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健康への道しるべ 第147号のご紹介

第147号 心と体の健康生活:令和2年11月15日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

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サルコペニアとフレイルとは By 豊岡倫郎 氏 2020-10-30

1.サルコペニアとフレイルとは

サルコペニアとは加齢に伴って、骨格筋肉量や筋力が低下して、身体機能が低下することを云う。一方フレイルとは加齢と共に、筋力だけでなく、精神的、社会的に活動までもが低下している状態のことを云う。

2.サルコペニアとフレイルを予防して健康長寿を

データによると、平均寿命と健康寿命との間に大きな開きがある。男性は9歳、女性は13歳と、その間は、人のお世話にならねばならないという不本意なことが起きているのが現状である。経済的にも介護費、治療費など国家の医療費も高額となってゆくという問題もある。

3.サルコペニアの症状

加齢と共に筋肉が低下して、骨格も歪み、歩くのもままならなくなる。すると生活の活動範囲も限定され、生活の質も低下する。そのうち転んだり怪我をすると、寝たきりになったり、色々な老人特有の病気も発症することになる。それを防止するには、若い頃からの健康管理が大事であるが、老齢になっても出来る限りの努力も功を奏するから諦めてはいけない。

4.フレイルの症状

加齢と共に、筋力の低下はもとより、活動性の低下、認知機能の低下、精神活動の低下等が起きる状態になる。サルコペニアとの違いが分かりにくいが、サルコペニアは主として、筋肉量の減少によって発生する身体機能の低下を対象としているのに対して、フレイルは筋力低下などの身体的要因だけでなく、精神的要因のうつ病、認知症など、更に社会的要因の孤独や閉じこもりなどの生活活動全般までの広い範囲のことを対象としている。

5.フレイルの診断基準

日本老年医学界ではその診断の要素基準として、例えば体重の減少、歩行速度の低下、握力低下、疲労感、身体活動のレベルの低下、記憶力低下、認知機能、栄養状態、持久力、日常生活での活動性などの要素を上げている。

6.サルコペニアとフレイルの予防策

加齢と共に誰でも体力は低下するし、食も細くなるし、人との付き合いもおっくうになってきて、記憶力も低下してくる。加えて独居老人になると、介護を受ける一歩手前の状態になるのも時間の問題となってくる。そこで健康寿命を伸ばすのには、どうしたらよいか。

1)運動面では・・・最近は高齢者の運動には、あれが良い、これが良いとテレビや新聞、雑誌で報じられている。実際色々な教室に通っている人も多い。子供の頃から体の弱かった私は、ボディビル、西式健康体操、気功術、ヨガ、自彊術など体験してきた。また35歳の時に西式甲田療法で有名な甲田光雄博士に診察を受けたのを機にして、健康法に目覚めてからは、多種多様な健康に関する本を読破して、最終的に皆さんにお勧めする健康体操は自彊術である。

自彊術は今から約百年前に中井房五郎という療術師によって創設された健康体操である。戦前の大正から昭和にかけて、ピーク時には二百万人以上の人達が実行していた。体操自体は31種の動作を約15分かけて行うだけですが、その効果は素晴らしく、列挙すると。

有酸素運動、骨格の矯正、筋力のアップと柔軟性、ツボと経絡の刺激、血液循環促進、自律神経の平衡化、体液の弱アルカリ化、精神の安定など、健康維持のためのあらゆる要素を網羅している。メリットとして、家庭で手軽にいつでも一人で出来ること、場所を取らない、機械を使わない、一回の消費カロリーが37キロカロリーと少なく、疲労することなく、逆に疲れを取ってくれる。しかも自分の体力に応じて、無理なく行えるので、どんな人にも向いている。

体には骨の数が206個、筋肉は600個、可動関節は239個有るが、一回あたり僅か15分間の体操であるが、体全体のあらゆる関節を、述べ1万数千回動かすことによって、三次元の方向に、即ち上下、左右、前後の方向にほぐしてくれる。従って高齢者の体力維持や向上は無論のこと、食欲増進、便秘解消、骨格の矯正、冷え症解消、ストレス解消にも効果があり、毎日継続すれば、体が喜ぶ体操である。私は今日まで23年間続けていて、この体操を知って良かったと思って毎日続けている。

2)食事面では・・・いつも申し上げているように、3分づき玄米、生野菜ジュース、小魚、貝類、大豆製品、ゴマ、海藻類、キノコ類、根菜類、青い菜っ葉、果物少々、それに筋力をつけるのであれば、良質のタンパク質として、白身や青魚を摂る。避けるものは、酒、甘い飲み物とお菓子類、肉類、乳製品である。また栄養補助として、自然のビール酵母がおすすである。

3)精神面では・・・何か生きがいを見つけて、前向きに過ごすことである。夢を無くした時から老化が始まる。何事にも興味を持つことが大事で、私はもう年だからと、諦めないで挑戦する。陳腐化してしまい、人にバカにされることは、誇りあるあなたにとって屈辱でしかない筈。ボケない為には脳を使う趣味を見つける。テレビや読書していても脳の血流は良くならない。

もうひとつはストレスを溜めない。マイペースで生きる。そして自分の健康哲学を確立して、それを人生の指針とする。健康生活では運動と食事は車の両輪で、それをけん引するのは健康哲学に基づいて、人生を歩むのが、理想的な老後ではなかろうか。

7. ルーの法則とは

生理学のおける古典的な基本法則で、筋肉は適度に使うと発達し、使わなければ退化し、過度に使えば障害をおこすという法則である。体を適度に動かさないと体力が低下するばかりでなく、不定愁訴、自律神経失調症などの神経科系統の体調不良も出る。

糖尿病の患者に医者は一日に一万歩、歩きなさいとアドバイスすることがある。しかし歩き方を誤ると逆に別の疾患にかかることも懸念される。何故なら昭和51年に「予防医学」という題名の本を出版した磯谷公良氏によれば、股関節の転位角度の不良により、骨盤が傾き、左右の足の長さも不均等となり、脊柱の異常を引き起こす。これが万病のもとになっているという。こんな骨格の歪みのある人が毎日一時間以上も歩けば、体にいろんな支障が出ても不思議ではない。

石川県が生んだ哲学者の西田幾多郎は「ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというに同じ」と本の中で書いている。この「思想」という言葉を「健康法」に代えて、読むことを提案する。いろいろな健康法を勉強するのも、生き抜く力のひとつである。

8.まとめ

病気には必ず原因がある。ガン、心臓疾患、脳卒中の三大生活習慣病も自分の間違った生活習慣にあることを、どれだけの人がそれに気が付き、改善していることだろうか。また自分の無智に気付いて、こんな病気に負けるものかと、いろいろ調べてベストを尽くそうとしているだろうか。転ばぬ先の杖はあなたの気づきのセンスの持ち合わせ次第であろう。

おわり


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ビタミン・ミネラルが健康を守る By 豊岡倫郎 氏 2020-9-29

1.飽食時代の栄養の偏り

飽食の現代において、偏った食生活によって、ビタミンやミネラルが不足しているために、いろんな病気が発症していると言われ出した。これを機会に我々の日常の食生活において反省し、改善すべきことは何だろうか。

2.体に必要な栄養素とは

体に必要な7大栄養素といえば、炭水化物、脂肪、タンパク質、ビタミン、ミネラル、酵素、食物繊維が食生活には欠かせない。その中でも今まで軽視されがちだったビタミン、ミネラルの重要な働きを再認識して、不足を補い、健康維持に役立てたい。

3.ビタミン、ミネラルとは

ビタミンはエネルギー源や体を作る成分ではないが、体の生理機能を調節してくれる有機化合物のことで、13種類ある。またミネラルは食物の消化、吸収、老廃物の排泄、エネルギー生産などの生命活動を助けている無機質成分のことである。16種類あり、これらのほとんどが体内では作れないので、食べ物から摂取しなければならない。厚労省はこれらの摂取基準量を定めている位重要な栄養素なのである。我々が一般常識として知っているのは、ビタミンAの不足で夜盲症、ビタミンB1の不足で脚気、ビタミンCの不足で壊血病、カルシュウムの不足で骨粗しょう症、鉄分の不足で貧血などであるが、それ以外のものも皆大切な働きを持っているから、不足させてはいけない。

4.摂取不足が指摘されている主なビタミン、ミネラルの働き

1.ビタミンC・・・抗酸化作用、コラーゲンの生成、免疫力強化、コレステロール低下、血管の強化、ミネラルの吸収向上など。
2.ビタミンB1・・・成長促進、糖のエネルギー化、食欲増進、
3.ビタミンD・・・カルシュウムの吸収促進し骨の発育、免疫力強化、腸の上皮強化
4.ビタミンE・・・過酸化脂質の発生を抑え、老化・ガン・動脈硬化防止,血行促進
5.カルシュウム・・・骨の発育、酸性血液の中和、心臓の収縮リズムの調整、精神安定
6.マグネシュウム・・・酵素の働き活発化、骨の生成、筋力低下や糖尿予防、脳神経安定、血流促進、脂肪代謝、カルシュウムの沈着防止
7.カリュウム・・・細胞内水分調整、心臓リズム調整、筋肉の収縮、血圧調整
8.亜鉛・・・インスリン・酵素の生成、男性生殖機能、細胞の生成、味覚機能、免疫機能向上、コラーゲン生成
9.セレン・・・抗酸化作用、老化防止、血管の強化、精子生成、重金属の解毒
10.クロム・・・新陳代謝促進、糖尿・高血圧抑制
11.ヨード・・・甲状腺の機能正常化、子供の肉体的、精神的発育機能
12.マンガン・・・骨の発達、生殖機能、炭水化物や脂肪の代謝、筋無力症やパーキンソン氏病などの神経伝達異常抑制。
13.微量ミネラル・・・ミネラルは必要摂取量が微量でも、摂取不足が続くと、酵素の活性が弱り、自然治癒力や免疫力の低下を招いて、色々体の不調の原因となっていても、不慣れな医者も多く、診断が難しく、治療の盲点となっているという。

5.ビタミン、ミネラルの複合相乗効果

アメリカのロジャー・ウイリアムス博士は「生命の鎖」の理論を発表している。即ちビタミン、ミネラルは、相互に関連していて鎖のようにバランスよく形成されて、繋がっていないと、健全に生命活動を維持できないとした。

例えば亜鉛はビタミンA、マグネシュウムはビタミンB群、カルシュウムはビタミンC、セレンはビタミンEとの相合作用で効果が出る。

更に「ミネラルバランス説」を唱えたのは、ドイツのリービッヒ博士である。即ちミネラルは身体の中でそれぞれの相互関係によって成り立っていると云う。例えばカリュウムが必要量より不足すれば、他のミネラル量も不足したカリュウム量に合わされてしまうから、各種バランスよく摂らねばならないとした。

今では食生活におけるミネラルバランスの理想比というものがあり、リンとカルシュウムは1対1、カルシュウムとマグネシュウムは2対1、ナトリュウムとカリュウムは1対1、亜鉛と銅は8対1が理想的であるという。

6.ビタミンやミネラルを減らす誤った行為とは体に良いと思って摂取したビタミンやミネラルを無駄に消耗させたり、効果を減少させることが起きないよう、日常生活で注意すべきことは、例えば。

  • 砂糖の摂り過ぎはビタミンB1を消耗させる。カルシュウムも減少させる。
  • ストレスを受けると、マグネシュウム、ビタミンCを失う。
  • 大汗をかくと、ナトリュウム、ビタミンC、マグネシュウム、鉄分を失う。
  • 飲酒によって、肝臓が疲弊すると、ビタミンDの活性衰え、骨の生成低下。活性酸素が発生し、ビタミンCやEの効果低下、亜鉛、マグネシュウム、カリュウムが減少。

7.ビタミンやミネラルの摂取方法

具体的に各ビタミン、ミネラル毎の摂取方法を説明する紙面が無いので、概略すると。

  • ビタミン、ミネラルが効率よく体内に吸収されるためには、胃腸を丈夫にすることが最優先となる。その為には腸内環境を整えて、吸収を良くし、体操をして内臓全体を鍛える。
  • 少食精栄主義で少食だが必要なビタミンやミネラルが豊富な食品を摂取する。玄米、そば、緑黄色野菜、大豆や小豆製品、根菜類、ワカメ、昆布、ひじきなど海藻類、ゴマ、小魚、牡蠣、シジミ、あさりなど魚介類、果物類など。
  • 食べ方としては、新鮮な季節の旬のもの、生野菜ジュースなど加熱しないもの、一物全体食、出来れば無農薬で有機栽培のもの。
  • 摂取を控えるべき品目はお酒、甘いお菓子やジュース類、精白した白米、パン、うどん類、インスタント食品、食品添加物の多い加工食品など。また乳製品は日本人には適していない。

8.まとめ

1)百年以上も同じ田畑で米や野菜を栽培していると、化学肥料だけでは地力も弱り、栄養価の低下は免れない。叉ハウス栽培や水耕栽培も露地栽培に比べて栄養価は低下していないのか。

2)これを機に自分の食生活で充分にビタミンやミネラルが摂れているのか反省をして、何が不足し、いかにして補うべきかを考えても損はあるまい。ただ注意点は市販の栄養剤などで過剰摂取すると、害になる栄養素もあるので気を付けたい。

3)食べたものが血となり肉となる。毒にもなり薬にもなる。医食同源とはこの事なり。

おわり


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動脈硬化は食の間違いから起こる By 豊岡倫郎 氏 2020-8-30

1.日本人の死因のトップスリー

1位はガン30%、2位は心疾患16%、3位は脳血管疾患13%で、この3つで全体の60%を占めている。この内、心疾患と脳血管疾患は血管の動脈硬化が原因とされている。また最近発表された日本人の平均寿命が、男性81歳、女性87歳となった。但し健康寿命の平均は男性72歳、女性74歳となっていて、ここにも動脈硬化による疾病で体の不自由を招いている人が多い。

2.動脈硬化とは

動脈硬化とは、動脈の柔軟性が失われて、硬くなったり、血管の内側にコレステロールが粥腫(じゅくしゅ)、別名アテロームが脂肪の塊となって溜まり、内径が狭くなったりして、血流が悪くなっている状態を言う。更に進行すると、粥腫が破れて、血栓となり血管を詰まらせたり、脆くなった血管が破れたりする。もうひとつの形態は、糖尿病や腎臓の透析を受けている人によく見られるのが、血管の中膜にカルシュウムが沈着して、硬化して、内径も狭くなっているタイプもある。更に小細動脈の壁が厚くなり、内腔が狭くなってしまう細動脈硬化型もある。

3.動脈硬化が原因で発症する主な病気

  • 心臓に大きな負担がかかると・・・心肥大、心不全、高血圧
  • 臓器や組織の新陳代謝が悪くなったり、臓器や組織が壊死すると・・・心筋梗塞、狭心症、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症
  • 血管が破れやすくなると・・・くも膜下出血、脳出血等につながるような病気を引き起こす。

4.動脈硬化になる危険因子

危険因子は肥満、脂質異常症、高血圧、糖尿病、喫煙、遺伝的体質などが指摘されている。肥満には、皮下脂肪型と内臓脂肪型があるが、肥満は万病の元とされていて、長生きする人は肥満指数であるBMIが23前後の人で、この指数が高い人、即ち肥満の人は短命であることが統計的に判っている。肥満を象徴する言葉に、メタボリックシンドローム、別名死の四重奏と言って、内臓脂肪、高脂血症、糖尿病、高血圧の4つが揃っていると、動脈硬化が進み、上述した様な疾患に侵される。特に高血圧と動脈硬化は悪循環するから怖い。

叉最近は内臓脂肪が蓄積されていると、サイトカインという一種のタンパク質から成る生理活性物質が作られて、体内の至る場所で慢性炎症を起こし、動脈硬化の誘引になると言われている。

5.動脈硬化の予兆を知るには

国内では健康診断制度が普及していて、動脈硬化に関連する検診項目もあり、血圧、血糖値、中性脂肪、総コレステロール、善玉、悪玉コレステロールなどの数値に異常があれば、診断判定欄に警告が記載されるから、受診医に相談することである。この警告を軽視してはいけない。

6.子供が危ない

いま子供の肥満、動脈硬化、糖尿病、アレルギー疾患などが増加している。我々がまだ小学生の頃を思い出しても、クラスにこんな疾患にかかっている子は皆無であった。香川県が平成30年度に実施した小児生活習病慣予防検診結果の報告書によると、肥満傾向、脂質異常、糖尿病(HbA1cが5.6だった)等を発症するリスクのある子供がそれぞれ約1割以上いたという。これは全国的な傾向で、子供の将来の健康が危ぶまれている。なおHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)とは過去1か月前の平均的な血糖値のことで、5.2が理想的で、5.5位までが正常値という。

7.動脈硬化問題を取り巻く環境

一番の問題点は日常の食べ物にある。高脂肪、高蛋白の高カロリー主義の欧米食が健康に良いと教育を受けてきた若い母親達が、肉類、卵、乳製品を毎日の食卓に飾ったり、更に甘いお菓子や飲み物が疲労回復に良いと、思い込んでいる限り、動脈硬化は減らない。若者達が焼き肉、ハンバーグ、揚げ物、菓子パン、コーラーなどを日常食としているのは如何なものか。更に輪をかけて、やれグルメだ、スイーツだと、ドカ食いや、お酒のガブ飲みを誇示する番組を放映して、浮かれている。健康倫理感の欠如も甚だしい。日本人には伝統的な日本食が健康食であるのに。

