子供たちに起きている憂いべき症状の数々

ある教育機関の小学生、中学生を対象にした調査によると、その症状を多い順から列挙すると、アレルギー性疾患、視力が弱い、すぐ疲れる、歯並びが悪い、腹・頭痛がある、背中がぐにゃぐにゃ、体温36度以下、首・肩コリ、虫歯、肥満などの症状である。

3.何故こんな症状が起きるのか

我々を取り巻く社会環境は、整備されて、多種多様な食べ物は溢れ、交通機関も発達して、歩くことも少なくなり、放課後友達と外で遊ぶこともなく、夜遅くまでスマホやパソコンを操作して、腹がすけば夜食を摂り、冷暖房設備が完備されて、農薬や食品添加物の入った加工食品、大気汚染の中に囲まれているという、衣食住の生活環境がすっかり、自然から乖離してしまつた。即ち飽衣飽食、運動不足、ストレス、睡眠不足などで、体は弱体化してしまった。

4.多いアレルギー性疾患

アレルギー性疾患には、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎(花粉症もその中に入る)、食物アレルギーなどがある。その中でも一番多いのがアトピー性皮膚炎で、全国に治療を受けている人が約700万人、花粉症は10人に1人が悩んでいると云われている。上述した様に子供達にも一番多いのが、アレルギー性疾患で、3人に1人いるという。

5.アレルギー性疾患発症のメカニズム

アレルギー性疾患発症のメカニズムは、どの症状の場合も、皆同じで、起こってくる場所と、その症状が違うだけである。つまり体外から入ってくる抗原(アレルゲン)となる物質、例えばダニ、カビ、花粉、そして大豆、卵、牛乳などのタンパク質が体内に入ってくると、体に備わっている抗体との間で、異物として処理しようとする反応が炎症を起こし、それぞれの場所で症状として発生する。なお抗体とは、病気の原因となる物質が体内に侵入したとき、異物として攻撃したり、体外に排除する役割を担うために作られたタンパク質のこと。

6.アレルギー性疾患の治験

何故私がアトピー性皮膚炎や花粉症になったのか、しかも通院していても、治療の決め手となる治療法が確立されていない為に、どうしたらよいのか、悩んだり、疑問を持っている人が多い。

この問題に対して、1998年に話題となったのは、八尾市の甲田医院で行われたアトピー性皮膚炎の治療の為に実施された「健康合宿」とよばれるものである。この合宿には浜松医科大学、大阪大学、兵庫医科大学、岡山県立医科大学の先生方も参画して、重傷から中等のアトピー性皮膚炎の患者20名が入院して、1996年11月から12月の2か月間、甲田医院にて、治療が進められた。その結果は好成績に終わった。

その後、この健康合宿の成果を知った人達から、もう一度健康合宿を実施してほしいとの声が上がり、1997年8月に第2回目が、17名のアトピー性皮膚炎の患者が参加して甲田医院で行われた。その結果は前回と同様に、17名全員の症状が軽快するという好成績が認められた。そしてその治験が1998年12月に行われた、第48回日本アレルギー学会総会で、報告された。

この合宿の体験集が、甲田光雄監修、すこやかな子供を育てる勉強会編、「アトピーの健康合宿に学ぶ、甲田療法の実践記録」として創元社から出版された。

アトピー性皮膚炎に対する、所謂甲田療法の主眼点は、外部からのアレルゲンと云われる抗原物質よりも、タンパク質の多いに肉,乳製品の過食で悪化した腸内環境に、発症の原因があるとするものであった。

従ってその対策としては、アレルゲンが傷ついた腸粘膜から体内に入らないようにする事に視点を置いた。これを戸締り論と称した。浜の真砂のようにアレルゲンは数々あれど、腸壁を修復し、しっかりと戸締りすれば、体内に入って行かないという理論である。

まず少食主義に切り替えて、今迄の乱れた食事によって荒れた腸粘膜の傷を治すことに主眼を置いて、少食、玄米、生野菜汁など、一連の甲田療法を実行したのである。詳細は上述の著書参照。現代の症状を消そうとするだけの医療は食を超えられないことを示したのである。

7.体の不調は腸もれ、正式にはリーキーガット症候群とは

腸もれに関する研究が進み、腸もれが体の不調の一大原因と云われている。腸もれとは、腸壁の細胞間の連結が緩んで、隙間が出来て、そこから腸内で腐敗したタンパク質の毒素や細菌などが腸壁から吸収されて、血液に混じり、全身の組織に悪い影響を与えてしまうことが解かってきた。今や日本人の70%に「腸もれ症候群」の可能性があるという。

例えば、アレルギー性疾患はもとより、慢性炎症、慢性の消化器系疾患、めまい、疲労、多動症、自閉症、糖尿病、アルツハイマー病、パーキンソン病、全身痛、動脈硬化、慢性リュウマチなどの発症に係わっている可能性を指摘している。

対策は良い腸内環境を作る食事、即ち少食、3分づき玄米、生野菜汁、小魚、大豆製品、ゴマ、海藻、キノコ、根菜類中心の食事である。肉、卵、乳製品、食品添加物の多い加工食品、酒、甘いものは控える。特に蛋白質の過剰摂取で生じる窒素酸化物が元凶となっている。

8.子供の病気は親の責任

両親が健康であれば、生まれる子供も元気に生まれる筈。問題は両親が不規則な、乱れた食生活を続けていれば、「この親にして、この子あり」という諺の通り、病弱な子供が生まれるに違いない。先ず子供の為にも、自分の為にも、正しい生活習慣を身に付けねばなるまい。

食育と云う言葉が有る。食育基本法と云う法律が2005年に制定されている。その中身は、国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成のために、保護者、教育関係者の役割、伝統的な食文化、生産者の環境、食の安全性などについて規定されているが、今の医療体制は食事療法に無関心で、治療に活かされていないというから、話は深刻さを増す。

9.まとめ

1)毎日テレビでは地方のグルメやスイーツの食べまくり番組を放映している。今回触れなかったが、いま小、中学生に高コレステロール、脂質異常、動脈硬化が激増しているという。

2)乱れた食生活がじわじわと体を蝕んでいる、今の子供が百歳まで生きられるのだろうか心配。

3)親は早く食の重大さに気づき、子供の食育をしないと、親も子も滅びてゆく。

おわり


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第154号 健康への道しるべ :令和 3年12月15日発行

第154号 心と体の健康生活:令和3年12月15日発行

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2 ページ目に「ビタミンCの宝庫 柿の葉」が記事になっています。


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健康常識の盲点 その3 By 豊岡倫郎氏 2021-11-29

1.病気には必ず原因がある

病気に罹り、どうして私がこんな病気になったのか、と嘆き悲しむ人の姿を幾度も見てきた。病気には必ず原因がある。その原因を作り出したのは、あなた自身であることを、知らなかったでは済まされない。人生は一度きりしかないのだから。

2.姿勢の悪さが病気の原因になっているのに、自分の姿勢が悪いのを気にも留めない人が多い。骨格の歪みが病気の原因になっていることを知っている人は少ない。

徳永耕二博士の著書「難病を治す背骨療法」によると、慢性肝炎では頸椎2~5番、胸椎8~11番、腰椎2~3番に異常。難聴、耳鳴りでは頸椎1~3番、腰椎1~3番に異常。狭心症、心筋梗塞では胸椎4~9番、腰椎1~3番に異常。腎炎、ネフローゼでは腰椎1~4番に異常。膀胱炎では胸椎9~11番、腰椎3~5番に異常。胃弱では胸椎4~6番に異常。胃下垂、胃アトニ―では胸椎7~9番に異常。小腸や大腸が弱いと、胸椎7~11番に異常。糖尿病では胸椎11番に異常。生理不順では胸椎11番、腰椎2~3番に異常があることを長年の臨床体験に基づき確認している。徳永博士と同じような指摘は、元東海大学教授の棚田次雄氏の著書「背骨ポキポキ健康法」にも載っている。また「西医学健康原理実践宝典」にはフランスのアー・ルブラン博士の背骨の狂いと故障する器官の一覧表が掲載されている。

この様に一般的に内科医が担当するような病気が、骨格の歪みが影響しているケースもあるとは思っていない人が多い。

ではどうしてこのようなことが起きるのだろうか。体の中心を貫いているのは、7個の頸椎、12個の胸椎、5個の腰椎、さらにその下部には仙骨と尾骨があり、これらの椎骨が上から下まで積み重なって、一本の脊柱となっている。そして個々の椎骨の間からは、脊髄神経が枝分かれして、全身の臓器や器官に分布していて、脳との間で情報交換をして、生命活動を維持している。

ところが人間は二本足で立ったり、座ったりして、立ち働いている間に、背骨がどうしても前後左右にズレたり、捻じれてしまうと、各椎骨の間から出ている脊髄神経が圧迫されて、臓器や器官の働きが乱れて、病気の原因となる。

では骨格を狂わせる悪い生活習慣とは何かと云えば日常の仕事、スポーツ、パソコンやゲーム機の操作、家事や畑仕事、家での寝転んでのくつろぎの姿勢、横座り、ぺたんこ座り、椅子に座り足を組む、ハイヒールを履く等挙げられる。このような偏った姿勢を続けていると、骨格も歪み、それを支える筋肉も、引っ張られ緊張してしまう。

甲田光雄博士著「背骨のゆがみは万病のもと」という本によれば、大食、甘い物、アルコール好きの人は、足首に故障が出る。足の親指から、足首、膝、腸、肝臓、肺、扁桃腺、頭痛へと、足の故障がジグザグに、左右交互に上の方へ影響を及ぼしてゆくことを、身体故障反射伝達図で説明している。

他にも磯谷公良著「予防医学」という本によれば、股関節の左右の歪み、即ち転位が足の長さの長短の原因となって、骨盤を傾斜させてしまう。磯谷式力学療法を提案している。五味雅吉著「体は骨盤から治せ」によれば、上半身の重みは脊柱の下に位置する仙骨が支えている。骨盤は両側から仙骨を挟み込んでいる構造になっている為に、仙腸関節がズレやすい。これらの原因で骨盤が左右どちらかに傾くと、その上の脊柱もバランスをとろうとして、曲がってしまう。そして最終的に上述した様な病気を招く結果となる。

では対策はどうすれば良いかは、それぞれの著書に解決策が記載されているが、ここでは紙面の余裕がないので関連図書を一読してください。

3.体の血流は心臓のポンプ作用によって、押し出されて体内を巡っている。この件につい誰一人として、疑問を抱く人がいないのが、問題なのである。

これから寒くなると、足が冷たい、腰やお腹が冷えるといって、いろいろ対策を講じる人も多い。根本原因はその部分の血流が悪いからである。体内には血管が張り巡らされていて、それらの血管を一本につなぐと、約10万キロメートルの長さになる。その内95~99%が毛細血管である。この毛細血管が加齢と共に衰えて、減ってくるが、それを加速させる要因がある。それは運動不足、甘い物、お酒である。これらは毛細血管を硬化させたり、消滅させたりする。病院で病気の原因が毛細血管が関係していると言及されることはまず無い。

では何故今ここで毛細血管を問題視するかと言えば、いくつか理由がある。

そのひとつは、血液の循環は心臓が押し出すポンプ作用によるものではなくて、毛細血管の吸引力によるという理論がある。これは西式健康法を創設した西勝造氏の学説であるが、その証明として20数箇条を挙げている。例えば、血液は水の4~5倍の粘着力がある。毛細血管の内径は5ミクロン位の細さである。その細い血管の中を僅か30秒前後で全身を巡って心臓に戻って来る。とても拳大の心臓の四分の一の左心室が収縮することで、血液を送り出す力は、物理的に考えられない。従って健全な毛細血管の働きなしには血液は順調に循環しないのであると。

もうひとつは、毛細血管の重要な働きを認識していないことである。大阪大学教授の高倉伸幸著「ゴースト血管をつくらない33のメソッド」という本によれば、体内の37兆個の細胞に酸素と栄養を供給し、二酸化炭素と老廃物を回収するという生命の基本的な働きは、毛細管血管が行っている。もし毛細血管が硬化したり、消滅していると、ここではこれをゴ―スト血管と称しているが、ガン、免疫力、骨粗しょう症、認知症、高血圧、糖尿病、肝臓疾患、腎臓疾患、便秘症、アトピー性皮膚炎、薄毛、シミやシワなどに深く係わっているという。

4.骨格の矯正と血液循環の正常化対策

今回取り上げた骨格の歪み及び血流の問題解決に対して、西式健康法では、誰でも実行できる具体的な方法を提案している。それは、骨格の矯正に対しては、木枕、平床、金魚運動、合掌合蹠法を、血流や毛細血管の強化、再生には、毛管運動、裸療法、温冷浴を薦めている。また食事面でも、大食を慎み、玄米、生野菜ジュース、大豆、ゴマ、小魚、海藻類を中心とした食事によって、肥満を防止し、腸内環境を整えて、綺麗な血液が体内に流れる事で、体質が改善される。

この中で特にお薦めするのは骨盤の歪み改善には合掌合蹠法を、血流改善と毛細血管の再生には毛管運動をぜひ一度は実践してみてほしい。パソコンやスマホで検索すれば、その動作を見ることが出来る。「ナポリを見てから死ね」という格言が有るが、西式健康法がどんなものであるか、一度は読んでもらいたい。この健康法を治療に活用している医者も何人もいるし、治療に成果を上げている。何事もいくつかの事を比較することによって、最善を選べるのである。

5.まとめ

1)骨格の歪みが腰や膝の痛みばかりでなく、内臓の病気を誘発していることも多い事を認識して日頃の生活習慣を見直して、改めるべき点がないだろうか。病気を作り出しているものは何であるか、と云う事に気付くには、健康常識の盲点を知ることも必要なのである。

2)血流の悪いところに病気が宿る。いくら知識を得ても、病気を治そうという強い信念と行動力が伴わなければ、健康を得られない。

おわり


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健康常識の盲点 By 豊岡倫郎氏 2021-9-30 

1.あなたの健康常識は間違っていないか

スマホが普及して、誰でも健康に関する情報を取ることが出来るし、新聞、雑誌、テレビで健康に関する記事や放送を見聞できる。しかし健康問題に関心のない人達には、正に猫に小判である。病気になれば医者に診てもらえばよいと、楽観的な人が多い。何故私だけがこんな病気で苦しまなければならないのか?病気には必ず原因がある。無知では済まされない。

2.健康常識の盲点

1)甘いものは疲労を解消してくれる。

確かに糖分を摂ると急速に血液に吸収されて、エネルギー源となって、疲れを解消してくれるし、脳は反応して、気持ちをリラックスさせてくれるセロトニンが分泌される。しかしそれは一時的なことで終わる。むしろ常時糖分を摂取し続けると、次のような害が起きるので極力控えることである。先ず体の体液を酸性に傾けるが、それを中和するために体内の骨の中からカルシュウムを捻出させる結果、骨が脆くなる。更に血中の糖分は毛細血管を消滅させて、血液循環が悪くなる。大量の糖分は血糖値を乱高下させて、脳は混乱して、精神的にイライラや落ち着きをなくして、感情を不安定にさせる。糖分は腸の悪玉菌のエサとなって、腸内環境が悪くなる。胃腸や肝臓の働きが低下してしまうし、免疫力も低下する。中性脂肪やコレステロールを増やす。

最も怖いのは、AGE(終末糖化産物)の生成である。これは糖分がタンパク質と結びついて出来る変質した物質の事で、糖分とタンパク質の摂り過ぎで、体内でどんどん生成されて、体内の至る所に蓄積されてゆき、動脈硬化、ガン、骨粗しょう症、変形性関節症、認知症。白内障、肌のシミやシワなどの病気や老化を促進する。当然のことであるが糖分の過剰は糖尿病を発症させることは言うまでもない。