8.動脈硬化の予防策と治療法の決め手

  • コレステロールや中性脂肪を増やす肉類、卵、乳製品を極力摂取しない。
  • 甘い物は厳禁。糖分は体内で脂肪分となり、体内で活性酸素によって過酸化脂質に変わって、血管壁を傷つけるし、血管を退化させる。叉血液を酸性化させるため、それを中和させようとして、骨からカルシュウム分を捻出させて、血管のカルシュウム沈着を招く。
  • 酒類は活性酸素を大量に体内で発生させて、脂肪分を過酸化脂質に変える。過飲は慎む。
  • 過食は肥満や糖尿病の原因であることは、百も承知していても、食欲を抑えることは至難の業であるが、異常な食への執着心を捨てるには、健康への強い思い、願いがあればできない筈がない。肥満や糖尿病になるような人は概して自分に甘い性格の持ち主が多い。
  • 適度な健康体操やストレスを溜めない工夫、十分な睡眠も考慮すべき必須項目である。
  • カルシュウムとマグネシュウムとの摂取量のミネラルバランスが悪いと、動脈硬化を招くから、その比率は2対1か、1対1が理想的と言われている。マグネシュウムの働きは骨の強化、血管を広げる作用、コレステロールを減らし、血管壁へのカルシュウムの沈着を防ぐ効果がある。マグネシュウムの多い食品は玄米、葉緑素の多い野菜がおすすめである。
  • タンパク質の摂り過ぎはホモシステインという動脈硬化を促す副産物を産生させるが、葉酸、ビタミンB6があればその影響を防いでくれる。葉酸、ビタミンB6の多いものは、玄米、豆類、もやし、ブロッコリ、小松菜、ホーレン草などの緑の野菜である。
  • 現代医学の普通の医者達は軽視しているが、食事療法で動脈硬化の治療に効果を上げている医者達も多い。その療法は朝食抜きの二食の少食にして、玄米、生野菜ジュース、大豆製品、小魚、海藻、ゴマ、根菜等と、ビタミンCの多い柿茶を摂る。ビタミンCには抗酸化、血圧、コレステロール低下等血管強化作用がある。少食にすると、体内で自己融解が起こり、余分な血管内の脂質分をカロリーとして消費して、動脈硬化を改善してくれる。外にもこの少食の効果には腸内環境の改善、便秘解消、免疫力強化、肥満解消など計り知れない。

9.まとめ

1)酒は美味いし、ご飯もうまい、体に痛みも痒みも無いと、健康診断で警告を受けても、薬では根治しない事を承知していても、慢心していて、食事療法を実行しない人が多い。

2)肥満や糖尿病の人に長寿者はいない。何故なら血管に欠陥があるからである。

3)動脈硬化で脳疾患や心臓疾患の恐れのある人は、ある日突然発作が起きるから油断は禁物。自分の置かれている状況を認識し、誤食を改めないと、明日が心配である。「昨日まであんな元気だったあの人が」と、よくある話である。賢人曰く「食を制する者は命を制する」。

おわり


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健康への道しるべ 第146号のご紹介

第146号 心と体の健康生活:令和2年6月25日発行

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2020年9月 健康会館スクール予定

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20209


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農薬まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-7-30

1.日本の農薬使用量

OECD(世界経済協力開発機構)の資料によると、各国の耕地面積1ヘクタール当たりの農薬使用量で、日本は第三位にランクされている。一位は中国、二位は韓国。

こんな逸話がある。ヨーロッパの旅行社が、日本へ渡航する際に観光客に渡されたパンフレットに書かれていた文句は、「日本は農薬の使用量が極めて多いので、出来るだけ野菜は食べないようにしてください。あなたの健康を害する恐れがあります。」と。我々は国産の野菜なら世界で一番、安全、安心だと思っていることが、客観的に他国の人の目から見れば異常とみられているのである。

2.法律による農薬の管理

日本では「農薬取締法」や「農薬安全使用基準」、「残留農薬基準」などに基づいて、使用者・消費者に対する安全、収穫物に対する安全、環境に対する安全である。具体的には、薬品の効果、薬害の有無、毒性、発ガン性、催奇形性、残留性などが、人体、農作物、環境に配慮されて規定されている。

3.農薬の種類

一口に農薬と言ってもその種類は多岐にわたっている。「農薬取締法」によると、農薬とは、農作物の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、その他の薬剤及び農作物の生理機能の増進または抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤、その他の薬剤を言う。農薬の分類法はいろいろあるが、使用目的によって分類した場合は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、誘引剤、植物成長調整剤の発根促進剤、着花促進剤などがある。なお誘引剤とは害虫を匂いなどでおびき寄せる薬剤のことである。

日本で使われている農薬量は大きく分けて、4種類ある。除草剤35%、殺虫剤29%、殺菌剤22%、殺虫殺菌剤11%、その他3%。殺虫殺菌剤というのは、日本で稲作に使われているもの。

4.残留農薬とは

食品衛生法において定められる食品の規格の中で、食品に残留する農薬の基準を「残留農薬基準」と呼んでいる。この基準を超えるような農薬が残留している農産物は販売禁止等の措置が取られる。これによって飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止し、公衆衛生の向上及び増進に寄与することを目的としており、国産農産物、輸入農産物のいずれもがこの規制を受ける。

5.今問題となっている農薬

1)ネオニコチノイド系殺虫剤・・・神経系に作用する殺虫剤で、7種類あり、通称ネオニコと呼ばれている。その毒性は、非常に低い濃度でも脳神経に影響を与えると言われている。子供の発達障害、自閉症や注意欠陥・多動性障害(ADHD、腸内環境悪化、自己免疫疾患などを引き起こす可能性も示唆されている。我々が日常食する野菜や果物、お茶からこの成分が検出されているから怖い。

2)グリホサート・・・除草剤「ラウンドアップ」の主成分で、この農薬は、すべての草木に共通する性質の「光合成」を阻害し、その結果草木を枯らす。その毒性が疑われるのは、発ガン性、腸内環境悪化、生殖機能障害などいろいろある。パン、パスタに使われている小麦粉、大豆製品から広くこの成分が検出されている。

6.ポストハーベスト農薬および燻蒸処理とは

収穫された後に、収穫物である果物や穀物、野菜に散布する農薬のことで、その目的は遠い外国へ時間をかけて輸送する輸出農産物は、その運送時間が長くかかるほど、運送中に発生する害虫やカビなどによって、品質が悪くなり商品価値を下げてしまうのを防止するために行うのである。

ポストハーベスト農薬は表面に付着するだけでなく、皮や中味まで浸透する危険性も高いと言われている。発ガン性や催奇形性が疑われている薬剤も存在するというから怖い。例えば輸入品と言えば、バナナ、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、サクランボなどがある。

燻蒸(くんじょう)処理とは、海外の農産物を輸入する時に、外国の害虫が付着している可能性があるため、日本に持ち込まないように、事前に殺虫処理をすることが義務付けられている。この植物検疫を受けないと、輸入できないのである。

7.日本の食品自給率

日本の2018年度のカロリーベース総合食料自給率は37%だった。日常生活で使用されている食料で自給率の低いものは、小麦14%、大豆7%、油脂類13%、ソバ22%、エビ5%、果実40%、ゴマ0.1%となっている。輸入農産物の依存度が高いものは、輸入時の残留農薬濃度を一定の基準に基づいて検査しているとはいえ、不安が残る。

8.残留農薬の汚染が多い野菜・果物

ある調査によると、イチゴ。ホーレンソウ、リンゴ、ブドウ、モモ、サクランボ、トマト、日本茶などが挙げられている。比較的少ないものは、キャベツ、玉ネギ、ナスなどである。

9.農薬から身を守るには

  • 少食にする。口から入る絶対量を減らす。
  • 充分水洗いしてから使う。皮をむいて使う。湯がいてから使う。
  • 農薬が多く使われているものは極力食べない。
  • 外食しない。加工食品は買わない。どこの産地の野菜や果物が使われているか不安。出来れば畑を借りてでも自家栽培をする。
  • 無農薬、有機栽培と表示されている物を使う。なお有機栽培のことをオーガニックともいう。
  • 例えば、バナナは付け根の方を1cm切り落す。キャベツ、白菜は外側の葉を剥いで捨てる。ブドウの粒に口を付けずに食べる。日本茶は二番出しを飲む等、本に色々秘訣が書いてある。

10.まとめ

1)今から数十年程前に自然農法に関する本「自然農法わら1本の革命」福岡正信著、近年では「奇跡のリンゴ」で有名になった木村秋則氏の自然   農法の本を読んだことを思い出した。

2)農薬の害、食品添加物の害、環境ホルモンの害で我々の体は「複合汚染」で毒されている。これら害の問題点は、じわじわと体内に深く静かに潜航してゆくから、病気になっても、何が原因で発症したのか、究明できない事である。

3)現代の食生活には危険がいっぱいと言われても、危ない食品を食べていませんか、と言われても、何を食べたらいいの?と、戸惑うのが現実の姿ではなかろうか。

4)我々は常に八方に目を配り、危機管理意識を高めて、「買ってはいけない、食べてはいけないものを把握し、君主危うきに近寄らず」を貫くしか生きる道は無いのだろうか。

おわり


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健康へのトビラ VOL.23

2020年7月15日発行、第23号をご紹介。

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添加物まみれ食品の恐怖 By 豊岡倫郎 氏 2020-6-28

1.体を汚染する化学物質

今、我々はいろいろな加工食品を買って食べている。一定の安全面の規制がされているとはいえ、そんな中には化学合成された添加物がてんこ盛りされている。今回は、身近な食品添加物の安全性について検証する。

2.食品添加物とは

食品衛生法によって、使用できる添加物、品質や使用量、食品への表示のルールが定められている。食品添加物は4種類に分けられていて、令和元年6月現在では、指定添加物が463点、既存添加物が365点、天然香料が約600点、一般飲食物添加物が約100点が認定されている。

3.主な化学合成食品添加物の役割と種類

食品に甘味を与える甘味料。食品の色調を調節する着色料。カビや細菌の繁殖を抑えて、保存性を良くし、中毒を予防する保存料。食品に粘り気を与えて、分離を防止し、安定性を向上させる増粘剤、安定剤や糊剤。油脂などの酸化を防ぎ、保存性を良くする酸化防止剤。ハムやソーセージなどの色調、風味を改善する発色剤。食品を白くきれいにする漂白剤。柑橘類などのカビの発生を防止する防カビ剤。パンのイーストの発酵を良くするイーストフード。食品に香りを付けて、おいしさを増す香料。食品に酸味を与える酸味料。食品にうま味などを与え、味を調える調味料。水と油を均一に混ぜ合わせる乳化剤。食品の酸性とアルカリ性の度合いを調節し、品質を良くするペーハー調整剤。ケーキなどをふっくらさせ、ソフトにする膨張剤。栄養素を強化する栄養強化剤など沢山ある。これらの添加物は、我々の健康に害を及ぼさないのだろうか。安い、簡単、便利、早い、美しい、口当たりが良いと、安易に飛びつくのは如何なものか。

4.実態が解からない「一括表示」とは

一括表示とは、何種類もの物質の添加物をまとめて一括表示できるルールがある。これに該当する物には、イーストフード、調味料、香料、酵素、軟化剤、乳化剤、PH調整剤、膨張剤、凝固剤、光沢剤など14グループが一括表示を許可されている。

この制度の問題点は、例えばイーストフードにはじつに16種類の合成化合物があり、どんな種類のものが、どれだけ使用されているか不明だし、調味料については、調味料(アミノ酸等)と表示されていても、グルタミン酸ナトリュウム、アラニン、グリシン、アスパラギン酸などいろいろ問題のある合成化合物が使われていても判らない。PH調整剤にしても、天然には存在しないものが使われていたり、乳化剤にしても、パンやお菓子の保存中の食感を良くするために使われているが、どんな種類のものがどれだけ使われているか全く判らない。

5.食品添加物の危険性

食品添加物の毒性として指摘されていることは、●慢性毒性で、肝臓や腎臓その他の臓器や組織の細胞に影響し、機能低下させる。●発がん性で、遺伝子に傷をつけ、突然変異を起こさせて、細胞をガン化させる。●催奇形性で、胎児に作用して先天性障害をもたらす。●ホルモン攪乱でいわゆる環境ホルモンと言われているが、内分泌かく乱物質として悪作用を及ぼす。

そもそも動植物以外の化学物質をあれこれ化学的に合成したものは、自然の産物である人間にとっては異物である。そんなものが体内に入ってくれば、体内では異常反応したり、生命活動に悪い影響を及ぼすのは当然である。

これらの食品添加物が盛んに使われだしてから、歴史が浅く、明確にその影響を実証できない面が多々ある。今、若年層にガン、難病、奇病が多発しているのと無関係と言えるのだろうか。

特に問題なのは、二つ以上の添加物が体内で反応すると毒性を帯びるものがあっても、膨大な組み合わせとなるため、安全性を検証できないのが実情である。

6.極力避けたい主な加工食品の数々

  • ハム、ソーセージなどの加工肉・・・多種の添加物が含まれていて、発ガン性があるとWHO(世界保健機構)が発表している。
  • マーガリン、ショートニング、フアットスプレッド・・・トランス脂肪酸が含まれていて、動脈硬化、心臓病、ぜんそく、アレルギー疾患が懸念されて、欧米では使用が規制されている。パン、クッキー、揚げ物に使用されている。
  • 亜硝酸ナトリュウム・・・食肉のアミンと反応して、ニトロソアミンという発がん性物質に変わる。大腸がんの可能性ありと、WHOが発表している。
  • ソルビン酸・・・保存料として広く食品に使用。発ガン、免疫障害、発育不全等のリスク。
  • 安息香酸ナトリュウム・・・保存料として使用。発ガン、白血病、神経障害、めまいのリスク。清涼飲料水、栄養ドリンクに使用されている。
  • 調味料(アミノ酸等)・・・うまみ成分として加工食品全般に使用。神経細胞を破壊し、知能障害、認知症、うつ病、めまい、不眠症、多動性障害のリスク。
  • 人工甘味料・・・スクラロース、アスパルテームなどが使用されている。味覚障害、免疫力低下、発ガン性、肝臓障害などのリスク。お菓子、パン、清涼飲料水など広範囲に使用。
  • 着色料、発色剤・・・お菓子、練りもの、パンなど広範囲に使用。発ガン性のリスク。

7.食品添加物から身を守るには

  • インスタントやレトルト食品、加工食品を買わず、外食しない。おにぎりや弁当も買わない。
  • パッケージの食品表示欄を見て、疑わしい添加物が使われているものは買わない。
  • 玄米、魚、野菜、海藻を中心とした少食にして、口から入る絶対量を減らす。
  • 食物繊維を多く摂ることによって、便と共に排泄する。水分を補給し、便秘しない。
  • よく咀嚼することによって、毒性を中和する。
  • 料理は身土不二の新鮮な魚や野菜を買ってきて、家庭で手造りする。パンは自家製にする。

7.食品添加物の一番の問題点

  • 長年、人工の添加物の多い食品を食べていると、味覚が慣らされて麻痺してくる。本当の自然な食べ物の味が分からなくなり、加工食品の中毒に陥る。
  • 添加物の多い食品は生命力がなくて、しかも体内に活性酸素を発生させるし、ビタミンやミネラルの不足や、胃腸や肝臓障害など万病の元となる。
  • 日本人は1日に約10㌘の食品添加物を摂取しているという。年間に4㌔にもなる。

8.まとめ

1)子供は食べ物を選択できない。自然界にない化学合成品の塊のような加工食品やお菓子、飲み物を摂取させて、可愛いお子さんがこれから百歳まで生きられると、思いますか。

2)体の危機管理は食べ物の吟味から始めよう。能天気では済まされない。

おわり


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健康への道しるべ 第145号

第145号 心と体の健康生活:令和2年6月25日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

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タンパク質の過剰摂取の害 By 豊岡倫郎 2020-5-30

1.タンパク質の摂取基準量

厚労省の摂取基準によれば、一日当たりのタンパク質の必要摂取量は、男性は50g、女性は40gと定められている。この飽食の時代には、大半の人が基準量を超えているとすれば、過剰摂取の害を認識し、予防することも肝要となる。

2.タンパク質とは

タンパク質は炭水化物、脂肪と並んで三大栄養素のひとつである。タンパク質は生命の基本単位で、筋肉、皮膚、毛、骨、各種臓器、血液など全てタンパク質から出来ている。タンパク質はアミノ酸が多数連結してできた化合物で、それらが体内のいろいろな器官や組織などの部分の役割に応じて、存在していて、その数は3万~10万種類あると言われている。しかしその基となっているアミノ酸の種類はわずか20種しかないから、その組み合わせの緻密さと合成方法の複雑さに驚愕する。

3.タンパク質の過剰摂取の害とは

  • 摂取したタンパク質は体内に入ると、胃腸で消化酵素によって消化されて、アミノ酸に分解されるが、その過程でアンモニアが発生する。アンモニアは肝臓で尿素に変えられる。更に次には尿素を腎臓で分解されるので、膵臓、腸、肝臓、腎臓の酷使で疲弊してしまう。
  • 必要量以上の過剰なタンパク質の摂取分は、窒素残留物となって、腸内で腐敗発酵を起こして、アミン、フェノール、インドールなど毒素が発生する。
  • タンパク質の消化分解過程で、血液は酸性に傾くために、それを中和するために体内のカルシュウム分が動員されて、骨粗しょう症など骨や歯が脆くなる。
  • 過剰なタンパク質が腸内で充分に消化されないと、未消化のまま腸壁から吸収されて、異物と判断されて、いろいろなアレルギー症状が起きる。
  • 常に未消化のタンパク質が腸内に停滞すると、腸内環境が悪化して、免疫力も低下する。
  • 過剰なタンパク質は体内の糖分と結合して、終末糖化産物即ちAGEが産生される。このAGEは体内のあらゆる部位のタンパク質を劣化させて、心臓病、脳卒中を招く動脈硬化、ガン、骨粗しょう症、変形性関節症、認知症、肌のシミやシワ、老化を早めるなどの原因となる。
  • AGEの発見はもともと「メイラード反応」と呼ばれていて、アミノ酸と糖質を一緒に加熱すると褐色になり、AGEを大量に含んでいることに由来している。例えば食パン、焼きおにぎり、お好み焼き、たこ焼き、パンケーキなど熱を加えて、褐色になったものにAGEが含まれている。従ってAGEの含まれている加工食品を摂取しないように留意する。
  • 腸内で完全に消化しきれなかったタンパク質は悪玉菌のエサとなって、腸内環境を乱し、腸壁の炎症を起こし、「腸もれ」即ちリーキ・ガット・シンドロームが起きて、腸壁から毛細血管の中へ細菌やら毒素が入り込み、諸病の根源となる。
  • 動物性蛋白質の過食は尿中の尿酸が多くなり、尿路結石を作る。
  • 腎臓で尿素を完全に処理できないと、尿酸が発生し、痛風の原因となる。
  • 腸内に腐敗産物が増えると、体臭や口臭の原因となる。
  • 以上の様に過剰なタンパク質の摂取は炭水化物や脂肪の体内での消化や吸収に比べて、より大きいエネルギーの消耗が体内で起きている。体内酵素も浪費される。体力強化のために摂取したタンパク質が実際は逆に体力を消耗させていることに気付かないでいる人が多い。

4必須アミノ酸とは

タンパク質を構成しているアミノ酸は20種類であるが、その内の9種類は体内で合成することが出来ないので、食べ物から摂取しなければならない。これを必須アミノ酸と呼んでいる。

これら20種類のアミノ酸は相互関係を保ちながら、バランスを維持しているので、どれひとつ欠けても効果を充分発揮できない。

5.タンパク質の新陳代謝

体内に数万種類もあるタンパク質の寿命は短いものでは数十日、長いものは十数年維持されているが、部位によって寿命があり、分解と合成を繰り返している。タンパク質の細胞内にあるDNA遺伝子の設計図に基づいて、合成され、機能に応じて使いこなせる当初の形に再生されている。

ところが加齢、AGE、熱、低酸素、加圧、紫外線、放射線、薬剤、活性酸素、酵素、栄養素など色々な要因で変性されたり、異質物が蓄積されたりしてゆく。

例えば脊髄小脳変性症はポリグルタミン蛋白質が、アルツハイマー病はアミロイドβが、クロイツフェルトヤコブ病はプリオン蛋白質が蓄積していて、尚且つ神経細胞のタンパク質の変性にも原因があるというが、その詳細はいまだ解明されていない。

6.コラーゲンの異常

肝硬変、肺線維症、動脈硬化、ケロイドなどの線維化疾患はコラーゲンが異常に溜まる病気で、現在のところ有効な治療法がない難病である。コラーゲンの線維化にはヒートショックプロテインの一種が関係しているというが、因果関係の詳細はまだ解明されていない。

体内のタンパク質の30%がコラーゲン線維で占められている。ところがAGEに侵されているとコラーゲン線維の新陳代謝が悪くなり、古いものが蓄積されて残るという。

7.理想的なタンパク質の摂取方法とは

1)タンパク質の摂取基準量を超えない。摂取内容は玄米3分つぎ、大豆製品だけで必須アミノ酸は補える。

最近は運動選手にも食物性蛋白質を摂取する方が良いと云われだした。

2)酵素の豊富な発酵食品、味噌、漬物類、生野菜ジュース、大根や長芋のおろし、果物を摂る。

コラーゲンを生成するには、ビタミンCと酵素の摂取が欠かせない。なお美容のためにコラーゲンの多い食品を摂取

してもアミノ酸に消化分解されるので、叉コラーゲンなる保証はない。

3)控えるものは甘い物、動物性肉類、魚、卵、乳製品、添加物の多い加工食品、冷たいもの。

4)大食はしない。よく噛んで食べる。食事の間隔は最低5時間を保つ。

8.まとめ

1)動物性蛋白質と食物性との摂取の比較疫学調査によれば、食物性蛋白質の方が疾病患者数が少なかった。
動物性と食物性とでは、タンパク質の分子構造が異なり、各臓器への負担も違う。

2)テレビでは毎日やれ焼き肉だ、ステーキだ、ハンバーグだとグルメや大食番組を放映している。これでは生活習慣病は減らない。

3)「タンパク質の一生」永田和宏著 岩波新書の本によると、「タンパク質について知ることは、とりもなおさず生命の営みを
しることである」と。生命の巧妙な営みにタンパク質が関与しているから、日頃から異常なタンパク質を発生させないような
生活態度を心がけねばならない。

おわり


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健康への道しるべ 第144号

心と体の健康生活:令和2年4月25日発行

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健康へのトビラ Vol.22

2020年5月1日発行、第22号をご紹介。


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ヒートショックプロテイン健康法 By 豊岡倫郎 2020-4-26

1.ヒートショックプロテイン(HSP)とは

日本語に直訳すれば、熱ショックタンパク質のことである。英単語の頭文字を取ってHSPと呼んでいる。体内には色々なタンパク質があるが、このHSPとは誰でも持っている細胞内のある種のタンパク質に熱ストレスを加えると、タンパク質の性質が変わり、体に有用な働きをするタンパク質が更に増加する。これをHSPと呼び、健康増進に役立てることが出来る。

2.タンパク質の説明

HSPのことを説明する前に、体にあるタンパク質について説明する。体を構成している成分の約70%は水分で、次に多いのがタンパク質で、18%ある。筋肉も、骨も、皮膚も、爪も、臓器もタンパク質で出来ていて、生命維持に重要な働きをしている。

タンパク質は20種類のアミノ酸がいろいろ鎖のように、複雑に、立体的に組み合わされ、構成されていて、その種類は体内に4万種類ほどあると言われている。その20種類のアミノ酸の内、9種類は必須アミノ酸と言われていて、体外から食事として摂り入れなければならない。残りのアミノ酸は体内で合成されることが出来る。また二つ以上のアミノ酸が結合したものをペプチドと呼び、50以上の集合体をタンパク質と呼んでいる。なお一日のタンパク質の摂取量は男性で60g、女性は50g必要という。

3.ヒートショックプロテイン(HSP)の発見

1962年にイタリアの遺伝学者リトッサ氏は飼育用のショウジョウバエを高温で飼育すると、遺伝子の一部が活性化することを発見した。そしてさらに研究が進み、1970年半ばに熱ショックによって、増加される特異的な蛋白質をヒートショックプロテイン(HSP)と呼ぶようになった。

4.ヒートショックプロテイン(HSP)の特性

前述したように体内のあらゆる細胞の中にある一部のタンパク質に熱ショックを加えると、その蛋白質の性質が変わり、増加して、いろいろ有用な働きをすることが判明した。その働きとは、

  • HSPは細胞の中の一部のタンパク質が熱、病原菌、紫外線、圧力、低酸素、飢餓、精神、放射線、酸とアルカリ、アルコール、薬剤、精神などのストレスによって受けたダメージを修復してくれる。と同時にこれらストレスによって、増加もする。
  • 修復できないタンパク質は分解したり、死なせたりして、細胞を元気に生き残させる。
  • 細菌やウイルスに立ち向かう免疫細胞を活性化させて、免疫力を高める。
  • タンパク質の合成、誕生から分解、終焉までの工程が正常に終えるようにサポートしてくれる。
  • 人は誰でも細胞内にHSPを持っていて、自分で増やして、健康増進に役立たせる事が出来る。

5.HSPの研究発展

世界中でHSPの研究が進み、様々な性質、分子量、作用、増加法、遺伝子まで明らかになり、基礎研究から、臨床研究まで進んできて、病気治療や健康法として役立っている。

HSPと言っても分子量によって100種類位あって、大きく分けて8種類、その中でもHSP70という種類が熱ストレスで最も利用効果があるとされていて、以下その健康法を紹介する。

6.伊藤要子博士の加温健康法

伊藤要子博士は修文大学の健康栄養学部教授で何十年もこのHSPの研究、臨床も経験して、最近はNHKその他のテレビにも出演してHSPの加熱健康法を推奨している。関心のある方は著書の「ヒートショツクプロテイン加温健康法」参照。

その方法とは、各家庭にあるお風呂に入浴して実行する方法。

1)湯温40度の場合は20分、41度なら15分、42度なら10分浸かる。

2)入浴後は体を拭いて、保温性の良い着衣を、靴下もはいて、保温する。暑いからと、急激に体を冷やさない。

3)狙いはこの入浴によって、体温を38度まで上げることによって、HSPを増加させる。

4) HSPの増加効果が発現するのは、2日後にピークを迎えるから、この方法は1週間に2回だけ実行する。

5)体力のない人や老人、高血圧、心臓疾患などの持病のある人は、絶対無理をしない事。40度から初めて、胸まで浸かって、
少しずつ時間を延ばして行くと良い。

6)汗をかくので、入浴の前後に水分を補給する。汗と一緒に塩分やビタミンCを失うので、補給することが必要となる。
塩分は食事で、ビタミンCは飲み物として柿茶がよい。但し入浴前に大量の水分補給は血管を圧迫して血圧が上がるので、気を付ける。

7.HSPを増やす入浴法の効果

  • 低体温が治る。
  • 代謝がよくなる。
  • 疲労を解消する。
  • 元気が出て来る。
  • 運動能力が向上する。
  • 免疫細胞活性化し、病気に罹りにくくなる。
  • 老化が予防できる。
  • お肌がきれいになる。
  • ダイエットしやすくなる。
  • 鎮痛効果がある。

8.光線療法とHSP

光線療法では温度複写の原理を応用して、近赤外線の波長域の輻射線からの輻射熱によって、体内の深部まで温める加熱作用を利用してHSPを増やすことが出来る。

具体的には専用のカーボン2本を燃焼させて、発生した光線を体に照射させる光線治療器がある。家庭用アーク光線治療器として、利用している人も多い。入浴加熱療法にしろ、光線療法にしろ、誰でも家庭で、容易に実行することが出来るのが特徴である。しかも副作用が一切ない。

9.まとめ

1)昔から日本には温泉の湯治場があって、入浴が病気の治療法のひとつとして、利用してきた歴史があるが、HSPは入浴の回数、
時間、温度を科学的に定めてあり、ただ無暗に入浴回数を多くすればもっと効果があると思って、回数を増やしてはいけない。

2)この加温療法にしても光線療法にしても、全国各地の開業医や整体院などで実行されている。

3)中国の孔子の言葉に、「学んで思わざれば即ち罔(く)らし、思うて学ばざれば即ち殆(あやう)し」と。何事も思い立ったら、
ここ一番の行動力が大切であるということ。

おわり


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免疫力を上げて病気を防ぐには 2020-3-27 By 豊岡倫郎 氏

1.今話題の免疫力とは何か

新型コロナウイルスの感染で戦々恐々としている昨今、

免疫力を上げるにはどうすればよいのだろうか。現代人は文明の発達に反比例して、体が弱くなり、様々な病気に冒されるようになった。風邪、ガン、アレルギー疾患、リュウマチになるのも、みなこの免疫力が関係している。

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何故こんなに免疫力が低下したのだろうか。免疫力の強さを年齢別に示した上の図のように、20歳をピークにして、下降してゆき加齢と共に、色々な疾患に罹患する率も高くなる。そこで免疫力について理解を深めることが急務となってきた。

2、免疫とは何か

人体には外部から侵入する有害な細菌やウイルス、花粉、化学物質などの有害物質及び体内で発生するがん細胞や腸の腐敗便からでる異質な有害物質などの異物から身を守る防御システムが備わっている。これを免疫と呼んでいる。

そしてこれら内外からの有害物質や異物を抗原と呼んでいる。これに対してこれら抗原の侵入を受けた生体は抗体を作り、それに対抗して生体を守ろうとする。

免疫には2種類あり、生まれつき備わっている免疫を自然免役と称し、出生後に細菌や異物などに接すると対抗してできる免疫を獲得または適応免疫という。同じ異物が2度目に体内に入った時はリンパ球が記憶していて、やっつけてくれる。予防接種はこの働きを応用している。

3、免疫力の主役は白血球

体の中には縦横に張り巡らせた免疫システムがあり、その主役は血液の白血球である。白血球の成分は、マクロファージ5%、顆粒球60%、リンパ球35%で構成されている。これらを免疫細胞と呼んでいるが、その役割は、マクロファージは大きな異物を処理したり、細胞から出た老廃物を片づけたり、更にサイトカインという生理活性化物質を産生して、免疫細胞間のコントロールをしている。

顆粒球には好中球、好酸球、好塩球の3種があるが、好中球は細菌や死んだ細胞の死骸などの大きな異物を食べて処理したり、体内に炎症が起きると、腫瘍細胞を攻撃する。またリンパ球の中味は、NK細胞、NKT細胞、B細胞、T細胞から成っていて、ウイルスなどの微小な異物やガン細胞を攻撃する働きを持っていて、これら免疫細胞が連携を取りながら、抗体と闘っている。

4、免疫力が低下する要因

●加齢と共に免疫細胞の産生を担当している胸腺、脾臓、肝臓、腎臓、小腸等の機能低下。

●宿便停滞による腸内環境の悪化、即ち悪玉菌が増え、善玉菌の減少し、有害毒素の発生と腸粘膜の炎症による血中への侵入。

●ストレスによって自律神経の交感神経と副交感神経とのバランスが崩れて、顆粒球とリンパ球の正常な構成比率を乱し、免疫力低下。

●生活環境の悪化によって、有害化学物質の体内吸収。

●間違った食生活。即ち高脂肪、高タンパク食の過食が腸内に有毒腐敗便を作る。

●甘いもの摂取過剰、喫煙、過飲酒。●睡眠不足。

●運動不足による血行不良。

●過労。●低体温。●薬の服用。

●血液やリンパ液などの体液のアルカリ性と酸性の不均衡。

●ストレス、過飲酒、便秘、過労、食品添加物、服薬等による活性酸素の増加など。

5、ガン細胞の発生

健康な人でも毎日4千個前後のガン細胞が体内で発生していると言われている。ガン細胞発生は遺伝子レベルでの細胞障害が関与している上に、ウイルス、有毒物質、活性酸素、炎症、低酸素、放射線などの原因が関与している。しかしガン細胞発生段階であれば、体内の免疫力で排除しているが、前述したような要因によって、体内の免疫力が低下して、一気にガン発病へと進む。

6、アレルギー疾患の発生

今花粉症やアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患で苦しんでいる人は約3千万人いるという。

アレルギーの原因となる花粉、粉塵などの異物、これをアレルゲンと言うが、体内にはいると、それに対抗するために免疫グロブリンIgE抗体が作られて対抗する。そのときにヒスタミンなどの化学伝達物質が放出され、神経や血管を刺激して、炎症を引き起こして、アレルギー症状を呈す。そもそも腸には前述した免疫細胞が70%も存在しているが、高脂肪・高蛋白質の過食で悪玉菌が増加し、腸内環境も悪化すると、免疫細胞も減り、免疫機能が低下して、発症する。

7、自己免疫疾患の発生

自己免疫疾患には、膠原病、慢性関節リュウマチ、強皮症、全身性エリテマトーデスなど数多くの難病が含まれているが、初期症状の人を入れると約500万人いるという。アレルギー疾患は外から侵入した抗原に反応するのに対して、自己免疫疾患は体内で発生した自分の一部細胞を抗原と見なして、反応し攻撃することによって、いろんな症状が出る。その機序は明確ではないが、甲田光雄博士の半日断食に関する本には、生野菜食と断食で治癒した事例が書かれてある。

8、免疫力を上げる方法

1)精神面

  • ストレスに負けないように、日頃から豊富な知識と体験を重ねて、何事にも動じない強靭な精神力を養う。
  • 常に前向きの気持ちを抱き、趣味を持ち、他人と良好な人間関係を築き、生きがいのある生活を送れるよう心がける。また笑うことは免疫力を高めてくれる。

2)食生活面

  • 腸内環境を悪くする高脂肪・高蛋白の欧米食を避ける。
  • 宿便や便秘の原因となる過食をしない。小魚、大豆、ゴマ、海藻、生野菜ジュース、3分づき玄米食中心の少食にする。生野菜や柿茶から、風邪に強いビタミンCを摂る。発酵食品や抗酸化食品、食物繊維の摂取も欠かせない。
  • 甘いお菓子や清涼飲料水、お酒、間食など嗜好品は慎む。冷たい物は食べない、飲まない。
  • 食品添加物の多い加工食品は摂らない。

3)動作・呼吸面

  • 健康体操を日課とする。お勧めは自彊術体操で有酸素、骨格矯正、筋肉補強、経絡刺激、血行促進、自律神経調整、酸とアルカリの調整、心が安すらぐ効果等がある。1回15分でできる。1日1回この体操をすれば体温も上がるし、安眠もできる。私は23年前からこの体操実行していて、その効果を実感している。
  • 腹式呼吸でリラックス効果と腸の活性化を。一方自彊術で横隔膜を広げる胸式呼吸も必要。

9.まとめ

1)免疫力アップのキーポイントは、肉や甘いものを過食して、腸内環境を悪化させない事。健康体操をして、血液循環を良くする事。教養を身に着け、人格を磨いて、精神力を養う事。

2)動物性蛋白質の過食は腸内で腐敗し、その毒素の処理に免疫細胞が注力するため、他の免疫活動が手薄になってしまい、ウイルス等の感染症、ガン、アレルギー疾患に罹り易くなることを知っていれば、暴飲暴食も慎む気持ちになれる筈。食を制する者は命を制することが出来る。

3)「無知は死を招く」という言葉が有る。今何をすべきか、選択するにも知識を持たないと、何を重点的に対策を講じるべきかも決められない人が多い。これでは病人は減らない。

おわり


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毛細血管が健康を左右する By 豊岡倫郎 2020-2-27

1.毛細血管の働きが見直されている

体内の血管の総延長は約10万キロメートルある。地球二周半の長さに相当する。その血管の95~99%が毛細血管で占められている。毛細血管は約100億本あるという。そして、今医学界でその働きが健康を左右すると注目されている。あなたの毛細血管ゴースト化していませんか。