2)高脂肪、高蛋白の高カロリー食は病気に負けない元気な体を作り、スタミナが付く。

戦後欧米食が日本に普及して、今では若い人達は和食離れして、欧米崇拝主義が食生活までも変えてしまった。その結果、高脂血症、高コレテスロール、動脈硬化、高血圧症、脂肪肝、肥満、ガンが大人だけでなく、若年層や子供達にも激増している。

よく言われている言葉に、肉を食べるとスタミナが付くと。果たして本当だろうか。スタミナとは、持久力、精力を意味するが、肉を食べると、持久力が続き、元気が何時までも続くことはあり得ない。腸内環境も悪くなって、血液は汚濁し、免疫力も低下する。

油で処理したものは味覚を刺激して、若者達は焼き肉だ、トンカツだ、とりの唐揚げだ、ハンバーグだと、常食すれば健康体を作るどころか、大腸ガンや乳ガンを誘引するという。

脂肪分を摂り過ぎると、活性酸素によって過酸化脂質に変質されて、血管壁に付着したり、血管癖に浸み込んでゆき、血管を脆くしてしまい、各種生活習慣病を招くことになる。

3)牛乳は完全栄養食である。カルシュウムが豊富なので、骨を丈夫にするし、骨粗鬆症に良い。

カルシュウムパラドックスという言葉がある。一度に大量のカルシュウムが体内に入ると、ホメオスタシスという体内の恒常性維持機能が働いて、余分なカルシュウムを体外へ逃がそうとしてしまう。逆に骨がカスカスになってしまうのである。酪農の国のノルウェーやデンマークの若者に骨粗しょう症の人が多いのは、そのせいであると云われている。

そもそも日本人は小魚、海藻、野菜類、ゴマ、大豆製品の日本食からカルシュウム分を摂取していた。カルシュウムを骨に沈着させるには、体を動かして骨に負荷を与える事やビタミンD、マグネシュウム、ビタミンC、ビタミンKの摂取も欠かせない。砂糖や蛋白質の摂り過ぎは体を酸性にするからカルシュウムが逃げてしまう。コーヒーやお茶のカフェインはカルシュウムを排泄させる働きがある。肝臓や腎臓の機能が低下していると、ビタミンDが作られない、胆嚢や膵臓の働きが低下していると、脂肪分とカルシュウムが結びついて、吸収されずに便と一緒に排泄されてしまう。胃腸の粘膜に炎症があると、カルシュウムの吸収が悪い。閉経期を過ぎた女性は女性ホルモンが減って、骨の新陳代謝機能が低下しているので、骨粗しょう症になり易い。

要するに牛乳を摂取しなくても、以上のような注意点を考慮すれば、即ち日本食をきちんと食していれば、骨の異常は起きない。牛乳神話に惑わされないようにしたいものだ。

そもそも日本人の八割の人は牛乳に含まれているカゼインという蛋白を消化するラクターゼという酵素を持ち合わせていないので、アレルギー反応が起きる。或いは消化不良で下痢する。花粉症やアトピー症が増えたのも牛乳に原因があると云われている。

4)酒は百薬の長である

確かに適度な量の酒は気分をリラックスさせて、食欲を増進させる効果は否定できない。しかし20年も30年も毎晩晩酌をしていると、肝機能は低下してゆき、肝硬変になったり、アルコールからアセトアルデヒドという副産物が作られて、それを分解する時に、大量の活性酸素が発生するし、ビタミンB類、ビタミンC及び酵素類が無駄に消費される。酒の肴に動物性のものを一緒に摂ると、活性酸素によって過酸化脂質に変質して、血管に蓄積されて、動脈硬化を招く。酒を飲んだ直後は体は血管が膨張して、血流が良くなるが、その後は逆に血管が収縮する。これを繰り返していると、段々脳細胞が委縮してゆき、認知症に近づいてゆく。またアルコール分は利尿作用が働いて、尿と一緒にカルシュウムが排出されてしまし、肝臓が疲弊していると、ビタミンDが産生されないため、腸でのカルシュウムの吸収が悪くなる。お酒飲みの人に腰の悪い人が多いのはその為である。

最近はビール党も若い人に多いが、体を冷やすから、年輪を重ねるにつれて、体の変調をきたすことになる。アルコール中毒になることだけは避けたい。酒は百害の長である。

5)お腹に宿便はない

毎日排便があれば宿便なんかない。医者は肛門から内視鏡を挿入して、目で確認しているが、宿便は見当たらない。腸の粘膜は3日で剥離して入れ替わるから、宿便は残らない等がその根拠となっている。

しかし甲田式西式健康法で多くの難病患者を治療してきた甲田光雄博士の著書によると、「現代人の大半は宿便をどっさりため込んでいる。毎日快適に便通があっても宿便が溜まっている。関節リュウマチ、脳卒中や痴ほう症、アレルギーの発生にも影響している。万病のもとになっている。」と書かれてある。

実際に甲田医院に入院した人達の闘病記を読むと、生々しい宿便排泄の状況が描かれている。絶食に入る前に、スイマグという水酸化マグネシュウムの緩下剤を飲んで、腸内が空っぽになっているのに、真っ黒な悪臭を放つ宿便が何回も排泄されるという。どうも腸壁の中に浸み込んでいる老廃物が浄化されるらしい。

3.まとめ

現在日本に高血圧4000万人、糖尿病2200万人、高尿酸血症600万人、肥満3400万人、骨粗しょう症1800万人、アトピー症700万人、花粉症2000万人、脂質異常症3200万人、脂肪肝3000万人いるという。 これらの病気が間違った健康常識を抱いている人達の生活習慣によって、発症している。砂糖、肉と油、牛乳、酒、大食による宿便の害に無関心では済まされない筈。これら日本食離れの食生活からもう一度回帰する時期にあるのではなかろうか。

おわり


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第153号 健康への道しるべ :令和 3年9月15日発行

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今月の編集長からのメッセージ
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肥満が招く病気の数々 By 豊岡 倫郎 氏 2021年8月30日

1.肥満の人が増えている

肥満人口は増加の一途をたどっていて、今や推計2300万人に達している。今年7月公表の文部科学省の調査では、小学6、中学3、高校3年生の肥満者がここ五年間毎年増え続けている。

2.肥満は自慢にならぬ

一昔前までは太っている人を見ると、あの人は恰幅がいいとか、押し出しがいいとか言われたものだが、今は太った経営者に対して、自分の体もコントロールできない者が、どうして部下を管理できるものかと、厳しい批判を受けている。これは何も経営者だけに限ったことではない。

3.肥満の定義

肥満を判断する基準がある。その数式は、「体重(㎏)÷身長(m)÷身長(m)=BMI値」である。この値が25以上を肥満者としている。なお18.5以下の人を痩せの人とする。男性では50代の人の37%が肥満のピークで、その前後の40代と60代も35%前後の人が肥満となっている。女性では、60代、70才以上の人がピークでそれぞれ28%を占めている。ある調査によると、一番死亡率の低いのは、BMI値が22から25の人だという。

4.メタボリックシンドロームとは

メタボリックシンドローム(メタボ)とは、BMI値が25以上で、腹囲(ウエストサイズ)が男性で85cm以上、女性で90cm以上ある場合、内臓脂肪型肥満となり、加えて脂質異常、高血糖、高血圧を二つ以上合わせ持った状態をいう。

5.体脂肪率とは

体重に占める体脂肪の割合を、体脂肪率(%)という。一般に健康的とされる体脂肪率の目安は、男性は10〜19%、女性は20〜29%で、それ以上になると、肥満という判断になる。なお肥満には、体質や生活習慣によって、脂肪の付く場所がヒップや太腿など下半身の皮下に脂肪が溜まるのが、洋ナシ型で、お腹を中心に上半身に溜まるのが、リンゴ型肥満と呼んでいる。

6.肥満の原因

社会経済が進歩し、豊かになって、自動車や家電製品などの文明の利器が普及し、日本では食事の欧米化が一般化してしまった。高脂肪、高蛋白の肉類と乳製品の高カロリー食を摂り、食事の多様化が進んだ。一方体を動かさない生活が続けば、消費エネルギーよりも、口から入る摂取エネルギーの方が多いために、余分なエネルギーが体に蓄積して、肥満を招く。これが根本的な原因である。脂肪はタンパク質や糖質よりも単位重量当たりのカロリー数が2倍と高い。

また歴史的経緯からもみても、人間の体は飢餓には強いが、飽食には弱い体質になっている。研究が進むにつれて、倹約遺伝子戸とか、肥満遺伝子と呼ばれる遺伝子の存在が判明した。日本人は太りやすい遺伝子を持っている人が多いという。

更にワシントン大学のジェフリー・ゴートン博士が発表した研究では、腸内細菌の中に、デブ菌とヤセ菌が存在し、太った人はデブ菌が多いという。便秘症や花粉症の人はデブ菌が多い可能性がある。

もう一つの理由は、中年以降の男女が肥満になるのは、40歳を過ぎると、体内のエネルギー生成システムが解糖系からミトコンドリア系主体に変わる為に肥満になる。ミトコンドリア系は解糖系の19倍のエネルギーを生成するから、大食してはいけないのである。

7.何故肥満は万病のもととなるのか

上述した様に肥満になると、脂質異常、高血糖、高血圧だけでなく、心筋梗塞や脳卒中などの動脈硬化性疾患や糖尿病、腎臓病、ガン、胆石症、脂肪肝、痛風、睡眠時無呼吸症候群などを引き起こす可能性が高くなる。

有り余った脂肪は活性酸素によって、過酸化脂質に変質して、全身の細胞、血管に浸透してゆくから、どんな病気を発症しても不思議ではない。

内臓脂肪が増えると、脂肪細胞から分泌されるアディポネクチンというホルモンが減る。このホルモンの働きは、動脈硬化、糖尿病、高血圧、高脂血症、メタボリックシンドロームの予防と改善である。ガンに対しても予防と退治の働きがある。

肥満の人は過食しているので、大量の食事量を処理するために、消化器官が疲弊するだけでなく、大量の糞便が常に腸内に停滞するので、活性酸素を発生させて、遺伝子を傷つける。

人間は歩行時に膝に体重の2~3倍の荷重がかかる。肥満の人は膝が痛くなるのも当然である。

膝だけでなく、足首の踝の一点で体重を受け止めてから、足の裏のアーチ状の三点で分散して支えている。踝の周りは23個の骨で構成されているが、この構造体が重い荷重で歪んでゆく。その歪みは親指の付け根から始まり、踝から膝関節へ、更に股関節に、腰椎から頸椎まで、左右の足の交互にジグザグに上体の方へ影響を及ぼす。これを西式健康法では身体故障伝達図によって説明している。太っている人は皆、自覚症状のあるなしに関係なく、足の関節に歪みがある。

9.肥満防止根本対策

答えは簡単である。大食しないことに尽きる。ところが食べる事は人生の一大楽しみであるから、凡人にはそう簡単には改善できないに違いない。その発想転換のヒントとしては。

▪人は生きた食べ物の命を戴いて、命を繋いでいるのであるから、食べ物に感謝し、
無駄喰いせず、食べ物に感謝すること。食への異常な執着心を捨てる。明日もまた
食べられるではないか。

▪大食すれば、体内のあらゆる臓器や器官にその処理するために、大きな負担を強いて
いる。この行為はイジメである。体の悲鳴に耳を傾けるやさしい気持ちを持つことで
ある。

▪すでに大食によって、病に苦しんでいる人は、強く健康を望む決意をもつて対処する
事である。

▪毎日15分、自彊術のような健康体操をすれば、自分の健康状態が把握でき、改善意欲
も湧く。

▪足首、膝、股関節、脊椎の歪みを矯正するには、西式健康法では、扇形運動、
上下運動、合掌合蹠運動、金魚運動が対策として用意されているから、コツコツ実行
するとよい。

10.まとめ

1)ひと時の「口福」に酔いしれて、無節操な牛飲馬食を繰り返せば、寿命が縮まることは、ラットや赤毛ザルなどの実験でも証明されている。

2)少食にすれば、サーチュインという長寿遺伝子が働くことによって、老化が防げる。

3))免疫力低下のもう一つの理由は、松田麻美子女史の著書「常識破りの超健康革命」によれば、「実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギー量(約1600キロカロリー)に相当する」とある。大食は体のエネルギーの無駄遣いである。

4)肥満症は基礎疾患として、コロナ過において認定されているのは位、免疫力がない。

5) 百寿者に肥満の人なんかいないという。「肥満大敵、死の用心」

おわり


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健康スクール予定 2021年8月

自彊術の佐野先生は8月9日と23日の月曜日で、一日3回の教室予定です。

① 10:00~11:30分

②13:00~14:30分

③14:30~16:00まで  ①②③それぞれ750円です。水曜日はなくなります。

③は指導者養成教室ですが、興味のある方は誰でも参加できます。祭日に重なる場合もおこないます  

山本先生、第一、第三火曜日   今まで通り 午前10時〜11時半   750円です。

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酸化と糖化が病気をつくる By 豊岡 倫郎 氏 2021年7月30日

1.抗老防衰

抗老防衰という言葉が有る。秦の始皇帝は美女から口移しに美味な料理を食べていたが、不老長寿の妙薬を求めて、日本へ徐福を派遣したというが、願いもむなしく、50歳で亡くなった。死ぬ頃は白髪だらけであったという。人間だれでも生者必滅で、毎日が死に向かって行進しているようなものであるが、人には夫々の生活習慣があり、その違いから健康格差が生じている。その大きな要因が酸化と糖化である。

2酸化とは

体が酸化することを酸化ストレスと呼ぶ。これは活性酸素が過剰に発生して、体がサビついた状態のことを言う。我々は呼吸することによって、酸素を体内に摂り入れて、代謝過程において、エネルギーを作り出しているが、酸素の一部が分子構造の一個が欠けた不安定な状態になって、近くの物質と結合しょうとする酸化力の強い物質に変わる。それを活性酸素と呼んでいる。体内に入った酸素の内約2~3%が活性酸素になる。

活性酸素には、体内に入った有害物質やバイキンを殺菌したり、取り除くという重要な働きをしているが、過剰に発生しすぎると、酸化力が強いために、体に様々な有害な作用を及ぼし、病気の80%は間接的、直接的に活性酸素に起因していると云われている。

3.活性酸素が病気を導く構図とは

我々が食事から摂り入れた魚や肉などに含まれている脂質が体内の活性酸素によって、過酸化脂質に変わる。また体内に蓄積されているコレステロールや中性脂肪も過酸化脂質に変わる。この過酸化脂質は体内の臓器や細胞の中に浸透して行き、傷をつけたり、破壊したり、血管を脆くしたり、遺伝子を傷つけるなど全身にダメージを及ぼす。

活性酸素が関与する病気には、脳卒中、心筋梗塞、動脈硬化、糖尿病、肝炎、腎炎、膠原病、アトピー性皮膚炎、ガン、一般炎症、老化促進などいろいろある。

4.活性酸素の発生原因

何故活性酸素が必要量以上に過剰に発生するのだろうか。その原因となっていることを、列挙すると。紫外線を浴びる、喫煙、飲酒、大食、薬の服用、放射線を浴びる、激しい運動、電磁波を受ける、体内に炎症がある、腸内に異常発酵や宿便がある、食品添加物、農薬、殺虫剤の摂取、ストレス、睡眠不足などある。

5.活性酸素から身を守るには

体内には活性酸素を除去するSOD(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)という酵素が作られているが、40歳を過ぎる頃から生成量も減ってくる。上述したような活性酸素を発生させる生活態度を続けていると、SOD酵素と活性酸素との力関係のバランスが崩れて、活性酸素が優位になってしまう。