2.血液の流れ

全身を流れる血液の総量は、体重の約8%と言われている。60㎏の人なら5リットルの血液が全身を流れている計算になる。心臓から押し出された血液は動脈を通って、段々細くなった小動脈から末端の毛細血管まで行くと、隣接する組織細胞に酸素と栄養分を供給して、戻る時には二酸化炭素(炭酸ガスともいう)と老廃物を受け取り、今度は小静脈から大動脈を通って、心臓に戻って来る。

体には約38兆個の細胞があり、心臓から出た血液が、体の隅々まで行き渡り、また心臓に戻って来る時間は平常時では約1分かかるという。その間に5リットルの血液が一巡している。

3.毛細血管の構造

毛細血管の太さは5~15ミクロン(1ミクロンは千分の1ミリ)で、その中を血液の成分である赤血球、白血球、血小板、そして液体成分である血漿が栄養分やホルモンなどを含んで、流れている。赤血球は7~8ミクロン、白血球は10~15ミクロンがやっと通れる太さである。

動脈や静脈の壁は内膜,中膜、外膜から成り立っているが、毛細血管の構造は、下の図のように、内皮細胞があり、その外側には壁細胞が密着している。

動脈から毛細血管に血液が流れてくると、赤血球の酸素が血漿中に放出されて、血漿が壁細胞から染み出て、隣接する組織細胞の細胞液となる。組織細胞は細胞液から酸素と養分を受け取ると、二酸化炭素や老廃物を細胞液に渡す。そしてその細胞液が毛細血管の壁を通って、血漿となり、静脈に入って戻って行くという、非常に緻密な構造と働きが、わずか一分間の短い時間に展開され、継続してゆく。

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4.毛細血管にあるグローミューとは何か

上図の右端の図を参照。小動脈から最先端の毛細血管で細胞との間で一連の代謝をした後、血液は小静脈へと還流してゆくが、実は図示されているように毛細血管の手前にグローミューというバイパスがある。別名動静脈吻合とか、AVAと称することもある。

グローミューの働きは環境の変化に応じて、本能的に血流を確保したり、体温の低下を防ぐために、自律神経が血流をコントロールしてくれるのである。例えば冷たい空気や水に皮膚が触れたりすると、体温を逃がさないように、皮膚の表面の毛細血管が縮む。そんな時はグローミューが開いてバイパスを通って血液は環流してゆくのである。もしグローミューがなかったら、心臓への血液の戻りが遅くなってしまい、体全体の血流システムに支障をきたす。

5.毛細血管の衰え

「人は血管と共に老いる」という名言を残したのは、1900年ごろ活躍したアメリカの医師・ウイリアム・オスラーである。2019年に発行された高倉伸幸著「ゴースト血管をつくらない33のメソッド」毎日新聞出版発行、という本がある。著者の高倉伸幸氏は大阪大学教授で20年にわたり血管の研究に携わり、最近はテレビにも出て、ゴースト血管のお話をされている。ゴースト血管の名付け親でもある。ゴースト血管とは血液が流れにくくなって、壊れやすくなってしまい、老いや病気の原因につながる状態の形骸化した毛細血管のことをいう。

毛細血管の数は加齢と共に減少して行き、例えば皮膚では60~70代の人は、20代の人に比べて、約40%も減少していると言われている。

6.ゴースト血管が体に及ぼす影響とは

血流の悪いところに病気が発生すると言われているように、体の隅々まで血液が流れなければ、どこに、どんな病気が発症しても不思議ではない。例えば、息切れ、便秘、肝機能低下、腎機能低下、むくみ、糖尿病、肺炎、アトピー症、リウマチ、骨粗しょう症、老眼、認知症、ガン、高血圧、動脈硬化、冷え症、シミやシワ、むくみ、疲労など上げれば切がない。

7.ゴースト血管発生の原因

ゴースト化を早める原因には、加齢、運動不足、大食、活性酸素による酸化、AGE(終末糖化産物)、飲酒、砂糖、ストレスなどがある。これ等によって、上述した毛細血管の内皮細胞と壁細胞との密着が緩んでしまい、一連の毛細血管と細胞との代謝に障害が起きる。

1904年に西式健康法を創設した西勝造先生は、その著書「無病長生健康法」の中でこう述べている。「過剰な飲酒は動脈硬化を招き、グローミューは硬化したり、変質したり、開放しっぱしとなる。糖分が過剰になると、糖尿病系となり、グローミューは消失したり、軟化したり、委縮する」と。

8.ゴースト血管予防とグローミューの強化策とは

  • 西式健康法では、毛管運動、温冷浴、裸療法をする。特に毛管運動は仰向けに寝て、両手両足を垂直に上にあげて、微振動をさせることによって、毛細管現象を促進して、手足の血流を良くするし、グローミューを再生させる。西式健康法では、血流の原動力は毛細血管の吸引力にあるという論拠から毛管運動を実行して、病気予防と治癒に効果を発揮している。
  • 飲酒や砂糖の入ったお菓子や飲み物を摂らない。
  • 大食しない。動脈硬化や高コレステロールを招く食品を摂取しない。
  • 毎日健康体操をして体全体の血流を良くする。筋肉の拍動も血流を援助している。
  • ビタミンCを生野菜ジュースや柿茶から摂取し血管を強化し、血液の質と流れを向上させる。
  • 日頃から薄着を心がけて、皮膚を鍛える。
  • ストレスに負けない強い精神力を養う。ストレスは血管を収縮させて血流を悪くさせる。
  • 壁細胞はアンジオポエチン1を分泌して、内皮細胞の受容体のTie2(タイツー)との連携で密着しているが、加齢などで隙間ができると、一連の代謝が悪くなる。タイツーを活性化させるにはシナモンやヒハツ(ロングペッパ―)が良いという。

9.まとめ

中国の古典・大学にある言葉「心ここにあらざれば見れども見えず、聞けども聞こえず・・・」

と。何事も問題意識を持たないと、出会いも出会いであることに気付かないのでは。

おわり


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健康への道しるべ 第143号

心と体の健康生活:令和2年2月21日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円

今年6月21日にNPO法人健康を考えるつどいが主催する講演会もご案内として掲載していただいた。

↓ 左端の似顔絵は編集者の増田 桂子氏作、上手だ。


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少食のすすめ By 豊岡倫郎 2020-1-28

1.過食が生活習慣病の元

年末年始に何かと食べ過ぎて、なおかつこの寒い時期には体を動かすことも少なく、体調を悪くしている人も多い事と思う。今年はひとつ何か体に良いことをと、気持ち新たにしている方にお勧めしたいのがのが、食べ過ぎない事です。

2.ひそかなブームとなっている少食健康法

体験したことのない人には、実感が湧かないし、理解するのも困難かもしれないが、一度少食を実行してみると、その効果と爽快さに身も心も生きる喜びが溢れ出て来る。その効能とは、

①自然治癒力が高まる。
②無病、長寿になる。
③便通が良くなり、宿便も排泄される。
④頭脳明晰となる。
⑤睡眠時間が短くなる。
⑥体が疲れず、よく働ける。
⑦長寿遺伝子がオンになり、体質改善され、脳の活動にブドウ糖
だけでなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使われる。
⑧肌がきれいになる。
⑨食費の節約になる。
⑩食品添加物や農薬の口から入る量が減り、その害から身を守る。
⑪食糧、燃料費、調理時間の節約になる。

3.体に備わっているホメオスタシスを狂わすものとは

ホメオスタシスとは恒常性維持機能と訳されている言葉で、人の体には内外の異常に対して、本能的に対処して生命を維持する働きが備わっていることを言う。ところが現代の我々の生活習慣の中には、この働きを狂わすような要素として、腸内環境、自律神経、免疫、血液循環の四つがある。

これら四つの要素に一番大きな影響を及ぼすものは、食習慣である。昔から「腹八分に病なし」という言葉が有るように、健康の根源は食生活にある。

4.少食を実践している人達

皆さんがご存知の人達を列挙すると、ビートたけし、為末大、木村多江、タモリ、水谷豊、Gackt、千葉真一、京本政樹、船瀬俊介、榎本孝明氏などがいる。

特筆すべきは森美智代さんが実践している少食生活である。森さんは1962生まれで、現在は八尾市で鍼灸院を開いているが、ここ20年間も毎日150ccの青汁と少量のサプリメントだけの食事で元気に活躍している。若い頃難病の脊髄小脳変性症を患ったが、当時八尾市で開業していた甲田光雄先生の指導の下に、西式甲田療法を実行して、5年かけて見事に克服したのである。その闘病生活の詳細は、森美智代著「食べない生き方」サンマーク出版の本に書かれている。

5.断食のルーツ

断食は昔から宗教の修行として始まった。キリスト教、イスラム教、インドのバラモン教でも行われてきた。日本でも今から1200年前の平安時代頃から密教や修験道の修行として断食が行われていた。仏教のお寺でも行われていて、千葉県成田山新勝寺で江戸時代に新井白石、松平定信、二宮尊徳、東京帝国大学医学部教授の大沢教授、大正になり小説家の村井弦斎、法学者の今井嘉幸、国立栄養研究所の高比良英雄博士とそこの研究員達が断食をしている。昭和に入って、大阪医科大学の大橋博士、東北大学の久島教授などが、断食を体験、研究している。近年は大阪大学医学部を卒業して開業医として西式甲田療法を確立した甲田光雄博士、現役の医師では石原結實博士が断食に関する本を何冊も出版している。

6.少食には半日断食がおすすめ

前述の甲田光雄博士は開業以来50数年にわたり、二万人以上の患者さんに少食、断食療法を指導して、その成果を「奇跡が起こる半日断食」マキノ出版発行、という本にまとめている。断食について、これを機会に関心を持たれた人はこの本を読まれると、断食に関する全てのことが判りやすく理解できる。生涯に一度はこれらの本を読んで、健康の何たるかを知って、体質改善するのも無駄ではない筈。

7.少食で元気な禅僧

東京のある総合病院の医師が静岡県三島市の竜沢寺の禅僧達の摂取している食事内容を調査したことがある。それによると、禅僧が食べた一日平均の総摂取カロリーは1436カロリーで、タンパク質46g、カルシュウム281mg、ビタミンC24mgなどであった。一方一日の総消費エネルギーは2204カロリーだった。摂取カロリーから消費カロリーを引くと、マイナス768カロリーとなった。

これでは一か月に体重が6キロづつ減少してゆき、一年では72キロ減少する計算になり、禅僧の体重はゼロになって、死んでしまう計算になる。ところが実態は、禅僧達の体格は立派で、心身ともに健康で、病気ひとつせずに、修業に励んでいる。現代栄養学では説明できないのである。人間の体は歴史的にも過食に弱く、飢餓には強い作りになっているから、すぐ適応出来る。

8.まとめ

1)テレビではやれグルメだ、スイーツだのと放映されている。更に大食いを自慢にする番組  まであるのは、如何なものか。放送局の品位が問われる。

2)政府や報道機関が、人生百年時代だと囃し立てているが、良識ある医師たちは、日本の平均寿命はこれからだんだん低下してゆくと予言している。今の若い子供達がとても80歳まで生き永らえるとは思えない。皆さんはどう思いますか。

3)アメリカではここ三年間男女合わせての平均寿命が年々低下して、78歳に落ちた。因みに日本人の平均寿命は84歳である。

4)戦後欧米の高カロリー、高栄養主義に洗脳され、学校給食に馴らされて育った若い親達は  育ち盛りのお子さん達に、焼き肉やハンバーグ、とりの空揚げ、卵、牛乳など濃厚な欧米食を食べさせ、おやつや夜食に甘いお菓子や飲み物を与えて、大人達は酒やタバコの過飲、過食はとても健全な食生活とは思えない。自然界の摂理、体の摂理を無視していないだろうか。

5)我々は毎日の食べ物から命を戴いているのだから、それに感謝しなければいけないし、暴飲暴食をして体をイヂメてはいけない。体の悲鳴に耳を傾けられないような傲慢な態度を改めない限り、生活習慣病は減らないだろう。それには先ず心の宿便を取り、健全な健康倫理感を確立することが肝要となろう。

おわり


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自律神経の乱れが体の不調を招く By 豊岡倫郎 2019-12-27

1.自律神経失調症という病気がある

これは不規則な生活やストレスなどによって、自律神経のバランスが乱れるために起こる、様々な体の不調のことで、はっきりとした内臓や器官の病変によるものでない。従って症状の現れ方も不安定であるし、体全体に広範囲に自律神経が張り巡らされているので症状も複雑である。

2.自律神経とは

読んで字のごとく、体が我々の意志とは関係なく、内外からの情報や刺激に対して、自動的に反応する神経で、呼吸、血液循環、体温調節、消化、排泄、免疫などの機能を、調節している。

自律神経は頭の間脳の視床下部というところにあり、交感神経と副交感神経のふたつから、構成されている。交感神経は主に昼に働き、筋肉の緊張を保つ、心臓の鼓動を早める、呼吸を早める、脂肪を分解してエネルギーを生み出すなどの働きをしている。それに対して副交感神経は主に夜に働き、胃腸の働きを促進して、使用可や排せつをスムーズにする、脂肪を蓄積する、筋肉の緊張をゆるめる、脈や呼吸を穏やかにする、血管を広げてリラックス状態に導くなどの働きをしている。この二つの神経がバランスを保ちながら、順調に働いていれば、心身ともに快調に生体を維持できるが、ところが体内外の環境の変化に対応できずに、バランスが崩れると、心身に色々な不調を起こる。

3.自律神経のバランスとは何か

最近の研究の進歩によって、交感神経と副交感神経夫々の強さを測定することが出来るようになった。

自律神経のバランスは4つのタイプに分けられる。

  1. 交感神経も副交感神経も高いタイプ・・・理想的で集中力も高くて、冷静さを保ちながら、行動できるタイプ。
  2. 交感神経が高く、副交感神経が極端に低いタイプ・・・ストレスなどでイライラすることが多く、血流が悪くなり、免疫力が下がり、病気になりやすい。頑張りすぎる。
  3. 交感神経が低く、副交感神経が極端に高いタイプ・・・注意力が散漫になり、ミスをしがち。いつも眠たい、体がだるいといった状態になる。
  4. 交感神経も副交感神経も低いタイプ・・・ぐったりして、体調がよくない状態。

4.自律神経のバランスの不調によって生ずる症状の数々

頭痛、耳鳴り、倦怠感、動悸、息切れ、手足のしびれや痛み、胃の不快感、下痢、便秘、肩こり、筋肉の痛み、生理不順、めまい、微熱、ふらつく、血圧や心拍数の乱れ、発汗の異常、ほてり、食欲不振、精力減退、睡眠障害、朝起きれない、イライラする、怒りっぽい、不安感や恐怖心、集中力低下、やる気が出ない、悲しくなる、直ぐ落ち込むなど。これ等の症状は人によって、ひとつだけの時も、いくつかが重なって出ることもある。出たりでなかったりすることもある。症状の軽重もある。これらの症状は別の病気を持っている時も発症するから、早く専門医の診断を受けることが肝要である。

5.自律神経のバランスが崩れる要因

1)加齢

30歳を過ぎると加齢と共に少しづつ自律神経の働きは低下してゆく。10年で15%づつ低下してゆく。特に副交感神経の働きの低下の方が早い。

2)ストレスや怒り

交感神経が高まり、白血球の顆粒球が増えて、免疫力を低下させる。活性酸素も増える。血流が悪くなる。

3)睡眠不足

日が暮れ夜になると共に副交感神経の働き高まる時に、睡眠が充分取れないと、自律神経のバランスが狂う。

4)不規則な生活

体の生理には一日の中でのリズムがある。朝起きるのが遅く、夜寝るのも遅いとか、食事の時間もまちまちなどは自律神経を狂わす。

5)運動不足や骨格の歪み

適度に体を動かさないと、体の摂理は十分に機能しないし、ましてや骨格が歪んでいては、背骨の椎骨の間から出ている神経も機能しない。そして姿勢も悪くなり、呼吸が浅くなり、副交感神経が働かない。

6)不適切な食事

過食や便秘など食の間違いは腸内環境を悪化させて、きれいな血液が作られない。腸内環境の悪化は脳にも影響を及ぼして、自律神経を狂わす。

7)酒や喫煙

アルコール中毒、ニコチン中毒と言われるように、神経中枢をマヒさせてし まう。自然界にないものは、生体にとって異物である。

8)季節の変わり目

日本には四季がある。冬から春になると、心の病が出るのは交感神経から副交感神経への切り替え時期であり、夏から秋先にかけて風邪を引くのは、副交感神経から交感神経への過渡期にあるからである。真冬のインフルエンザの流行も交感神経が高ぶり、血流が悪くなり、白血球の顆粒球が増えて、免疫力が低下するからである。

9)女性ホルモンや甲状腺ホルモンの変調が自律神経の安定を乱す。

6.自律神経の健全な働きを取り戻すには

  1. 規則正しい生活をする・・・早寝早起き、十分な睡眠を確保する。
  2. 正しい食事をする・・・過食しない、腸内環境を悪化させるものを食しない。便通を付ける。飲酒を控える。偏食しない。間食しない。
  3. 適度な運動をする・・・毎日十五分でよいから、健康体操をする。その中には有酸素運動の深い呼吸、筋肉の強化と維持、骨格の矯正が含まれている体操が良い。
  4. 笑う・・・リラックスできて、副交感神経が高まる。ゆったりとした好きな音楽を聴く。
  5. 体を冷やさない・・・冷たいビールや清涼飲料水を飲まない。季節の旬の野菜を摂る。
  6. ストレスに強くなる・・・ストレスに負けない強靭な精神力を養う努力をするにはどうしたらよいか、自分の弱点を知り、対策を講じる。訓練すればストレスに強くなる。