対策としては、SOD酵素以外にも、活性酸素に対抗する抗酸化物質を摂取することである。それを列挙すると。ビタミンA、C、E、緑黄食野菜、生野菜汁、ファイトケミカルと云われているフラボノイド、ポリフェノール、アントシアニン、ピコピンなどの含まれた食品がよい。食事では3分づき玄米、大豆製品、黒ゴマ、ニンジン、タマネギ、ブロッコリー、小魚、キノコ類、果物、海藻類、発酵食品の少食に徹することである。

もうひとつの対策は外部からSOD酵素を補給する方法がある。それは活性酸素の世界的な権威である丹羽靭負博士が開発したSOD様食品の摂取である。丹羽博士は高知県土佐清水市で土佐清水病院院長として、ガン、リュウマチ、アトピーなどの難病の治療に当たっている。これは薬ではなく、健康食品として誰でも入手できる。丹羽博士は多くの活性酸素に関する著書を書いているから、健康に関心のある人は一度は読まれると良い。

6.糖化とは

食事などから摂取した糖分は体内でタンパク質と結びついて、終末糖化産物(AGEエージーイー)という物質に変質してしまう。別名を糖化反応と云う。1912年にフランス人によって発見されて、発見者の名前を取って、「メイラード反応」と呼ばれている。その後研究が進み、体に様々な害をもたらすことが判ってきた。体内に過剰な糖分があると、血糖値が上がり、持続時間が長いほど、AGEの生成量も多くなって、蓄積されてゆく。

7.AGEの影響とは

体内のあらゆる器官や組織はタンパク質が主となって構成されているが、新陳代謝に必要な量以上の余分な糖分が血中に存在すると、至る所でタンパク質を変質させて、AGEが生成される。血管に沈着すれば動脈硬化に、皮膚に起きれば、皮膚の弾力性を失わせて、シワやシミを生む。

骨に入ればコラーゲン線維を損傷させる。またAGEが生成される過程で、活性酸素を発生させて、この活性酸素が糖化を促進させるというから、酸化と糖化はコインの表裏の関係になって、悪さをする。老けたくなければ甘いものを食べない事である。

もう一つ留意すべき問題は、このAGEはわれわれが日常摂取している加工食品の中に存在していることである。AGEを多く含む食品を列挙すると。バター、チーズ、マヨネーズ、高温の油で調理した、ステーキ、焼き肉、ハンバーガー、揚げ物類、鶏の唐揚げ、目玉焼き、焼き魚、トーストパン、ポテトチップスなどである。皮肉にもテレビでいつも放映中の料理ばかりではないか。

8.糖化を防止する食事法

基本は食事量を腹七分に抑える。主食は3分づき玄米、生野菜汁、小魚、大豆製品、黒ゴマ、緑黄色野菜、海藻類、キノコ類、発酵食品、果物などとする。避けるべき食品は、蛋白質の多い肉類、甘いお菓子と清涼飲料水、加工食品、スナック菓子は控える。

調理法は、焼く、炒める、揚げるから煮る、茹でる、蒸す方法に転換する。生で食べられるものは、糖化値が低く、生命力もあり、酵素も含まれているからお勧めである。

9.まとめ

1) 活性酸素がこれだけ病気発症に関与していても、医者から活性酸素がどうの
こうのと忠告を受けることは皆無である。糖化についてもまた然りである。
自分で気を付けるしかない。

2)活性酸素を発生させる五大要因は、飲酒、腸内異常発酵、ストレス、大食、
食品添加物・薬。

3) 70歳以上の人の80%は白内障になると云われている。その原因は活性酸素と
糖化による。

4)あなたは他人から実年齢よりも若く見られますか、それとも老けて見られ
ますか。その差は日頃の生活習慣による。これ位なら大丈夫
だろうという甘い考えが身から出たサビを生む。もうそろそろ酒を飲むのを
止めようか、毎日ケーキや大福もちを食べるのを止めようか。
医者から薬を貰っている方はこんな発想が湧かないものなのか。

おわり


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第152号 健康への道しるべ :令和 3年7月20日発行

第152号 心と体の健康生活:令和3年7月20日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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今回のメイン記事は「ハンドパワーの不思議」
「手当て」すると言う言葉、そのまま患部に手を当てる意だが実践すると良く解かる。
筆者は心臓手術痕が良く痛むが、手を当てるとその痛みが緩和された気分になる。


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健康へのトビラ Vol.27

令和3(2021)年 7月 1日発行 Vol.27

編集・発行:NPO法人健康を考えるつどい

〒762-0011 香川県坂出市江尻町1220 TEL:0877-45-8441  FAX:0877-45-8444

今回より金沢にお住いの豊岡 倫郎氏 執筆の「健康情報」を毎号お届けします。

今回のテーマは『体の危機管理とは?』です。

豊岡倫郎氏のプロフィール

昭和13年8月生まれ。

金沢大学法文学部経済学科卒業。

定年後、金沢市内の公民館で健康問題に関心のある人たちに来ていただいて、毎月一回 健康講座を開催。

かれこれ18年間続けている。

健康法の道に入ったきっかけは、35歳の時に「甲田式西式健康法」で有名な八尾市の甲田光雄博士の診察を受け、慢性胃腸病が治った事。

その後西式健康法のみならず、自彊術、ヨガ、気功術、食事療法、運動療法など様々な健康法を体験し、またいろいろな健康法の知識を吸収して現在に至る。
自彊術は中伝の資格取得。

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色彩を健康生活に活かす By 豊岡 倫郎 氏 2021年6月30日

1.健康生活の中の色彩

健康法上見逃すことが出来ないものに色彩学がある。顔色と病気、食物の色と臓器、太陽光線と食物、服装の色と体への影響などについて、解説します。

2.顔色と病気の関係

色彩と生体は関連が深く、顔色を見れば大体どの器官が悪いかわかる。白い色は肺臓に影響するし、黒い色は腎臓、副腎に、紫色は循環器障害、呼吸困難に、青色や蒼白は胃腸に、緑色は脾臓に、黄色は肝臓に、赤は心臓に影響する。

3.病気と食べ物

上述したように顔色を見れば、どの器官が悪いかわかることになるから、顔色に合った色彩の食物を摂れば、病気が治って健康色の桜色に戻る。なお手のひらの色も大体顔色と同じ傾向があるからチェックしてみることも必要である。

例えば白い顔の人は肺が悪いから、白い大根、ネギの白い部分、とろろ芋などを摂ると良い。

顔色の黒い人は、腎臓系統が悪いから、黒ゴマ、黒豆、昆布などを摂ると良い。顔色の青い人は緑黄色野菜を摂る。顔色の黄色い人は肝臓が悪いから、黄色い食物、つまりミカン、ニンジン、レモン、カボチャなどを摂る。顔色の赤い人は心臓が悪いから、赤いトマト、赤いカブラ、赤い鮪の刺身、リンゴなどを摂る。そうすれば次第に健康色の桜色に戻ることが出来る。

4.太陽光線と野菜や果物の収穫タイミング

太陽光線を分光すると、七色に分かれる。即ち紫,藍、青、緑、黄、橙、赤で、これが人間の眼で光として認識できる可視光線領域である。因みに太陽光線にはこれ以外に、この可視光線よりも波長の短い領域に紫外線があり、逆に長い領域には赤外線がある。

そこで一日の可視光線は朝は紫から始まり、夕方には赤で終わりを迎えるが、夫々の色が一番その波長が活発な時に、野菜や果物を収穫すると、その生命力も一番活発になっている。例えば朝には紫色のナスを収穫し、昼頃には青い色の青菜やキュウリ、夕方にはトマト、カキミカン類を収穫すると、栄養成分も一番充実していて、長持ちするし、損傷も少ない。

5.色彩と性情の関係

赤色は活気、情熱、喜び、興奮の現れを現わす。深紅色は激怒、激烈を。朱色は獣的な愛情を。黄色は向上心、快活、明朗、明快、興奮を。橙色は喜びを。緑色は嫉妬を。青色や黄色は後悔、失望、失意を。紫色は温厚、優雅、従順を。黒色は憎悪、怨恨、恐怖を。灰色は謙遜、恐怖を。白色は清浄、潔白を。桜色は穏健、優雅を現わしている。

従ってこれらの性情を考慮して、これらの色素を食物で補給したり、逆に制御したりすると同時に、被服の面でも配慮することで、段々精神的にも安寧をもたらすことが出来る。

6.色彩の好みと若い女性の性格

紫色の衣類を好む娘さんは、非常に内気で、言うべきことも言えないような内気な人で、他からプレッシャーを受けると、精神状態が混乱することも起こりかねない。従って紫好みの娘さんは、時々赤い色の衣類も用いるようにして、バランスを取ることが大事である。

赤い色の衣類ばかり好きな娘さんは、非常に活発で、お転婆さんになり易いから、幼い時から余り赤い衣類ばかり着て、育てるのはよろしくない。赤好きの娘さんには、時々紫色の衣類を着せて、調和を図ることによって、あまり活発過ぎるのを抑えて、程よい性格の娘さんにすることが出来る。

7.色彩と体の部位別服装

健康を保持する上で、人体各部の服装の基礎的な色彩は.次の通り。頭部は藍色がよく、手ぬぐいや帽子も藍色に近いものが良い。咽喉部は空色が良く、肩掛け、マフラーはこの色にする。

ご婦人の洋服の襟も空色系統にする。下腹部は赤色が良く、パンツの色もこれで元気が良くなる。足部は藍色が良く、靴下は紺色が理想的である。

8.色彩と波動の関係

色彩を可視光線として目から認識するだけでなく、体全体で感ずることが出来るという。例えば目隠しをして、内部を黒色にした部屋に入っているときは、気持ちが陰鬱になるし、真っ赤にした部屋に入っているときは、明るい気持ちを抱くという。それぞれ違った感覚に陥ることが実験で証明されている。また三重苦のヘレンケラーが色の認識を皮膚から感じ取っていたと、本に記述されている。

皮膚は色を感じ取ることが出来るようである。一説によると、夫々の色から波動が発信されていて、それを肌で感じ取っているらしい。ただし誰にでもできる技ではない。現代人はもはやどっぷりと文明の利器や暴飲暴食で、体全体が鈍感になってしまっているので、普通の人では無理かもしれない。

9.皮膚の健康法

内皮は外皮に通じる、という言葉が有る。腸のきれいな人は肌がきれいである。腸がきれいということは、腸内環境が良いということを意味している。顔や手のひらに悪い徴候の色が出るような人は、先ず腸内の宿便を排除することが最優先事項であることを認識する必要がある。

10.まとめ

1)漢方には未病を治すという言葉が有る。これはまだ病気になる前段階の兆候をつかみ、対処することによって、未然に病気を防ぐという意味である。だから顔色を観察して、病気の兆候を見つけることの意義もここにある。

2)上述した様に顔色と体内臓器の疾患との関係から、顔色に合った食べ物を摂取すれば、疾病を治し、健康色の桜色になる方法を解説したが、食物だけでなく、顔色に合った色彩の衣服を着ることも、同じ意味で必要である。赤ん坊には赤い服が良く、黄疸の人には黄色の下着が良い。

温かい季節になると、家の中ではTシャツ一枚で過ごす事も多い。店にはいろんな色の物が売っているから、試しに着て過ごしてみてはどうか。

3)では何故皮膚に現れた該当疾患の色の物を食べたり、身に着けたらよいのか、疑問に思う方もおられることと思う。その訳は身体内部の臓器に、その色素が欠乏している事を示しているからである。これが「症状は即ち療法である」という根拠から生まれた療法なのである。

4)最近の大型テレビは鮮明に人の顔が大写しされる。いろんな人達の顔色だけでなく、顔のいろんな部位の状態をも観察して、健康状態を推測するのも、役に立つことがあると思う。興味がある人は、病気の予兆についての本も出版されているから読まれると良い。

おわり


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健康スクール予定 2021年 7月

↓ クリックすると大きくなります。

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柿タンニンについて

2021年5月31日 NHK シブ5時で柿タンニンについて放映があった。

題して<キニナル!>再注目!柿タンニンパワー

↓ シブ5時のテレビより

柿茶本舗が売っている「アスミン」にも柿タンニンが含まれている。


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葉緑素の効能とは 2021年5月31日 豊岡 倫郎 氏

1.緑黄色野菜と淡色野菜

いま野菜摂取不足が健康上の問題となっているが、厚労省の目標は一日当たり350クラムとしている。その内緑黄色野菜を120g以上摂るのが良いとされている。今回は葉緑素の多い野菜の摂取を意識している人が少ないので、ここに葉緑素の効能を認識して、積極的に摂取することをお勧めする。

2.葉緑素とは

葉緑素は別名クロロフィルとも呼ばれ、植物の葉や藻類などに含まれている緑色の天然色素である。葉緑素は植物の細胞内の葉緑体に存在し、光と水と空気中の二酸化炭素から糖などの有機物を合成する光合成に不可欠な成分である。

3.葉緑素研究の歴史

ドイツの生化学者ウィルシュテッターらが植物の緑色色素から葉緑素を分離して、分子構造を明らかにして、1915年にノーベル賞を受賞した。その後ドイツのハンス・フィッシャーらが葉緑素全体の正確な分子構造式を解明し、1930年にノーベル賞を受賞した。

葉緑素の分子構造は人間の血液の分子構造と似ていて、葉緑素は分子構造の中心の元素がマグネシュウム(Mg)なのに対して、血液の分子構造の中心元素は鉄(Fe)である。

4.葉緑素の効能

昔から葉緑素の多く含まれている青野菜が体に良いことは、経験的に解かっていて、食べられていたが、医学の発達と共に、その効能が明らかになった。その効能とは、次の通りである。

細胞賦活作用、抗酸化作用、諸臓器の機能昂進、腸の蠕動運動亢進、創傷治癒促進、肉芽形成促進、増血作用、末梢血管拡張、殺菌・制菌作用、抗アレルギー作用、制ガン作用、脱臭作用、ダイオキシン排泄作用などである。

5.日常生活での健康効果

我々の日常健康生活のための役割は、次の通りである。
血栓、動脈硬化の予防、血圧調整、整腸作用で便秘解消、口臭や体臭の脱臭、体内の炎症鎮静化、例えば口内炎、歯周病、胃腸炎などの消炎、二日酔いの解消、切り傷の治癒促進、貧血気味のときの増血作用、薬の副作用や食品添加物など有害物質の解毒、体の疲れや食欲不振、肝臓の疲れの解消、コレステロール低下などである。

6.葉緑素の多い食材

葉緑素が多く含まれている食材は、小松菜、ほうれん草、春菊、ブロッコリー、ニラ、モロヘイヤ、海藻類などがあり、いろいろ料理して食することが出来る。健康サプリメントとして摂る時は、クマ笹の粉末やエキス、明日葉の粉末や錠剤、大麦若葉の粉末やエキス、クロレラ、スピルリナやユーグレナ(別名ミドリムシ)の錠剤、緑茶などがある。

その外にヨモギがある。ヨモギは古くからお餅やまんじゅう、パンやうどんにも練りこまれている。外用として切り傷、打撲、腫れものの時に、葉や茎をすり潰して、患部に塗ったり,貼ったりして、利用している。また乾燥したものを風邪、痔、神経痛、高血圧に煎じて飲むと良い。正に食べてよし、塗ってよし、飲んでよしの万能型薬草である。

7.食事法

葉緑素が体に良いと言って、粉末の錠剤やエキス化したものがあるが、これらサプリメントではなく、日常の食事に摂り入れて摂取するのが一番望ましい姿である。何故なら葉緑素の含まれている上述した野菜はそれぞれ葉緑素以外にビタミンやミネラル、抗酸化物質も含まれていているし、食物繊維も多いので、重要な食材として料理の一品となるのである。サラダとして、或いは煮野采として、生と温野菜をそれぞれ半々ずつ摂取するのが望ましい。