7.まとめ

1)複雑な社会環境の中でストレスが増す要因が増えている。そんな社会で精神的にも、肉体的にも快適に過ごす道を自ら見つけだすことが、必須となってきた。

2)健康管理の原則のひとつに、「医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある」。さしずめ今回の自律神経失調症は薬を服用すれば治るというものではなさそうな気がする。

3)自律神経失調症の症状は複雑多岐にわたっている。何か一つのことをすれば解消するものではない。日頃から知育、体育、食育の三育に対するバランスのとれた努力が必須となる。
例えば健康を維持し長寿のためには最低限どんな知識が必要か、慢心することなく、真摯に受け止めて、間違った生活習慣を見直したいものである。

4)自律神経は自分の意志ではコントロール出来ないが、自律神経に影響を及ぼす要因はコントロールできる。

おわり


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緑内障・白内障は朝食抜きでよくなる

回生病院眼科院長・山口 康三著「緑内障・白内障は朝食抜きでよくなる」をご紹介。


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かかと落とし健康法で健康寿命を延ばす By 豊岡倫郎 2019-11-25

1.骨の研究が進む

1995年イギリスでの研究発表によると、一日50回のかかと落しを行うことによって、骨が強くなることが報告された。その後各国で研究が進み、骨に刺激を与えると、体に良い効果が沢山あることが解かってきた。日本では鎌田 實氏(諏訪中央病院の名誉院長、作家)がこのかかと落し健康法を自ら実行して、その効果を確認して、推奨している。

2.骨の新陳代謝とは

人体には約200の骨があり、関節などで繋がり、骨格を形成している。これ等の骨は生まれてから20歳くらいまで成長を続けてゆく。体の骨は他の細胞と同じく、入れ替わりがあり、約5年かけて、順次すべて入れ替わってしまう。

骨の新陳代謝のメカニズムには骨芽細胞と破骨細胞が係わっていて、破骨細胞が古くなった骨を壊し、次に骨芽細胞が新しい骨を作る。その新陳代謝の過程で骨に衝撃を加えると、代謝が促進されて、骨密度が上がることが解かった。

3.骨に衝撃を与えるかかと落しのやり方

1)背筋を伸ばし、足を肩幅に開いて立つ。

2)両足のかかとを2~3cm上げる。上げている時間は2~3秒間保つ。

3)両足のかかとを床にストンと落とす。 ※2)から3)を繰り返す。

4)回数は30~50回を毎日行う。その人の体調や慣れを考慮して、高さや回数を調節する。

ふらつく人は机や椅子に手を添えて行っても良い。膝や股関節、腰に故障のある人は要注意。

4.かかと落しの効果の原理

  • 骨に衝撃を加えることによって、新陳代謝が促進される。
  • 骨に衝撃を与えると、骨から「オステオカルシン」という通称「骨ホルモン」というタンパク

質が分泌されて、体内のいろいろな器官に良い影響を与える。

  • ふくらはぎや太腿の筋肉を鍛え、足の血管を鍛えて、血流を良くする。
  • 足先から頭までの骨格や関節に接続している神経に刺激を与えて、活性化させる。

5.かかと落しのその効果とは

  • 骨密度が高くなり、骨折しなくなる。
  • 足の血流が良くなり、足の冷え症が改善する。ふくらはぎは第二の心臓と言われている。
  • 足の筋力が強化される。
  • 骨ホルモンのオステオカルシンが分泌され、各組織に働きかける。

以上の総合的な効果によって、

  • 骨粗鬆症、耳鳴り、飛蚊症、アトピー、ひざ痛、下肢静脈瘤、不整脈、動脈硬化、高血圧、糖尿病、慢性炎症が改善。
  • 免疫力向上。認知機能を上げる。活性酸素を減らす、男性ホルモンの増加。ガン細胞死滅。

特にオステオカルシンがガン細胞の増殖を抑制することが判ったのである。

6.骨の構成成分の補給

骨を構成している成分を補給しないと、骨の質が悪ければ、せっかくのかかと落し健康法も効果が半減する。その補給すべき成分とは。

  • カルシュウム・・・過剰な摂取は逆にカルシュウムが体から逃げる。
  • マグネシュウム・・・玄米、そば、豆腐、納豆、さといも、さつまいも、海藻などに多い。
  • リン・・・日常の食生活で不足することは無い。むしろ摂りすぎの傾向がある。
  • ビタミンC・・・骨のコラーゲンを作るのに必要。柿茶で摂るのが手軽である。生野菜、果物から摂る。
  • ビタミンD・・・カルシュウムの吸収を助ける。日光浴、干しシイタケ、魚から摂る。現代人は摂取不足ぎみが問題となっている。
  • ビタミンK・・・海藻、ほうれん草などの菜っ葉類、パセリ、シソなどに多い。
  • 適量の良質なタンパク質・・・過剰な摂取はカルシュウムを浪費する。
  • 控えるべきは甘い砂糖を使った飲み物、お菓子、食品で、これらはカルシュウムを浪費させる。

7.自彊術にあるかかと落し法

大正5年に中井房五郎氏によって創設された自彊術という健康体操がある。今も全国にこの体操の健康教室があり、5万人以上の人が実行しているが、この体操にある31種の動作を約15分かけて行う。その31番目に「両足を揃えて飛びあがる」という動作がある。

やり方は、両足のつま先とかかとを揃えて直立する。肩の力は抜き、両腕は体に沿って自然にたらす。肩を上げて爪先立ちになる。イチ、ニイ、サンと掛け声をかけて、かかとからドシンと下ります。回数は10回。その効果はこれまでの30種の動作で、脊椎骨が前後、左右に少しずれていたのを揃えるための動作である。またヒラメ筋の収縮、弛緩によって、脳の血流量が増大するので、頭にも良い。

8.足にある経絡

今までに指圧治療法を受けた人も多いと思う。足から出発する経絡には、胃経、脾経、膀胱経、腎経、胆経、肝経がある。かかと落し健康法がこれらの経絡を刺激することは容易に想像されることである。以前から青竹ふみ法、足裏きびすたたき健康法、縄跳び健康法などがあり、今でも実行している人がいて、効果を上げている。

9.まとめ

1)健全な体作りには、精神、食事、運動の三つの要素がバランスよく三位一体となっていないと健康長寿全うできない。石川県出身の哲学者の西田幾多郎はこんな言葉を残している。「ただひとつの思想を知るということは、思想というものを知らないということと同じである」と。

この思想という言葉を健康法に置き換えると、我々が抱いている健康に対する考え方も変わるのではないだろうか。巷に溢れている健康情報に惑わされることが無いようにしたいものだ。

2)最近テレビで百寿者へのインタビュー番組で、日常の生活習慣が紹介され、いろいろ健康法が報告されている。私が気になったことがひとつある。それは百寿者が健康に悪いと考えて、絶対やっていないことがある筈で、その事が報告されていないのが片手落ちである。「悪事は良事を駆逐する」というのが健康法の基本原則のひとつである。どんなに体に良いことを実行していてもその裏で良くないことを実行していては効果は期待できない。気づいていますか。

3)前を向いて、健康のために体を適度に動かしてこそ、体の細胞も生き生きと元気づく。これを機会に「座して死を待つ」ような生活態度がないだろうか反省したいものである。

おわり


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健康への道しるべ 講演会

健康への道しるべが主催する講演会に毎年参加している。

毎年 静岡で開催、昨年からそのついでに東京に住む息子を訪ねるいい機会となった。

時は、2019年10月18日(金)12:00開場、 場所は決まって同じ 静岡県男女協同参画センター「あざれや」。

講師も毎年同じ渡辺医院の医学博士・渡辺医院長。

今回の演題は【心臓病を克腹しよう~血管と心臓 】。

渡辺先生は西式健康法を取り入れた治療を行う日本でも数少ない医師のひとりである。

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↓  まず主催者挨拶から始まった。

健康への道しるべ友の会 代表・増田 桂子 氏

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渡辺先生の講演に先立ち、演題に関係する体験記の発表が信州安曇野在住の百瀬氏よりあった。

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講演会のパンフを見た時、百瀬さんと同じ体験をした私は「俺にも喋らせよ」と思ったほど。

案の定、発表後の質疑応答で質問してくれない~と事前に頼まれた。

彼の体験を聞いて私の場合と術後の症状が全く違うことに驚いた。

私の場合はメスを入れた傷口の慢性的な痛みだけだが、百瀬さんの場合は心室細動とかの心臓病の症状が出たそうだ。

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体験発表が終わり渡辺先生の講演に移った。

心臓の働きの説明から始まり、どんな病があるのか、その病に罹らないためにはどんな事を普段から心がけたらいいのか・・・等々、丁寧に説明頂いた。

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こうして無事講演会は終了した。


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近視・老眼を自力で良くする名医のワザ

回生眼科院長・山口康三先生監修の本に柿茶も紹介されているのでご紹介。


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足は万病の元 By 豊岡倫郎 2019-10-28

1、老化は足から

長寿社会が進み、平均寿命も延びて、男性は81歳、女性は87歳となっているが、ただ気にかかることは、健康寿命即ち介護を受けたり、寝たきりにならずに生活が送れる年齢が、男性72歳、女性74歳と意外と短いことである。そして70歳以上の人が男女合わせて、2751万にも居るから、ここで改めて健康で長生きすることの重要性を再認識する必要がある。

2.足は万病の元

足は万病の元という言葉がある。その意味は足に故障や障害があると、体全身の病気に影響を及ぼしているという事で、今回はいくつかの事例を挙げて、解説する。

3.足の故障が全身に及ぼす機序

右の図を参照ください。

これは西式健康法を創設した西勝造氏が医学文献を参考にして、作り上げた身体故障伝達図である。足の故障は図のように下から上体へと左右交互に及んでゆく。

足の裏の指の付け根付近が痛いのを、発見者の名前を付けて、モルトン氏病という。次に足首の踝の付近が痛いのを、ソーレル氏病というが、例えば右足のモルトン氏病→左ソーレル氏病→右ひざ関節炎→便秘→肝臓→左下胸→右上胸部→左肩→右扁桃腺→左頭部、という具合に全身に影響を与えてゆく。左足にモルトン氏病がある時は、図の点線に従って、ジグザグに上体へ上がって行く。

そこで自分の足指の付け根を掴んでみて、痛みがないか、次に踝の周囲や内外から押してみて、痛みがないか、チェックしてください。足の歪みと云う整形外科担当の疾病が右図のように内科担当の疾病を招いていることを現代医学の医者は知っているのだろうか。現代医学の盲点のひとつである。

4.足の故障と腎臓病

イギリスのツルーエタ博士は第二次世界大戦時に、砲弾で足に怪我をした人を看病していて、その人たちが皆腎臓に障害が出る事に気が付いて、その後動物実験によって、足の故障と腎臓障害の研究成果を発表している。

足に故障がある人はすぐ風邪を引いたり、扁桃腺を腫らすことが多い。これ等の病気を繰り返す毎に、腎臓病も悪化してゆく。最近は慢性疲労症候群の発症にも腎臓が関係しているという。

5.足首の捻挫.

人間は二本足で歩くようになった宿命から、足に故障を起こすことが、生れ落ちた時から死ぬまでに、何度も経験する。その中でもつまずいたり、足を踏み外したり、スポーツをしていて、足首を捻じったり、いろいろ足首の故障を体験している筈である。起きたその時は医者にかかったりして、治療をして日常生活に戻るが、問題は完治していないことが多いのである。即ち痛みがないとか、日常生活に不具合を感じないことを持って、完治と言えないことが多い。

足首は右の図のように、外くるぶし(脛骨)と内くるぶし(腓骨)の間に、距骨(きょこつ)と踵骨(しょうこつ)が挟まれている。足の捻挫は、スポーツや日常活動において、よく起こることがある。その中で多いのが、内返し捻挫である。即ち内側に捻じって、両足の格好はO脚状になる。

踝を構成している骨は関節包で覆われて、その周囲をいくつかの靭帯で補強されている。一口に足首の捻挫と言っても、骨の組み合わせが複雑で、損傷を受けた靭帯や骨を詳しく検査し、適格な処置を受けないと、慢性化して、繰り返し捻挫ぐせになる。痛みがないからと放置しておくと、踝の構造が歪んでしまい、体全体に悪い影響をもたらす。

6.足の相から股関節をチェックする

自然な形で上向きに寝た時の両足の傾きの状態を観察する。正常な形はAの図の、水平線に対して、両足とも60度の傾きのものである。Bの図の左足が前方転位している。C図は右足が少し前方転位している。D図は股関節がぐらぐらになっている。E図は両足とも後方転位している。F図は左足は正常だが、右足が後方転位と内転も加わる。前方転位とは大腿骨の骨頭が寛骨臼(かんこつきゅう)よりも前方にずれていること、また後方転位とは逆に寛骨臼よりも後方にずれているこという。

このように大腿骨の骨頭が寛骨臼にきっちりとはまっていないと、左右の足の長さに差異が出たり、骨盤が上下に傾斜したり、骨盤が前後に捻じれたりする。これらの異常が上半身の背骨や頚骨の曲りを招いてしまう。100人居れば95人の人に股関節の副脱臼がみられると、磯谷公良という先生の「予防医学」という本に書かれてある。

家に例えるならば、基礎の土台が傾いていれば、床も柱も、屋根も傾いてしまうのと同じである。人間の場合はその傾きを全体のバランスを取ろうとして、S字状に上体を曲げながら、最終的には首の曲がりを招く。関節や骨が正しく繋がっていなく、ずれたり、歪んでいると、椎骨と椎骨の間から出ている神経が圧迫されたりして、その神経によってコントロールされている臓器や器官の働きが悪くなってしまい、病気の原因となってしまう。

7.靴底の減り方で病気が解かる

上述したように、足先から首の骨までガタガタに曲がったりしていると、歩き方までおかしくなってしまい、靴底の減り方に特徴が出て来る。底の減る場所と病気になりやすい場所が関係がある。靴底の前の内側が減る人は肝臓が弱いか悪い。前の外側が減る人は心臓が弱い。後ろの外側が減る人は腎臓が弱い。右足の場合は右側の腎臓、左足の場合は左側の腎臓が弱い。後ろの内側が減る人は膀胱が弱い。

8.加齢による足の衰え

筋肉の重量は体重の約40%を占めているが、加齢と共に筋肉量が低下してゆき、特に下半身の筋肉は上半身に比べて三倍のスピードで衰えてゆくという。寝たきり老人になる大きな要因のひとつが、この筋肉量の低下である。筋肉ばかりでなく、骨量も減るし、関節の軟骨も減るし、靭帯も収縮、硬化してゆき、筋力低下し、動作も鈍くなり、歩くスピードも遅くなる。最近は加齢によってもろく弱くなった筋肉をサルコペニアと呼んで、転倒や寝たきりりの原因として、騒がれている。更に認知機能も低下すると、フレイルと呼んでいる。筋肉は適度に使わないと、どんどん減ってゆくことは周知の通りである。

9.何故足が冷えるのか

体の筋肉の70%は下半身半に存在している。そして体が発している体熱の40%以上を筋肉から出ている。今まで運動らしきこともせず、歩くことも少なく生活してきたお年寄りの人は、足が冷えるのも当然の成り行きである。

足が冷える原因として考えられることは、●足の筋肉が少ない。●足の血流が悪い。●日頃から運動したり、体操したり、散歩したりしないので、新陳代謝が悪い。●下半身の骨格が歪んでいる。●ストレスで自律神経のバランスが崩れている。●動脈硬化や糖尿病、低血圧、貧血、甲状腺などの疾患がある。●栄養が偏っている、などが考えられる。

冷える根本的原因は二つある、足の筋肉が少ないと、筋肉の収縮と拡張作用によって血液を心臓へ戻す還流力が衰えて血流が悪くなる。更に足の毛細血管が加齢に加えて、動脈硬化や糖尿病などの人は、硬化したり、消滅していて、還流量が減る。

10.丈夫な足を取り戻すには

1)扇形運動

右の図の右側の方の絵を参照。足先、足指の付け根の部分の炎症(モールトン氏病)を治す方法で、例えば右足の場合は、右手で右足の足首を外側から握り、左手でかかとを掴み、両手の調子によって足先を横に振り動かす。

2)上下運動

右の図の左側の方の絵を参照。足のくるぶしの炎症(ソーレル氏病)を治す方法で、例えば右足の時は、右手で足首を握り、これに左手を持ち添えて、足先を上下に振り動かす。なお下肢を水平に保持すると振りやすくなる。

3) 毛管運動

毛管運動とは仰向けに寝て、首に枕を敷き、両腕と両脚を垂直にあげ、痙攣させるように細かく微振動させ、毛細管現象を引き起こさせる運動で、これによって、血液は円滑に心臓に戻り、かつ手脚の毛細血管からは血液が足りない状態になるため、手脚の側からは血液を引っ張る力が生じて、毛細血管の働きが強化される。1~2分行う。右図参照。

4) 合掌合蹠運動

合掌合蹠運動とは、平床などの上に仰向けに寝て、両手を胸の上で合掌させます。蹠とは足の裏のことだから足裏も同様にぴったりと合わせて、膝を曲げて開き、手と足裏を合わせたまま手と足を前後に縮めたり伸ばす往復運動を十数回行う。終わったらそのまま手足を合わせた姿勢で2~3分間安静を保つ。朝夕1回ずつ行なう。右図参照。

合蹠は、正しい姿勢の基本である股関節、骨盤の歪みを矯正し、更にふくらはぎと内転筋の筋肉を強化することにより、下半身の血流を旺盛にし、へそから下にある腎臓、膀胱、生殖器などの機能を改善する。スクワットに比べて、姿勢が崩れないのでよい。

5)足首上下運動

右の下の図のように、仰向けに寝て、アキレス腱のちょっと上の場所を25cm位上げて、力を抜いてストンと、丸い棒の上に落とす。片足25回ずつ、合計200回から始める。一日に二回行う。