8.生野菜食のすすめ

1927年に西勝造氏が創設した西式健康法の中のひとつに、生食療法というものがある。その方法は、すり潰した生野菜と生の玄米を粉にして、生の清水で食べるのである。何か療法を志している人、若返りたいという人にお勧めである。生野菜は5種類をジュースマシンでドロドロにすり潰したものを繊維も汁も一緒に食べる。野菜にはそれぞれ特性があるから、5種類が補い合ってより効力が出る。玄米粉は嫌だなあと思う人は、先ず生野菜汁だけを一日に200g位を食する。病弱な人はそれよりも少なめから始めるがよい。使用する野菜は小松菜、ほうれん草、キャベツ、パセリ、シソ、レタス、大根、ニンジンなどを、葉と根を半々に入れると良い。食べづらい時は、りんごやハチミツを少々入れる。なお詳細は甲田光雄著「生菜食健康法」春秋社発行を参照、その効能や体験談も載っている。正に「食は医なり」の典型的な具体化事例である。

9.野菜不足は病気の元

よく医者はバランスの良い食事をしなさいと云う。バランスとは、野菜類と魚や肉類とのバランスを指している。肉や魚や甘い砂糖の入ったお菓子や飲み物は血液を酸性にするから、それを中和するために体内の骨からアルカリ性のカルシュウムを出して、中和する働き、即ち生体の恒常性維持機能が働く。こんなことが続くと、段々骨が脆くなって、骨粗しょう症や骨折が起きてしまう。

また体の血液が酸性に傾いていると、免疫力も低下するし、色々な病気に侵されやすくなるから、アルカリ性の野菜を、一日に最低350g摂取する必要がある。ある調査によると、20から40代の人達の野菜摂取量は約250g、50代以上の人達は約300gしか摂取していない。野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維、抗酸化物質が豊富に含まれているが、肉や魚には脂肪とタンパク質と一部のビタミン類しか含まれていないから、偏った食生活の改善が急務である。

10.まとめ

1)今回取り上げた野菜類はどこの食品スーパーでも入手出来るから、簡単に摂取でき    る。要はその重要性に気付いて実行するかどうかかがカギとなる。

2)毎回お勧めしている生野菜汁は葉緑素もあり、食物繊維もあり、アルカリ性食品でもあり、
生の野菜は酵素もあり、生きたエネルギーに満ちているから、体の生命力を高めてくれる最良の食べ物である。
「生きたものは生きたものに養われる」これが自然界の大原則である。

3)「反省なくして進歩なし」という言葉が有る。これを機会に自分の食事内容について、野菜類をどれだけ摂っているか、
葉緑素の含まれた青い野菜を食べているか、チェックしてみることをお勧めする。
体の血液は120日で全部入れ替わるから、もっと野菜を食べて腸内環境を整えれば、血液もきれいになり、免疫力も上がるだろう。

おわり


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第151号 健康への道しるべ :令和 3年5月15日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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「次の世代に伝えたい事」欄におにぎりの話が掲載されていた。

ほろりと来るいい話。


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健康を左右する短鎖脂肪酸の働きとは  2021-4-30  豊岡倫郎 氏

1.腸内フローラとは

我々の腸内には100兆個、2000種類以上の細菌が住んでいて、その殆どが大腸に居て、小腸に存在する菌は1万個位と言われていたが、最近腸内細菌が小腸の方へ逆流して行き、SIBO(小腸内細菌増殖症)が起きて、過敏性腸症候群の発症にも関係しているという。ところで腸内細菌は各種群れを成して生息していて、顕微鏡で見ると、色鮮やかなお花畑のように見える事から、腸内フローラと呼ばれている。

健康な腸内では、ビフィズス菌や乳酸菌などの体によい善玉菌と、悪影響を及ぼす悪玉菌、そしてどちらでもない日和見菌が2対1対7の割合で存在している。その総量は大体決まっていて、これら比率のバランスが崩れた時に、体の調子が悪くなったり、免疫力も低下するから、善玉菌の数を減らさないように、よい腸内環境を維持することが大事となる。

2.腸内細菌の主な働き

主な働きは、体内酵素を作る、病原菌を排除する、消化を助ける、ビタミンを合成する、セロトニンやドーパミンの前駆体を脳に送る、免疫力を高める、化学物質や発ガン物質を分解する、短鎖脂肪酸を作るなどである。この中でも特に重要なのは、短鎖脂肪酸を作ることである。

3.短鎖脂肪酸とは

短鎖脂肪酸とは、油脂を構成する脂肪酸の主成分のひとつで、炭素原子が鎖状に繋がっていて、炭素の数が2~3個で構成されたものを云う。因みに我々が普段摂っている食用油のリノール酸、α-リノレン酸、オレイン酸などは、炭素の数が13個以上あり、長鎖脂肪酸と呼んでいる。短鎖脂肪酸には、酢酸、酪酸、プロピオン酸があって、その働きは次の通りである。

  • 大腸の粘膜である上皮細胞の代謝を促進して、健康な粘液や粘膜を作る。粘膜の血流も良くなって、蠕動運動も促進して、消化ホルモンの分泌を調整して、消化を助ける。
  • 脂肪細胞にある短鎖脂肪酸の受容体に作用して、ブドウ糖や脂肪酸の取り込みを抑制する。更に自律神経の内の交感神経に働きかけて、基礎代謝を上げて、エネルギーの消費を促進するので、肥満予防や解消に寄与する。
  • 短鎖脂肪酸は有機酸の一種であるから、腸内を弱酸性にする。悪玉菌が増えにくくなり、腸内環境が良くなって、病原菌の増殖が抑えられるし、悪玉菌が出す有害毒素も減る。例えば発ガン物質といわれている二次胆汁酸や潰瘍性大腸炎やクローン病の原因物質となっている炎症性サイトカインも産生が抑制されるという。
  • 糖代謝やインスリン代謝にも関与していて、インスリンの分泌を促したり,効きを良くしたりして、糖尿病を予防する作用がある。
  • 免疫の暴走といわれているアレルギー性疾患や自己免疫疾患を予防したり、腸の炎症性疾患を防ぐ働きがある。

4.短鎖脂肪酸を増やすには

これほど重要な役割を担っている短鎖脂肪酸を増やすには、腸内細菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖の摂取である。食物繊維には、水溶性と不溶性があり、水溶性食物繊維は水に溶けて、ゼリー状で不要物を吸着して、便として排泄したり、栄養をゆっくり吸収させる性質がある。一方不溶性は水に溶けずに、保水性が高く、大腸で便量を増やして、腸の蠕動運動を活発にし、便通を整える。

水溶性食物繊維は、昆布やわかめなどの海藻類、豆類、サトイモ、山芋、大根、ニンジンなどの根菜類、果物類、モロヘイヤ、オクラなどに含まれている。不溶性食物繊維は、穀物類、ゴボウ、野菜類、大豆、キノコ類などに多い。そして腸内細菌の善玉菌を増やすには、水溶性食物繊維の摂取は欠かせないが、不溶性食物繊維も必要である。従って3分づき玄米食、生野菜汁、海藻類、キノコ類、大豆製品、ゴマ、根菜類の少食がお薦めである。

なおオリゴ糖が含まれている食品は、大豆などの豆類、たまねぎ、 ねぎ、ごぼう、にんにく、アスパラガス、ブロッコリー、カリフラワー、バナナなどに多く含まれている。

問題は、日本人の食物繊維の摂取量が以前に比べて、どんどん減ってきていて、実情は一人平均1日当たり12グラムだが、理想は20グラム前後必要である。

もう一つの問題点は、悪玉菌を増やすような食生活をしないことである。それは大食、高脂肪高タンパク質の動物性食品、油を使った揚げ物や炒め物、砂糖の多いお菓子や飲み物、冷たい飲み物類、お酒類、ストレス、運動不足を改めることである。

更に最近問題となっていることは、食品添加物、農薬、大気汚染などが腸内細菌の良好なバランスを崩壊させているという。添加物の多い加工食品を出来るだけ摂取しないことである。

5.便秘は万病の元

若い女性の方やお年寄りの人に便秘症の人が多いというが、この便秘が腸内環境を悪化させて、悪玉菌の温床となって、腸の保護粘膜も傷つけられ、細胞と細胞の間が緩んでしまい、悪玉菌が出す有害細菌や毒素、例えば未消化の窒素残留物、アンモニア、アミン、硫化水素、インドールなどが腸粘膜から漏れ出て、血管内に吸収されて、全身を巡って行く。この現象を俗に、「腸漏れ」、正式には「リーキーガット症候群」と呼ぶが、これが慢性炎症やあらゆる疾病の原因となってしまう。これら腐敗便を抱えていると、活性酸素も発生するから、その害も見逃せない。

6.プロバイオティクスとは

プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスを改善して有益に働く生きた微生物のことであるが、今ヨーグルトや乳酸菌飲料が体に良いとか、アレルギーに効くと信じて疑わない人も多い。しかし人の腸には100兆個の細菌がいるが、その内25% が善玉菌として計算すると、25兆個となる。ここに乳酸菌飲料に入っている20億個の善玉菌を飲んだとしても、わずか0.008%に過ぎない。また人それぞれ固有の細菌層を持っていて、死ぬまで同じ種類が変わらないから、外来種は住み着くことが出来ない。だから最近の傾向は如何にして在来種を活性化させるかが大事だという。

7.まとめ

1)女性のガンによる死亡原因の1位は大腸ガン、男性は3位となっているが、その要因として挙げられていることは、高脂肪高蛋白の欧米食と食物繊維の摂取不足である。焼き肉、ハンバーグ、とりの唐揚げ、キョーザ、ラーメン、ピザなどのドカ食いする様な食生活が今後も続いてよいのだろうか。肉食、砂糖、アルコール、運動不足、ストレスは腸の5毒である。

2)「腹も身の内」という言葉が有る。暴飲暴食の被害を受けて、悲鳴を上げているのは、わが身の胃腸である。これは「いじめ」である。食べ物の命を受けて、生かされていることに、気付いて節度のある食生活を心がけようではないか。人間の体は一大化学工場である。インプットする食べ物が悪ければ、アウトプットされる製品もまた不良品となる。

おわり


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健康へのトビラ Vol.26

令和3(2021)年4月1日発行 Vol.26

編集・発行:NPO法人健康を考えるつどい

〒762-0011 香川県坂出市江尻町1220 TEL:0877-45-8441  FAX:0877-45-8444

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酵素不足は万病の元 By 豊岡倫郎 氏 2021年3月31日

1. 栄養素には炭水化物、タンパク質、脂肪、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6つがあるが、厳密には栄養素ではないが、第7の栄養素と言われてもおかしくないのが酵素である。酵素の体内での重要な働きを無視して、身体の生命活動を語れないし、その不足が万病の元と言われている。

2.酵素とは何か

酵素とは、体内で化学反応を起こさせるための触媒の働きをするタンパク質の分子のことである。触媒とは、それ自身は変化しないが、他の物質に働きかけて化学反応を促進させる物質のことを言う。我々が食べたものを消化、吸収できるのも、筋肉を動かしたり、呼吸をしたり、考え事をしたりするのも、酵素の働きが関与している。今から20数年前に、アメリカのエドワード・ハウエル博士が50年間の酵素の研究と実験から「酵素寿命決定説」を唱えた。それは、体内の酵素が尽きた時が、寿命が尽きることを解明した。

3.酵素の種類と働き

酵素には2種類がある。体内には、体内酵素あるいは潜在酵素とも呼ばれることもあるが、それは消化酵素と代謝酵素の2種類である。消化酵素とは文字通り、食べ物を消化する酵素である。代謝酵素とは、身体全体の新陳代謝、自然治癒力や免疫力発揮の為に働いている酵素である。以上の区分け以外に、体外から摂り入れるものを外部酵素という。例えば大根おろしを食べると、含まれているジアスターゼが消化を助けてくれるなど。

4.酵素の特質

我々の身体には約3000種類の酵素が働いていると言われているが、一説には1万種類位あるのではとも云われている。ひとつの酵素はひとつの役割しか行わないから、体内での消化と代謝の種類に相応した数だけあってもおかしくない。一大化学工場である。問題なのは、一生の間に使える体内酵素の量は限られているから、若い時に浪費してしまうと、早く枯れてしまい若死にする羽目に陥る。

また加齢と共に体内酵素の産生量は減少してゆくから、食べ物から補うことが大事である。「消化酵素適応分泌の法則」があって、体外から消化酵素の多く含まれている食べ物を摂ると、体内の消化酵素の分泌量が少なくて済むので、体内酵素の在庫量を温存できて助かる。

更に体内の消化酵素と代謝酵素の間には、量的な面での代行性があって、例えば、大食して消化酵素の活動が忙しい時は、代謝酵素は自分の量を減らして、対応する。酵素は一日に一定量しか産出されない。従って大食して消化酵素をいつも大量に浪費していると、代謝酵素が常に不足を来していて、代謝機能が落ちて、免疫力も低下して、ガンになることもあり得るのである。

この大事な酵素の一番の弱点は熱に弱く、48度から55度で活性を失うことである。また体内の体温が低いと、酵素の働きが鈍くなり、半減する。更に自然界にない不自然な農薬、食品添加物の含まれた加工食品、加熱した食品や服薬も酵素の働きを半減させる。

更に一般的に体液がPH(ペーハー)が7.35の弱酸性の時に一番活性化する。殆どの現代人の体液は酸性化している。しかし胃液の場合は酸度が高いがこれは特殊なケースである。

ビタミンやミネラルは酵素の働きを補佐してくれているから、補酵素と呼ばれている。これらも不足しないように摂取する必要がある。

いろいろな原因で体内に活性酸素を多く発生させる生活をしていると、体内から抗酸化酵素、例えばSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)が分泌されるが、加齢と共に分泌量も少なくなるから、活性酸素を多く発生させる間違ったライフスタイルは慎まなければならない。

5.一日の生理、新陳代謝のリズムとは

アメリカで生まれたナチュラル・ハイジーンという健康理論がある。自然の法則に基づいた生命理論で、そのひとつに人体の生理リズムがあり、1日24時間には、3つのリズムに分担されて、生命活動が行われている。①午前4時~正午までは排泄の時間、②正午~午後8時までは栄養補給と消化の時間、③午後8時~午前4時までは吸収と代謝の時間となっている。これと同じ考え方は既に西式健康法にもあり、朝食抜きの二食主義を提唱している。なお補足すると、食べ物が栄養素に分解されることを異化といい、その栄養素から組織・器官の材料が作られることを同化と云う。異化と同化を合わせて代謝と呼んでいる。

6.消化液の分泌量

摂取した食べ物は体内で分泌される消化液に含まれる酵素の働きによって、消化されやすいように分解される。成人1日当たりの主な消化液の分泌量は次の通りである。口腔から澱粉を分解する唾液アミラーゼが、1500ml、胃からタンパク質を分解するペプシンが2500ml、肝臓から胆嚢経由で脂肪を分解する胆汁が500ml、膵臓からは十二指腸経由で、澱粉を分解する膵臓アミラーゼ、タンパク質を分解するトリプシン、脂肪を分解する膵臓リパーゼなど計700ml、腸粘膜からは数種の消化液が計3000ml、これら合計すると8200mlになる。

これら消化液の量の多さと、我々が身勝手に色々な食物の摂取に対応じて、黙々と各臓器や器官が機能している複雑な体のシステムがあることを知れば、牛飲馬食を慎まねばならない。

7.酵素を浪費したり、不足させないライフスタイルとは何か

規則正しい生活、即ち睡眠不足にならない。食事の間隔は5時間空けて、なるべく間食しない。咀嚼回数は30回以上。3分づき玄米少食、生野菜ジュース、新鮮な野菜サラダ、果物、発酵食品の糠漬、粕漬け類、納豆、梅干し、大根おろし、長芋のとろろ、ビタミンやミネラル豊富な小魚や海藻、大豆製品、ゴマ、キノコ類、イモ類、味噌汁などを摂取。水分は生水やビタミンCの多い柿茶から補給。適当な健康体操をして、冷えや低体温を防ぐ。

避けるべき行為は大食しない。食事は加熱料理だけとか、加工食品ばかりは避ける。活性酸素を発生させる過激な運動、ストレス、飲酒、喫煙、薬の常用、食品添加物、紫外線にも留意する。肉食や甘い物の過剰摂取で腸内環境を悪化させたり、便秘しないこと。

8.まとめ

1)西式甲田療法を提唱した故甲田光雄博士著「生野菜食健康法、その実際と24人の体験集」という本がある。難病で苦しんでいた人たちの治験談を読むと、「生きたものは生きたものに養われる」また「酵素無きところに生命なし」を痛感する。どうしてこんな素晴らしい療法が世間に普及しないのか。現代医療は病気の原因と食事との関連を無視している為か。歯がゆい気がする。

2)未だに高カロリー、高脂肪、高蛋白の食事が健康に良いと信じて疑わない人達が多い。これを機会に、大食は止め、肉食と砂糖は控えて、腸内環境を整え、代謝機能を低下させないライフスタイルに転換すれば、間違いなく病人は減るに違いない。

3)今後望むことは、皆んなが安心して生野菜や果物が食べられるように、無農薬、有機栽培が拡大し、容易に入手出来るような時代が実現すれば、健康増進に寄与出るだろうに。

おわり


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健康への道しるべ 第150号のご紹介

第150号 心と体の健康生活:令和3年3月15日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

今回の号には自然治癒力を高めるもう一つの西式健康法として「背腹運動」が紹介されている。


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エネルギーを作る解糖系とミトコンドリア系を使い分けて長命を By 豊岡倫郎 氏 2021-2-27

1.解糖系とミトコンドリア系とは

我々が毎日口から摂取した食べ物は体内で消化分解され、各細胞に吸収されて、エネルギーとなって、生命活動を維持しているが、このエネルギーを生産する経路には、二通りあることをご存知だろうか。それが解糖系とミトコンドリア系(別名クエン酸回路・電子伝達系)である。この二つの経路を理解し、使い分けることによって、無病長生を計る一助としたい。

2.解糖系とミトコンドリア系の機能と役割

解糖系とは、細胞の細胞膜でエネルギーを生成している経路のことを言う。その特徴は酸素を使わないで、短時間でエネルギーを生成する。エネルギーとして使われる栄養素はご飯、パン、イモ類や砂糖などの糖質である。

一方ミトコンドリア系とは、細胞の中のミトコンドリアと云う器官でエネギーを生成していて、酸素を必要とし、即効性はないが、持続性があり、解糖系に比べて18倍のエネルギーを生成すことが出来るのが大きな違いである。

3.加齢と共にこの二つのエネルギー生成経路の分担が変わる

赤ちゃんの時から20歳頃までの体の成長期には、ものすごい勢いで日々細胞が増殖して、体を完成させてゆくが、そのエネルギーの基はもっぱら解糖系で生成している。無酸素で、迅速に、瞬発力で、低体温でもどんどんエネルギーが作られてゆく。ところが成長が完了した頃からは、エネルギーを作る主役はミトコンドリア系に、徐々に役割チェンジが起きて、低体温ではなく、有酸素の条件下で、持続力のあるエネルギーを作り出す。

従って高齢になると、体の摂理が自然と変わってゆき、ミトコンドリア系では、解糖系の18倍もの多くのエネルギーを作り出すから、大食しなくてもよいようになる。

4.ミトコンドリアとは

ミトコンドリアとは細胞内にある小器官で、細胞内で、栄養素からエネルギーを生成するだけでなく、傷ついた細胞を消滅させるアポートシス、神経伝達などにも関与している。体のひとつの細胞の中には平均では300から400個のミトコンドリアが存在するが、肝臓、腎臓、筋肉、脳、神経組織などの代謝の活発な細胞に数千個のミトコンドリアが存在し、全身の体重の10%を占めている。特徴的なことは、細胞核にあるDNA遺伝子とは別に独自のDNA遺伝子を持っていることである。そして親から子へ遺伝するのは、母親の持つミトコンドリア遺伝子に限られているから、 話が複雑になる。遺伝子解析が進歩した現在では、先祖を遡るとミトコンドリア・イブのことやら、日本人はどこからやって来たかとか、話題は尽きない。

5.赤筋と白筋の話

魚を例にとると、あまり動き回らないヒラメなどの魚の身は白いが、カツオやブリ、マグロのような動き回る魚の身には赤身が多い。スポーツでいえば、瞬発力が必要な短距離選手は白筋、持続力の必要なマラソン選手には赤筋が必要となるのも、ミトコンドリアで説明がつくのである。

6. 40歳からは生き方、食べ方を変えよう

  • 解糖系からミトコンドリア系への経路転換に対応して生活習慣を変える必要がある。それにはどうしたらよいのか。  先ずミトコンドリアを増やし、元気にするには、健康体操をして体温をアップし、有酸素にして、少食にする。またストレスを少なくする生活にする。血管系疾患や糖尿病も発症し、免疫力も低下し、ガンにも罹り易くなるのもミトコンドリアが活性化していないからである。
  • 食生活では、3分づき玄米、生野菜ジュース、大豆製品、ゴマ、小魚類、海藻、キノコ類、緑黄色野菜、発酵食品を中心とした少食にする。食事には時間をかけて、一口30から50回咀嚼する。間食をせず空腹時間をつくると、ミトコンドリアも増えるし、長寿遺伝子のスイッチもオンになる。
  • 体を動かすことも必須で、自彊術が理想的である。何故なら有酸素運動、自律神経平衡化、体に必要な筋肉を補強、血流促進で体温アップできる。家で毎日15分間で済み、毎日継続できる。
  • ストレスを解消して、心の安寧を計ることも必須である。前向きに生きがい、楽しい趣味を見つける。頑張り過ぎない、気の合う仲間を見つける、十分な睡眠と、生活にゆとりを持つ。健康体操をして、筋肉の緊張を取り、骨格の歪みや自律神経のバランスを整えると、精神的なストレスも解消するし、穏やかなすがすがしい気分になる。
  • 避けるべき悪い生活習慣を列挙すると、先ず大食、糖質の多い白米、パンやうどんなどの小麦製品、甘いお菓子類と飲み物、お酒、肉類、乳製品なとの摂取。活性酸素が発生する様な激しい運動、直射日光、便秘、ストレス、農薬や食品添加物、服薬を避ける。

7.自然の摂理、体の摂理には逆らえない

人間は数万年の歴史を経て、自然環境に適応して、体が作られている。自然の摂理から乖離した歪んだ生活を送っている人が病に侵される。

それを経験的に戒めているのが、42歳の厄年の習わしである。日本医大出身の病理学者である金子仁(かねこまさし)著「厄年の科学」という本がある。厄年は昔の人の生活の知恵であり、一種の健康法として根拠のない事ではない。昭和51年発行の古い本であり、ミトコンドリアのことはまだ書かれてないが、40歳を過ぎれば、この二つのエネルギー生成経路の理論を活かして生きることが賢明ではなかろうか。

事実40歳を過ぎた頃から、大食できなくなったとか、食べ物の好みが変わったとか、自覚する人も大勢いる。しかし若い頃の食欲旺盛な時の事が念頭にあるため、体がだるいのも、疲れるのも、栄養分が足りないのではないかと、勘違いして、焦って高蛋白、高脂肪のいわゆる欧米食を大食していけない。加齢と共に食が細くなり、嗜好が変わるのも自然な体の摂理なのである。

8.まとめ

1)いつも書いているが、いくら体に良いことを実行していても、一方で悪い事
を止めない限り、病気は減らない、治らない。病気になるのには必ず原因が
ある。悪事は良事を駆逐する。

2)ガンを防ぐには、低体温や無酸素にならない体づくりをし、脳卒中や心臓
疾患を予防するには、少食にして、腸内環境を整えて、綺麗な血液が滞り
もなく、全身を巡る体作りを心がける。ストレスは血管を収縮させて、
低体温、低酸素、低免疫力の三低のもとになるから要注意。

3)この記事を書くにあたって、納得させられたことは、無病長生を達成する
には、体をよく動かして、食事にも気を配り、また精神の安寧を計ること
の重要さだった。テレビでは相変わらず、これでもかと、毎日グルメだ、
スイーツだと浮かれている。身の回りの人達に体操を進めても、食事が大事
だと悪食を戒めても、どこ吹く風とばかり、ただ笑って実行せず。
これでは病人は増加しても、減るとは思われない気がする。
おわり


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野菜の効能

参考文献は梶尾 太郎先生著「生野菜汁療法」、「ブログ栄養百科」等


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血管を柔らかくするNO(エヌオー:一酸化窒素)とは By 豊岡倫郎 氏 2021-1-28

1. NO(エヌオー)の発見でノーベル賞受賞

1998年にNO(エヌオー)即ち一酸化窒素を発見したアメリカの3氏、ルイス・イグナロ氏、ロバート・ファーチゴット氏、フェリド・ミュラド氏に、ノーベル医学・生理学賞が授与された。一酸化窒素はノーベル賞を授与するに値するほど重要な役割を体内で果たしていることの査証に外ならない。

2.NO(一酸化窒素)とその働きとは

一酸化窒素とは窒素(N)と酸素(O)が結合した窒素酸化物である。血管の動脈は外膜、中膜、内膜の3層で構成されていて、外膜は血管の外側を保護する層で、中膜は平滑筋と線維から成り立っていて、伸び縮みする層で、内膜は内皮細胞と内皮下組織から成り立っている。

順調に血流が流れている時は、一酸化窒素はこの血管の内皮細胞で生成されて、中膜にある平滑筋に作用して、平滑筋の緊張が緩んで、血管が広がるので、血流が良くなる働きをしている。

以前、福岡歯科大学の平田雅人教授の「かかと落し健康法」を紹介したが、かかと落しを実行することによって、骨ホルモンと称するオステオカルシンが分泌されて、健康維持に効果があるという内容の話である。

今回の一酸化窒素の発見でノーベル賞を貰ったフェリド・ミュラド氏は当時スタンフォード大学の教授をしていた時に、平田雅人氏はこの大学に留学していて、教えを受けていたという逸話がある。

かかと落しで発生するオステオカルシンには、一酸化窒素の産生を促進する働きがあり、この一酸化窒素を作ることが、動脈硬化の予防になる。前述したように一酸化窒素には血管の平滑筋を弛緩させる働きがあるから、血流が良くなるし、血管内のコレステロールや血栓の発生を抑えることから、動脈硬化の抑制に効果がある。更に一酸化窒素にはアンモニアを取り除いたり、乳酸の消費を促進することによって、疲れにくい体を作る効果もあるという。

その他一酸化窒素の働きを整理すると、●血管を拡張する。●血栓を作りにくくし、血液をサラサラにする。●血管の炎症を抑える。●酸化を抑える。●血管内のコレステロールの塊であるプラークの発生を抑える。●毛細血管の数を増やす。

3.血管の老化

加齢と共に血管も硬くなり、衰えてゆくが、加えて生活習慣の悪い人には、更にそれを促進するような血糖値が高い、中性脂肪が多い、コレステロールが多い、血圧が高い、肥満である、運動をしないなどが重なり、最終的には動脈硬化を招いている。

血流の悪いところに、ガンを始めとして、いろいろな病気が発生するのは理の当然であるが、しなやかな柔らかな血管を維持することによって、血流を改善して疾病を防ぐためには、一酸化窒素の生成を昂進する方法を実行すれば、動脈硬化も予防できる。

4.一酸化窒素の生成を促進する方法

1)体操療法・・・●以前紹介した「かかと落し体操」をする。一日に30回。●床に座って、両足を真っ直ぐ前に伸ばして、足首を先方へ倒し、次に手前へ引き寄せるふくらはぎ体操をする。5分間。●自彊術体操をする。31の動作を約15分で行う。●外へ出て、20分の早足散歩をする。●家の中で足踏み体操をする。ゆっくり5分間。これ等の体操の中から気の向くものを始めたらよい。ただ高血圧や心臓に負担をかけないように、無理をせず、マイペースで、徐々に回数や時間を増やす工夫をする。

2)和温療法・・・元鹿児島大学医学部の教授で、今は和温療法研究所所長の鄭忠和氏が確立した療法で、それは、室温を60°Cに設定した遠赤外線乾式サウナ治療室で、全身を15分間温め、そのあと、椅子に座った状態で30分間保温し、最後に発汗量に見合った水分を補給するという方法である。全身を温めることによって、血管が広がり、血液循環が促進されて、血管内皮細胞から一酸化窒素が放出される。血管新生作用も起きて、動脈硬化を抑制する効果もある。詳細は鄭忠和氏の著書「なぜ微熱は体にいいのか」の中で、いま迄45年間の診療から、心不全を始めいろいろな難病の治癒例も掲載されている。

3)食事療法・・・骨も筋肉も血管も血液も毎日の食べ物によって、作られている。適量のタンパク質は白身魚、青魚や大豆製品から摂取し、生野菜、果物、小魚、海藻、ゴマ、コケ類、発酵食品、梅干しなど摂取すれば、ビタミン、ミネラル、酵素、抗酸化成分も補給できる。

4)避けるべき行為・・・高コレステロール、脂質異常症、高血圧、動脈硬化症は高脂肪、高蛋白質の欧米食に起因するものであるから、程々に控えることが肝要である。

またタンパク質と糖分の過剰摂取は体内で最終糖化産物という、別名AGEsを体内で生成させて、血管を傷つけ、老化を早めるから、摂取は控える。

更に活性酸素を体内に発生させるような事、即ちストレス、過激な運動、便秘、過労、食品添加物や農薬の多い加工食品の摂取、医薬品、酒、喫煙、長時間の直射日光は極力控える。

5.血管の欠陥は万病の元

死亡原因のトップスリーといえば、ガン、心臓疾患、脳卒中であるが、ガン以外の死因には、血管の欠陥に起因している。長年暴飲暴食を続けていれば、病魔に侵されるのも当然である。生活が豊かになり、これでもか、これでもかと毎日テレビでは、やれグルメだ、スイーツだと、浮かれているのは、如何なものか。

血管は沈黙の臓器と言われている。痛みや、痒みも感じないから、おろそかにされて、健康診断で指摘されても、生活に何ら不都合を感じないから、放置され続ける結果、最終段階に入って、突然として、発症したときにはもう遅い。薬では完治せず、手術によって応急処置を受ける羽目に陥る。今こんなに病人が多いのも、例えば糖尿病の人が予備軍を入れて、2200万人、高血圧3500万人、慢性腎臓病1300万人、骨粗しょう症1300万人、腰痛2200万人、変形性膝関節症1400万人、下肢静脈瘤1000万人、メタボ960万人等、薬では簡単に病気は治らないこの事実を真摯に受け止めて、日頃の生活態度に問題がないか、今一度反省することも無駄にはなるまい。病気になっても、医者に丸投げしないで、自分の努力で治せる病気と医者に治してもらう病気とがあることを知って、健康知識を身に着けて、自助努力に励めば、病人は減ることは間違いない。