慣れてきたら500回位行う。丸い棒は直径6~8cm位の丸太か竹筒みたいなものに、タオルを巻きつけて、両端をゴムバンドで留める。

長さは30センチ以上にする。この運動で足の血流が良くなり、むくみや冷えも解消する。

6)散歩する。または足踏み体操をする。

いままで余り歩くことも、上述したような体操をしたことがない人は、一日に20分くらい散歩することから始めたらよい。雨の日は部屋の中で、膝を高く上げて、足踏み体操すると良い。足を動かさないとドンドン筋肉が衰えてゆく。

11.足の故障を招く悪い生活習慣

いくら体に良いことを実行していても、一方で次のようなことは慎んでほしい。ハイヒールを履く。横座りする。椅子に足を組んで座る。足に合わない窮屈な靴を履く。肥満。便秘。

12.その他の注意事項

■ 質の良いサラサラな血液を作ることも大事である。ビタミンCやEが含まれた食品を摂る。

良質のたんぱく質として、大豆製品、白身の魚、とりのささ身やむね肉を適量摂取する。同時に生野菜ジュースも飲み、栄養のバランスも考える。

■もうひとつの足首の故障の原因として、甲田光雄著「背骨の歪みは万病のもと」という本によると、二本足で重い体重を支えて行動することは、複雑な踝の構造からして、当然故障が起きやすいが、それを助長するのが、食べ物の誤りだと指摘している。甘い砂糖類、お酒、大食、食塩の摂り過ぎが悪いという。二万人以上の患者の治療経験からこのことを確認している。

もうひとつの指摘は、食べ過ぎを続けたり、食塩を摂りすぎていると、アキレス腱が硬くなって縮んでいる人が多い。そして炎症を起こししているから、強くつまむと痛い。これをアルバート氏病と云う。このアキレス腱の異常から椎間板ヘルニアが起こり、更に坐骨神経痛が出て来る人が多いことも経験している。こんな人は少食にする食事改善も大事だという。

13.まとめ

足は第二の心臓と言われる由縁は、足が健全でないと、足から心臓への血液の還流が滞りがちとることから、全身の血液の循環も制約されて、血流のバランスが崩れて、万病の元となるのである。これを機会に今一度脚下照顧を。

おわり


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歯周病が影響を及ぼす病気の数々 By 豊岡倫郎 2019-9-18

1.歯は健康の重要な要

歯を失って初めて知るその有難さ。歯を失う原因のトップは歯周病によるものである。今日本人の20歳代で70%、45から54歳で80%が軽度を含み歯周病に侵されているというから、日頃からもっと歯の衛生に関心を持って、対処する必要がある。

2.歯周病の怖さ

歯周病に侵されて、歯を失うことによる噛むことの不都合ばかりではない。最近明らかになったことは歯周病が全身の病気を引き起こしているという信じられないような事実である。その機序を今回説明する。

3.歯周病とは

歯茎に炎症が起きる病気の総称で、炎症が歯を支えている側面の歯肉だけならば、歯肉炎と言い、歯の奥の歯槽骨まで広がっていると歯周炎、即ち歯周病と言う。更に進んで症状が悪化して、血や膿が出る、口臭が発生する、歯がぐらぐらするなどの重いのは歯槽膿漏と言う。

注意すべきことは、歯肉炎の初期段階では、痛みもなく、たまに歯がしみたり、歯肉が腫れたり、出血することがある程度では、放置する間に、どんどん静かに進行してゆくから怖い。

歯垢(しこう)別名デンタル・プラークともいうが、これは、食後4~5時間すると歯の表面にネバネバしたものが出来てくる。それが歯垢で、そこには無数の所謂歯周病菌がいる。歯磨きが充分でないと、歯と歯の間や歯肉の間に、歯垢が歯周病菌の塊となってしまい、周辺に炎症を起こす。これが歯周病の始まりとなる。なお歯石とは歯垢を放置しておくと、それが石灰化して、固まったものを言う。

4.口腔内の衛生

口の中には色々な菌が住み着いていて、約700種、合計100億個の細菌がいるという。これ等の細菌の中には、善玉菌も居れば、悪玉菌も居て、歯周病の原因となる細菌は、十数種類居るという。その中でもジンジバリス菌、デンティコーラ菌、フォーサイシア菌の3種が危険。歯の病気によって、これら細菌が血液中に入り込んでいる状態を歯原性菌血症と呼んでいる。そして歯周病菌内部で毒素が作られたり、菌が壊れた時にも毒素が出て来る。

5.歯周病が影響を及ぼす病気の数々

1)糖尿病

歯周病が悪化すると糖尿病も悪化する。その機序は歯周病菌が歯茎の炎症した部分から血中に入ると、血中に炎症性サイトカインが増加して、血糖値を下げようとするインスリンの働きを邪魔して、糖尿病を悪化させてゆく。従って歯周病を治療すると、糖尿病が改善されたという事例も多いのである。

もうひとつ関連性がある。それは糖尿病になると、体内の糖の過剰によって、歯肉の毛細血管が減少しているために、歯茎が弱くて、出血もしやすいので、歯周病にも罹り易い。この二つの要因が悪循環してゆく。

2)動脈硬化

歯周病菌が血中に入り込むと、血管内皮細胞に付着して、血管内膜に炎症が起きて、アテロームと呼ばれる脂肪の塊が出来て、血管の通り道が狭くなる。動脈硬化が進むと、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などが引き起こされる。

3)誤嚥性肺炎

誤って食べ物が気管や肺に入り込んでしまうと、誤嚥性肺炎を起こすことがある。特に高齢になると、飲み込む働きが弱くなり、誤嚥を起こしやすい。その際に歯周病菌が食べ物と一緒に肺に入ると、免疫力も低下しているために、誤嚥性肺炎になってしまう。

4)腎臓病

糖尿病の余病のひとつに腎機能低下があるが、腎臓の濾過する血管に歯周病菌が混じっていると、更に腎臓の負担が加わり、機能が低下してゆく。

5)アルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症の人の脳から歯周病菌の毒素が検出されている。またアルツハイマー型認知症に見られるβ―アミロイドを沈着を促進させることも判ってきた。

6)関節リュウマチ

関節リュウマチは自己免疫疾患のひとつであるが、関節を包む滑膜に炎症が発生して、骨を破壊させてゆくが、この炎症に歯周病菌の酵素が関与しているという。

7)早産

妊婦さんが歯周病を患っていると、本来出産のために増加してくるプロスタグランジンという生理活性物質が、歯周病菌による炎症によって、異常に増えてしまい、低体重の早産につながるという。

6.歯周病予防策

1)朝晩の歯磨きは正しく実行する。

2)喫煙、ストレス、睡眠不足、体調不良などによる免疫力の低下を防止する。

3)食生活では、食物繊維が不足しないようにする。よく噛んで食べる。
偏食しない。抗酸化物やオメガ3系の油を摂る。

4)歯茎の毛細血管を強化するために、適度のブラッシングも必要であるが、ビタミンCの摂取が欠かせない。それには柿茶を飲むのが良い。酒や甘いものは毛細血管を硬化させたり、消滅させるから要注意。

5)糖尿病や動脈硬化は共に血管を不良にするから、予防と治療に配慮する。

6)少なくとも6カ月に一回は歯医者へ行き、クリーニングしてもらう。

7.まとめ

1)8020運動を1989年に当時の厚生省が推進したことがある。80歳になっても20本以上の歯があれば、楽しく充実した食生活を送ることが出来るという内容だった。しかし今は楽しい食生活よりも、歯周病が寿命を縮めるから歯のケアを実行することの方が大事である。

2)最近慢性炎症がガン化を引き起こす原因のひとつと言われている。慢性炎症が発生する要因は歯周病菌ばかりでなく、活性酸素、酒、ストレス、過食や宿便、過労など色々あるから、日頃の生活習慣を見直すことこそ肝要である。長寿者は体内の炎症度を示すCRP値が低いという。

3)歯周病は「静かな病気」と呼ばれている。自覚症状が無くて、深く静かに進行して行き、最初の軽い症状が出ても、見過ごすケースが多いので、軽視してはいけない。

4)適度な健康体操をして、体内の血液循環を良くすることも、健康生活には欠かせない。

おわり


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有機JAS認証

柿の葉茶を製造販売する柿茶本舗有限会社が有機JASの認証を2019年8月23日に取得した。

先代社長からの念願がやっと叶った。

本当にめでたい事である。認証取得に関わった関係各位に深く感謝したい。

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有機認証(有機とオーガニックは同じ意味)とは、生産者が有機の基準(農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないで、自然界の力で生産されたもの)に基づいて生産したものであることを、第三者機関(農林水産大臣の登録を受けた登録認証機関)が証明すること。

柿茶の場合の第三者機関は「NPO法人日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会(JONA)」。

平成11年にJAS法(日本農林規格等に関する法律)に基づき、有機農産物と有機農産物加工食品のJAS企画(有機JAS制度)が創設され、有機認証の統一基準が決められた。

国際基準に合わせて始まったこのシステムは、有機(オーガニック)に対するニーズの高まりから、現在は食品以外の分野にも広がっている。

有機認証されたものは「有機JASマーク」を付けることができ「有機」や「オーガニック」と表示できる。

国産品も輸入品も、すべてが対象で、有機JASマークなしで「有機」や「オーガニック」の表示はできない。

一度取れば未来永劫かというと、とんでもない! 毎年認証機関による検査を受けなければならない。

↓ 有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたものだそう。

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このマークのすぐ下に認証機関の名前が表示される。

柿茶の場合は認証機関がNPO法人日本オーガニック&ナチュラルフーズ協会なので ”JONA” と書かれる。

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このマークをつけた柿の葉茶や粉末茶が市場に出る日も近い。うれしい限りだ。


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「めまい」で悩む人が増えている By 豊岡倫郎 2019-8-15

1.めまいで悩む人が増えている

最近中高年の人でめまいに悩む人が増えてきたという。断片的にいろいろめまいについて耳にすることもあるが、詳しく理解を深めてほしい。

2.耳の構造

耳の構造は外側から外耳、中耳、内耳に分けていて、耳が原因のめまいは内耳の部分の異常によって起きる。そこには聴覚を担当する蝸牛(かぎゅう)と、平衡感覚を担当する三半規管、前庭(耳石器)がある。これらからの情報は前庭神経を通じて、脳へ伝えられる。おおよそめまいの9割は耳が原因であると言われている。

 

 

 

 

3.めまいの種類

1)回転性のめまい・・・視界がぐるぐる回っているように感じられるめまい。自分か回っているように感じたり、周りの風景が回っているように見えたり、上下左右にめちゃくちゃに動いて見えたり、モノがつぶれたように見えたり、人によっていろいろ起きる。その状況が数分で収まる時もあれば、30分、1時間続くこともある。

2)浮動性のめまい・・・体がふわふわと浮いているような感覚のめまい。ふわふわとマットの上を歩いているような感覚とか、歩いているときに足が地に着いていない感じとか、体ごと宙に浮いているような気分など。これらは症状は激しくないが、足元がおぼつかなく感じ、不安感がある。症状は長引くことが多い。

3).動揺性のめまい・・・これはめまいというよりもふらつきが慢性的に続いている状態。体が左右にとらわれたり、体が前後に揺れたりなどして、バランスが取れず、ゆらゆらしてなかなかまっすぐに歩けない状態。

4)たちくらみ・・・これは立ち上がった時にくらーっとめまいを感じたり、ふらーっとふらついてしまうタイプ。

4.めまいはなぜ起きるか

1)良性発作性頭位めまい

めまいで一番多いのがこの病気で、寝返り打ったり、寝たり起きたり頭を動かす動作で起こりやすいめまい。めまいの発作は数十秒から数分で治まる場合が多い。
吐き気やおう吐を伴うこともあるが、難聴や耳鳴りは無く、悪化することは無い。

その原因は、頭を動かすことによって、内耳にある耳石器の細かい耳石が剥がれてしまうことである。スポーツなどで頭を強く打った際に耳石が剥がれやすくなることがある。また、耳石はカルシウムの小さな粒であるためカルシウムの代謝障害によって剥がれやすくなる。そのため骨粗しょう症も良性発作性頭位めまい症の原因となる。

良性発作性頭位めまいの原因である耳石は、大きさが5マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度の塊で、成分は炭酸カルシウム。数百個が内耳の前庭と呼ばれる部位にある感覚細胞と呼ばれている有毛細胞に隣接している。

耳石が剥がれて、三半規管の中に入り込むことによって、誤った情報が脳に伝えられて、めまいを感じてしまうのである。

対策はめまいリハビリの指導を受けて、耳石が耳石器に戻るようにする。

 

 

 

 

 

2)メニエール病によるめまい

かってめまいと言えばメニエール病で片付けられていた感がある位知られているが、実際の患者数はそんなに多くはない。

症状としては、回転性の激しいめまいと共に、難聴や耳鳴りが起きること。また発作が激しい時は、吐き気やおう吐、冷や汗、頭重感など様々な症状を伴う。めまいや難聴、耳鳴りの発作は20分以上から数時間で治まるが、それ以後も何度も繰り返し起きるのも特徴のひとつである。そして繰り返す毎に聴力や平衡感覚も低下してゆく。

その原因は、内耳には内リンパ液という液体が含まれているが、それが過剰となって水ぶくれ状態(内リンパ腫)になると、それが破裂して、隣の外リンパ液と混ざり、聴力や平衡機能を司る細胞に刺激を与えて、障害が起きることで、上述した様な症状が出る。

では何故内リンパ液が過剰になるのかは、ストレス、過労、季節変動、抗利尿ホルモン、内リンパ腫の発育不全・線維化、ヘルペスウイルス説などが言われているが、明確なことは判っていない。

治療のポイントは薬投与と生活習慣の改善やリハビリ、適度な水分補給などいろいろある。

3)前庭神経炎によるめまい

前庭神経とは三半規管と耳石器を合わせた部分と脳をつなぐ神経のことで、そこに何らかの障害が起こり、激しいめまいを引き起こす。

症状としては、激しいぐるぐる回転性のめまいが起きる。激しいめまいのため入院するケースも多い。こうした状況が一週間も続き、少し楽になってからも、後遺症としてふらつきや吐き気が残り、尾を引く。なお難聴や耳鳴りは伴わない。

その原因としては、発症前に風邪を引いている人が多いことから、ウイルス感染説や血流障害が考えられるが、まだ明確ではない。従って治療法も決め手もない。

4)突発性難聴によるめまい

突然回転性のめまい、耳鳴り、耳が詰まった感じになり、片側の耳が聞こえなくなる。これは一回きりである事。そして半分以上の人は耳が聞こえなくなるか、後遺症が残ること。

原因はいろいろ言われているが、明確ではない。従って対策もない。ただ一つこんな症状が出たら、直ぐに耳鼻科へ駆けつけて、薬による治療すれば治るので、一刻を争うので、放置しないことである。時を逸するともう治らない。

5)片頭痛性めまい

片頭痛とは頭の片方だけが激しく痛む症状である。なかなか治りにくく持病として、苦しんで

いる人も多い。こんな人がめまいを起こすことがある。

片頭痛自体がなぜ起きるかもはっきりしていないが、ストレスや疲労、生理時など考えられるが、女性に多い。ただこんな時に起きるめまいが、片頭痛によるものか、たまたま独自に別の原因のめまいを発症したのかは、専門医に診てもらわないといけないケースもあるから要注意。片頭痛の人はまずその治療をする。

6)持続性平衡障害・加齢性平衡障害によるめまい

これはめまいというよりも、ふらつき型である。バランスがうまく取れなくてどうしてもふらつくのである。立っているのがつらくて、めまいする状態になる。

原因は加齢である。そもそもめまいが起きる機序は、耳や目の平衡感覚と体の筋力、特に足の筋力と小脳の体のバランスを司る機能の三者が健全でないと、めまいを起こすのである。加齢と共に足を使わないと、センサーの役割をしている足の裏の感覚が鈍ってしまい、小脳に適格な情報が伝わらなくなり、ふらつく次第である。

対策はめまいリハビリを受けて、筋力も平衡感覚も養うことである。

7)慢性中耳炎によるめまい

慢性中耳炎をしばしば繰り返す人に見られるめまいで、中耳炎をしっかり治さないと、耳鳴りや難聴に発展して、めまいが起こりやすくなる。中耳炎とは鼓膜の内側にある中耳の炎症が起きている病気で、その炎症が三半規管や耳石器に波及して、めまいを招く。

従って治療対策は慢性中耳炎の治療を優先的に行うことである。

8)起立性調節障害・起立性低血圧による貧血に伴うめまい

座った状態から急に立ち上がった時や長くずっーと立っているときに目の前が真っ白になり、立ちくらみやめまいが起きるのは、脳貧血によるめまいである。

原因は自律神経の不調によって、血液が脳まで行き渡らないことによるもので、対策は自律神経の不調が何から来ているのかをはっきりさせて、対応する必要がある。例えば悩み事がある、睡眠不足や疲労、胃腸障害、下肢の筋力不足など心当たりがないだろうか。

9)椎骨、脳底動脈循環不全症によるめまい

小脳に血液が十分行き渡らず、うまく小脳が機能しない状態にある時に起きる。小脳は体の平衡感覚を保つための働きの一端を担っている。

何らかの原因で頸椎が変形したり、歪んでいて小脳へ行く首の後ろ側にある椎骨動脈を抑制している場合。また椎骨動脈は枝分かれして内耳へも血液を送っているので、内耳の働きも悪くなる。もう一つは脳底動脈に動脈硬化や血栓がある場合など考えられる。