6.まとめ

体操をすることによって、血流を高めて一酸化窒素を増やす行為は誰でもすぐに実行できることである。しかも副作用がない。私が毎朝実行している自彊術体操の31の動作の中にある、スクワットや前屈、かかと落しなどに、一酸化窒素を増やす効果があることを今回知ったが、百年前に創設した中井房五郎先生の先見の明に感動した次第である。今まで長年健康講座を開いていて、折に触れ、自彊術を薦めているが、実行してくれる人は稀有である。皆さんは体を動かすことが嫌いなのか、効能を認識出来ないのか。実際に体験しないと、その良さを理解できない。「座して死を待つ」のだろうか。

おわり


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体の石灰化 By 豊岡倫郎 氏 2020-12-27

1.体の石灰化とは

体に違和感を覚えて、病院で超音波やMRI検査を受けると、患部に石灰化が見られるというケースが最近話題になっている。

石灰化とはどんな現象なのだろうか。体内で重要な働きをするカルシュウムが異常を起こして血液の中に溢れると、血管、関節、組織や臓器などに沈着して、石灰化する現象をいう。当然石灰化すればこれらの器官の働きは制限されて、疾病につながって行くから怖い。

2.何故石灰化が起きるのか

体にはホメオスタシスという生体の恒常性維持機能が備わっていて、血中のカルシュウム分の濃度は常に一定に調整されている。その値は血液100ml中10mgに維持することであるが、カルシュウム濃度が低くすぎたり、逆に高すぎると、カルシュウムパラドックス現象が起きる。

カルシュウムパラドックスとは、二つのケースがあり、摂取したカルシュウム量が少ないと、骨からカルシュウムを取り出し流用するために、一時的に血中に必要以上のカルシュウム分が溢れてしまうケースをいう。

もう一つのケースは摂取したカルシュウム分が多すぎると、血中の濃度を下げようとして、体外へ排出させるために、逆に一時的に血中のカルシュウム分が不足してしまう。そこで骨からカルシュウムを捻出することになる。要するにカルシュウムの摂取量が少なすぎても、多すぎても、骨からカルシュウムが抜けてゆく結果、血中に溢れたカルシュウムが体の至る所に沈着してしまう。当然骨粗しょう症にもなってゆく。いづれにしても、各人が日常の食生活の中で、毎日のカルシュウム摂取量が適正であるかどうかは判断するのは難しい。

3.体内でのカルシュウムの役割

周知のように骨や歯の主成分はカルシュウムで出来ていて、重要な役割を果たしているが、体内での配分は、骨対血液対細胞の比は、1億対1万対1の比率で厳密に維持されている。細胞内のカルシュウムは生体の神経の反応や細胞内シグナルの伝達などに欠かせない役割を持っている。血中のカルシュウムは骨や歯の新陳代謝のために使われてゆくが、血中のカルシュウム濃度が高く、溢れる状態が続くと、本来必要としない場所に沈着してしまう現象が起きてしまう。これを異所性石灰化と呼んでいて、沈着する場所は、血液と共に全身に運ばれているため、至る所で発生する可能性を持つ。

4.体内に沈着し石灰化する主な例

心臓の冠動脈、腹部の動脈、軟骨、腱、肩の関節、乳房、肝臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮、下肢動脈など至る所に石灰化が見られる。

以前から石灰化は加齢と共に高齢者の人達には、誰にでも見られる現象であったが、最近は普通の成人にも散見されるようになり、しかも疾病に結びついていることが起こってきたために、注視され出した。

例えば動脈硬化と言えばコレステロールのアテローム化が血管内に形成されるケースしか、知らなかった、最近では血管内の石灰化が取り上げられていて、高血圧についても、石灰化も危険因子だと説明されている。

次に疾病として重大な心臓の冠動脈の石灰化である。初期の冠動脈の狭窄はバルーンで拡張させたり、更にステントを留置して、血流を確保していたが、高度石灰化した病変ではロータブレーターという一種の小型のドリルのようなもので、血管内部の石灰化したところを削って血流を確保する処置を施すことも行われている。

次に慢性腎臓病や腎臓の透析患者に血管の石灰化現象が見られることや、肩関節が急に痛くなり、整形外科で検査してもらったら、肩関節に石灰化が起きているケースもある。更に特異なケースとして、後縦靭帯の骨化がある。頸椎、胸椎、腰椎の背側に骨化が出来て、強烈な痛みで苦しむという後縦靭帯骨化症の時も、石灰化の一種である。

5.何故石灰化が起きるのか

大きな要因としては、体内のカルシュウムの調整機能がタイミングよく精密に行えないことにあるが、病理学的にも、臨床学的にもまだ研究段階で、諸説があるようで、一般の人にその機序が公にされた本は見当たらない。そこでこの病気に罹る人と罹らない人との違いは、何かという観点から整理すると、次の通りである。

  • カルシュウムの摂取量の多少によってパラドックス化の頻度が増した。
  • 体が酸性体質になっている。過食、肉食、油で処理したフライなど、タンパク質の過剰摂取、甘い物やお酒の摂り過ぎ、ストレス、過労、睡眠不足などによる。
  • 運動不足と血流の停滞。
  • 生野菜や果物の食物繊維の摂取不足。便秘と腸内環境の悪化。
  • 加工食品からのリンの摂り過ぎとマグネシュウム不足。

6.石灰化の対応策はあるのか

石灰化も一種の生活習慣病であるから、次のような生活習慣に改めるのがよいのでは。

  • 食生活は3分づき玄米、生野菜汁、良質のたんぱく質は大豆製品と青魚や白身の魚や小魚、海藻、ゴマ、果物などで少食とする、これで酵素と食物繊維、ビタミン、ミネラルの補給は万全である。また腸内環境も改善される。逆に排除すべきものは、高脂肪高蛋白食品、乳製品。アルコール、甘い砂糖製品。塩分過剰。
  • 運動は体全体を動かして、肺活量増大、筋肉補強、骨格矯正、血流促進、関節の可動域拡大、経絡刺激の自彊術体操が理想的である。
  • 石灰化予防の観点から、適度の水分補給にはきれいな生水を飲む。
  • アーク光線療法によって、ビタミンDの働きを活発化させて、十二指腸で作られるビタミンD依存性蛋白質とカルシュウムが体内に吸収できるようにする。
  • 骨粗しょう症の治療には適度なカルシュウムの摂取は無論の事、体を動かして、骨に適度の負荷を加えなくては効果が出ない。

7.まとめ

1)上皇陛下の心臓手術を担当した天野篤博士の著書「若さは心臓から築く」の中に石灰化という言葉が四か所、47、89、155、211ページに出て来るが、石灰化が致命傷となることも多い。

2)砂糖は灰盗なり、と云って、この強酸性食品が骨からカルシュウムを捻出させて石灰化を招く一番の原因ではなかろうか。その他いろいろ砂糖の害を知らない人が多いのは残念なことだ。

3)学校の給食、老人介護施設や入院時の食事に牛乳が付いている。違和感を持つのは私だけか。

4)最近多くの医者が言っている言葉は、「改善策を実行する前に、今までやって来た体に悪かったことを全て止めることだ」と。病気には必ず原因がある。手順を間違えぬように。

おわり


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健康への道しるべ 第148号のご紹介

第148号 心と体の健康生活:令和2年12月20日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

 


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少食健康法

大阪で鍼灸院を開業する森 美千代氏の新刊をご紹介。

筆者の紹介(ウキペディアより引用)
森美智代 は鍼灸師で、20代のころ脊髄小脳変性症を患い歩行困難となるが断食療法の甲田光雄先生のもとで治療する
以来、1日青汁1杯で生活しており、2010年には森を中心にしたドキュメンタリー映画の『不食の時代』が撮影されるなど注目を集めた。

断食は一般人にはなかなかできない。

せめて週末断食や週末少食はやれないこともないと思うがいかがでしょうか。


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冷え性の人が増えている BY 豊岡 倫郎 氏 2020年11月29日

1.冷え症や低体温とは

これから冬本番になると、冷え症の人には寒さが一段と身に浸みる。実際にアンケートを取ると、8割近くの人が冷えで困っているという。また最近低体温の人が増えているという。以前は日本人の平均体温は成人で、36.6度、子供は37度位だった。ところが今は、殆どの人が35度台で、36.6度もある人は少ない。
では冷え症と低体温の違いは何か。冷え症の人は手足が冷たい、腰やお腹が冷えているという実感がある。一方低体温とはズバリ検温すると、35度台しかない。低体温イコール冷え症とは限らないが、相関関係があるという。

2.冷え症や低体温による体の不調とは

体温が一度下がると、免疫力が30%低下する。逆に体温が1度上がると、白血球も増えて、免疫力が数倍アップすると言われている。低体温でドロドロ血液となり、血流が悪く、新陳代謝が不充分で、酸素の供給も滞る。その結果肩こり、便秘、頭痛、腰痛、その他各臓器の機能低下が起きて、肥満、ガン、消化不良、うつ病、不眠症など何を発症してもおかしくない。

3.何故冷え症と低体温になるのか

冷え症にも色々なタイプがあるが、ここでは冷え症と低体温をひっくるめて、一般的に考えられる原因を列挙すると。

  • 筋力の低下。体の骨格筋と心筋で全体の発熱量の三分の一を産生している。ところが現代人は交通機関やあらゆる分野での機械化が進み体を動かすことが少なくなった。
  • 大食や偏食で宿便の停滞。詳細は後述。
  • 毛細血管にあるグローミューという副血行路、通称バイパスと呼んでいるものが、大食、お酒の過飲、甘い物の過食によって、硬化したり、消滅しているために、血管の98%を占める毛細血管の末端まで血流が浸透しないため、全身の血流も悪くなる。
  • 低血圧だったり、貧血だったり、栄養の偏りが有ると、末梢血管の血流が悪くなる。
  • 甲状腺ホルモンの働きが低下している。
  • 体内の水分量が不足していると、血液中のグアニジンが増えて、老廃物が排泄できず、寒さを感じる。
  • ストレスなどで自律神経のバランスが崩れて、交感神経が昂進し血管が収縮し血流不良になる。
  • 年中冷たい飲み物、ビールの摂り過ぎで体を冷やし過ぎる。
  • 夏は冷房、冬は暖房と体が過保護となってしまい、皮膚機能が低下している。
  • 服薬や食品添加物の多い加工食品の摂り過ぎで自律神経のバランスが狂っている。
  • 足や股関節、骨盤、背骨が歪んでいるために、内臓の働きや血流が悪くなっている。

4.冷え症や低体温対策

1)即効対策

  • 腹巻したり、靴下をはいたり、カイロをしたりして、足や腹を冷やさない。
  • 肉を食べて食事誘発性体熱酸性作用を起こす。
  • ショウガ、ニンニク、ネギ類、トウガラシを食べる。
  • 10分間位ぬるめのお湯に浸かり、芯から体を温めると同時に副交感神経を優位にする。
  • 就寝時に湯たんぽ、電気アンカをする。
  • 冷たい飲み物、ビールは飲まない。体を冷やすような果物、野菜を摂らない。
  • 体を温めるカボチャ、ニンジン、サトイモなどの根菜類、モロヘア、海藻類、ゴマなどを摂る。

2)根本対策

  • 体の筋肉を増やす。体の筋肉の70%は下半身にあるから、スクワット体操をする。
  • 乾布摩擦をして、皮膚を鍛えると同時に、リンパ液の流れを良くする。
  • 西式健康法にある毛管運動をして、毛細血管を再生させて、体内の血液の流れを良くする。金魚運動と合掌合蹠法をして、背骨の歪みや股関節の歪みを正す。温冷浴や裸療法というのがあり、裸になって皮膚を冷やしたり、温めたり、交互に行なって、皮膚を鍛え、毛細血管の血流量を増やし、寒さ知らずの体にする。これら西式の諸療法はYouTube動画で見られる。
  • 一日二食の少食にして、宿便や便秘を解消させると、脳の血管運動神経のマヒが治り、寒さや暑さの調節機能が正常となる。
  • 食品添加物の多い加工食品や高脂肪高蛋白の過食、偏食を止めて、ビタミン、ミネラル、酵素の含まれた増血効果のある健康食に切り替える。
  • アルコール類、砂糖類は摂取しない。
  • ストレスを解消するための解決策を見つけて、実行する。

3)体質改善策

一般常識を覆す体質改善法がある。甲田光雄著「冷え症は生野菜で治る」文理書院発行にはその理論、実行法、体験談など詳細に書かれてある。その要点は一日二食にして、玄米と5種類の生野菜汁を摂取し、生水を1日に1リットル前後飲み、西式健康法の毛管運動、金魚運動、合掌合蹠法、温冷浴、裸療法を実行する。すると宿便や便秘も解消し、消化吸収が良くなり、毛細血管も再生し、血流改善、骨格も矯正され、自律神経も整い、皮膚機能も回復し、最終的には、綺麗な血液が全身を駆け巡るようになり、冷え症が解消する。冷えているからと、体を温めるだけでは、冷えへの抵抗力がかえって弱まる。敢えて体を冷やす云われる生野菜を食べたり、裸療法などすると、抜本的な体質改善が出来るのである。

4)その他の対策

  • 漢方薬を服薬する。漢方ではその人の体質に応じて、漢方薬を処方してくれる。陽性体質か陰性体質か、実証か虚証か考慮し、陽性食品,陰性食品の選択など指導している。
  • 指圧療法もその歴史が古く、冷え症に対する経絡やツボを刺激することで、対応している。
  • 自彊術体操は体全体を31の動作で骨格、筋肉、呼吸、経絡、自律神経、内臓器官に調整と機能アップ効果で、総合的に健康体に導いてくれる。

5.まとめ

1)今一度復讐すると、宿便が溜まると、脳の血管が膨張し、脳が圧迫されて、脳の血管運動神経がマヒし、体全体の血管の収縮、拡張の調整が出来なくなるため、冷えるということ。

体には生命維持のために逆境に対抗する反発力が備わっている。手足を上に挙げて振ると、血液を流そうとして、毛細血管が再生されるとか、体を冷やす生野菜を食べると、冷えから体を守ろうとして、反発して、暖めるシステムを構築する。正に陰極まって陽となること。このふたつの原理は健康管理の盲点となっていて、一般に浸透していないのは誠に残念なことだ。

2)冷え症ばかりでなく、生活習慣病などで病んでいる人々の姿を拝見して、思うことは、そこには無知と慢心がある。間違った健康常識に捉われている人、体に悪いことは理解しているが、これ位なら大丈夫だろうと、見くびる態度の持ち主が多いのが問題ではなかろうか。

おわり


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健康への道しるべ 第147号のご紹介

第147号 心と体の健康生活:令和2年11月15日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円


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サルコペニアとフレイルとは By 豊岡倫郎 氏 2020-10-30

1.サルコペニアとフレイルとは

サルコペニアとは加齢に伴って、骨格筋肉量や筋力が低下して、身体機能が低下することを云う。一方フレイルとは加齢と共に、筋力だけでなく、精神的、社会的に活動までもが低下している状態のことを云う。

2.サルコペニアとフレイルを予防して健康長寿を

データによると、平均寿命と健康寿命との間に大きな開きがある。男性は9歳、女性は13歳と、その間は、人のお世話にならねばならないという不本意なことが起きているのが現状である。経済的にも介護費、治療費など国家の医療費も高額となってゆくという問題もある。

3.サルコペニアの症状

加齢と共に筋肉が低下して、骨格も歪み、歩くのもままならなくなる。すると生活の活動範囲も限定され、生活の質も低下する。そのうち転んだり怪我をすると、寝たきりになったり、色々な老人特有の病気も発症することになる。それを防止するには、若い頃からの健康管理が大事であるが、老齢になっても出来る限りの努力も功を奏するから諦めてはいけない。

4.フレイルの症状

加齢と共に、筋力の低下はもとより、活動性の低下、認知機能の低下、精神活動の低下等が起きる状態になる。サルコペニアとの違いが分かりにくいが、サルコペニアは主として、筋肉量の減少によって発生する身体機能の低下を対象としているのに対して、フレイルは筋力低下などの身体的要因だけでなく、精神的要因のうつ病、認知症など、更に社会的要因の孤独や閉じこもりなどの生活活動全般までの広い範囲のことを対象としている。

5.フレイルの診断基準

日本老年医学界ではその診断の要素基準として、例えば体重の減少、歩行速度の低下、握力低下、疲労感、身体活動のレベルの低下、記憶力低下、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活での活動性などの要素を上げている。

6.サルコペニアとフレイルの予防策

加齢と共に誰でも体力は低下するし、食も細くなるし、人との付き合いもおっくうになってきて、記憶力も低下してくる。加えて独居老人になると、介護を受ける一歩手前の状態になるのも時間の問題となってくる。そこで健康寿命を伸ばすのには、どうしたらよいか。

1)運動面では・・・最近は高齢者の運動には、あれが良い、これが良いとテレビや新聞、雑誌で報じられている。実際色々な教室に通っている人も多い。子供の頃から体の弱かった私は、ボディビル、西式健康体操、気功術、ヨガ、自彊術など体験してきた。また35歳の時に西式甲田療法で有名な甲田光雄博士に診察を受けたのを機にして、健康法に目覚めてからは、多種多様な健康に関する本を読破して、最終的に皆さんにお勧めする健康体操は自彊術である。

自彊術は今から約百年前に中井房五郎という療術師によって創設された健康体操である。戦前の大正から昭和にかけて、ピーク時には二百万人以上の人達が実行していた。体操自体は31種の動作を約15分かけて行うだけですが、その効果は素晴らしく、列挙すると。

有酸素運動、骨格の矯正、筋力のアップと柔軟性、ツボと経絡の刺激、血液循環促進、自律神経の平衡化、体液の弱アルカリ化、精神の安定など、健康維持のためのあらゆる要素を網羅している。メリットとして、家庭で手軽にいつでも一人で出来ること、場所を取らない、機械を使わない、一回の消費カロリーが37キロカロリーと少なく、疲労することなく、逆に疲れを取ってくれる。しかも自分の体力に応じて、無理なく行えるので、どんな人にも向いている。

体には骨の数が206個、筋肉は600個、可動関節は239個有るが、一回あたり僅か15分間の体操であるが、体全体のあらゆる関節を、述べ1万数千回動かすことによって、三次元の方向に、即ち上下、左右、前後の方向にほぐしてくれる。従って高齢者の体力維持や向上は無論のこと、食欲増進、便秘解消、骨格の矯正、冷え症解消、ストレス解消にも効果があり、毎日継続すれば、体が喜ぶ体操である。私は今日まで23年間続けていて、この体操を知って良かったと思って毎日続けている。

2)食事面では・・・いつも申し上げているように、3分づき玄米、生野菜ジュース、小魚、貝類、大豆製品、ゴマ、海藻類、キノコ類、根菜類、青い菜っ葉、果物少々、それに筋力をつけるのであれば、良質のタンパク質として、白身や青魚を摂る。避けるものは、酒、甘い飲み物とお菓子類、肉類、乳製品である。また栄養補助として、自然のビール酵母がおすすである。

3)精神面では・・・何か生きがいを見つけて、前向きに過ごすことである。夢を無くした時から老化が始まる。何事にも興味を持つことが大事で、私はもう年だからと、諦めないで挑戦する。陳腐化してしまい、人にバカにされることは、誇りあるあなたにとって屈辱でしかない筈。ボケない為には脳を使う趣味を見つける。テレビや読書していても脳の血流は良くならない。

もうひとつはストレスを溜めない。マイペースで生きる。そして自分の健康哲学を確立して、それを人生の指針とする。健康生活では運動と食事は車の両輪で、それをけん引するのは健康哲学に基づいて、人生を歩むのが、理想的な老後ではなかろうか。

7. ルーの法則とは

生理学のおける古典的な基本法則で、筋肉は適度に使うと発達し、使わなければ退化し、過度に使えば障害をおこすという法則である。体を適度に動かさないと体力が低下するばかりでなく、不定愁訴、自律神経失調症などの神経科系統の体調不良も出る。

糖尿病の患者に医者は一日に一万歩、歩きなさいとアドバイスすることがある。しかし歩き方を誤ると逆に別の疾患にかかることも懸念される。何故なら昭和51年に「予防医学」という題名の本を出版した磯谷公良氏によれば、股関節の転位角度の不良により、骨盤が傾き、左右の足の長さも不均等となり、脊柱の異常を引き起こす。これが万病のもとになっているという。こんな骨格の歪みのある人が毎日一時間以上も歩けば、体にいろんな支障が出ても不思議ではない。

石川県が生んだ哲学者の西田幾多郎は「ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというに同じ」と本の中で書いている。この「思想」という言葉を「健康法」に代えて、読むことを提案する。いろいろな健康法を勉強するのも、生き抜く力のひとつである。

8.まとめ

病気には必ず原因がある。ガン、心臓疾患、脳卒中の三大生活習慣病も自分の間違った生活習慣にあることを、どれだけの人がそれに気が付き、改善していることだろうか。また自分の無智に気付いて、こんな病気に負けるものかと、いろいろ調べてベストを尽くそうとしているだろうか。転ばぬ先の杖はあなたの気づきのセンスの持ち合わせ次第であろう。

おわり


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ビタミン・ミネラルが健康を守る By 豊岡倫郎 氏 2020-9-29

1.飽食時代の栄養の偏り

飽食の現代において、偏った食生活によって、ビタミンやミネラルが不足しているために、いろんな病気が発症していると言われ出した。これを機会に我々の日常の食生活において反省し、改善すべきことは何だろうか。

2.体に必要な栄養素とは

体に必要な7大栄養素といえば、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維が食生活には欠かせない。その中でも今まで軽視されがちだったビタミン、ミネラルの重要な働きを再認識して、不足を補い、健康維持に役立てたい。

3.ビタミン、ミネラルとは

ビタミンはエネルギー源や体を作る成分ではないが、体の生理機能を調節してくれる有機化合物のことで、13種類ある。またミネラルは食物の消化、吸収、老廃物の排泄、エネルギー生産などの生命活動を助けている無機質成分のことである。16種類あり、これらのほとんどが体内では作れないので、食べ物から摂取しなければならない。厚労省はこれらの摂取基準量を定めている位重要な栄養素なのである。我々が一般常識として知っているのは、ビタミンAの不足で夜盲症、ビタミンB1の不足で脚気、ビタミンCの不足で壊血病、カルシュウムの不足で骨粗しょう症、鉄分の不足で貧血などであるが、それ以外のものも皆大切な働きを持っているから、不足させてはいけない。

4.摂取不足が指摘されている主なビタミン、ミネラルの働き

1.ビタミンC・・・抗酸化作用、コラーゲンの生成、免疫力強化、コレステロール低下、血管の強化、ミネラルの吸収向上など。
2.ビタミンB1・・・成長促進、糖のエネルギー化、食欲増進、
3.ビタミンD・・・カルシュウムの吸収促進し骨の発育、免疫力強化、腸の上皮強化
4.ビタミンE・・・過酸化脂質の発生を抑え、老化・ガン・動脈硬化防止,血行促進
5.カルシュウム・・・骨の発育、酸性血液の中和、心臓の収縮リズムの調整、精神安定
6.マグネシュウム・・・酵素の働き活発化、骨の生成、筋力低下や糖尿予防、脳神経安定、血流促進、脂肪代謝、カルシュウムの沈着防止
7.カリュウム・・・細胞内水分調整、心臓リズム調整、筋肉の収縮、血圧調整
8.亜鉛・・・インスリン・酵素の生成、男性生殖機能、細胞の生成、味覚機能、免疫機能向上、コラーゲン生成
9.セレン・・・抗酸化作用、老化防止、血管の強化、精子生成、重金属の解毒
10.クロム・・・新陳代謝促進、糖尿・高血圧抑制
11.ヨード・・・甲状腺の機能正常化、子供の肉体的、精神的発育機能
12.マンガン・・・骨の発達、生殖機能、炭水化物や脂肪の代謝、筋無力症やパーキンソン氏病などの神経伝達異常抑制。
13.微量ミネラル・・・ミネラルは必要摂取量が微量でも、摂取不足が続くと、酵素の活性が弱り、自然治癒力や免疫力の低下を招いて、色々体の不調の原因となっていても、不慣れな医者も多く、診断が難しく、治療の盲点となっているという。

5.ビタミン、ミネラルの複合相乗効果

アメリカのロジャー・ウイリアムス博士は「生命の鎖」の理論を発表している。即ちビタミン、ミネラルは、相互に関連していて鎖のようにバランスよく形成されて、繋がっていないと、健全に生命活動を維持できないとした。

例えば亜鉛はビタミンA、マグネシュウムはビタミンB群、カルシュウムはビタミンC、セレンはビタミンEとの相合作用で効果が出る。

更に「ミネラルバランス説」を唱えたのは、ドイツのリービッヒ博士である。即ちミネラルは身体の中でそれぞれの相互関係によって成り立っていると云う。例えばカリュウムが必要量より不足すれば、他のミネラル量も不足したカリュウム量に合わされてしまうから、各種バランスよく摂らねばならないとした。

今では食生活におけるミネラルバランスの理想比というものがあり、リンとカルシュウムは1対1、カルシュウムとマグネシュウムは2対1、ナトリュウムとカリュウムは1対1、亜鉛と銅は8対1が理想的であるという。

6.ビタミンやミネラルを減らす誤った行為とは体に良いと思って摂取したビタミンやミネラルを無駄に消耗させたり、効果を減少させることが起きないよう、日常生活で注意すべきことは、例えば。

  • 砂糖の摂り過ぎはビタミンB1を消耗させる。カルシュウムも減少させる。
  • ストレスを受けると、マグネシュウム、ビタミンCを失う。
  • 大汗をかくと、ナトリュウム、ビタミンC、マグネシュウム、鉄分を失う。
  • 飲酒によって、肝臓が疲弊すると、ビタミンDの活性衰え、骨の生成低下。活性酸素が発生し、ビタミンCやEの効果低下、亜鉛、マグネシュウム、カリュウムが減少。

7.ビタミンやミネラルの摂取方法

具体的に各ビタミン、ミネラル毎の摂取方法を説明する紙面が無いので、概略すると。

  • ビタミン、ミネラルが効率よく体内に吸収されるためには、胃腸を丈夫にすることが最優先となる。その為には腸内環境を整えて、吸収を良くし、体操をして内臓全体を鍛える。
  • 少食精栄主義で少食だが必要なビタミンやミネラルが豊富な食品を摂取する。玄米、そば、緑黄色野菜、大豆や小豆製品、根菜類、ワカメ、昆布、ひじきなど海藻類、ゴマ、小魚、牡蠣、シジミ、あさりなど魚介類、果物類など。
  • 食べ方としては、新鮮な季節の旬のもの、生野菜ジュースなど加熱しないもの、一物全体食、出来れば無農薬で有機栽培のもの。
  • 摂取を控えるべき品目はお酒、甘いお菓子やジュース類、精白した白米、パン、うどん類、インスタント食品、食品添加物の多い加工食品など。また乳製品は日本人には適していない。

8.まとめ

1)百年以上も同じ田畑で米や野菜を栽培していると、化学肥料だけでは地力も弱り、栄養価の低下は免れない。叉ハウス栽培や水耕栽培も露地栽培に比べて栄養価は低下していないのか。

2)これを機に自分の食生活で充分にビタミンやミネラルが摂れているのか反省をして、何が不足し、いかにして補うべきかを考えても損はあるまい。ただ注意点は市販の栄養剤などで過剰摂取すると、害になる栄養素もあるので気を付けたい。

3)食べたものが血となり肉となる。毒にもなり薬にもなる。医食同源とはこの事なり。

おわり


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動脈硬化は食の間違いから起こる By 豊岡倫郎 氏 2020-8-30

1.日本人の死因のトップスリー

1位はガン30%、2位は心疾患16%、3位は脳血管疾患13%で、この3つで全体の60%を占めている。この内、心疾患と脳血管疾患は血管の動脈硬化が原因とされている。また最近発表された日本人の平均寿命が、男性81歳、女性87歳となった。但し健康寿命の平均は男性72歳、女性74歳となっていて、ここにも動脈硬化による疾病で体の不自由を招いている人が多い。

2.動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈の柔軟性が失われて、硬くなったり、血管の内側にコレステロールが粥腫(じゅくしゅ)、別名アテロームが脂肪の塊となって溜まり、内径が狭くなったりして、血流が悪くなっている状態を言う。更に進行すると、粥腫が破れて、血栓となり血管を詰まらせたり、脆くなった血管が破れたりする。もうひとつの形態は、糖尿病や腎臓の透析を受けている人によく見られるのが、血管の中膜にカルシュウムが沈着して、硬化して、内径も狭くなっているタイプもある。更に小細動脈の壁が厚くなり、内腔が狭くなってしまう細動脈硬化型もある。

3.動脈硬化が原因で発症する主な病気

  • 心臓に大きな負担がかかると・・・心肥大、心不全、高血圧
  • 臓器や組織の新陳代謝が悪くなったり、臓器や組織が壊死すると・・・心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症
  • 血管が破れやすくなると・・・くも膜下出血、脳出血等につながるような病気を引き起こす。

4.動脈硬化になる危険因子

危険因子は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、遺伝的体質などが指摘されている。肥満には、皮下脂肪型と内臓脂肪型があるが、肥満は万病の元とされていて、長生きする人は肥満指数であるBMIが23前後の人で、この指数が高い人、即ち肥満の人は短命であることが統計的に判っている。肥満を象徴する言葉に、メタボリックシンドローム、別名死の四重奏と言って、内臓脂肪、高脂血症、糖尿病、高血圧の4つが揃っていると、動脈硬化が進み、上述した様な疾患に侵される。特に高血圧と動脈硬化は悪循環するから怖い。

叉最近は内臓脂肪が蓄積されていると、サイトカインという一種のタンパク質から成る生理活性物質が作られて、体内の至る場所で慢性炎症を起こし、動脈硬化の誘引になると言われている。

5.動脈硬化の予兆を知るには

国内では健康診断制度が普及していて、動脈硬化に関連する検診項目もあり、血圧、血糖値、中性脂肪、総コレステロール、善玉、悪玉コレステロールなどの数値に異常があれば、診断判定欄に警告が記載されるから、受診医に相談することである。この警告を軽視してはいけない。

6.子供が危ない

いま子供の肥満、動脈硬化、糖尿病、アレルギー疾患などが増加している。我々がまだ小学生の頃を思い出しても、クラスにこんな疾患にかかっている子は皆無であった。香川県が平成30年度に実施した小児生活習病慣予防検診結果の報告書によると、肥満傾向、脂質異常、糖尿病(HbA1cが5.6だった)等を発症するリスクのある子供がそれぞれ約1割以上いたという。これは全国的な傾向で、子供の将来の健康が危ぶまれている。なおHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは過去1か月前の平均的な血糖値のことで、5.2が理想的で、5.5位までが正常値という。

7.動脈硬化問題を取り巻く環境

一番の問題点は日常の食べ物にある。高脂肪、高蛋白の高カロリー主義の欧米食が健康に良いと教育を受けてきた若い母親達が、肉類、卵、乳製品を毎日の食卓に飾ったり、更に甘いお菓子や飲み物が疲労回復に良いと、思い込んでいる限り、動脈硬化は減らない。若者達が焼き肉、ハンバーグ、揚げ物、菓子パン、コーラーなどを日常食としているのは如何なものか。更に輪をかけて、やれグルメだ、スイーツだと、ドカ食いや、お酒のガブ飲みを誇示する番組を放映して、浮かれている。健康倫理感の欠如も甚だしい。日本人には伝統的な日本食が健康食であるのに。