症状はめまいやふらつき、手足のしびれ、舌のもつれ、吐き気、物が二重に見えるなどいろいろある。

対策は頸椎に問題があれば矯正する治療を受ける。動脈硬化などの時は脳循環を改善する薬による治療もある。

10)脳梗塞・脳出血の治療後に起きるめまい、ふらつき

脳梗塞とは脳の血管が詰まる病気、脳出血はとは脳の血管が破れる病気で、その治療後に脳の障害が発生した場所次第で、後遺症としてふらつきやめまいが残ることがある。

対策は医師と相談して、めまいの改善リハビリをすることになる。

11)心因性のめまい

体のどこかが悪いわけでなく、精神的なことが原因でめまいが起きることもある。過度のストレスや精神的なショックが元で、うつ症状を伴って、出歩くこともなくなって、平衡感覚が低下してゆき、ふらつきやめまいが出てくるもの。

この場合は専門医にかかり、治療を受けて、元気を取り戻すことである。

12)脳腫瘍や脳梗塞などによるめまい

症状や目や耳の検査だけでは、原因がつかみにくい時はMRI(磁気共鳴画像診断装置)などを使って、これら重篤な病気から起きていないか診断を下すもの。

5.めまいの原因別発生頻度

ある医師の調査によれば、良性発作性頭位めまいが40%、メニエール病10%、椎骨脳底動脈循環不全6%、前庭神経炎5%、その他とつづく。

6.その他のめまいの原因
●糖尿病、●高血圧、●高脂血症、●脊髄小脳変性症、●髄膜炎、●肩こり、首こり、
●更年期障害、●眼精疲労、●低血圧、●貧血などあり。

7.めまいを防ぐ体質強化策

めまいは全身病である。めまいを防ぐための生活習慣とは何か。

  1. 頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、股関節などのズレや歪みがない事。
  2. 適度の運動や体操をして、適度の筋肉を付けて、体格のバランスが良い事。
  3. 血液循環が良好である事。血流が良ければリンパ液の流れも、水分の停滞も起きない。
  4. 便通が良く、便秘や宿便が無い事。
  5. 食事が高脂肪、高蛋白質に偏ることなく、バランスのとれた食事と少食である事。
  6. ストレスを溜めない事。
  7. 過労がなく、睡眠がとれている事。
  8. 酒、たばこ、甘いものは体にとっての三悪であるから控えるに越したことは無い。
  9. 自律神経のバランスが良く、安定している事。
  10. 長期間別の病気で、色々な薬を服用していると、その副作用が考えられる。

8.まとめ

1)めまいは薬では治らないという自覚が必要である。めまいの9割は自分で治せるという医者も居る。めまい治療のためのリハビリ教室があるから医師と相談すると良い。

2)首や肩のコリを指圧などで取るとめまいが治ったという事例も多くあるが、これは血流やリンパの流れが良くなったためと思われる。首や耳の周りの指圧によって好転した事例もある。

3)低い枕をしていると、耳石が三半規管に入ってしまう事もあるので、高さを調整したらよい。

西式健康法には、かまぼこ状の半円の木枕を首に当てて眠るというのがあり、めまい予防によい。また骨格矯正には金魚運動、合掌合蹠体操が良い。

4)東洋医学では、腎臓が衰えると水分の循環がうまく行われず、耳に悪影響を及ぼし、耳鳴り、難聴、めまいを招くという。また経絡の理論からも耳は腎臓と繋がっており、腎臓の衰えが経絡を通じて耳のトラブルを起こすという。腎臓は足の骨格が歪んでいると機能低下する。ふらふら体を左右に振って歩く人には腎臓の悪い人が多い。まず足の矯正が必要である。

5)めまいのことで、医者を受診した際には、適格にその内容を伝えることが大事である。ポイントは、いつ、どんな時に起きるか。どのようなめまいなのか、ふらつくのか、ぐるぐる目が回るのかなど詳しく伝える。それに伴う症状は何か、頭痛、吐き気、動悸、しびれなど。どれくらいの時間続くのか。これまでどんな時に起きたか。今までにどんな病気を患ったか。服用している薬は何か。骨格の痛みはないか、睡眠時間はどれだけか。便秘していないか。ストレスがないかなど。めまいは全身病であるから、医者にこれらの情報を適格に伝えることによって、医者も正確な診断を下す貴重な判断資料となる。当然医者は眼振検査など必要な検査をするが。

6)めまいの原因には重篤な病気が隠れている場合も多いから、めまいがおきたら躊躇することなく、直ぐ医者を受診することである。

おわり


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夏期合宿 講演会

8月24日から始まった夏期健康合宿中に東京にある渡辺医院の院長・渡辺 完爾先生による講演会が行われた。

今回の演題は”肝心要の腎臓について”。

↓ 開催にあたり井上理事長挨拶

↓ 講演会が始まった。

腎臓という臓器の位置や働きの説明から始まり、腎不全の原因や慢性腎臓病の診断基準,病例、腎臓病への対策まで幅広く、また解り易く説明して頂いた。

↓ 腎臓病への対策

いつも渡辺先生が言われる『腹七分目』が腎臓病にも効果があるらしい。
どんな病気にもそれは言えるのかも知れない

腎臓病を予防するには、

①皮膚を鍛えて風邪をひかない体にする。
・・・西式健康法の裸療法や温冷浴をする。
②足の故障を予防し直しておく。
・・・西式健康法の毛管運動,足首運動,脚絆療法,足首交互浴,里芋湿布
③脊柱の不正を正しておく。
・・・平床,硬枕,金魚運動
④食べ過ぎを慎み腹七分・・・朝食抜き2食,生採食
⑤塩断ちの日を作る。
⑥心の持ち方。

講演会後、活発な質疑応答があり今年も成功裏に終了した。


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有機JAS柿茶

坂出市にある耕作放棄地を農地機構より借り受け柿の葉を採取しだしたのが4年前。

年々採取量が増えて今年は1.5トンを収穫できそう。

その記事が四国新聞に掲載されたのでご紹介する。


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柿の葉だより(2019年夏号)

柿茶では坂出市内で耕作放棄されていた柿畑を借り受け整備・再生し、柿の葉を取ってお茶にする事業が板に付いてきた。

今年の収穫量は約1トン、2019年7月25日から坂出市府中町の約1,500坪の柿畑から収穫した。

今年初めて有機JAS認証を得て「オーガニック柿茶」として発売予定。



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第13回「健康を求めて」夏期合宿のご案内

■ 日 時:2019年8月24日(土)~8月27日(火)

■ 場 所:健康会館 坂出市江尻町1220番地 坂出駅より徒歩20分・タクシーで5分

■ 連絡先:NPO法人健康を考えるつどい Tel:0877-45-8441・Fax:0877-45-8444

■ 参加費:NPO会員は32,000円、会員外は40,000円


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健康スクールのご案内

NPO法人健康を考えるつどいが主催するスクール教室をご紹介。


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健康講演会のお知らせ

■ 日 時:2019年10月18日(金)13:00~16:00 12:00開場

■ 場 所:静岡県男女協同参画センター「あざれや」4階 第1研修室

■ 演 題:【心臓病を克腹しよう~血管と心臓 】

■ 講 師:医学博士  渡辺 完爾 先生(渡辺医院院長)

■ 参加料:1,000円

■ 申し込み:健康生活研究会(054)245-8141(Fax)054-245-6142 増田宛

■ 郵便振込:振込口座;00830-5-97295、口座名;健康への道しるべ


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健康への道しるべ 第140号

心と体の健康生活:令和元年8月1日発行

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間 購読料:2,500円


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(続) 健康語録から読み解く健康の神髄 By 豊岡倫郎 2019-7-23

■ 前回に引き続き、先人が残した健康に関する名言や格言を、これからの健康指針と       して生かそう。

■(続)健康語録集

30.「流水腐らず、戸枢螻(こすうろう)せず」

「戸枢」とは戸と柱を繋ぐ開閉軸。「螻」とは虫のこと。意味は常に流れている水は腐らず、常に開閉している戸は虫に食われることがない。出典は中国の古典「呂氏春秋」より。西式健康法では毛管運動をすることによって、毛細血管の血流を良くすれば、細菌を繁殖させず、また各細胞に栄養と酸素をうまく行き渡らせ、 老廃物も外へうまく排出させることになり、結果、健康な体を作り上げる。

31.「症状即療法」

一般的に体に何か症状が出ると、それが病気だと思って、その症状を抑え込もうとするが、西式健康法では症状は病気と闘っている自然反応の証し、即ち療法と見なす。例えば風邪を引いて発熱しても、発熱することによって、免疫力を高め、血流を良くして、治そうとしている。だから解熱剤で熱が下がっても根本解決にはならず、逆に風邪を長引かせることになる。風邪以外にもこのような事例は沢山ある。

32.「薬はリスク」

日本人の薬好きはよく知られているが、安易に薬に頼るのも程々にしないと、命に係わる。「医源病」という言葉があるくらいである。慢性疾患においては、「薬は症状を抑えるだけのもの」なのである。発病の根本原因を解消してくれるものならば、一定期間を過ぎれば、完治する筈である。五年も六年も服薬している人は薬の副作用に侵されかねない。宇多川久美子著「薬剤師は薬を飲まない」という本が好評である。薬を頼らない治療法はいくらでもあるから一考することをお勧めする。

33.「柿が赤くなると医者は青くなる」

似たような諺が外にもあり、リンゴ、ゆずの時もある。要するにこれらの果物はビタミン、ミネラルに富んでおり、食すると病人が減るということから来ている様だ。日頃から悪食を避け、腹八分を心がける事が健康法の基本である。

34.「万病一元、それは血液の汚れにあり」

古来東洋医学でも言われている言葉であるが、我々が毎日口から入って行く食べ物が、体内で血となり肉となる。悪いインプットが悪いアウトプットを生むことは当然の現象である。今の若い人達には何が悪い食べ物で、何が良い食べ物なのかの区別も付けられない人が多いのは遺憾である。これでは病人は減らない。いま若い人にガンが急増しているが、どうしたら歯止めが架けられるのだろうか。腸内環境が悪い、即ち便秘や宿便を停滞させていたり、悪玉菌のエサになる糖分の摂り過ぎや肉食過多による過剰蛋白質の腐敗が汚濁した血液を作る。

35.「体温が一度下がると免疫力が30%低下する」

冷えは万病の元と言われるように、低体温になるといろいろ体の不調が出てくる。以前は平均体温が36.8°Cだったが最近の人はこれより1°C以上低い人が多いという。食べ物が悪いのか、それとも運動不足のせいだろうか。或いは暴飲暴食とストレスで臓器も血管も活力が低下してしまったのだろうか。現代人は冷たい飲み物を摂りすぎている。いづれにしても体温が低いと免疫力が低下することは間違いない。

36.「頭寒足熱」

頭は涼しくし、足は温かい状態にしておくことをいう。頭がのぼせると、脳は体を冷やせという信号をだして、体は冷えて、新陳代謝が低下するから、暖め過ぎないようにしておくこと。また足が冷えていると全身の血流が悪くなり、新陳代謝も悪くなる。自律神経もバランスが崩れた状態になる。その結果精神状態も不安定になるし、熟睡できなくなる。足がいつも冷えるからと言って、靴下をはいて寝る位の対策では、根本解決にはならない。食生活、運動不足、ストレス解消などもう一度見直す必要がある。

37.「陰極まって陽となり、陽極まって陰となる」

東洋思想にある言葉で、一般的意味は、陽の気が強くなり、これ以上強くなれないとなるとそこから陰が萌し始め、その陰がだんだん強くなり、極まると、そこからまた陽の気が萌し始める。物事はこのように、陰陽、陰陽と循環していくのだという考えをいう。この現象を健康療法に応用して、体質改善することができる。甲田光雄著「冷え症は生野菜で治る」という本では冷え症の患者さんたちを生野菜食で治した理論と臨床例を載せている。今までの常識では考えられない事が起きている。しかし事実は嘘をつかない、否定することもできない。これが本当の体質改善というものである。

38.「五臓の病は四関に出づ」

漢方にある言葉。四関とは肘関節、手関節、膝関節、足関節のことである。手には肺経、大腸経、心経、小腸経、心包経、三焦経、足には胃経、脾経、膀胱経、胆経、肝経のそれぞれ経絡が通っていて、気血の流れをコントロールしている。従ってその流れが滞ると病気の兆候がこれら関節に現れるというもの。逆にこれら関節を常に動かして、骨格を整形することは健康維持や病気治癒につながる。自彊術という健康体操がある。31の動作を約15分かけて行う体操であるが、この間に体にある239の可動関節を述べ一万数千回動かすことが出来る。体全体を前後、左右、上下の三次元方向に動かすので、その効果は体験したものでないと、実感できない。ラジオ体操や散歩の比ではない。私はこの体操を毎朝必ず行っている。運動不足のお年寄りにも最適である。

39.「病(やまい)膏肓(こうこう)に入る」

中国の晋(しん)の時代の故事から出た言葉である。意味は、治療のほどこしようのないほど病気が重いこと。膏肓は経絡の膀胱経のツボの名称である。膏は不治の病のことで、肓は穴、つまりツボのことで、つまり膏肓は治りにくい業病のこと。ツボの場所は左右の肩甲骨の中間の背骨との間の左右二か所ある。心臓病、疲労など体全体の弱りに効くツボである。

40.「同根異病」

原因は同じなのに異なる症状が発現するという意味である。「XXは万病の元」という言葉があるが、このXXに入る言葉としては、大食、飲酒、甘いもの、運動不足、骨格の歪み、活性酸素、便秘や宿便、ストレス、高脂肪・高蛋白食などある。例えば宿便があると、頭痛、認知症、ガン、アレルギー症、腹痛、喘息、皮膚病など、どんな病気を発症してもおかしくない。正に同根異病である。現代人を脅かす根は広く、深いから、惑わされないようにしたいものである。

41.「何を聞いても笑っているだけで実行せず」

今まで健康講座を開いて、いろいろな方々に来ていただいていて、浮かんだ言葉のひとつ。

  •   健康に関する周辺知識がないために、良く理解してもらえない。
  •   現代医学に洗脳されていたり、こだわりの心があって、もはや公平な判断を下せない。
  •   こんなことで病気が治るのに、何故病院で採用しないのだろうか。
  •   自分の置かれている状況が、どれだけ深刻な状態にあるか、判っていない。
  •   短期間一寸だけ実行してみて、効果がないとすぐ投げ出してしまう。    おわり

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健康語録から読み解く健康の神髄 By 豊岡倫郎 氏 2019-6-15

■ 健康に関する格言、名言から学ぶ

今から40年以上前に健康法に目覚めて以来、多くの健康に関する書物を読み、人の話も聞き、また実際に色々な健康法を体験してきた中で知り得た名言、格言を今回まとめてみた。健康で長生きするための健康道徳や健康哲学の拠り所となればと思い書きました。

■ 健康語録集

1.「長命を得んと欲すれば、腸内に滓なかるべし、腸清きものは長命す」

317年頃中国の葛洪(かっこう)が著した抱朴子(ほうぼくし)という書物に書かれている言葉である。便秘や宿便の停滞が如何に多くの病気の原因になっているかは、いまや誰でも知っていることであるが、その対策を講じてない人が多いのが現状である。正に便秘や宿便の停滞は万病の元であるから軽視してはいけない。

2.「人は血管と共に老いる」

アメリカの内科医ウイリアム・オスラーの言葉である。血管が老いるとは、どんな意味かと言えば、血管の柔軟性がなくなり、血中にコレステロールや脂質が増えて、内壁に付着し、毛細血管は硬化したり、消滅したりしている状態を指す。死因の上位を占める心臓疾患や脳卒中は典型的な血管の病気である。今まだ若き子供たちに動脈硬化の進んだ子が増えてきたと聞く。当たり前となっている欧米食中心の食生活の弊害に気付かない人が多いのは問題である。

3.「生きたものは生きたものに養われる」

これは生物界の大原則である。四つ足の哺乳動物で火食しているのは人間だけであるが、すべての食べ物を生食だけには出来ないが、健康生活のためには、生食も食生活に欠かせない。その典型的な事例は、大阪の八尾市で鍼灸院を営んでいる森美智代さんはここ19年間毎日150gの生の野菜の青汁一杯だけで生活している。現代医学の栄養学ではとても説明がつかないのである。21歳の時に脊髄小脳変性症を発症したのを、当時八尾市で開業していた甲田光雄博士の病院に入院し、何回かの断食療法と生野菜食によって、完治したのである。それ以来生野菜汁一杯だけの生活となった。生の玄米を粉にして食する場合も含めて生食療法と言う。栄養学的な効力以外にまだ解明されていない生命力のなせる業に違いない。

4.「腹八分に病なし」

いま日本に高血圧症、高脂血症、高コレステロール症、糖尿病、動脈硬化による心臓疾患や脳梗塞の人が溢れているが、これらの病気の原因は食べ過ぎ、飲み過ぎ以外の何物でもない。豊かな食生活が病人を作っているが、これは慢心以外の何物でもない。「食を制する者が、命を制する」ことを肝に銘じたいものである。歴史的に見ても、人は飢餓に強いが、飽食には弱い体質となっていることは医学的に証明されている。

5.「首が曲がっている人は夭折する」

これはイギリスにある格言である。二本足で立って、歩く人間の骨格は物理的にも歪みやすい。先ず足の指関節の歪みから始まり、足首、膝、仙骨、股関節、腰椎、胸椎、頸椎と順々に上方へ、影響を及ぼして行き、最終的に首を曲げることによってバランスを取ろうとする。椎骨からは脊髄神経が派生していて、臓器や組織の機能を制御しているが、骨格が歪められていると、神経組織が正常に働かない為に、臓器や組織が病んでしまうことになる。要するに骨格の歪みが万病の元となるのである。また骨格を支えるには適度に運動をして、周辺の筋力を強化して、骨格を正常に維持することも大事である。

6.「薬瞑眩(めんけん)せざれば病癒えず」

東洋医学では治療の過程で一時的に起こる身体反応のこと。別名では、自然治癒反応とか、好転反応と呼ぶこともある。出る反応の症状としては、病気や人によって様々で、例えば発疹、発熱、頭痛、倦怠感、はきけ、めまい、咳、眠気、便秘、下痢、腹痛、倦怠感などいろいろある。これを病気の悪化とか、副作用だと勘違いして、せっかくの治療法を中止する人もいる。こんな時は担当の医者に相談することである。例えば薬の服用の時ばかりでなく、急に朝食を廃止したり、生野菜汁を飲み始めたりすると、上述した症状が発生する。こんな時は段階的に徐々に実行してゆくと良い。

7.「病気には必ず原因がある。その原因を除去することこそ治療の王道である」

高血圧や糖尿病、高脂血症、高コレステロールなどの生活習慣病で、薬をせっせと飲んでいる人が多い。そんな人たちはこれら病気発症の原因が何であるか、また薬を服用していて、治る見込みがあるのかを真剣に考えているのだろうか。薬は単に症状を緩和しているに過ぎない。真の原因である暴飲暴食を止めることが王道の筈。こんな理不尽なことを平気で行っていては、薬の副作用に体が侵される日も近い筈。

8.「ただ一つの思想を知るということは、思想というものを知らないというのと同じ」

これは哲学者の西田幾多郎の「続思索と体験,続思索と体験以後」という題名の本に書かれている言葉であるが、この思想という言葉を健康法に置き換えると、健康法の盲点が浮かび上がる。

今まで幾多の健康法の本を読み、体験してきて感ずることは、この健康法さえ実行すれば健康体を維持できるとか、病気が治るという話が多い。今テレビや健康雑誌で健康ブームに沸いているが、それらから長所、短所を見抜く能力を身に着けたいものである。「無知は死を招く」という言葉がある。健康体を維持するために必要な、最低限の健康知識を身に着けないと、惑わされて大事な命をも縮めかねない。

9.「体はトータルシステムで成り立っている」

現代医学の盲点のひとつは、木を見て、森を見ないということである。漢方医学ではどんな病気であろうが、体全体の異常を見逃さないようあらゆる角度から診断している。西式健康法では頸椎、胸椎、腰椎に歪みがあれば、脊髄神経が圧迫されて、内臓の臓器や組織が機能が低下して、疾病を招く。その対策として木の枕をしたり、板の上に寝たり、金魚運動をして、骨格を矯正すれば、内臓の病気も治癒する訳である。またストレスが精神的な疾病だけでなく、免疫力を低下させ、血流を悪くして、万病を招くことが知られている。また食事が間違っていれば、当然あらゆる病気の原因にもなる。体は精神と骨格と食事の基本的な要素が連係して、健康体を維持している。

10.「血液循環の原動力は心臓に非ずして、毛細血管網にあり」

西式健康法を創設した西勝造氏の著書「無病長生健康法」によれば、心臓は体内の血流量を調節するタンクに過ぎず、血流の原動力は毛細血管の吸引力によるものであるという説を発表した。従って毛細血管を発達させて健全にすれば、体内の血液循環は良好になり、健康体になる。そのために毛管運動という体操をする。ここ数年前から現代医学でも血管の末端の微少循環が健康のカギを握ると言われ出した。

11.「悪事は良事を駆逐する」

どんなに体に良いことを実行していても、一方で体に悪いことをやっていては、せっかくの良事が活かされず、効果は上がらず、逆に悪いことがいつまでも影響を及ぼす。現在の生活態度を反省して、悪いことは何かを見極めて、止める事である。そのためには悪い事とは何であるかを、見極める知識を養わねばならない。

12.「病は血流の悪いところに宿る」

例えば体には、ガンに侵されない場所が三か所あると言われている。それは心臓、脾臓、小腸である。その共通点は血流が盛んであるからである。また運動選手はガンになりにくいとも言われている。ガンでなくても、百寿者はみな運動したり、体を動かしていることからも、血流が健康維持に欠かせないことが解かる。

13.「人は生きてきたようにしか、死ねない」

正にその人の今までの生き様が死に様を決めるということである。人は誰でも楽をして、美味しいものを食べて、長生きしたいと望んでいるが、それは自然の摂理に順応して生き延びてきた、人間の体の生理に決して適合しない生活態度であることを知らねばなるまい。「人体の生理は自然の摂理を超えられない」。人生は選択の連続である。パンを食べるか、ご飯を食べるか。肉を食べるか、魚を食べるか、過去の選択の結果が今の自分を作ってきたのである。

14.「白砂糖は灰盗なり」

ドイツの名言である。灰盗とはカルシュウムの略奪者という意味。砂糖の摂り過ぎは体液を酸性にして、それを中和するために骨からカルシュウムが抜けてゆく事を指している。テレビではやれグルメだ、スイーツだと騒いているが、砂糖の過剰摂取の恐ろしさを知ってほしい。

15.「皮膚は内臓の鏡」

ヘッド氏によると、いろいろな内臓の疾患があると、その臓器に相当するある一定の皮膚上の部位に知覚過敏帯が出来るという。漢方では、胃が悪い人は顔色が白く、肝臓の人は黄色く、腎臓の人はどす黒く、心臓の人は赤いという。

16.「1リットルの水は1トンの化粧品に勝る」

肌を綺麗にするには、水分が不足しないように、一日に最低1リットルから2リットルの水を飲むのがよい、赤ちゃんの肌がツルツルなのは水分が多いからで、加齢と共に水分量が減ってゆくから、不足しないようにする。水の効用は他にもたくさんあるから怠らないようにする。

17.「健康法の要諦は重点管理にあり」

些細なことをあれこれ実行するよりも、一番効果のあることを実行することがベストである。

そのためには、いろいろな健康法に無知では選択肢がない。どんな健康法にも長所、欠点があるから、良かれと思って実行していることが、無駄であったり、逆に健康を害するものではあってはならい。グッドよりもベター、ベターよりベストなことを実行することが要諦となる。

18.「夢を無くした時から老化が始まる」

肉体的老化にも気を配らねばならないが、人生に夢や目標を持って、前向きに生きる事が肉体的にも精神的にも老化を防止する要となる。また知ろうとする気持ちが無くなったら、陳腐化して、人との会話にもついて行けず、世間に取り残されてしまう。何事にも疑問を持ち、調べようとする姿勢を持とう。例えば老人でも白内障になる人とならない人がいる。どうしてだろうか?

19.「嗜好品は死向品である」

お酒が好きな人、タバコを止められない人、甘いお菓子や飲み物が毎日の日課になっており、それが楽しみであり、生きがい?と思い込んでいる人がいる。我々はこれまで身近にこれら嗜好品に溺れて早々に亡くなった方々をどけだけ多く、見てきたことか。これ位なら大丈夫だろうとか、私は別だと思って、自分の置かれている状況が解からない人がいる。健康を論ずる時に、好き、嫌いの基準を持ち込んでは、事は先に進まない。

20.「内皮は外皮に通じる」

内皮とは腸のことで、外皮とは皮膚のことである。要するに腸の状態次第で皮膚の状態も決まるという意味である。腸内環境が悪玉菌が多くて炎症を起こしていたり、便が停滞していると、その影響が皮膚に反映されて、くすんだり、シミが出来たり、艶が無くなったりする。甘いものや肉食ばかりしていると、どんどん腸内環境が悪くなる。

21.「体は一大化学工場である」

口から入る食べ物は胃や腸、肝臓で消化、分解されて、血や肉、骨となってゆくが、口から入る食べ物の質次第で、血や肉、骨などの質も左右される。何人にも平等に体内で化学反応が起きる。

要するにインプットの質が悪ければアウトプットの質も悪いから、食べ物は吟味して、体に良いものを摂取する必要がある。

22.「目は目にして、目に非ず」

栃木県の回生眼科院長山口康三先生の言葉である。目の健康度は決して体の健康度を上わまらないという。いま白内障や黄斑変性症の患者が激増しているという。悪い生活習慣が患者を増やしている原因であるから、先ず体全体の健康度を上げる治療をする事によって、治療の効果を上げ得るという。

23.「医は食を超えられず」

糖尿病も高血圧も、高脂血症も根治させることが出来ないから、どんどん患者が増えている現状に、限界を感じて断食や少食や食事療法に活路を見出して、実績を上げている医者が沢山いる。

正に医は食を超えられなかったのである。これが本当のセカンドオピニオンではないのか。

24.「予防に勝る健康法はなし」

私は孫の結婚式を見るまで長生きしたいのですが、と医者に相談に行く人がいますか。いないと思う。ではその人は長生きの方法をどうして見つけ、実行しているのだろうか。また実行しているとすれば、それが正しいやり方なのだろうか。あれが良い、これが良いと毎日テレビで放送されているが、鵜呑み出来るのだろうか。予防に関心を持つのは良いことだが、本当に効果のあることを実行してもらいたいものである。

25.「老化は足から」

良く耳にする言葉である。人間も動物である。歩かないとどんどん足が衰えてゆく。加齢と共に筋肉の量も減ってきて、更に加速度がついて衰える。下半身に全筋肉の70%がある。老化防止には適度な運動と足の強化は必須である。足が衰えると腎臓の働きも低下する。腎臓の機能低下は耳鳴りや難聴の遠因と言われている。

26.「腹も身の内」

ひと時の口福に酔いしれて、腹がパンパンになるまで飲んだり、食べたりしないと満足しない人がいる。体の内臓はその都度黙々とその処理に忙殺されている。体の悲鳴に耳を傾けられる気持ちを養いたいものである。いじめに気が付かないことでは配慮が足りない。

27.「病気には医者に治してもらう病気と自分で治す病気がある」

いわゆる生活習慣病の類は本当に治そうとする気持ちがあれば自分の努力で治すことが出来る。

無知な人はその方法を知ろうとしないだけである。病気は医師の力でなく、意志の力で治すものである。

28.「馬を池のほとりまで連れて行けるが、水を飲ますことはできない」

今まで何年間も月例の健康会で、誰でも実行でき、効果のある健康法のお話してきた。しかし一期一会も生かされず、戸惑う人も多く、実行されないのは歯がゆい。好機高齢者になってほしい。

29.「一病息災」

病気になって初めて知る健康の有難さ。酒は美味いし、何を食べても、どこも痛くも痒くもない人が陥るのが、ガン、高血圧、糖尿病などの生活習慣病である。一度大病を患った人は反省して二度と無茶をしないから長生きするという。

おわり


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第9回鎮守の杜のコンサートのご案内

■ 日 時:2019年7月14日(日)17:15~18:15

■ 場 所:坂出健康会館(坂出市江尻町1220番地)

■ 参加費:無料


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健康への道しるべ Vol.139号

心と体の健康生活:令和元年6月1日発行

令和になって最初の号。

■ 発行:健康への道しるべ友の会 編集 増田 桂子

■ 〒420-0962 静岡市葵区東1-14-31、Tel:054-245-8141、Fax:054-245-6142

■ 年間購読料:2,500円


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健康へのトビラ Vol.18

今回のトビラは令和最初の発行となりました。

まずお伝えしたいのは、創刊より「健康エッセイ」を執筆されていた北川 博敏先生が去る3月20日にお亡くなりになられました。

ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。

「健康エッセイ」は次回より新しい企画が始まりますので、よろしくお願いいたします。


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日本人の体質に合った健康法とは By 豊岡倫郎 氏 2019-5-22

1.日本人の体質とは

最近の科学の進歩で人間の遺伝子に関して、2016年に日本人の標準的な遺伝子配列が解明された。今回は医学的な、遺伝子構造の面からみても、日本人に適した健康法とは何か。

2.福沢諭吉の「肉食之説」

福沢諭吉は生涯に三度欧米に行っているが、欧米人の圧倒的な体格を羨ましく思ったのか、彼らが常食している肉を食べれば、活力源になって、より健康的な体を作り上げることが出来ると思って、「学門のすすめ」ならぬ「肉食のすすめ」という一文を書いている。その一部を意訳すると、「・・・今わが国民は肉食をしない為に、体の活力を落とすものが多い、これは一国の存亡である・・・、肉と牛乳を摂るべきだ・・・」と。人種の「るつぼ」と言われているアメリカでは、人種別の医療が行われていて、遺伝的な体質に応じた適格な治療体制がある。

3.遺伝子解明で分かったある縄文人の体質の最新記事

2019-5-14付の新聞に、北海道の礼文島の遺跡から発掘された約3500年前の縄文人の女性の人骨の大臼歯からDNAを採取して、解析した結果が報道された。それによると遺伝的特徴は、瞳は茶色、髪の毛は細く、アルコールへの耐性が強く、高脂肪食に適応した体質であるという。

4.DNA、ゲノム、遺伝子とは

1)DNAとは体の設計図とも呼ばれ、人間の体にある40兆個の細胞のひとつ、ひとつに存在する「デオキシリボ核酸」の英語の略語である。DNAは細胞の核の中にあり、器官や臓器、身体的特徴などがその人特有の配列に従って作られている。

2)ゲノムとはDNAのすべての遺伝情報のまとまりのことを意味する。

3)遺伝子とはDNAのある一つの配列をいう。

5.日本人はどこから来たか

ミトコンドリアやDNA解析から解かった現在の日本人は下記の7のグループに分類される。グループ名、人数比率、出現場所と渡来経路の順に示す。但し種々学説があり、その一例に過ぎず。

1) D  37% 東アジアに出現、朝鮮半島から、

2) B  14% 中国南部に出現、環太平洋・南西諸島から、

3) M7 13% 中国山東半島に出現、南西諸島から

4) A   7% バイカル湖周辺に出現、朝鮮半島から、

5) G   7% カムチャッカ半島に出現、サハリンと朝鮮半島から

6) F   5% 東南アジアに出現、

7) N9  7% 北方を通って東アジアへ到達

この資料は「ミトコンドリアのかたち」瀬名秀明、太田成男著による本からのもの使用。

6.標準的な日本人が持つ遺伝的体質の特徴

  • 内臓脂肪が付きやすい体質、一方欧米人は皮下脂肪が付きやすい。内臓脂肪が多いと、血糖値が上がる、血圧が上がる、動脈硬化、心臓病になり易い。
  • 日本人はアルコールの分解酵素の少ない人が4割いて、酒を飲むとすぐ赤くなる人は発ガンなどのアルコールの害を受けやすい。ところが欧米人は100%近く酒に強い酵素を持つ。
  • 日本人には牛乳の乳糖を分解するラクターゼ酵素を7割の人が持っていない。乳糖不耐症というが、下痢やアレルギーなどになり易い。遠い先祖の時代から遊牧民族でなかったから備わっていない。乳製品の混じったヨーグルトを飲んでいると、眩暈、抑うつ、下痢、肌荒れなどの症状が出てくることが有る。医者でも疲れやストレスとして診断を下すことが有るが、これを遅延型食物アレルギーという。
  • 日本人には腸内細菌の善玉菌が多く、悪玉菌が少ない。これは遠い先祖の時代から農耕民族で穀物中心の食生活だったことによる。
  • 日本人は遺伝的にカフェインによって、情緒不安定になる体質を持つ人が半数以上いる。4人にひとりが150mg摂取で不安定になる。欧米人はそんな人は少数派である。ご存知の様にカフェインの害は恐ろしく、利尿作用で水分が抜けて肌荒れ、副腎疲労、交感神経亢進し、情緒不安定、胃炎、老化を早めるなど多くの害がある。一時的に疲労が抜けた感じがするだけである。
  • 日本人は欧米人よりも糖尿病になり易い体質をもつ。インスリンの分泌量が欧米人の半分から4分の1である。今日本に予備軍を入れて糖尿病の人が2200万人いる。
  • 日本人の胃は肉を消化する力が弱い。日本人の胃は釣鐘型に対し、欧米人はすっきりした形で、胃壁も厚く、胃酸の分泌量も日本人の倍位と多く、食べたものを速やかに処理して、腸へ流す。これに対し日本人の胃は出口も高く、しっかり溜めて消化するタイプになっている。これも太古からの食生活の違いによるものである。

体質とは何か

  • 体質を決める要因はふたつあり、ひとつは持って生まれてきた遺伝的体質、もう一つは環境的体質である。このふたつがミックスされてその人の体質が決まっている。だから人種や風土、生活環境が違えば体つきも精神的性質も発症する病気も異なって当然なのである。欧米人は髪の毛の色、眼の色、肌の色、体つき、背の大きさも日本人とは異なる。それらを作り上げた遺伝子も、内臓器官の働きも日本人とは同じではない。
  • 遺伝的要因も変えられることが出来る。例えば病気になり易い遺伝的要因を持っていても食生活を含む生活環境要因を改善すると、遺伝子のスイッチを切り替えることが出来る。

7.日本人の体質、生活環境に適した健康法

1)和食が良い。出来れば3分づき玄米食、おかずは小魚、青魚、海藻、大豆、ゴマ、生野菜、ニンジン、ジャガイモ、サツマイモ、長芋、大根などの根菜類、味噌汁、漬物類、季節の果物などを少食する。要するに身土不二で身近に採れる新鮮なもの。

2)日本列島に病人が溢れているのは、高脂肪、高蛋白の欧米食の過食とお酒と甘い飲み物、お菓子の飲み過ぎ、食べ過ぎに原因がある。この悪しき食生活を改めない限り病人は減らない。

8.まとめ

1)どこの先進国の子供に、自国の伝統食を放棄して、パン、ラーメン、スパゲティ、獣肉、牛乳などを食べさせている日本のような国があろうか。日本の食は崩食してしまった。

2)今政府はこれから人生百年時代到来と、囃し立てているが、七十歳過ぎの団塊の時代の人達が死んでいなくなった後は、日本人の平均寿命は80歳どころか70歳以下になるだろうという。疑問に思う人は「日本人はもう55歳まで生きられない」石原結實著を読まれると、日本人滅亡のリスクが迫っている実態が解かる。

おわり


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