8.動脈硬化の予防策と治療法の決め手

  • コレステロールや中性脂肪を増やす肉類、卵、乳製品を極力摂取しない。
  • 甘い物は厳禁。糖分は体内で脂肪分となり、体内で活性酸素によって過酸化脂質に変わって、血管壁を傷つけるし、血管を退化させる。叉血液を酸性化させるため、それを中和させようとして、骨からカルシュウム分を捻出させて、血管のカルシュウム沈着を招く。
  • 酒類は活性酸素を大量に体内で発生させて、脂肪分を過酸化脂質に変える。過飲は慎む。
  • 過食は肥満や糖尿病の原因であることは、百も承知していても、食欲を抑えることは至難の業であるが、異常な食への執着心を捨てるには、健康への強い思い、願いがあればできない筈がない。肥満や糖尿病になるような人は概して自分に甘い性格の持ち主が多い。
  • 適度な健康体操やストレスを溜めない工夫、十分な睡眠も考慮すべき必須項目である。
  • カルシュウムとマグネシュウムとの摂取量のミネラルバランスが悪いと、動脈硬化を招くから、その比率は2対1か、1対1が理想的と言われている。マグネシュウムの働きは骨の強化、血管を広げる作用、コレステロールを減らし、血管壁へのカルシュウムの沈着を防ぐ効果がある。マグネシュウムの多い食品は玄米、葉緑素の多い野菜がおすすめである。
  • タンパク質の摂り過ぎはホモシステインという動脈硬化を促す副産物を産生させるが、葉酸、ビタミンB6があればその影響を防いでくれる。葉酸、ビタミンB6の多いものは、玄米、豆類、もやし、ブロッコリ、小松菜、ホーレン草などの緑の野菜である。
  • 現代医学の普通の医者達は軽視しているが、食事療法で動脈硬化の治療に効果を上げている医者達も多い。その療法は朝食抜きの二食の少食にして、玄米、生野菜ジュース、大豆製品、小魚、海藻、ゴマ、根菜等と、ビタミンCの多い柿茶を摂る。ビタミンCには抗酸化、血圧、コレステロール低下等血管強化作用がある。少食にすると、体内で自己融解が起こり、余分な血管内の脂質分をカロリーとして消費して、動脈硬化を改善してくれる。外にもこの少食の効果には腸内環境の改善、便秘解消、免疫力強化、肥満解消など計り知れない。

9.まとめ

1)酒は美味いし、ご飯もうまい、体に痛みも痒みも無いと、健康診断で警告を受けても、薬では根治しない事を承知していても、慢心していて、食事療法を実行しない人が多い。

2)肥満や糖尿病の人に長寿者はいない。何故なら血管に欠陥があるからである。

3)動脈硬化で脳疾患や心臓疾患の恐れのある人は、ある日突然発作が起きるから油断は禁物。自分の置かれている状況を認識し、誤食を改めないと、明日が心配である。「昨日まであんな元気だったあの人が」と、よくある話である。賢人曰く「食を制する者は命を制する」。

おわり


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健康への道しるべ 第146号のご紹介

第146号 心と体の健康生活:令和2年6月25日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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2020年9月 健康会館スクール予定

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20209


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農薬まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-7-30

1.日本の農薬使用量

OECD(世界経済協力開発機構)の資料によると、各国の耕地面積1ヘクタール当たりの農薬使用量で、日本は第三位にランクされている。一位は中国、二位は韓国。

こんな逸話がある。ヨーロッパの旅行社が、日本へ渡航する際に観光客に渡されたパンフレットに書かれていた文句は、「日本は農薬の使用量が極めて多いので、出来るだけ野菜は食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。」と。我々は国産の野菜なら世界で一番、安全、安心だと思っていることが、客観的に他国の人の目から見れば異常とみられているのである。

2.法律による農薬の管理

日本では「農薬取締法」や「農薬安全使用基準」、「残留農薬基準」などに基づいて、使用者・消費者に対する安全、収穫物に対する安全、環境に対する安全である。具体的には、薬品の効果、薬害の有無、毒性、発ガン性、催奇形性、残留性などが、人体、農作物、環境に配慮されて規定されている。

3.農薬の種類

一口に農薬と言ってもその種類は多岐にわたっている。「農薬取締法」によると、農薬とは、農作物の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物の生理機能の増進または抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤、その他の薬剤を言う。農薬の分類法はいろいろあるが、使用目的によって分類した場合は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、誘引剤、植物成長調整剤の発根促進剤、着花促進剤などがある。なお誘引剤とは害虫を匂いなどでおびき寄せる薬剤のことである。

日本で使われている農薬量は大きく分けて、4種類ある。除草剤35%、殺虫剤29%、殺菌剤22%、殺虫殺菌剤11%、その他3%。殺虫殺菌剤というのは、日本で稲作に使われているもの。

4.残留農薬とは

食品衛生法において定められる食品の規格の中で、食品に残留する農薬の基準を「残留農薬基準」と呼んでいる。この基準を超えるような農薬が残留している農産物は販売禁止等の措置が取られる。これによって飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、国産農産物、輸入農産物のいずれもがこの規制を受ける。

5.今問題となっている農薬

1)ネオニコチノイド系殺虫剤・・・神経系に作用する殺虫剤で、7種類あり、通称ネオニコと呼ばれている。その毒性は、非常に低い濃度でも脳神経に影響を与えると言われている。子供の発達障害、自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD、腸内環境悪化、自己免疫疾患などを引き起こす可能性も示唆されている。我々が日常食する野菜や果物、お茶からこの成分が検出されているから怖い。

2)グリホサート・・・除草剤「ラウンドアップ」の主成分で、この農薬は、すべての草木に共通する性質の「光合成」を阻害し、その結果草木を枯らす。その毒性が疑われるのは、発ガン性、腸内環境悪化、生殖機能障害などいろいろある。パン、パスタに使われている小麦粉、大豆製品から広くこの成分が検出されている。

6.ポストハーベスト農薬および燻蒸処理とは

収穫された後に、収穫物である果物や穀物、野菜に散布する農薬のことで、その目的は遠い外国へ時間をかけて輸送する輸出農産物は、その運送時間が長くかかるほど、運送中に発生する害虫やカビなどによって、品質が悪くなり商品価値を下げてしまうのを防止するために行うのである。

ポストハーベスト農薬は表面に付着するだけでなく、皮や中味まで浸透する危険性も高いと言われている。発ガン性や催奇形性が疑われている薬剤も存在するというから怖い。例えば輸入品と言えば、バナナ、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、サクランボなどがある。

燻蒸(くんじょう)処理とは、海外の農産物を輸入する時に、外国の害虫が付着している可能性があるため、日本に持ち込まないように、事前に殺虫処理をすることが義務付けられている。この植物検疫を受けないと、輸入できないのである。

7.日本の食品自給率

日本の2018年度のカロリーベース総合食料自給率は37%だった。日常生活で使用されている食料で自給率の低いものは、小麦14%、大豆7%、油脂類13%、ソバ22%、エビ5%、果実40%、ゴマ0.1%となっている。輸入農産物の依存度が高いものは、輸入時の残留農薬濃度を一定の基準に基づいて検査しているとはいえ、不安が残る。

8.残留農薬の汚染が多い野菜・果物

ある調査によると、イチゴ。ホーレンソウ、リンゴ、ブドウ、モモ、サクランボ、トマト、日本茶などが挙げられている。比較的少ないものは、キャベツ、玉ネギ、ナスなどである。

9.農薬から身を守るには

  • 少食にする。口から入る絶対量を減らす。
  • 充分水洗いしてから使う。皮をむいて使う。湯がいてから使う。
  • 農薬が多く使われているものは極力食べない。
  • 外食しない。加工食品は買わない。どこの産地の野菜や果物が使われているか不安。出来れば畑を借りてでも自家栽培をする。
  • 無農薬、有機栽培と表示されている物を使う。なお有機栽培のことをオーガニックともいう。
  • 例えば、バナナは付け根の方を1cm切り落す。キャベツ、白菜は外側の葉を剥いで捨てる。ブドウの粒に口を付けずに食べる。日本茶は二番出しを飲む等、本に色々秘訣が書いてある。

10.まとめ

1)今から数十年程前に自然農法に関する本「自然農法わら1本の革命」福岡正信著、近年では「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則氏の自然   農法の本を読んだことを思い出した。

2)農薬の害、食品添加物の害、環境ホルモンの害で我々の体は「複合汚染」で毒されている。これら害の問題点は、じわじわと体内に深く静かに潜航してゆくから、病気になっても、何が原因で発症したのか、究明できない事である。

3)現代の食生活には危険がいっぱいと言われても、危ない食品を食べていませんか、と言われても、何を食べたらいいの?と、戸惑うのが現実の姿ではなかろうか。

4)我々は常に八方に目を配り、危機管理意識を高めて、「買ってはいけない、食べてはいけないものを把握し、君主危うきに近寄らず」を貫くしか生きる道は無いのだろうか。

おわり


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健康へのトビラ VOL.23

2020年7月15日発行、第23号をご紹介。

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添加物まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-6-28

1.体を汚染する化学物質

今、我々はいろいろな加工食品を買って食べている。一定の安全面の規制がされているとはいえ、そんな中には化学合成された添加物がてんこ盛りされている。今回は、身近な食品添加物の安全性について検証する。

2.食品添加物とは

食品衛生法によって、使用できる添加物、品質や使用量、食品への表示のルールが定められている。食品添加物は4種類に分けられていて、令和元年6月現在では、指定添加物が463点、既存添加物が365点、天然香料が約600点、一般飲食物添加物が約100点が認定されている。

3.主な化学合成食品添加物の役割と種類

食品に甘味を与える甘味料。食品の色調を調節する着色料。カビや細菌の繁殖を抑えて、保存性を良くし、中毒を予防する保存料。食品に粘り気を与えて、分離を防止し、安定性を向上させる増粘剤、安定剤や糊剤。油脂などの酸化を防ぎ、保存性を良くする酸化防止剤。ハムやソーセージなどの色調、風味を改善する発色剤。食品を白くきれいにする漂白剤。柑橘類などのカビの発生を防止する防カビ剤。パンのイーストの発酵を良くするイーストフード。食品に香りを付けて、おいしさを増す香料。食品に酸味を与える酸味料。食品にうま味などを与え、味を調える調味料。水と油を均一に混ぜ合わせる乳化剤。食品の酸性とアルカリ性の度合いを調節し、品質を良くするペーハー調整剤。ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする膨張剤。栄養素を強化する栄養強化剤など沢山ある。これらの添加物は、我々の健康に害を及ぼさないのだろうか。安い、簡単、便利、早い、美しい、口当たりが良いと、安易に飛びつくのは如何なものか。

4.実態が解からない「一括表示」とは

一括表示とは、何種類もの物質の添加物をまとめて一括表示できるルールがある。これに該当する物には、イーストフード、調味料、香料、酵素、軟化剤、乳化剤、PH調整剤、膨張剤、凝固剤、光沢剤など14グループが一括表示を許可されている。

この制度の問題点は、例えばイーストフードにはじつに16種類の合成化合物があり、どんな種類のものが、どれだけ使用されているか不明だし、調味料については、調味料(アミノ酸等)と表示されていても、グルタミン酸ナトリュウム、アラニン、グリシン、アスパラギン酸などいろいろ問題のある合成化合物が使われていても判らない。PH調整剤にしても、天然には存在しないものが使われていたり、乳化剤にしても、パンやお菓子の保存中の食感を良くするために使われているが、どんな種類のものがどれだけ使われているか全く判らない。

5.食品添加物の危険性

食品添加物の毒性として指摘されていることは、●慢性毒性で、肝臓や腎臓その他の臓器や組織の細胞に影響し、機能低下させる。●発がん性で、遺伝子に傷をつけ、突然変異を起こさせて、細胞をガン化させる。●催奇形性で、胎児に作用して先天性障害をもたらす。●ホルモン攪乱でいわゆる環境ホルモンと言われているが、内分泌かく乱物質として悪作用を及ぼす。

そもそも動植物以外の化学物質をあれこれ化学的に合成したものは、自然の産物である人間にとっては異物である。そんなものが体内に入ってくれば、体内では異常反応したり、生命活動に悪い影響を及ぼすのは当然である。

これらの食品添加物が盛んに使われだしてから、歴史が浅く、明確にその影響を実証できない面が多々ある。今、若年層にガン、難病、奇病が多発しているのと無関係と言えるのだろうか。

特に問題なのは、二つ以上の添加物が体内で反応すると毒性を帯びるものがあっても、膨大な組み合わせとなるため、安全性を検証できないのが実情である。

6.極力避けたい主な加工食品の数々

  • ハム、ソーセージなどの加工肉・・・多種の添加物が含まれていて、発ガン性があるとWHO(世界保健機構)が発表している。
  • マーガリン、ショートニング、フアットスプレッド・・・トランス脂肪酸が含まれていて、動脈硬化、心臓病、ぜんそく、アレルギー疾患が懸念されて、欧米では使用が規制されている。パン、クッキー、揚げ物に使用されている。
  • 亜硝酸ナトリュウム・・・食肉のアミンと反応して、ニトロソアミンという発がん性物質に変わる。大腸がんの可能性ありと、WHOが発表している。
  • ソルビン酸・・・保存料として広く食品に使用。発ガン、免疫障害、発育不全等のリスク。
  • 安息香酸ナトリュウム・・・保存料として使用。発ガン、白血病、神経障害、めまいのリスク。清涼飲料水、栄養ドリンクに使用されている。
  • 調味料(アミノ酸等)・・・うまみ成分として加工食品全般に使用。神経細胞を破壊し、知能障害、認知症、うつ病、めまい、不眠症、多動性障害のリスク。
  • 人工甘味料・・・スクラロース、アスパルテームなどが使用されている。味覚障害、免疫力低下、発ガン性、肝臓障害などのリスク。お菓子、パン、清涼飲料水など広範囲に使用。
  • 着色料、発色剤・・・お菓子、練りもの、パンなど広範囲に使用。発ガン性のリスク。

7.食品添加物から身を守るには

  • インスタントやレトルト食品、加工食品を買わず、外食しない。おにぎりや弁当も買わない。
  • パッケージの食品表示欄を見て、疑わしい添加物が使われているものは買わない。
  • 玄米、魚、野菜、海藻を中心とした少食にして、口から入る絶対量を減らす。
  • 食物繊維を多く摂ることによって、便と共に排泄する。水分を補給し、便秘しない。
  • よく咀嚼することによって、毒性を中和する。
  • 料理は身土不二の新鮮な魚や野菜を買ってきて、家庭で手造りする。パンは自家製にする。

7.食品添加物の一番の問題点

  • 長年、人工の添加物の多い食品を食べていると、味覚が慣らされて麻痺してくる。本当の自然な食べ物の味が分からなくなり、加工食品の中毒に陥る。
  • 添加物の多い食品は生命力がなくて、しかも体内に活性酸素を発生させるし、ビタミンやミネラルの不足や、胃腸や肝臓障害など万病の元となる。
  • 日本人は1日に約10㌘の食品添加物を摂取しているという。年間に4㌔にもなる。

8.まとめ

1)子供は食べ物を選択できない。自然界にない化学合成品の塊のような加工食品やお菓子、飲み物を摂取させて、可愛いお子さんがこれから百歳まで生きられると、思いますか。

2)体の危機管理は食べ物の吟味から始めよう。能天気では済まされない。

おわり


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健康への道しるべ 第145号

第145号 心と体の健康生活:令和2年6月25日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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